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転生した元魔王様の非日常的な学生生活  作者: haimret
第三章 海だ‼ 孤島だ‼ 異能者だ‼ 前編
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本戦第1回戦 馬皇対サライラ(前編)

すいません。書いたものが一度全部消えてしまったために遅くなりました。

馬皇対サライラ戦です。

主人公の大事な見せ場ですがうまく表現できてると良いなぁ。

『おおっと~‼ 決まった~‼ 一回戦の第2試合目の勝者は閃光選手だ~‼』

【一回戦から見ごたえのあるいい試合でしたね。光を使う閃光選手と電気を扱うああああ選手。どちらもその異能をうまく生かした戦い方でした。】


 1試合目の鉄の圧倒的な勝利とは裏腹に閃光と呼ばれた選手は肩で息をしてぼろぼろになりながらも勝利をもぎ取った。


 ちなみに決まり手は閃光作り出した目の錯覚を利用した認識をずらしたレイピアによる渾身の突きである。その過程でああああの電撃による範囲攻撃によって閃光も小さくないダメージを受けたのだがなんとか耐えきり紙一重の差で閃光の方が先に攻撃を当てることが出来たのだ。あと少し威力があれば立っていたのは逆であったであろう。


『『『わあああぁぁぁぁぁぁぁ‼』』』


 閃光は片腕を上げると観客たちの声援は一層強くなる。白熱した戦いは場を盛り上げる。


『さあさあ‼ 会場はどんどん盛り上がっていきますよ~‼ お次は第3試合目‼ 次も盛り上がること間違いなし‼ 馬選手とサライラ選手です‼』


 リンがそう言うと馬皇とサライラが入れ替わるようにして会場に入場する。サライラは予選で使った槍を持って。馬皇は何も持たずにである。


【この2人に関しては予選で知っておられる方もいらっしゃいますが純粋に能力が高い2人です。いったいどんな戦いを見せてくれるのでしょうか】

『テツ選手と同じように予選では圧倒的な差を見せつけてくれた馬選手。可愛らしい容姿とは裏腹にあまりの容赦ない戦いぶりから多くの人のトラウマを生産したサライラ選手。どちらも今年が初参加と言うことです‼ そしてなんと‼ どちらも中学生‼ ……どうみてもどっちも中学生には見えない見た目です‼』


 馬皇の身長は中学生ながらも下手な大人よりでかい。サライラも身長の方は中学生くらいでかなり華奢な見た目をしていた。白い髪に赤い目が妖艶な雰囲気を醸し出して非常にアンバランスな存在に見える。


 馬皇はサライラに対して獰猛な笑みを浮かべる。サライラの方も気負ってはいないのか自然体だ。サライラも馬皇に見つめられて同じく獰猛な笑みを浮かべる。2人はリングの中に入るとサライラはまっすぐに馬皇に槍を向けて中段に構えた。馬皇の方はというと右半身を前に出した立ち方をしていた。


『両者準備できたようですね‼ それでは第1回戦‼ 第3試合‼ 馬選手対サライラ選手の試合‼』


 リンはうまく言葉を溜めると会場の音がなくなる。馬皇とサライラとの間で発生する緊張感が場を支配し始める。


 一方で観客席の方にいる由愛は目を閉じて馬皇たちが怪我をしないように祈っている。


『スタート‼』


 リンがスタートを切ると同時にサライラは馬皇に向かって飛び出す。その突撃はある種の砲撃のようである。対照的に馬皇は動かずにサライラを見据える。サライラの槍が馬皇を貫こうとする瞬間。馬皇は倒れこむように体をずらして横に避けると倒れこむ流れに沿ってサライラの側面に一撃を入れようとする。普通であれば馬皇の一撃は体が入っていないため威力などでない。しかし、馬皇は身体能力を強化できる。見た目通りでない一撃である。


 サライラは避けられることを読んでいたのか突っ込んでいった勢いをさらに加速させ馬皇の横を通り過ぎる。少しでも加速するのを躊躇ったり迎撃しようと無理に止まったりすると一撃を貰うと判断したのだろう。そう言った部分の勘が鋭いサライラである。サライラはある程度追撃されても振り返って対応できる距離まで走って体に急ブレーキをかけた。即座にサライラは振り向いて馬皇の挙動を見る。


 馬皇の方は無言のまま半身の状態でその場から動こうとはしない。完全に受けに徹するようだ。馬皇は右手の指を動かしサライラを挑発する。


「はあああぁぁぁ‼」


 サライラは槍を構え姿を変える。


『おおっと‼ ここでサライラ選手の姿が変わりました‼』


 本来の姿である角をだし尻尾を出す。それに合わせて服装もドレスに変わる。それと同時にサライラは連続で馬皇にめがけて連続で突きを放つ。馬皇はその連続突きを避けていく。しかし、完全に対応できていないために掠っていく。


「あははははははは‼」


 サライラは嗜虐的な笑みを浮かべて攻撃の手を緩めない。時間が経つにつれてサライラの攻撃が馬皇にどんどん当たっていく。


「ぐっ‼ いいぞ‼ サライラ‼」


 サライラにそう言うと馬皇も凶暴な笑みを浮かべる。しかし、このままではさすがにまずいと感じたのか馬皇は拳を使ってサライラの槍の側面に打撃を加えて逸らす。そのまま馬皇は踏み込んでサライラの腹に拳に入れる。


『入った~‼ 馬選手の一撃がサライラ選手に決まりましたよ‼』


 リンの声とは裏腹に馬皇の表情は硬い。


【いいえ。あれ、サライラ選手は自分から飛んでいきましたね】


 サライラは飛ばされながらも危なげなく着地する。ほとんどダメージは無いようだった。


「サライラも成長したな」

「お父様超えるのが私の夢ですから」


 サライラがそう言っているのは幼いころに馬皇が過去に俺を超えたらなんでも一つだけ願いをかなえてやる言ったためである。馬皇の方は覚えていないようだがサライラは覚えている。ちなみにもし超えることが出来たなら結婚して言うつもりである。


「ならこっちも答えてやらないとな」


 馬皇も構えを変えずに姿だけを変える。その姿は前と同様人型の竜の姿である。前回とは違うのは暴れまわるだけだった様子から一転して落ち着いた立ち姿である。ただし、前回以上に馬皇から威圧感が感じられる。


『お~っと‼ サライラ選手と同様に馬選手も姿を変えました‼ 強靭そうな角に尻尾それに翼!? これは‼ お互いにドラゴンの姿でしょうか‼ 同系統の異能同士の対決は初めてでは無いでしょうか‼』

【これは珍しいですね。というより初めて見ましたよ。まさか、伝説上に存在するような幻獣もしくは亜人の姿を取るとは。しかも、2人とも同じ系統なんて】


 リンの言う通り変身系の異能者は確かに存在するが大体は現実に存在する生き物ばかりである。


『さらに、白熱するような展開‼ これは盛り上がってきました‼』


 2人は楽しそうに構える。2人の戦いはここからが本番である。


「さぁ、行きますわ。お父様」

「さあ、戦いはここからだ」

いつも読んで下さりありがとうございます。

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