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転生した元魔王様の非日常的な学生生活  作者: haimret
第三章 海だ‼ 孤島だ‼ 異能者だ‼ 前編
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受付

予選書こうとしていたのになぜか受付でのことを書いてしまった……。

どうしてこうなった……。

「どうなってんだ? こりゃ……」

「もはや別世界ね……」

「はわぁ……。すごいです」

「確かにすごいですわ」


 地下へと降りるエレベーターを出るとその景色に圧倒された。地下であるはずなのになぜか青い空が存在し太陽が昇っている。さらに辺りは木々で覆われ地下とは思えない様相をしている。大会直前の中、屋台が並んでおりたくさんの人が並んでいる。


 そして、何よりも目を引くのは目の前にある建造物である。古い時代に存在したローマ帝国シンボルであるコロッセオに似た円形の闘技場であった。


「どうだ? スゴイだろう? 8年ほど前に完成した闘技場だ。空とか太陽とかは疑似的に作り出されたものだ。一応外と同じように日が出て沈むんだ。スゴイ出来だろう? ここで何度も戦ったことがあるが毎回盛り上がるぞ」


 鉄は自慢げに闘技場について語りだす。ついでにしなくてもいいような情報も喋り出した。


「中には冷暖房完備で室内にも店がある。さらに、毎回内装については改良を繰り返しているらしく年々使いやすくなっているな。後は外の屋台だがいつの間にか承認されて……」


「先生……。大会の受付行かなくていいんですか?」


 真央が一言いうと鉄も喋りすぎていることに気が付いたのか「コホン」と咳払いすると話を戻す。


「すまない。毎回ここに来ると徐々に使いやすくなる会場に愛着がわいてな。受け付けは入ってすぐだ。さっさと受付してしまおう」


 鉄は歩き出して会場の扉を開けて中に入る。馬皇たちも中に入ると仲は程よく冷房がよく効いているのか涼しかった。


「寒いわね」

「そうか? 俺はちょうどいいくらいだと思うけどな……」

「私は真央さんと同じで少し寒いです」

「何かあったのか? 受け付けはここだぞ」


 会場の入り口すぐで鉄は馬皇たちを呼ぶ。そこには機械が一列に並んでいた。参加者はたくさんいるのか列に並んでいる鉄。同じように馬皇たちも鉄の後ろに並ぶ。鉄は自分の番になるとリストに自分の名前を打ち込む鉄。すぐに終了させると簡単に説明する。


「ここに名前を入力すれば完了だ。登録の代行や二重登録をされるのを防ぐために自動で写真を取られるから変なことをするなよ。後、会場で呼ばれる登録ネームを決めておけばその登録ネームで呼んでくれるようになっている。後は同じ名前は受け付けてくれないから注意しろ……」


 鉄に言われてさっそく馬皇たちは名前を入力する。先に真央が入力を始める。まだ喋っているようであるが後ろもいるため馬皇も直ぐに終わらせようと入力を始める。


 打ち終わって決定ボタンを押すと『登録ネームはどうしますか?』という文字が出てくる。


「よし。登録ネームはあれしかないな」


 馬皇は『魔王』と打ち込んで決定ボタンを押す。すると、『このネームは別の方が使用しております』と返ってきた。


 馬皇は真央の方を見ると肩を震わせて笑っていた。


「なぁ?」

「なに? こういうのは早い者勝ちでしょ。魔王のネームを取られた馬皇さん」


 普段しないくせにウインクしている真央に腹が立つ。しかし、決まってしまったものは仕方ないと入力し直す馬皇。本名入れとけば問題ないだろうと考えて馬皇の馬の字を入力すると後ろから何かの衝撃が来た。


「うおっ‼ なんだ‼ 由愛か」


 振り返ると同じように入ってきた人を避けようとしてぶつかった由愛がいた。


「す、すいません」

「気にすんな。そう言う時もある」


 申し訳なさそうにする由愛を馬皇は宥めると作業を再開する。


「あ……」


 馬皇は何をトチ狂ったのか『このネームにしますか?』と確認の表示が出ているボタンんの『ハイ』を押してしまった。馬皇はこの出来事に一瞬呆然とする。その後、慌ててネームを変えようといろいろ触ってみるがどこにも変更の文字が見つからない。


「そうだそうだ。忘れていた。ここの登録機は独自のシステムが組み込まれていてな。一度決定してしまった登録ネームの変更は大会が終わるまで出来ないから注意しろよ」

「……なん……だと」


 最後の最後に重要なこと言った鉄に馬皇は固まる。由愛とサライラのことは鉄に任せて馬皇は急いで笑いをこらえて震えている真央を人気のない所へ連れて行く。


「くっ‼」

「くっそ‼ 笑いたければ笑えよ」

「それじゃあ、遠慮なく。アッハッハッハッハ‼ ヒー‼ お腹痛い‼ ねぇ、馬さんどんな気持ち? どんな気持ちなの?」


 真央は耐えきれなくなって大笑いしていると馬皇はキレ気味に言った。


「知るか‼」

「どんまい」


 ニコニコと真央は馬皇に声をかける。馬皇は正直の所、真央の言葉に腹が立つが今更怒る気にはなれなかった。


 馬皇はがっくりとうなだれると、これから連呼されるであろう登録ネームに陰鬱な気持ちになった。


次回こそは予選の戦闘に入ります。

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