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転生した元魔王様の非日常的な学生生活  作者: haimret
第二章 異世界からの来訪者
30/327

帰宅 真央

投稿。

行き当たりばったりに書いているため自分でも少し読み辛いと感じてしまうこの頃

「ただいま~」


 ケイスケを警察の送り届けて由愛と別れた後、真央はやっと帰宅した。帰宅の声を上げるが今は家に誰も居ないために返事はない。


「疲れたわ」


 リビングに向かい自分の椅子に座ると最近ハマっている小説を開き真央はひとり呟いた。台所の方からケイスケがお茶を入れて出てくる。


「そうですか。お茶をどうぞ」

「気が利くのね。いただくわ」

「いえいえ。お気になさらず」


 冷えた麦茶を一気に飲み干す。この飲み方は体に悪いことは分かっている。しかし、心地よいのど越しと喉の渇きがそれを許さなかった。コップを空にすると真央は人心地ついた。


「ふう……。おいしい」


 真央はお茶を楽しみ緩みきっていた。麦茶の飲みっぷりを見ていたのかケイスケも対面の席に座った。


「いやぁ、清々しいくらいに言い飲みっぷりです。あと警察所に届けるとか魔王様も容赦ないですね」

「当り前よ。あんたについては警察にお世話にでもなってなさい。……なんでここにいるのよ‼」


 自然に真央の家に溶け込んでいてケイスケがいることに真央は今更ながらに気が付いた。ケイスケはそんなに自分がいることが当たり前だと感じて頭の後ろをかいた。


「無茶言わないでください。これは分体です。本体は今もあのお巡りさんの説教中です。何かと連絡取れると便利じゃないですか」


 さも当然の事のように言っているが正直訳が分からないと叫びたい真央は堪えてもう少しだけ話を聞く。


「それで、何であなたがここにいるの?」


 警察署から脱獄したのではと考えて真央はケイスケに聞いた。


「それはもちろん魔王様がいるに決まってるからじゃないですか。生まれ変わったとはいえその美しさは今も健在ですし後悔はないですよ」


 訳の分からないことを言っているケイスケに真央は冷たく言った。


「なら帰りなさい。元の世界に」

「それは無理なご相談です。これでもかなり無理してこちらにやってきたのですよ。おかげで魔力を詰め込んでいた魔石が全部無くなりました。」


 当り前じゃないですかという風にケイスケはやれやれとポーズを取った。真央はそれを見て若干腹が立つが言いたいことはそれじゃないために話を続ける。


「それはいつ?」

「今から5年位前ですね。魔王様が死んでこれならいっそのこと魔王様の生まれ変わりを探す術式を組んでこの世界にわたってきました。その後もちまちまと魔力を溜めこんではいるんですがあそこまで大規模な魔法だと私一人ではもう3年近くは必要ですね。この世界についてはこちらに来たではなくて正確には戻ってきたが正しいんですけどね」


 5年も前からこちらに来ていたそうだ。真央は驚いたがそれ以上にこいつが実はこちらの世界から転生してきたという方が驚きだった。


「なら、あんたは転生したというの?」

「ええ。生まれ変わったら魔族になってました。元々はこの世界に帰るための魔法を探すために魔王軍で魔博士なんてやってたんですから」

「なら、私を探す必要ないじゃない」


 この世界に帰るためというならわざわざ真央を探さなくてもよい。真央は思っていることを素直に言った。真央が思っていることに関してケイスケはまじめな表情をして答える。


「いえ。その時にあなた様に出会って私は決めたんですよ。あなた様について行こうと。ようは、一目惚れです」

「な、何言ってるのよ‼」


 さっきまでの変態とは思えないような発言をするケイスケに真央は顔を赤くした。それでもケイスケはまじめな態度を崩さずに言った。


「至って真面目な話です。あなた様の幸せの助けになれればと考えてこの魔法で世界を渡りました」


 配下の言葉としてはこれ以上ないほど喜ばしいが真央は裏があるのではとある言葉を加えて言ってみる。


「そう言われると素直にうれしいわ。で、本音は?」

「魔王様のやりとり思い出してこの人しかいないと思いました。また同じように魔王様をイジりたいと」


 ケイスケの口の軽さは今になっても変わらなかったようだ。部屋の温度が下がりダラダラとケイスケは冷や汗をかき始める。


「……いい度胸ね」

「ひぃぃぃ。お戯れを。この躰、スペックはかなり下がってますし。その痛みは本体が受けるんですよ」

 ケイスケは本日2度目の土下座をした。


 素直は美徳だが行き過ぎれば禍の元である。その典型例がそこにはあった。真央はにっこりと笑顔を作った。目は一切笑っていないが……。


「そう。それはいい話が聞けたわ。お仕置きよ」


 家に被害が出ないように注意しながら空気を圧縮して作ったムチで叩いたり、幻覚で女の子に罵倒させてみたり電撃を浴びせたりする。


「うひぃぃぃ」

「ああああぁぁぁ」

「ぎもぢいいいぃぃぃ」

「もっとぉぉぉぉぉぉ」


 最初はダメージを受けていたようだがケイスケは、徐々に恍惚とした表情を浮かべ始めていた。真央はそんな状態のケイスケが気持ち悪くなりお仕置きを中断して距離を取った。


「うわっ‼ 気持ち悪っ‼」

「最高の褒め言葉でございます」


 何事もなかったかのようにケイスケは跪いた。


「やっぱり復活だけは速いわね。あんた」


 妙な時にだけ復活の早いケイスケに呆れる真央。それに照れた様子でケイスケは答えた。


「いえいえ。そんなに褒めていただかなくても」

「褒めてないわよ‼」


 5年もあったのだからそれ以外にも何かやらかしているだろうと踏んだ真央はケイスケに言ってみた。


「それで? 他にはなにやったの? 前からこの世界にいたんでしょ」

「まず、この世界来てからやったことは自分のパソコンのハードの破壊ですね」


 真央はなぜパソコン破壊したのかが分からずすかさずケイスケに聞いた。


「……あんた、パソコンに何か恨みでもあるの?」


 少し興奮した様子で真央の方に顔を近づける。真央はそれを押しとどめる。その状態のままケイスケは言い始めた。


「大事なことだったんですよ‼ 実は私の死んだ少し後だったんで処理自体は楽でした。これで私のプライベートは守られました」

「実はこっちの方が本命だったんじゃないでしょうね」


 戻りたかった理由の一番大きなところはそこなのではないかと疑う真央。しかし、前世の記憶で嫌なこと経験しているため、こいつに小五ロリなどの心を読む類のものは使いたくない。


「ギクッ‼ そ、そんなわけないじゃないですか。確かにお宝の映像やら画像やらはありましたがそれ以上に転生の術式を広げられないようにするためですよ」


 半ば当たりであるような動揺の仕方ではあるがまた変なもの前世でも作っていたようだった。


「そんなの作ってたの?」


 転生の術式についてである。真央が魔王をしていた時も割と役に立つのか分からない魔法を作る奴ではあったが前世でもそんなものを作っていたことに筋金入りだなと真央は呆れた。


「ええ。まあ、偶然の産物ですがね」


 間に何かはさまないと生きていけないのか少し気まずそうにしていた。真央もその魔法には興味があるが他に何をやっていたのか聞き出す。


「まあ、興味深い話ではあるけどその話は後よ。他には?」

「あとは魔王様の気配がないかいろいろ探しながらバイト漬けです。最初は宝石などを売って生活していましたが異世界転移の時に魔力を込める触媒に使ったので量はそんなに持ってきていないのです。その後を生き抜くにはどうしてもお金は必要ですから」


 至極まともな解答だった。


 確かに戸籍など存在していないに等しい存在である。異世界を渡る方法はそれなりの準備が必要であるし、売ってお金になりそうなものが手元に残るのはわずかになることも理解できた。何よりも前世で同じように日本の暮らしを経験しているため生活できると踏んでいたのが大きいだろうが。


「最近になって現れたのは?」


 真央は話を変えて今まで現れなかった理由を聞いた。


「魔王様最近この付近で大規模な魔法を使いませんでしたか?」

「ええ。使ったわ」


 馬皇が撃たれた時と一時的に力を取り戻したときのことだろうと真央は思った。


「その時に感知に引っかかったんです。ただ、場所が遠すぎて引っ越しやらの手続きやらで時間が掛かったんですよ」


 ケイスケは答える。しかし、あまりに不自然な答えに真央は言った。


「……嘘ね。あんた会った時によく警察にお世話になってるって言ったじゃない。警察の方もまたあんたかみたいな顔だったし」

「気づかれてましたか……」


 ケイスケは何かを呟く。真央は聞き逃したため何を言ったのかをもう一度聞く。


「何か言った?」

「いいえ。なにも」


 すまし顔であらぬ方向を向いて答えた。真央はケイスケに冷たい視線を送って再度言った。


「で? 本当は?」

「すみませんでした。幼女を見守ったり、PCでネットサーフィンしてました」


 素直に謝罪するケイスケ。やはり、ロクなことはしていなかったようだ。


「よろしい。あんまり警察に迷惑かけるんじゃないわよ」


 ふんす‼ とドヤ顔で真央は言った。二度あることは三度あるを体現して三度の土下座の姿勢で言った。


「深く……深く反省しております」

「……全く。これからどうするの?」


 今のケイスケの住処を聞く真央。変態の部分がなければ忠誠心の塊みたいなやつだ。変態の部分でなければ。


「今はあこぎ荘の101号室に住んでおります。これからも魔王様と共に」

「しょうがないやつね。今の私は魔王じゃないわ。真央よ」


 真央は今世の名前をケイスケに告げる。ケイスケは敬う姿勢を取って言った。


「分かりました。真央様。これからもなにとぞ、なにとぞよろしくお願いします」


 チラチラをスカートの方を見ている。真央は手でスカートの中が見えないようにしてケイスケを踏んづけた。


「今度、あなたの性根を叩きなおしてやるわ」


 怒りで顔を赤くして捲し立てる真央。踏まれながらもいつもの調子でケイスケは答えた。


「ぜひ、一度おいでになってください真央様。それでは、本体の方に戻ります」


 そう言って、ケイスケの分体は姿を消した。やっと1人になった真央は椅子に座りなおして天井を仰ぎ見た。


「それにしてもまさかこっちにくるとは」


 ひどい再開ながらも律儀に姿を現したケイスケ。真央はこれからどうしようかと考え込むのであった。

会話だけですがお楽しみ下さい。



全く関係ない話


 某警察所

「全く……何度言ったらわかるんだ‼」

「すいませんでした」

「最近、ここら一帯で不審者がいるって何度連絡があったことか」

「え? それについては知りません」

「主に幼稚園や保育園、小学校から高校まで。主に女性からの被害が多数だが」

「それについては申し開きはありません。反省はしていますが後悔はしてません」

「それじゃあダメだろ‼ やるなよ‼ 絶対やるなよ‼」

「それはフリですか?」

「違うわ‼」

「あの?椅子の上での正座を崩してもよろしいでしょうか?」

「駄目だ。お前には反省が足りん」

「はぁ」

「ちなみに何度目だと思っている?」

「5度目ですかね」

「10度目だよ‼ いくらなんでも起こしすぎだろうがっ‼ 何度牢屋に入ってると思ってるんだ」

「それは覚えてます。3回です」

「そういうこと言ってるんじゃないわっ‼ この馬鹿たれ」

「お前には一般教育というものが足らんな」

「知識については足りていますが?」

「はぁ……。何度言っても分からん奴だな」

「あばばばばばばばばば」 

「お、おい。いきなりどうした? 奇声なんかあげて……」

「し、失礼。大丈夫だ。問題ない」

「いや、問題しかないのだが」

「大丈夫です」

「そ、そうか……。お前が何度もここに来るから常習犯のお前に特別講師を用意した」

「え? え? 何の話ですか?」

「お前を教育し直すことにした」

「何この超展開」

「鉄先生。よろしくお願いします」

「鉄だ。今回お前を徹底的に教育し直すということでいいんですね」

「はい。まっとうな人間にしてやってください」

「ちょっ‼ 俺の話は……」

「あるわけないだろ。この人は俺も学生時代にお世話になった恩師だ。それではよろしくお願いします」

「ああ。任された」

「え? ちょ、ちょっと‼ なぜ担がれてるのですかね。ってか、力強っ‼ 引きはがせないしっ‼ 鉄さんでしたっけ」

「ああ。お前はうちの学校で教育することが決まった。一から叩き込んでくれるわ」

「あの~。拒否権とかは……」

「あるわけないだろ。私が基本的に趣味で犯罪者や犯罪者予備軍を更生させていっている」

「ですよね~。というよりも何やってるんですかっ‼ あなたは‼」

「はっはっはっ‼ ただのボランティアだよ」

「有難迷惑だよっ‼」

「なに、すぐそんなこと言えなくなるさ」

「ちょっ‼ 離せ~。離してください~」

「さぁ、鉄熱血指導の始まりだ‼」


 何を書いてんだろ……。って書いた後に思ってしまう

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