表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生した元魔王様の非日常的な学生生活  作者: haimret
第八章 3年生と留学生と将来と
246/327

17話

疲れもあって更新したら即寝落ちしてたので今少し修正しました

「っ‼」


 アストリアの名乗り声に驚いて由愛が飛び起きた。短い時間の睡眠であるが突然の大声に起きない方が無理である。さらに付け加えると真央の意識はあの瞬間アストリアに向いていた。何が出てきてもいいように警戒していたために由愛への遮音を解いていたのである。


 そんな不幸な事故が重なって突然起こされた由愛は混乱していた。


「すまん。起こしたな」

「馬皇さん? ……‼」


 由愛は寝ぼけているとはいえ自分が眠るまでの事を覚えていた。疲れていたとはいえ、警戒心もなく抱いて運ばれたのである。それが恥ずかしくない訳がない。そんな由愛を見て馬皇も自分の大胆な行動を思い出して少しだけ顔を赤くする。


「おぉ‼ 2人は付き合ってるの‼」

「そんな訳ないだろう」

「それならそっちの2人?」

「違うわよ」

「そうですわ」


 アストリアは由愛から真央たちの方へ視線を移すと真央は即座に否定する。その一方でサライラは嬉しそうにうなずくとアストリアは期待した眼差しで馬皇を見る。


「おぉ‼」

「違うからな」

「えぇ‼」

「えぇ。つまんないわ」

「楽しませようとおもってないから何も問題ない。それになんでサライラもそんな驚いた声を出す」


 アストリアがそんな初々しい感じの馬皇と由愛を見てから興奮した様子で声を上げる。そんなアストリアの反応に馬皇が露骨に嫌そうな顔をする。由愛は馬皇の言葉に少しだけ残念そうな顔をしている所を目撃した馬皇は何ともいない表情で話題を変える。


「と、ところでどうしてここまで来たんだ? 向かっていたのは分かってただろう?」

「もちろんだとも‼」

「声でかいわ」

「おっと。すまない。興奮するとついな。理由としては簡単だ。この結界が素晴らしくていても立ってもいられなくなった」

「……少し照れるわね」


 アストリアの言葉に今度は真央が照れる。


「まぁ、それはあるとしても私の新しい住処が子供に見せられないのが一番なんだがな」

「私の喜びを返せ」


 アストリアの本音が漏れるとその本音に思わず真顔になる真央。全く懲りていないのか話を聞かないタイプなのかそのまま話を続ける。


「まぁ、そんな訳でここまで来たんだが、私の話を聞いてくれる?」

「マイペース過ぎるだろ」

「それでね。実は私一目ぼれした人がいるの」

「しかも無視」

「それは少し気になるわ」

「私も気になりますよ?」

「実は私もですわ」


 馬皇は呆れ気味に答えると真央がそう言い出す。それに同意するように由愛たちが次々と答える。その様子に馬皇は何とも言えない顔になる。


「……マジかよ」

「恋の話が好きな女の子は多いんですよ。馬皇さん」

「そうですわ」

「そうかよ。もう好きにしてくれ」

「それで? どんな人なの?」

「ホント‼ なら話をつづけるわ。私が森の中で追われていた時の話なんだけどね」

「話聞いてねぇし……」


 真央たちが食いつくとそのまま話を続けるアストリア。その様子に馬皇も言葉に出すがスルーされる。


「困ってた時に助けてくれたの」

「追われてたの?」


 追われていたという物騒な言葉に真央が反応する。


「そうなのよ。私の体が目当てでしつこく追いかけてきたの。隠れたり魔法を使ったりするのは得意だから今まで逃げられて来れたんだけど連中しつこくて。あの時は連日狙われ続けたせいで疲れてて見つかっちゃってね。その時に追い払ってくれたのよ」

「それは少し憧れるわね」

「でしょ‼ しかも、彼ったら私を助けた後、無言で去っていったの。それもすごくかっこよくてね‼」


 アストリアはその姿を思い出したのかとても興奮する。唐突に声が大きくなって真央たちが慌てて耳をふさぐ。


「ああ‼もう‼ 声大きいっていってるでしょ‼」

「あ。ごめん」


 真央が声を張ってアストリアを静止させると真央は耳から手を放す。アストリアは声の大きさを元に戻してから謝った。


「気をつけてよね。それで去った後はどうしたの?」


 真央はアストリアに注意だけするとその後に何があったのかたずねる。その質問にアストリアは肩を落とした。


「最初は呆然としていたけど我に返ってからすぐに彼の後を追ったわ。でも、全然見つからなくて……」

「ふむ。それは不思議な話だな。真央たちを見つけ出したというのにその男を見つけられないなんて」


 アストリアの言葉にユメリアから疑問が生まれる。その疑問に真央も同じ意見なのか同意する。


「そうね。どうしてなの?」

「いや。それがどういう訳か全然探知とかに引っかからないの。彼が魔法を使った様子はなかったし、魔力の動きもなかったの」

「それであんたを追ってた奴らを追い払ったの?」

「そうよ。連中に対して武器なしで圧倒してたわ」

「訳が分からないわ」


 アストリアの答えに更に謎が深まる。そんな人物が森の中で何をしていたとか。どうしてアストリアを助けたとか色々と考えが思い浮かぶがその答えが一向に出てこない。判断材料の少ないという事もあり一旦考えるのを止めて真央は聞いた。


「ところで思ったんだけどその人の特徴は? もし知ってたら私たちも何かしらの情報をあげられると思うんだけど」

「彼の特徴としてはそこにいる彼ぐらいに身長が高かったわ」

「へぇ」


 アストリアの言葉で馬皇を見る。馬皇の身長は最近さらに伸びて190に届きそうである。そんな馬皇並であればそれなりに巨体であると言えるだろう。


「縦も横も太かった。でも、決してただ太っているという訳でもなくて筋肉の塊だった。それがすごく逞しいし、こうワイルドな感じでね」

「ほぉ」


 アストリアの説明に馬皇も興味が出てくる。アストリアの言葉からそれなりに鍛えこんでいると馬皇は思考すると、もし出会えれば良い戦いが出来るのではないかと期待している感じであった。


「そうそう。私だけじゃなくて出てきた相手に対しても喋ってないから多分相当寡黙なかんじよ。それでとても青い―」

「とても?」

「とても青い顔をしていたわ」

「「なんでだ(よ)‼」」


 その言葉に思わず馬皇と真央の言葉が重なった。馬皇たちは頭を抱える。途中までは逞しい感じの漢と言う感じであったのに最後の最後でこれである。どう答えればいいのか分からずに思った事を馬皇たちはそのまま口にする。


「青い髪とか眼とかなら分かる。なんで顔が青いんだよ‼」

「ええ‼ それはもう特徴じゃなくて状態じゃない‼ その人大丈夫なの‼」

「そう? その青さも素敵だと思ったんだけど? あの鮮やかな青さ素敵よ?」

「少し話をさせてさせてくれ」


 きょとんとした顔で答えるアストリアに馬皇と真央は目を合わせると馬皇が言った。


「? 別に自由にすればいいと思うんだけど?」

「目の前にいるのにいきなり集まって仲間内だけで話し合ってたらあまりいい気がしないだろ?」

「それもそうね。許可するわ」


 アストリアがそう答えると馬皇たちは近くに集まり真央は自身たちの声だけが洩れないように調整して遮音結界を作る。


「それで、だ。俺としてはその相手をこの人を合せない方が良いような気がするんだが?」

「私も同感だわ。何というか駄目な感じの未来しか見えないもの。その相手が顔を青くしてるのがあの人のせいの可能性もあるし」


馬皇がそう言うと真央がそれに同意する。


「私は引き合わせても問題ないと思いますわ」

「私もサライラさんと同じで合わせてあげたいです」


由愛とサライラは馬皇たちとは反対の意見を出す。


「うーん。由愛たちのいう事にも一理あるわね」

「だな」

「私は馬皇さんたちの意見でも大丈夫ですよ」

「とりあえず探してみてもいいと思いますわ。それでもしもの事があったら私たちで止めればいいのでは?」

「「「それだ(です)‼」」」


 馬皇たちはお互いの意見に納得するとサライラが提案する。その提案に馬皇たちは乗った。真央は結界を解除すると思っているよりもはるかに早く終わった馬皇たちにアストリアが驚く。


「え? もう終わったの? 早くない?」

「ああ。もう大丈夫だ」

「何か知ってることがあったの?」

「それについてはすまんが何もない。そんな人物に合ってたら多分忘れないだろう」

「それもそうね」


 アストリアも馬皇の説明に納得したのかうなずいた。


「それで提案なんだが、俺たちもお前の言う人物に興味がある」

「恋敵?」

「んな訳ねぇだろ」


 すっとんきょうな事を言うアストリアに馬皇は即反応する。


「ほら。気に入ればとりあえず手元に置いとくじゃない?」

「ねぇよ‼ それはお前だけだ‼ それと真央は由愛をかばう様に後ろに下がらせるな‼ 違うからな‼」


 理不尽な言葉に馬皇が違うと説得するがそれの効果は薄く真央が由愛の盾になる様に後ろにかばう。


「そう。それならいいけど」

「理不尽だろ。これは」


 真央はひとまず馬皇の言い分を聞き入れると警戒を解く。酷い誤解を解いた馬皇は肩を落とす。


「ほら。お姉さんが慰めてあげるよ?」

「お前のせいだよ」


 元凶がそんなことを言うと馬皇は疲れた様子で答えた。それが面白かったのかアストリアは笑顔である。ついでに言うと少しお姉さんぶっているのか両手を広げて受け止める気満々な体勢である。


「それなりに面白かったから、私の部屋に招待してあげるわ」

「えぇ……」


 アストリアの言葉でさらに疲れそうな予感がして思わず声に出す馬皇。それがあまりお気に召さなかったのか思わず口に出る馬皇。


「む。お姉さんの部屋には昔の魔術書とか最近仕入れた娯楽本とかいっぱいあるわよ」

「本当?」

「お。食いついた。ホント。ホント。お姉さん嘘つかない。ついでにお茶とおいしいお菓子も出しちゃう」


 アストリアの言葉に真央が食いつく。その反応が新鮮で嬉しいのかやけにお姉さんぶっているアストリアが機嫌良くそう言う。


「「お邪魔しましょう」」


 サライラがお菓子という言葉に反応してから真央の言葉に合わせて答える。


「じゃあ。しゅっぱーつ」


アストリアが言葉に合わせて手を上げて歩き出すと真央とサライラはその後ろを着いて行く。それを見た由愛は失礼だと分かっていてもアストリアを指さして馬皇と交互に見ながら言った。


「あの。馬皇さん」

「……なんだ? 由愛?」

「あれって、ゆ―」

「言いたいことは分かる。が、あいつらそのまま行かせる方がヤバいだろ」


 由愛が言いかけるがそれを言い切る前に馬皇は言った。馬皇たちは子供の誘拐現場を目撃したような感覚に陥っていた。釣られているいる2人を見てこいつら大丈夫なのかと馬皇と由愛は心配になるがそのまま放っておくわけにもいかない。


「……そうですね。とりあえず着いて行くしかないですよね」

「だな」


 ご機嫌な様子で前を歩くアストリアと真央たちを見て微妙な表情のまま馬皇と由愛も着いて行くのであった。

 思っていたよりも混迷とした感じなった。このまま書けるのかは不明ですがそのまま駆けてます。

彼女は姉属性でお姉さんぶりたい性格の予定だったのになんか誘拐犯ぽくなってしまった。

 いつも読んで下さりありがとうございます。読んで下さったり、ブクマとか評価したりしてくださいますとテンションが上がりますのでこれからもよろしくお願いします。

 ベッドで喜びの舞をしていたらベッドから落ちました。それくらいうれしいです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ