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転生した元魔王様の非日常的な学生生活  作者: haimret
第八章 3年生と留学生と将来と
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プロローグ

いつもより早い時間ですが更新しました。第8章始まります。

第7章のエピローグとかの後書きなどを少し修正しました。

 日本―アガルタ間転移装置関門所。陰陽都市アマノハラから日本に入る襟からから出てきたのは1人の少女だった。入国許可を得て日本の地を踏み入れた時に最初に訪れる場所である。初めてこの場所に来たのが嬉しいのか荷物を持ったまま辺りを気の向くままに歩く。観光用の売店や軽食のできる店などが立ちならび、それらが少女を誘惑するがそろそろ約束の時間である事が分かっているために渋々断念する。


「うぅ。寒い」


 ラウンジを超えて外に出るとまだ寒さが残る春の初め。温かい恰好で来たのだが想定よりも肌寒いのか体を縮ませる。しばらく体を震わせると慣れて来たのか目的の場所を探す。


「確かこの辺のはずだけど……」


 少女はスマホを起動してチャットアプリでやり取りをしていた相手に着いた事を知らせてから旅行鞄に座る。しばらく待っていると目的の人物が名前を呼んで手を振っているのを見つける。


「あ。いた。おーい」


 少女も気が付いて大きく手を振りかえすと気が付いたことが嬉しいのかそのまま少女は手を振っていたが走り出して勢いよく抱き着く。そのことに少女は驚くがそれ以上に相手の少女の笑顔を見ると何も言えなくなる。


「会いたかったです」

「我もだ。由愛」

「楽しみにしてましたよ。それに馬皇さんたちの驚く顔が楽しみです」

「ああ。我も楽しみだ」


 嬉しそうにやり取りすると由愛の母親の少女たちを呼ぶ声が聞こえた。それに少女たちは返事をすると少女は両親の前まで行く。


「今日から世話になる」

「ええ。よろしくね。でも、今日から私たちの家族になるんだから堅苦しいことは言いっこなしよ」


 少女はそう言うと迎えに来た方の由愛の母親が答える。その答えが嬉しいのか少女はより笑顔を深める。


「それにしてもそっくりね」

「それは母上にも言われました。かなり気に入ったのかかなり可愛がってましたよ」

「ふふ。それなら私も貴女たちをたっぷり可愛がらないとね」

「お母さん‼」


 母親は娘と一緒に少女を抱く。由愛は恥ずかしいのか引き剥がそうとするが母親の方はそれを許さない。


「あらあら。反抗期かしら?」

「まだ人前だよ‼」

「ええ。知ってるわ。でも、あなた達がかわいいんだもの。それとも良く一緒に遊んでるあの子に抱きしめて欲しかった?」


 そう言って母親は由愛そう言うと想像したのか茹でたタコのように顔を赤くさせる。


「くぁwせdrftgyふじ―――――‼」


 言葉になってない言語で思考が吹っ切れたのか由愛はそのまま倒れる。その慌て様が面白いのかそれを微笑んだまま見ている母親。そんなノリに少女は困惑する。


「あらあら。興奮しちゃって。面白い娘ね」

「気が済んだかい?」

「あら? お父さん」


 車の運転席からずっと静観していた母娘の父親が目の前に車を停止させて出てくると言った。


「いじるのもほどほどにね。それといつまでも地面に寝かせるのは良くないから早く入れてあげてね」

「はーい。娘の可愛い姿も見れたし新しい娘も出来たのが嬉しくてついつい意地悪しちゃったわ」


 母親の方はいいものが見れたと言わんばかりに笑顔で倒れいてる娘を抱えるとそのまま後ろの席に乗せる。そして、由愛を撫でながら少女に言った。


「前の方がいろんな景色が見れるから今日は助手席でお願い。それにさすがに今日来たばかりなのに気絶した娘の看病をさせるのもどうかと思うから助手席に座ってね」

「は、はい」

「そんなに緊張しなくても大丈夫よ。親御さんにもしっかりと説明してるしせっかく娘と仲良くなったんだから新しい学校生活も楽しい物になるわ」

「そうですね。それと改めてよろしくお願いします」

「任されたわ。それと娘をよろしくね」

「はい‼」


 元気よく返事をすると少女も車に乗り込む。父親は少女の荷物を後ろの荷台に乗せて車に乗り込むと留学先でお世話になる由愛の家に向かって動き出した。

という訳で留学生が日本に到着するプロローグです。

イッタイダレナンダー(バレバレ)。次回は実際に留学生をクラスに紹介する所から

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