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転生した元魔王様の非日常的な学生生活  作者: haimret
第六章 修学旅行は地下世界都市‼
152/327

5話

少し短いですが更新です。急展開になりますが楽しんでもらえればありがたいです

 夕方。とはいっても時間だけが夕方であり空にある太陽の位置は一切変わっていない。中央の太陽は昼間よりも光は弱くなっているがまだ時間が時間なだけに夕方だとは気にならないレベルである。


 資料館を後にした馬皇たちのクラスはその後、今回の宿泊先の旅館へと到着した。今日の予定としては食事と風呂の時間を終えると後は就寝の時間まで自由時間となっている。


「それにしても夜があるのには驚いたな」


 馬皇はそう1人呟くと風呂場の前の休憩室のソファに腰を下ろす。食事を終え最後の風呂であった馬皇は時間いっぱいまで風呂を堪能した。他の部屋のメンバーは既に出ており馬皇は現在1人であった。時間は9時を回っておりで旅館内の売店はほぼ閉まっている。休憩室の窓から外を見ると太陽だった中心の光はいつの間にか月の光のように淡い光で外を照らしている。外の景色に満足してとそろそろ部屋に戻ろうかと考えていると横の方から声を掛けられた。


「あんたはそんな所で何してんの?」

「あん?」


 声を掛けられた方に振り向くと真央がいた。真央も風呂が最後だったのか体は少しだけ赤みを帯びており、長袖長ズボンのジャージ姿で少しだけ髪が湿っている。呆れたように馬皇を見ているがその姿は少しだけ扇情的であるが馬皇は興味なさそうな顔をして言った。


「なんだお前か」

「何だとは失礼ね。せっかく面白そうなのを見つけてきてあげたのに」


 真央が不敵な笑みを浮かべてそう言うと馬皇は胡散臭そうな顔をする。そして、立ち上がると近くにある自動販売機で適当な飲み物を2つ買うと真央に1つを投げ渡した。


「ほらよ」

「ありがと」


 真央は馬皇に投げ渡されたジュースを素直に受け取るとふたを開けて飲む。飲んでいる間に馬皇も真央の隣に座ると同じようにふたを開けてジュースを一気に全部飲んでから真央にたずねた。


「それで? 今度は何見つけてきたんだ? 面白くなかったら承知しねぇぞ」

馬皇は真央を見つめると馬皇の反応に待ってましたとばかりに真央は口を開いた。

「大丈夫よ。ここら辺いろいろと見て周ったんだけど、この世界と地上の繋がっている場所を見つけたから抜け出して見に行ってみない?」

「それは面白そうだな。けど、そんなの良く見つけたな? ってか、抜け出して大丈夫なのか?」

「偶然よ。偶然。ここの旅館に入る時に変な違和感を見つけたのよ。だから、どこに繋がっているのかは魔術を使って簡単に調べては見たけど恐らく地上に繋がっているんでしょうね。地上のどこに繋がっているのかはまでは分からないわ。でも、一方通行じゃなさそうだし、行ってみたいと思わない?」

「それで、俺と一緒に、か? お前とでか?」

「そうよ。もちろん2人でね」

「……いいだろう。案内しろ」

「そう来なくっちゃ」


 馬皇は訝しむ表情を少しだけ見せるが真央に気付かれない一瞬で表情を戻してすぐに答えを出す。馬皇の答えに真央は嬉しそうに言った。


「それじゃ、着いてきて」


 真央が立ち上がると目的の場所まで歩き始めた。それに倣うように馬皇も後を追う。旅館の正面の入口を出ると近くの旅館の広場に出る。時間帯が時間帯なのかタイミングの問題なのか生徒や教師の姿はなく受付の方にも人はいない。外に出ると旅館の近くに広場がり、その端の方を歩いていく。人通りのない道を歩いて今度はけもの道に入ると直ぐにマンホールを見つける。


「ここか?」

「ええ。ここから向こうに抜けられるみたい。距離を縮める魔術を使ってるから通り抜けたらすぐに地上に繋がってるわ。着いてきて」


 真央がドヤ顔で答えるとマンホールのふたを開ける。中は真っ暗でありどこまで続いているのか全く読めないほどである。そんなマンホールの中を真央は躊躇いなく入ってはしごを下りていく。それに馬皇は黙って着いて行く。一番下まで着くと小さな空間があり大人が10人程度であれば余裕で納まりきれる空間に出る。馬皇たちが降りてきたはしごの隣にはもう一つのはしごがあり、真央はそのはしごを今度は登って行く。黙々と着いて行ってで売るとそこは森の中だった。


「到着よ」

「人の目を避けてだいぶ人里から遠い場所にあるんだな」

「ええ。恐らく裏で出入りに使ってる経路の一つでしょうね」


 真央はそう言って近くの倒れている木を椅子にして座る。そして、その横のスペースを軽く叩いて馬皇に座る様に促す。馬皇は言われるがままに真央の横へと座った。そして、どちらから指示を出した訳でなく空を見上げた。


「真っ暗だな」

「夜だから当たり前でしょ」

「ここまで星がはっきり見えるのはいいな」

「そうね」


 辺りは真っ暗であり地上を照らす明かりは全くない。それもあってか曇り空のない空にはより明るく見えた。空一面には星々が散りばめられてさながら星の川になっている。そんな景色を堪能しているのか馬皇は空を見上げたままでいると真央から話しかけてきた。


「ねぇ?」

「なんだ?」


 静かな空間で2人きり。大自然の森の中で冷たい風が吹く。


「死になさい」


 真央の声と共に刃物が空を切る音がした。

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