27話
短いですが更新です
「それで? なんで裸なんだ? 洋介?」
「うっせ。それは後でいいだろ」
馬皇は戻って来るといの一番に洋介が裸であることを訪ねた。その横では真央とサライラが洋介に対して顔を覆っている。
「この‼ 変態‼」
「好きでこんな恰好してんじゃねぇよ‼ ってか‼ 何で馬皇は裸じゃねぇんだ‼」
真央の言葉に対して洋介は必死に否定して馬皇が裸でないことに突っ込む。
「あ? そんなの魔力で作りなおせばいいだけだろ?」
「ずりぃ」
馬皇が何でもない様子で答えると洋介は馬皇を睨む。
「持ってきたぞ。っと、馬皇たちは戻ってきたんだな」
「はい」
「先生‼ 話すのはいいんでとりあえず服を」
「そうだったな。そこに木陰があるから着替えてきなさい」
「ありがとうございます」
鉄が洋介の着る服を持ってくると洋介は近くにある木陰で着替えを済ませに行く。
「それで……、中にいた巨人はどうなった?」
鉄がたずねると馬皇と真央は真剣な眼で同じように見返すとにっこりと笑った。
「もちろん。倒してきました。これで、蘇るとかしない限りはこっちの世界に来るとかないと思いますよ」
真央がそう答える。
「そうか」
「ただ……」
「なんだ? 真田」
「馬皇の最後の攻撃の余波でここら一帯の空間が不安定になってるかもしれないので確認だけはしておいてください」
「おまっ‼ あれは俺だけの攻撃じゃないだろ‼」
「何言ってんのよ‼ あれだったら私の強化いらないじゃない‼」
「それはあれを完全に殺し切るためには多少過剰でも仕方ないって決めてただろ‼」
「それでも異空間そのものを完全に消し去ってるじゃない‼ どう考えてもやりすぎよ‼」
「なにおう‼」
「何よ‼」
馬皇と真央は言い合いを始めるとすぐに熱が入って睨みあう。
「いつも通りの2人だな」
「「どこが‼」」
着替えを終えた洋介がケンカをしている馬皇たちを見てそう言うと洋介の方を同時に向いて迫ってくる。
「俺たちの‼」
「どこが‼」
「いつも通りなんだ‼」
「その息ぴったりに言葉を続けたりするところだよ‼」
一緒になって迫ってくる馬皇たちに洋介は走って逃げ始める。それを捕まえるために馬皇と真央は視線だけ合わせて洋介を捕まえようと追いかける。妙に息の合った連携によって洋介は直ぐに捕まってしまう。
「くそ‼ あいつら仲よすぎだろ‼」
「「仲良くない‼」」
この息ぴったりな反応に洋介だけでなく周りにいた勇次たちですら苦笑する。その様子にサライラだけは納得いっていない様子であったが。
「それはともかくとして巨人・ユミルの件については緊急で集まってくれた事を感謝する。とりあえず今日の所は解散だ」
『お疲れ様でした』
鉄がそう締めくくるとこの場に訪れた全員がお疲れ様を口にする。捕まって馬皇たちに木に吊るされた洋介も未だににらみ合っていた馬皇と真央も一緒である。こういう時にノリの良さを発揮して声が重なっているのはお約束だろう。
「じゃあ、機会があればまた会いましょう。サライラちゃんも元気でね」
「俺も行くっす。それじゃ、アニキ」
「面白い体験ありがとな。また、何かあれば読んでくれや」
この後も予定があるのか菫、勇次、親部が各々の別れの挨拶だけして帰って行く。それを見送ってから鉄が言った。
「とりあえず、今日はここまでだ。送ろう」
「「お願いします」」
鉄がそう言うと馬皇と真央はそう言って鉄に着いて行く。こうして、巨人・ユミルの脅威は何の被害も出すことなく無事に終えるのであった。
「あの……俺は?」
木に吊るされたまま忘れられた洋介を除いてであるが。
次回エピローグです。そして、オチ担当の洋介。彼の他の人の認識は真央が魔法で逸らしているため真央が解くまで気が付きません。もちろん、後で真央と馬皇が解放しに戻ってきますがこの話はエピローグで。エピローグが終わったら章の間の短い話を何回か差し込む予定です。その後に修学旅行編を予定しています。
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