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寿命いらないんですか?

俺は、受験に失敗した

某K大学の入試だ

この大学を受験しようと思ったのはただ単に周囲から勧められたからだ

市内で有名な進学校を選んだのだってそうだ

俺には昔からやる気も将来やりたいこともなく

だからといって、適当に高校入って適当な職に就くなんてのが嫌だったからだ

つまり、てきとうなのだ。自分の進む道を選ぶのが


それでも、受験勉強はしんけんにやった

勉強なんて心底嫌いだったが、

失敗してやりたくもないバイト生活だとかを送りたくなかったからだ

そして、

失 敗 し た


男「自殺しようかな」

合否確認後の帰りの駅のホームで

こんな言葉が不意に口からこぼれた

自分でも少し驚いたが

度重なる受験勉強で心身ともに疲弊しきっていた身からすれば自分の言動に納得するのは容易だった



???「自殺したいのですか?」


突然、横から尋ねられた

驚き振り向くと黒いスーツを来た

小柄な自分とそんなに年の差もなさそうな女性が立っていた


※以後この女性の会話文では

黒スーツの女性ということで黒ス女とします




嫌なタイミングで聞かれたなと思ったが、正直そんなことどうでもよかった


男「ええ、まぁ」


黒ス女「何かあったのですか?」


男「まぁ、ちょっと受験に失敗しまして」


黒ス女「なるほどそれはキツイですね

それで、死にたいと思ったと」


男「まぁ、そんなところです」

会話を続けるのもめんどうだったので少し距離をとろうと横を向こうとした瞬間


黒ス女「どうせ死ぬんでしたらその寿命誰かの役に立ててみませんか?」


そんなことをいきなり言われた

何かの宗教か何かかと思ったが

俺はなんとなく話を聞いてみようと思った


男「どういうことですか?」


黒ス女「そのままの意味ですよ

よく死にたいなんていう人に

『生きたくても生きれない人がいるんだから生きれるやつは頑張って生きなさい』なんてことを言いますよね

あれって、要するに『生きれなかった人のぶんまで生きれるやつが頑張れ』ってことですよね

それってなんかおかしくないですか?

だから、私の提案は『生きたくても生きれない人』に『生きれるけど生きたくない人』の寿命を与えよーってことです」


電波だと思ったが

ちょっと面白そうだったので話をあわせてみることにした


男「要するにあれですか

どうせ死ぬならこれから生きるはずだった俺の寿命を今にも死にそうなあげるってことですか?」


黒ス女「まぁ、そんなとこです

どうです?死にますか?」


男「まぁ…どうやるんですか?」


黒ス女「驚かないんですね」


男「自殺しようってくらいですからね

どうでもいいですよ」


黒ス女「ですよね

なんかやる気の完全に抜けたような顔してますもんね」


男「それは生まれつきです

で、どうなんです

その方法は」


黒ス女「生まれつきですか

それは失礼いたしました」


黒ス女はスマホを取り出しなにか操作し始めた


黒ス女「方法は簡単ですよ

こちらに先の短い方の名簿がありますんで、こちらがお相手を選出いたします

で、それからその方と一ヶ月ほど過ごしていただきます」


男「一ヶ月?

どうしてです?」


黒ス女「寿命を渡すってのも臓器移植とかと同じで合う合わないがあるんですよ

合わなければどちらもお陀仏なんてこともあります」


男「へぇ、そういうことですか」


黒ス女「えぇ、あなたと合いそうな人は…この人ですね」


黒ス女が操作していたスマホをこちらに向ける

そこには、女子高生と思われる少女の写真とそのプロフィールと思われるものが書かれてあった


男「えーと、17歳の○○高校…」


プロフィールを読み進める


死因:5月29日事故死


男「死因まで書いてあるんですね

しかも病気ってわけではない

わかってるなら教えてあげればいいのに」


黒ス女「そういうわけにはいきません

その死因は確定ですので運命を変えることはできないのです」


男「俺がこの子に寿命を与えれば事故を回避できるんですか?」


黒ス女「回避できるかどうかはわかりませんが、あっても軽い怪我程度ですむでしょうね」


黒ス女「で、どうします?この子に寿命与えてあげますか?」


俺はそんなことあるわけないと思いつつもとりあえず受けてみることにした


男「いいですよ

その子に僕の残りの寿命全部あげます」


黒ス女「わかりました

では、後日彼女をあなたのご自宅に向かわせますのでそれまではいつも通り過ごしてください」


そして、その日はそのまま家に帰った


ピンポーン

翌日、朝早くに自宅の呼び鈴が鳴った

こんな朝早くに誰だよと思いつつも寝ぼけ眼で玄関の戸を開いた

すると、そこには見覚えのない女の子が立っていた

誰かと思ったが、昨日の黒ス女に見せられた写真の女の子であった

随分な手荷物だ


女「朝早くにすみません

女と申します

この度は寿命を分けていただく件でお伺いいたしました」


随分と礼儀正しい子だ


女「男さんでお間違いありませんか?」


男「えぇ、まぁそうですが」


女「あの…その〜…」


男「??どうしました?」


女「黒ス女さんには男さんのところで一ヶ月暮らせと言われているのですが

聞いていらっしゃいますか?」


男「!?なにもきいていまs


prrrrr

その時携帯が鳴った

女の子に対応していたので無視しようとしていると

留守番電話サービスに切り替わった


黒ス女「すみませーん

いい忘れてましたが女ちゃんと一ヶ月過ごすのはあなたのお家ですので、女ちゃんが来たらよろしくお願いしまーす」


男「おせーよ」


突然すぎるだろ大事なことは先に言えよなんて思っていると


女「あの…今の黒ス女さんですよね

詳細聞かされてなかったんですか?

まずかったならまた明日出直してきますが」


男「あー、いや別にいいですよ

部屋空いてますし、少し掃除してきますわ」


帰すのもどうかと思われたので

言われた通り家に入れることにした

俺は一人暮らしで爺さんの元家だとかで家は少々広いのである


俺は空いていた一室を急いで掃除し

女の子を招き入れた




書き途中です

忙しいため思いつきでここまで書きましたが

もしも需要がございましたら

続きは遅くなるかもしれませんが

書くつもりですので

よければ感想お聞かせください

お目汚し失礼致しました











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