表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/25

狂ったXmas -大人達+α-

「メリークリスマスっ!」

 パーン! と、クラッカーの大きな音が鳴った。仄かに、爆薬特有の匂いが漂う。

 クリスマス? はて、そんな日はあっただろうか。

 そんなことを考えているうちに、ツインテールを揺らしながら女の子が近寄ってきた。

「ちょっと、時雨? ボクの歓迎を喜ばないのかい?」

 そう言われて、ハッと我に返る。

 ここは、俺の家じゃないか。

 周りを眺めてみると、装飾品が、部屋に敷き詰めんばかりに飾られている。LEDライトは、つけ過ぎて、逆に品がなくなっているし、赤と緑の色が混ざって、みている方が気色悪い。

 なんだこりゃ。と思いながら、リビングに歩いていく。

 そして、また俺は驚くことになる。というよりも、呆れた。

 リビングの白い壁には「Xmas!!」と書いた白い紙が貼られていた。それも、黒のマーカーで。どうみても、走り書きである。

 クリスマスツリーに至っては、一本の樹の苗を部屋の中心においてあるだけだ。

「これ程度なら、別にクリスマスなんて祝わなくてもいいのに……」

 つい、そう呟いてしまう俺の顔を、こんな適当なクリスマスを作り上げた彼女“狂った子供(チルドレン)”は覗き込んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ