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インパクト2

「行ったぞ! 高月ぃ!」

「え、あ、わぁ!?」

 声と一緒になって飛んでくる白と黒のボール。体操服を着た僕はそれを精一杯伸ばした足でどうにか受け止める。

「もらった!」

「あう!?」

 けどそれもつかの間。僕が走り出すよりも早く、赤いビブスゼッケンの一人にボールをさらわれてしまう。

 白ビブスの僕の脇をあっさりとすり抜けていく相手チーム。その背中を追いかけようと、僕も急いで振り返る。

 けれどボールを奪った赤ビブスはそんな僕を置き去りにしてグラウンドを走る。

「甘い!」

「ぬわ!?」

 そこへ白ビブスの上野くんが滑り込んで、相手チームからボールを奪い返す。

 そしてそのまま守備に回る赤ビブスの男子を次々にかわしてシュート。

 空を切り、キーパーの手を掠めたそのボールにゴールネットが揺れる。

「やったな、進也!」

「上野、ナイッシュー!」

 同じチームの仲間とハイタッチしながら戻って来る上野くん。

 それに僕は息を切らせながら謝る。

「ご、ごめん。上野くん、みんな」

 すると上野くんは笑い返して首を横に振ってくれる。

「気にしないでよ忍。フォローするからチームなんだから」

 そう言って高い位置にある上野くんの笑みは、僕の肩に軽く弾む感触と共に通り過ぎる。

「……うん。ありがとう」

 上野くんが本当にいい奴なだけに、余計にチームのお荷物になっている自分がみじめに思えてしまう。

 だから体育の授業は嫌いなんだ。

 友達に劣等感を抱いている自分を見せつけられるから。

 そんな苦い感情を噛み殺す僕をよそに、白チーム側のフィールドに戻る仲間たち。

 僕は重くなった体を引き摺るようにして仲間たちの背中を小走りに追いかける。

 ボールがサッカーフィールドの中央に戻されて、上野くんたちがボールとジャージ姿の先生とを挟んで相手チームと向かい合っている。

 進行するゲームの仕切り直し。

 僕は遠目に眺めていたそれから、緑のネットに仕切られた隣グラウンドの女子ソフトに目を移す。

 遠目にも目立つバットを構えた大地さん。

 構える相手チームのピッチャー。それに合わせて大地さんの構えたバットが後ろへ引く。

 どこか遠くで鳴るホイッスル。

 それに続いて辺りが賑わう中、僕は吸い寄せられるように歩き出す。

 ピッチャーが腕の回転に乗せてボールを投げる。それを大地さんはまるで待ち構えていたかのようにバットを振り抜き、高々と打ち返す。

 打ち上がったボールは飛び出し防止のネットを揺らす。

 その間に大地さんは長い足を踏み込んで一塁へダッシュ。

 するとそんな大地さんと目が合った気がして、僕の胸が内側から爆発したように弾む。

 そしてそれを引き金にしたように僕の体が強く引かれる。

「え、あ?」

 口から呆けた声が零れ落ちる間に、僕の体は見えない何物かにされるがままに浮かび上がってひとりでに空中を走らさせられる。

「わ、ちょお!?」

 空中を引きずられながら情けない声を上げる僕。

 そんな僕の目の前を何かが塞ぐ。

「うむぐぅ!?」

 内側に何かをギチギチに詰め込んだように硬く、けれど軽いそれは僕の顔を押し潰すように張り付く。

「し、忍ッ!?」

「高月ぃいい!?」

 上野くん達の驚きの声。

 僕はそんな叫び声に答えることも出来ず、目と口を塞がれたまま何かに飛び込む。

 重い音が響く中、僕の解放された目にぐるぐると回る世界が飛び込んでくる。

「あぁぁ、うぅぅ……」

 揺れる網に吊るされて逆さまになった世界を眺めながら、僕は漏れ出るのに任せて呻き声を吐き出す。

「し、忍!? 大丈夫!?」

「な、何だ今の!? 高月の奴飛んで無かったか!?」

「そんなことはどうでもいい! 早くゴールネットから外してやれ!?」

「なあ、今のは一点に入れていいのか?」

 そんな上野くんや先生、授業を受けてる皆のざわめき。

 僕はそれを聞きながら、白いゴールネットと緑の二枚の網越しにこっちを見ている大地さんの姿を眺めていた。

 今朝から。いや、昨日の夕方から明らかに変な事が起こり続けてる。

 僕と、大地さんの間で何かおかしい、奇妙な何かが起き続けているんだ。

 僕は皆に助けられてゴールネットから外してもらいながら、この四限の体育の授業までに起きた奇妙な現象を思い返していた。

 朝の一件からすぐ後の一限目。

 この時は大地さんの「離さん」宣言やらもあってか、教室中からちらちらと覗かれているようで落ち着かなかった。

 それで僕も居心地悪く思って、ついつい授業に身が入らず教室の中を見回したりしてしまっていた。

 そこでふと後ろからの視線を感じて振り返ると、前を向いていた大地さんと目が合った。

 僕はその時大地さんに抱きしめられた時の感触と、僕へ向けられた柔らかい目を思い出してしまった。

 その拍子に僕の体は何かに引っ張られて床へ投げ出されて、一番後ろの席まで背中で床を磨く羽目になった。

 もちろん先生やクラスのみんなからは席に戻るまでも戻ってからも変な目で見られ続けた。

 続けて二限目の移動教室が終わった後で教室に戻るまでの間。

 階段を昇り出した僕の体がいきなり後ろに引っ張られて、足を滑らせてしまった。

 そうなった僕の頭はまた、真後ろにいた大地さんとその胸に受け止めてもらってしまった。

 さらに三限目。

 黒板の例題を解く為に、指名された大地さんが前に出て回答する。

 そうして席へ戻る途中で僕の肩と大地さんの手とが接触。

 そのまま僕と大地さんはまるで磁石みたいにくっついて、後ろの上野くんの机に椅子の背もたれをぶつけてしまった。

 そして今。四限目の大地さん目がけてのロケットダイブヘッド。

「忍、立てる?」

「うん……ありがとう」

 支えてくれる上野くんにお礼を言いながら、僕は朝から起き続けている訳の分からない事に物理的な意味以上に目を回してしまっていた。

「高月、怪我はない様だが……暫く見学していろ。上野、高月を隅に運んでやってくれ」

「分かりました」

「はい……ごめんよ、上野くん」

「いいんだ。気にしないで」

 先生に見学しているように指示された僕は、結局授業の終わりまで上野くんに運んでもらった武道場の渡り廊下で残りの授業を眺めている事になった。



「大丈夫、忍?」

「保健室に行った方がいいんじゃないですか?」

 心配そうに僕を見る制服姿の上野くんと松下さん。

「大丈夫大丈夫。見た目は派手だったかもしれないけど、ホントにもうどこも痛くないから」

 そんな二人の心配に、僕は笑みと肩を軽く回して見せる。

 四限の体育が終わっての昼休み。

 すっかり着替えを終えたみんなは、それぞれに弁当や購買部のパンを広げて昼食の準備を始めている。

 それは僕たちも例外じゃなく、着替えを終えて青と黄色の布巾に包んだ弁当を準備した僕に、上野くん達はまだ心配そうな目を向けてくる。

「でも、もしもの事だって……」

「そうですよ。心配です」

 心配してくれる二人。

 それに僕は重ねて笑い返す。

「ホントに大丈夫だよ。気分だって全然悪くないし。ありがとう、二人とも」

「……うぅん……忍がそう言うなら」

「そう、ですね……」

 渋々と頷く上野くんと松下さん。

 そして松下さんは自分の鞄から大小二組の弁当包みと水筒を取り出す。

「はい。上野くん」

 小さな桃色の包みを手元に置いて、白地に赤の線が入った大きな包みを上野くんへ差し出す松下さん。

「いつもありがとう。松下さん」

 そんな松下さんへお礼を言って、差し出された弁当を受け取る上野くん。

 僕はそんな二人を眺めながら、取り出した弁当を持って椅子から立ち上がる。

「あれ? どこ行くんだ忍?」

 弁当を提げた僕を見て、揃って首を傾げる二人。

 そんな上野くん達二人に、僕は小さく笑みを零して答える。

「ちょっと気分を変えたいからよそに行ってくるよ」

 僕はそう言って教室の外を指さす。

 すると上野くんと松下さんはそれぞれの弁当を手にとって腰掛けた椅子に手をかける。

「じゃあおれたちも一緒に行くよ」

「そうですよ。一緒の方が楽しいです」

 腰を浮かせようとする二人。

 だけどそれを僕は手と首を振って止める。

「いいからいいから。二人はここでゆっくりしててよ。前から言ってるけど、僕は夫婦コンビの邪魔したくないんだからさ」

 すると二人はとたんに顔を赤くしてお互いに顔を見合わせる。

「い、いや、夫婦コンビって……」

「そんな……上野くんと……」

 もじもじと身をよじらせて腰を降ろす二人。

 学校でも休日でも、片割れだけで行動している方が珍しいくらいにくっついて行動していてこの反応。

 ひょっとして冗談のつもりなのかと思うほどだけれども、これがこの二人の素の反応なんだ。

 こういう反応をするのがおかしくて、僕もついこんな風に話を振ってしまう。

「じゃ、僕は行くから」

 そんなカップルに片手を上げて、僕は自分の弁当を持って席を離れる。

 悶えていた上野くん達の返事を待たずに教室のドアを抜けて廊下へ。

 そして弁当を抱えたまま、目の前の東階段を下っていく。

 上野くん達二人には、こっちが気を使ってる分のいくらかでもいいから回してほしい。

 あのままじゃあカップル一組とその邪魔者にしかならない。

 自分たちの現状が付き合ってるも同然だという発想が無いあの二人は、そんなことを考えもしないのだろうけれど。

 空気を読めとか気を使えと眼で訴えるクラスメートたちや、変な妄想の種にする想像力逞しい一部の女子たちの目は、痛い。

 男女二組ともなればまだ少しはマシなのかもしれないけれど。

 そんな風に考えた僕の頭に、上野くんと松下さん、そして大地さんと僕の四人二組でのイメージが過ぎる。

 その図々しいイメージに、僕は熱くなった頭を振りまわしてそれを振り払う。

 昨日の夕方から僕はおかしい。

 あんな変な事が続いて、大地さんとの間に妙な縁が出来たものだと思ってしまっているみたいだ

 僕は階段を俯きがちに一段一段踏み降りながらそんな事を考えていた。

 そうして階段を降り切った僕は、少し先の床を見ながら、真正面の第一体育館。旧体育館とも呼ばれる手狭な体育館へ向かう渡り廊下へ進む。

 そして外の風が直に吹きつけてくる渡り廊下に出た瞬間、前へ引っ張られる様な微かな力がかかる。

「う、と?」

 僕はそれにどうにか足を踏ん張って、顔を上げて正面を見る。

 するとそこには、旧体育館の軒先を借りて膝の上に弁当を広げた大地さんがいた。

 風の吹く中に一人で箸を進める大地さん。

 ただ一人で黙って食事を続ける綺麗な大地さんの姿。

 それを崩すのが悪い気がして、そして昨日から奇妙な現象のせいで、僕は最初の予定通りに踏み出すのを躊躇ってしまった。

 そこで急に大地さんが軽くつまづくように上体を前後させる。

 そして顔を上げた大地さんと僕の目が重なる。

 箸を止めて、じっと僕を見つめる大地さん。

 彼女の輝く黒い瞳は真直ぐに渡り廊下を貫いて僕を射抜く。

 それに僕は胸の内から弾む様なものを感じて息を呑んでしまう。

 こうして眼を合わせてしまった以上、今さら足の向ける先を切り替えてしまうのもあからさまに裂けているみたいで悪い気がして、僕は躊躇いを投げ捨てて大地さんに向かって歩き出す。

 渡り廊下を抜けて、大地さんの前に立つ僕。

 そして右手に持った弁当の包みを持ち上げて見せる。

「えっと、奇遇……だね? となり、いいかな?」

 探る様に尋ねる僕。

 すると大地さんは大きく開いた目を瞬かせながら僕を見返す。

 はっきりとした返事を返してくれない大地さん。

 そんな彼女に僕は弁当の包みを持ち上げたまま一歩、二歩と後退りする。

「あ、えと、やっぱりダメ……だよね? ゴメン。他当たるから」

 そう一言謝って、振り返る僕。

「待って!?」

「え!?」

 けれどそ彼女の声と体全体を引っ張る力が僕の体を引きとめる。

 よろつきながら後ろを向いた僕の視線の先で、僕の腕は大地さんの伸ばした手に吸い寄せられるように掴まれる。

「だ、大地、さん?」

 引き止めた手に僕は戸惑いを隠せずに、上ずった声で彼女の名前を呼ぶ。

 すると大地さんは俯きながら目を左右に、唇を微かに開け閉めする。

 そうしてまるで何かを探す様に眼を泳がせる大地さん。

 そして結局大地さんは言葉無しに、僕の腕を掴んだまま腰を右へずらして座り直す。

「え……っと、一緒に、いい……のかな?」

 彼女の隣に開いたスペース。それと僕の手を離さない大地さんとを見比べて、僕は確めるように尋ねる。

 すると大地さんは一度僕の顔に目を向けて頷く。

「あ、ありがとう。大地さん」

 僕がそう言うと、大地さんはようやく手を離してくれる。

 そして解放された僕は彼女が右隣に開けてくれたスペースに腰を下ろす。

 腰を落ち着けた僕は自分の膝の上に弁当を置くと、青と黄色の包みを解いて白いプラスチックの弁当箱を出す。

 そして隣にいる大地さんの顔を軽くあごを上げて見上げる。

「あの……今日は、っていうか昨日の夕方から何度もごめん。ぶつかったり、その、色々……」

 言葉を探りながら、今朝からかけ通しの迷惑について謝る僕。

 けれどそれに、大地さんは僕をちらりと見ただけで、無言のまま自分の箸を取り直す。

「えっと、その、信じられないかもしれないけど……全部、わざとやってるわけじゃなくて……僕にも、訳が分からないんだけど!」

 積み重ねる様に言い訳を続ける僕。

 すると大地さんは僕を見返して首を左右に振る。

「私は……別に怒ってないから」

 静かな声。

 落ち着いた少しハスキーなその声に、僕は喉まで出かかった言葉を呑みこんだ。

「……食べないの?」

「あ……う、うん」

 そして続く彼女の言葉に背を叩かれたように、僕は慌てて膝の上の弁当箱に手をかける。

 蓋を開けてまず目に入るのは、箱の五分の二を占める玉ねぎと刻み野菜とで軽く炒めたご飯。

 主菜の赤いトマトソースを絡めた鶏ソテー。それにホウレンソウとコーン。そしてポテトと人参、ブロッコリーのサラダ二種。それらが箱の残り五分の三を埋めている。

「……美味しそう」

 そんな左からの言葉に振り向くと、大地さんが僕の弁当箱の中身を覗きこんでいた。

「えと、良ければちょっと食べてみる?」

「……いいの?」

 僕が箱を持ち上げて勧めると、それに大地さんは眼を瞬かせて僕の顔を覗きこむ。

 普段の怖いくらいに凛々しいものとは違う顔。

 さっきの引き止めてくれた時のものと続く、ギャップに溢れたその顔。

 そんな彼女の珍しい表情に、僕は思わず緩んだ頬を自覚して頷く。

「うん。どうぞ」

 僕が重ねて勧めると、大地さんはうなづいて右手の箸をトマトソースの鶏ソテーに伸ばす。

 赤いソースの絡んだ肉。

 大地さんはそれを軽く箸で裂いて、切り分けた切れ端を摘み上げると、それを口へ運ぶ。

「……おいしい」

 唇を綻ばせての感想。

 それに僕の顔も思わず柔らかく緩む。

「よかった。自信はあったけど、大地さんの口にも合ったみたいで」

「え? ……これ、高月くんが?」

 弁当と僕の顔を交互に見る大地さん。

 そんな彼女の視線に、僕は頷く。

「うん。僕の取り柄はこれくらいだから」

 そう答えた通り、この弁当の中身は全部先生に習ったレシピで僕が作ったものだ。

 先生とは言っても、別に学校のとか、教室を開いている人、というわけじゃない。

 近所の喫茶店の料理担当で、一方的に先生と呼んでいる僕の面倒を見てくれてる人だ。

 そんな先生から習って作った弁当に、僕も大地さんに遅れて箸をつける。

 先生本人のものには及ばないけれど、それでも満足のいく出来栄えの弁当。

 それに頷いて、僕は隣の大地さんを見る。

「ところで、大地さんって昼時は決まって教室にいないと思ってたけれど、いつもこんなところで一人で食べてたの?」

 すると大地さんは頭に小さな猫の描かれた箸を口から抜いて頷く。

「……うん、私がいると……みんな怖がるから。それに、里美にも迷惑がかかるし……」

 俯いて呟く大地さん。

 そんな寂しげに輝く瞳を見て、僕はその寂しさにあふれた目を怖がった自分が恥ずかしくなった。

 大地さんは他人のために寂しさを堪えられる、優しい人だ。

 そんな優しい人を、寂しいままにしてはおけない。

「じゃあ、今日からは僕に付き合わせてよ」

 意を決して提案する僕。

 それに大地さんは大きく目を見開いて僕を見返す。

「……でも、高月くんは……」

 言葉を詰まらせる大地さん。その言葉の続きを、僕は首を横に振って言わせない。

「僕がそうしたいんだよ」

 自分でも驚くほどにはっきりとした言葉が出る。

 すると大地さんは目を瞑って僕の言葉を受け入れてくれる。

「……うん。ありがとう……」

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