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じゅーに

…どうして、私には何もできないんだろう



私はこんなに…



今なら…いいよね…?



少しだけ、だから…





ん?なんか…口がかゆい…


・・・・・・・・


「俺のお菓子食べただろ!?」


「うわっ、びっくりした」


目が覚めるとそこは保健室だった。…あれ?さっきお菓子を妹に食べられた気がしたんだが、どうやら夢みたいだ。よかったアレ食べられたら俺なくとこだった。


ってか、隣に青木がいる。なんかびっくりしてるし。どうしたんだよ?


「あんたがいきなり大声出すからじゃない!」


「あぁ、すまんすまん。」


そんくらい悲劇的な夢だったんだよ。妹がめちゃ嫌味に食べてる顔を思い出すと涙がでてきそうだ。


「…てっきり、さっきしたことばれたと思ったじゃない」


「ん?何が?」


「い、いや!何でもない何でもない!!」


なにやら突然あたふたしだした。顔も真っ赤にしているし。どうしたものか?


「そんなことより、あんたも災難だったわね。

一応寝不足で体調が悪かったってことで話はしておいたから」



そうだった。俺は委員長さんからのものすごい締め付けであわや死ぬとこだったんだ。ホントに大きなおっぱゲフンゲフン


まぁ、青木のおかげでどうにかアレルギーのことはばれないですんだみたいだ。


「あぁ、ほんとにすまないな」


「いいのよ、私にはこんなことしかできないからさ」


「そんなことないさ」



こうやって青木に何度助けられたことだろうか。

こうやってる今も、青木は俺がアレルギーに反応しない程度の距離をとって俺のことを見ていてくれたみたいだし。


…なんか俺がピンチのときにはいつだって青木が傍にいてくれた気がする。


「…本当、青木がいないとダメだな、俺」


「え?」


青木は一瞬驚きの表情を見せたが、すぐにいつものように腕組みしてギャフンとしてみせた。


「当たり前じゃない!あんたは私なしでは生きていけないんだから

これからも、ずっと」



ほんと、青木のこの元気は尊敬に値するよ。



…てか、さっきから唇がかゆい。一体どうしてだろ?



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