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聖女と私

 聖女にたいして思う事はない。何度好きな人の心を奪われても、聖女を恨んだ事は一度もない。

 なにせ聖女は、10歳年の離れた私の大切で大好きな姉だ。そして彼女は、私の命の恩人でもある。だからもし彼女が私の元婚約者と恋仲になったとしても応援出来るし、出来れば世界で一番幸せになってほしいと願っている。

 ただ、元婚約者達にせがまれ彼女の好きなタイプを聞いた時、私はそれを墓場まで持って行くと誓った。

 そして元婚約者達が、一生想いを実らせる事が無い事も、誰にも言うつもりはない。

 まぁそれとなく他の令嬢を勧めても誰も見向きもせず、ただひたすら彼女の心を射止めようと必死だ。なんと憐れな。


「お嬢様、アーチェルド小公爵様がお見えになりました」

「そう。でもさっき皇太子殿下のお悩み相談をしたから、もうアーチェルド様には帰ってもらって。お悩み相談は1日1件しか受け付けてないの」

「…かしこまりました」


 私の言葉に顔を曇らせるメイドに微笑みかける。


「心配しないで。今日はお姉様がお屋敷に居るから、そちらに案内してあげて。皇太子殿下も居るだろうけど、気にしないでね」

「は、はい!かしこまりました!」


 流石に公爵家の人間を無下に追い返すわけにはいかない。お姉様が帰って来てくれてて助かった。お姉様に求婚しに行った愚か者、基皇太子は良い気はしないだろうけど、それは私には関係ない。

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