第2週末処理場
第2週末処理場、表向きは下水処理。裏向きは死体処理場。
ある日、年中金欠な高校生がバイトを探していた。
「下水処理...作業?えっ めっちゃ時給多いじゃん」
この時、何故良くないバイトだと気づかなかったのだろう。
数日後、バイトに参加する日がやって来た。
(おぉ広...まぁ家庭を支える役目だからなー、)
「お待ちしておりました。〇〇様、ですね。こちらどうぞ」
奥へ案内され、制服に着替え作業場へと連れてこられた。
「〇〇様は不要物をトラックへと運ぶ作業をお願いします。」
(これが下水処理のバイト、なんかすごい匂いする...鉄というか、臭くね、、?)
着いた時点で違和感が何個かあった。外に異様な数の大型トラック、異常な匂いの作業場。それでも気にせず処理をしていた。
(てか不要物ってなんだ、さっき下水を処理してる人たちを上から見たけど..人少なかったな...)
作業場に着いた時にすぐわかった。
(これ、、危ないヤツじゃね?)
大量に並ぶ黒いゴミ袋、所々に散らばる赤い液体らしき物。
すぐに分かった、これは何らかの死体だと。
(人..じゃないよね?動物...うん、動物だと思う)
一旦動物と言う解釈を取り、作業を始める。
強烈な異臭、信じられない程に重い袋。冷や汗が止まらなかった。今すぐに帰りたかった。でも、帰れない
(仕事しなきゃ、)
最後の袋を運ぼうとしたところ、袋の結びが緩かったのか中身が見えてしまった。
(あ..結び直そう)
見えてしまった。見てしまった。この袋に入っている物は動物の死体なんかじゃない、人間の死体だ。
(なんだ...コレ)
焦りが止まらない。袋の中にはバラバラになり、血まみれの状態だった。腕や胴、目玉、手、指、色んな部位が袋に入っていた。
「おや、また一人見てしまいましたか。中身」
「えっ?」
今にも泣きそうなのに、後ろを見たら管理人が居た。
「見てしまったならしょうがないですね。ここは表向きは下水処理場、裏向きは社会の恥を処理してあげる施設です。」
その言葉だけで寒気が止まらなかった。自分はそんな事も知らずにこのバイトに参加していた、という事に気づいたからだ。
「我々のルールとして、袋の中身を見てしまった人は処罰を下す、と言う処置をしております。〇〇様は...中身、ご覧になられたようですね。少し、準備をしてまいりますので、別室へ。」
行きたくなかった。殺されると言うのが今の発言で分かったからだ。でも、逃げても殺されるしかないかもしれないと思ったけど。
部屋のドアが開いた。
「では、今から処罰を与えます。アルバイト、お疲れ様でした。」
泣きながら叫びたかった。今すぐに出たかった。でも何故か声も出せない、ただ椅子に座っているだけなのに身動きが一切取れない。怯えて動けないだけなのか、それともこの椅子のせいなのか。
(死にたくない!!!誰か...助けてくれ!!!!)
そんな事を考えているうちに、意識が無くなった。
数年後、あの施設は解体された。理由は明かされていない。あの後、僕は処理された。解体された今も尚、あの施設の管理人は未だ見つかっていないんだとか、、
こんちくわ れい明朝です 初めて小説を書きました 下手ですがよろしくお願いします 読み切りです