始まりの場所
初めての投稿で読みにくい所も多々あると思います。申し訳ございません。ぜひ読んでいただけると幸いです。
暖かい日差しが私の頬を撫でる。誰かの声が聞こえる。
「私はずっとあなたのそばにいるわ。もう怖くない。ほら早く起きなきゃ。」
、、、、、、母様
静かで薄暗い部屋の中。少女は目を覚ます。知らない部屋だ。ここはどこ?なぜここにいるの?湧き出てくる謎を紐解くため頭を回すが答えのかわりに頭痛が少女を襲う。思わず蹲っていると視線を下げた先に本があることに気づいた。少女はその本がお母様から貰ったものだと思い出す。帰らなきゃ。お母様の待つ家に。体を持ち上げ本を抱きしめまわりを見渡す。机にソファー、本棚、、、特別気になるところはないみたいだ。ドアから外を覗く。薄暗く詳しいことは分からないがここは大きな家の一室だったみたいだ。廊下はとても広く窓から刺す月光のみが少女の行く末を照らす。この時少女は初めて自分の心臓がドクドク鳴いていることに気づく。本を強く抱きしめる。大丈夫、1人でも怖くない。ゆっくりドアノブに手をかける。ドアは悲鳴をあげながら開く。左右に広がる廊下を見る。そして左へ歩き出す。月の光は廊下を平等に照らす。少女は月の光を頼りに歩く。窓を覗くと外には暗黒が広がってた。文字通り黒いインクで外が塗りつぶされたと言われた方が自然なくらい暗黒が広がっているのである。ここがどこなのか。その謎は深まるばかり。歩き続けていると廊下の端、階段に着いた。上と下に行けるようだ。少女は外に出れる扉を見つけるため暗闇に身を沈め、下の階へ行く。階段を下っていると、
ダン、、、ダン、、、ダン、、、と足音がすることに気づいた。咄嗟に身をかがめこっそりと先を見る。そこには黒い"何か"がいた。少女は初めて見る何かに得体の知れない恐怖を感じ、口を塞いでどうにかこちらに気づかれないようにする。その何かは足を引きづりながら呻き声をあげる。言葉にならないそのうめき声は廊下へ響く。少女はその場に動けずにいた。ただその場で黒い何かが過ぎ去っていくのを願うことしか少女はできない。
読んでくださりありがとうございます。読みにくかったり面白くなかったらすみません。少しでも読んでくださった方が喜んでいただけると嬉しいです。ゆっくり書いていくつもりです。次の話はゆっくりお待ちください。