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ブッダとの出会い  作者: 坂本梧朗
Ⅰ ブッダのことば――スッタニパータ
7/18

その7  同  上    6

  七 ティッサ・メッテイア


八一四 ティッサ・メッテイアさんが言った、―「きみよ。婬欲の交わりに耽る者の破滅を説いてください。あなたの教えを聞いて、われらも独り離れて住むことを学びましょう。」


八一五 ブッダは答えた、「メッテイアよ。婬欲の交わりに耽る者は教えを失い、邪まな行いをする。これは彼のうちにある卑しいことがらである。          


八一六 かつては独りで暮らしていたのに、のちに婬欲の交わりに耽る人は、車が道からはずれたようなものである。世の人々はかれを『卑しい』と呼び、また『凡夫』と呼ぶ。


八一七 かつてかれのもっていた名誉も名声も、すべて失われる。このことわりをも見たならば、婬欲の交わりを断つことを学べ。


八一八 かれは諸々の(欲の)想いに囚われて、困窮者のように考えこむ。このような人は、他人からのとどろく非難の声を聞いて恥じいってしまう。


八一九 そうして他人に詰られたときには虚言に陥る。すなわち、〔自らを傷つける〕刃(悪行)をつくるのである。これがかれの大きな難所である。


八二○ 独りでいる修行をまもっていたときには一般に賢者と認められていた人でも、もしも婬欲の交わりに耽ったならば、愚者のように悩む。


八二一 聖者はこの世で前後にこの災いのあることを知り、独りでいる修行を堅くまもれ。婬欲の交わりに耽ってはならない。


八二二 (俗事から)離れて独り居ることを学べ。これは諸々の聖者にとって最上のことがらである。(しかし)これだけで『自分が最上の者だ』と考えてはならない。―かれは安らぎに近づいているのだが。


八二三 聖者は諸々の欲望を顧みることなく、それを離れて修行し、激流を渡りおわっているので、諸々の欲望に束縛されている人々はかれを羨むのである。」―


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