時の産声
掲載日:2022/02/15
真っ白に降り積もる雪
言葉を探す眠れない夜
満月をみてる誰かへ
心のカケラの精一杯
指先にのせて触れてみる
まるでヒラヒラ
雪のように溶けては
どこかへ行くのかなんて分からない
届けられることを祈りながら見上げる満月
暗がりの中に何を想うだろう
君は満月
鏡のように映し出す光
煌々と突き刺して
暗闇の中まで覗かないでほしい
隠してしまいたい
そんな風吹く夜
冷たい雪が白くシンとして
裸の私を埋もれさせる
本当の気持ち露わになるまで
春を待つ地面より深く
眠り続ける
知らない世界
私が誰かになるための時間
夢に堕ちた時の神様
世界中の時計の針さえも止める
魚たちさえ目を閉じて眠る夜
眠りに堕ちた絵画を深海より深く枕もとに沈みこませる
夜明け前の不死鳥
地平線の遥か彼方
空と大地の隙間
炎を上げる産声が目覚める
宇宙をめぐる火の鳥
鳳凰が地上の惑星たちを目覚めさせる
時が火を噴いて回り出す




