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はるか傍らの少女  作者: つづら日和
第1章 始まり
6/63

1ー1

「ねぇ僕さぁ、一週間行方不明になったことあったよね?」


 ご飯茶碗に米を入れながら唐突に質問を投げかける。

「えぇー!?兄ちゃん行方不明になったのー?」

 弟が元気よく話題にくいついた。

 あの後、俺には六歳下の弟、陽希ができた。今では10歳だ。

「どうしたの急に?」

 母さんが不思議そうに言う。

 父さんは今日は休日だというのに仕事があるようで朝からいない。

「いや、宿題で『今までで一番驚いたこと』の英作があって…」

 席についておかずを頬張りながら言う。

 相変わらず横の席の陽希がうるさい。昔の俺もこんなにおしゃべりだっただろうか?

「えっ書くの?」

 本当にえっという顔をしないでほしい。傷つくんだけど…。

「流石に書かないって!思い出してただけ!」

 これを発表するやつは相当勇気があるか、笑いを取りたいやつだけだろう。


「うーん…あの時は大変だったわね。」

 母さんは懐かしいなぁと言いながら記憶を掘り返そうとする。

「デパートにいたはずなのに近くの山の上にいたんだから。父さんも母さんもホントに驚いたのよ。登山中の人が見つけてくださったから良かったけど、そうじゃなければ今頃どうなってたか…今では笑い話で済むけど、正直母さんは思い出すだけでも怖いわ。」

 そう言って微笑む。ほんとすいませんでした!!


「ねぇねぇ!兄ちゃんはどうしてそんなところにいたの?」

 陽希が興味津々で聞いてくる。僕もそれが知りたいよ。

「兄ちゃんは崖が目の前にあったら登りたくなる人なの?」

「どんな人だよ。」

「アニメで言ってた!!」

 そんな感じで陽希と会話を交わす。

 かなりの質問を受ける羽目になった。

 子供の好奇心ってすごいたな。若干、弟なのに少し引いてしまう。今話すんじゃなかった。

 

「ねぇねぇ!!兄ちゃんはなんで山に登ったのー?」

「えぇと…宇宙人を追いかけて」


 僕は苦笑いしながら答える。

 そこで僕ははっと気付いた。最近の子供はませている、『兄ちゃん、頭おかしいの?』と変人を見る冷たい目で言われたら僕は立ち直れそうにない。


 しかし、僕の弟には余計な心配だったようだ。


「えっ!?宇宙人!!僕も見てみたい!!」


 目をキラキラと輝かせ、陽希が興味津々でくいついてきた。


 

サブタイトル一つ一つ短くてすいません!!

私には一つのタイトルに二場面書くのは高難度すぎて見にくくなってしまいますのでご了承ください。(←頑張れや)

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