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はるか傍らの少女  作者: つづら日和
第三章 浅草百笑
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4、突然ですが…

 浅草が目を覚まして、遊園地の予定はトントン拍子に決まっていった。参加者は犬塚グループはもちろんのこと、丸山さんと元行くはずだったらしいメンバー等だ。その他僕的には龍馬に来てほしかったけど部活があるらしく却下された。

 犬塚は部活入ってそうな人種なのに入っていない。それに個人的な偏見ではあるがにあぁいう明るい奴はモテるうえに取り巻きの女子に「あんた目障りなのよ」とか新参者の丸山さんが言われてそうなイメージがあった。けど犬塚はそんなことはない。クラスで数ヶ月しか一緒にいないがあいつは友達としてはいいけど付き合いたいとは思われないタイプの人間だ。

 それに実際、犬塚は仲のいい奴らに「丸山さんのこと好きなの?」とか「告れよー」とか話しているのを聞いたことがある。僕も犬塚は丸山さんのことが好きなのだと思っていたがアイツにとっては「好きだよ。でも告るなんて恐れ多いぜ!丸山さんは高嶺の花だ。アイドル的存在なんだよ!」とのことらしい。いわゆる丸山さんのファンだ。最初は何言ってんだろアイツと思ってたが日頃の犬塚を見ていると納得してしまう。もしかしたら意外と誰とも付き合ったことが無いんじゃないんだろうか。

 そういえば浅草って人が多い場所苦手じゃなかったっけ?

 板書をしてるとふとそんなことを思った。サプライズだサプライズだといっても迷惑じゃなかっただろうか?

 そんなことを考えながら窓の外を眺めると、グラウンドではどこのクラスか分からない奴らが楽しそうにボールを蹴り合っている。あれはサッカーだろうか?

「んーじゃあここ佐竹。解いて。」

 あっゴール外した。…てこんなの見てる場合じゃないか。でも、あんなふうにみんなと外でガヤガヤするのも浅草にとって楽しいかもしれない。ずっと寝てたのだからいい息抜きにもなるし?

 そう言えば浅草って主に誰と話してるんだろう?風屋かざやさんとか?部活のピンチヒッターとして練習行ってたのって風屋さんに誘われてたからだよなー?うーん。風屋さんも確か遊園地行くって言ってたしなぁ。ていうか今11月間近だぞ?寒くないか?

「佐竹ー。おぉい、佐竹ー。」

 どーせ。クラスでの遊園地なんて現地集合したらすぐに仲がいい人とグループ作っての別行動だろ。それなら僕にとっては結構きついかもしれない。あっでも陽希が来るんだよな。なら、一人になることはないか…ってクラスで浮いてる姿を弟に見せるんだよな。それは色々とまずいな。別に弟に学校一のモテ男とか誇張した話をしているわけじゃないけど(そもそもあまり学校のことは話さないし)…兄としてかっこ悪いところを見せるのはなんかなぁ。でも文化祭も陽希来てたし、もうバレてるんじゃ…

「佐竹っ!!」

 先生が大声で僕の名前を呼んだ。

「へ?」

 何故かみんなが一斉に見ている。浅草は心配そうに犬塚は笑いをこらえながら。そして隣の席の龍馬は「あんだけ呼ばれて気づかないって何考えてたんだぁ?」と面白がって。あんだけ呼ばれてって…。

「ここ、解いて。」

 先生が黒板を指差して睨んだ。

「あっ…、はい。」

 名前呼ばれたら一回で普通気づくだろう。こんなこと本気であるんだ。…恥ずい。

 僕は気づいてたら言えよという目線を龍馬に送りながら、黒板へと歩いていった。


 学校と言っても別におかしな事が最近起きたからといって何かが劇的に変わったわけではない。しいて言えば、丸山さんに話しかけられたり、犬塚のちょっかいが多くなったりしたくらいだろう。

 いや、待ってこれ。僕は黒板に数式を書きかけて手を止める。

 

「すいません…分からないです。」


 そうだ…あと付け加えるなら、前よりちょっと不真面目になったかもしれない。先生の視線が痛い。



ーー

 授業が終わった。

「最近ボーっとしんてなぁ」

 他人事のように言う龍馬の顔はニヤけてる。僕は知っている。「すいません、分かりません。」と言ったと時、龍馬が大笑いしそうになって机突っ伏した事を。

「隣の席なんだから教えろよ。」

 僕がそう言うと

「面白かったぞっ!」

 と言って僕の肩を叩いた。こいつほんとに覚えてろよ。提出物絶対に写させないからな。

「まっこんなこともあるって、六限目の数学は眠たいもんな!」

 フォローの仕方が間違っている。僕はしっかり起きていた。

「龍馬は遊園地来ないのか?」

「何度言っても行かないからな。というか行けねぇし。」

 と言いながら、部活服に着替えていく。

「半分以上参加しないだろう?観念していけよ。」

 龍馬はもう片付け終わったのか「じゃあなー頑張れよー」と手を振って教室を出ていった。今思う事ではないが不真面目になったのは龍馬が隣の席になったからだと思う。

 僕だって陽希が行かなかったら絶対に行かない。


「あっ、ゆうくんちょっと待って!」

 教室を出ようとすると浅草に呼び止められた。学校で話しかけるのは珍しい。

「今日、空いてる?」

 …?なんて?

「多分、大丈夫だよね?じゃあ、後で家で!私、用事があるから!」

 えっと、ちょっと…えっ?

 浅草は早口で説明すると風屋さんのところへ駆け足で戻っていった。「ごめん!行こっか!」「佐竹くん何話してたのー?」と和気あいあいとおしゃべりをしている。「なんで急に」とわって入れない。


 僕は浅草の言い換えれば「多分ゆうくんに用事はないよね?」と言う言い方にモヤモヤしながら家へと帰った。たしかに用事はないけどな。

 しばらくしたら話を結合していきます。話数が少なくなりますが内容は変わら無いのでご安心ください。

 最近、更新が遅いときが多くて申し訳ないのですが、その分文字数多めで頑張ります!

 

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