2ー5
あの時の…。
助けてくれた生き物はどこが見覚えがあった。
「もう…祐希くんはむちゃするよね。」
間違いない。あの時の宇宙人だ。…確か名前はマル。
マルはどんどんとこちらへと近づいてきた。
そして陽希の前で止まる。
「だめだよ?」
そう言うとぽかんとした陽希の頭をくしゃくしゃと撫でた。
多分…勘違いしてる。
確かに陽希の見た目はあの頃の僕よりは背が高いが似ている。同じリュックを背負っているから余計にだろう。
「えっと…」
声をかける。そこでようやく僕の存在に気づいたようだ。
「あなたはっ!?」
あなたはって…あの時の祐希です。
「もしかしてっ!これが兄ちゃんがであった宇宙人!!」
さっきまでショートしていた陽希の目が輝き出す。
「兄ちゃん…?」
マルはもう一度はしゃいでいる陽希を見つめる。
しばらくどういうことか見つめたまま考えているようだ。
「兄ちゃんがあった…宇宙人……?……っ!!お兄さん!?」
ようやく頭が追い付いたらしい。
ていうか…今僕、あの時の石を持ってるよね?
「もしかして…、そっちが祐希くん?」
本当にあの日の宇宙人に会えるなんて夢みたいだ。子どもの頃の興奮が再び蘇る。
「はい。そうです。」
僕はそう言って微笑んだ。
他の小説を見て作者は思った。
『ノルマに月最低8回以上』は割と少ないのだと…。
完結目指して頑張るぞー!!