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序章2

 もうすぐキールが住む村の聖剣に対して、選定の儀を行う為が行われる。それを見に、村に客が増えることもあって、村は準備に明け暮れていた。


「キール、火頼めるかい?」

割腹のいい男性が、キールに向かって言うと、


 「了解、叔父さん」

とキールは、村中に用意された燭台やランプに、指先に灯した火を灯してゆく。

 

 「ありがとうよキール、これで多少暗くなっても作業できるよ。こっちはいいから叔母さんの料理手伝ってやってくれ」叔父さんに言われ、キールは、村にある食堂に入っていく。


 「叔母さん、何か手伝うことはある?、肉が足りなかったら狩り行ってくるよ?」キールの声に反応して、厨房で、鍋をかき混ぜている女性が

「肉は、明日明後日の為に、用意してたからねー、水を組んできておいて、それが終わったら今日は終わりにしようね。」優しい声で答える。

 

 井戸から水を汲み、日課の弓と剣の手入れをして、キールはすこし興奮気味に眠りに就く。



 明日は選定の儀式の準備の為に、城から派遣された、騎士と兵士たちが到着する、キールにとっては、それが一番の楽しみでもあった。



 ”翌日”



 前準備の為、到着した騎士と、兵たち。兵は移動の使えを取る為に食堂に入ってき、騎士は村長と準備で話しているそこに、


「ヴェインー!!」と、騎士に対してキールが走りながら呼びかける。そして剣を抜き、飛びかかりながら、一撃を加える。


 「うーん、60点!」と、騎士はいつの間にか抜いていた剣で受け止めている。


 村長は見慣れた光景なのか、打ち合わせの続きを話し出す。騎士は、剣を裁きながら応答する、そして話し終わりと同時に、キールの剣を叩き落とす。


 「だいぶ、振りに鋭さが出てきましたね、キール」と、にっこり笑いながら”騎士ヴェイン”は語りかける。


 痛そうに、手を振りながらキールは、

「明日、選定の儀の後に、時間があったら剣術教えてよ!」と、満面の笑みでキールは言う。そこに、いつの間にか後ろに回ってた村長に、ゲンコツもらうであった。


 「だから、打ち合わせ中はやめろと、言ったろ!!、ヴェイン殿も移動で疲れてらっしゃるのに!」シッシと、ジェスチャーしながら

「ヴェイン殿も、この後休憩するのだから、食堂で話しなさい」


 そして、生返事のキールは去っていくのであった。


 そして、それを見送ったあと、村長がポツリとこぼす

「ほんと、元気になりましたよ、これも貴殿のおかげです…」

 

 ヴェインは笑いながら、

 「たまに出向くついでに、剣術を教えてるだけですよ」と、宿に歩みだすのであった。






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