朝の旋律
掲載日:2026/01/29
私の朝は、コーヒーと新聞を読むことで始まる。
私はソファーに座り、新聞を読みながらコーヒーをすする。
まだ入社して間もなく大変な毎日だが、この朝の余裕だけは欠かさない。
雀のうたう旋律に見送られながら、私は駅へと向かう。
まだ舗装されていない土手沿いの道は、革靴だと歩きにくい。
小鳥たちの歌声、そしてかすかなる川の流れの音が、まだ西の空に薄く青みかかっている早朝のすがすがしい風景をうたっている。
土手沿いの道が、川の流れに沿って緩やかなカーブを描いている。
そこにさしかかると、私の胸の鼓動が鳴り響く。
髪はショートカットでごくありふれたランニングウェアの早朝のこの風景にとても良く似合う、あの彼女が私の前を横切ろうとする。
彼女は風に髪をなびかせながら一瞬私の方を見て、気持ちよく笑みを送ってくれる。
私も笑みをかわす。
彼女がだんだん小さくなっていく。
その姿を見送りつつ、私はまた歩み始める。
今の一瞬が、早朝のすがすがしい旋律とともに流れながら。
私の一日は始まる。




