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第24話 「決闘…再び」


決闘が再開したのは、あれから2時間後のことだ。しかも、彼らは、さっきの決闘の時よりも高価な鎧を着ていた。


私は、練習着の上に皮の鎧、青銅の剣と木製の盾を装備していた。観衆はそんな私を見てあざ笑っている。しかし、彼らと私の武装の違いには文句を言う輩は一人もいない。


やはり、完全にアウェイな私は、どうやって戦うかを考えていた。


目の前には魔導士6名と剣士5名がいた。審判が手を挙げた。


「はじめ」


開始早々、魔法攻撃が私に向かって飛んできた。しかも、6人から同時の波状攻撃が始まった。しかし、私にしてみれば遅い攻撃なので、避けて近づいていった。


「いつまでよけていられるかな」


「当たらなければ、どうということはない」


しばらくすると、


「くそ!!当たらないぞ!!」


「誰か!!足を止めてくれ!!」


するとアライドがジャンとグレッグに指示を出した。


「しかたないな。ジャン、グレッグ!!行ってくれ」


「おーし」


「まかせろ」


ジャンとグレッグが「うおおお!!」と雄たけびを上げて、私の方へ駆け出してきた。そのおかけで魔法攻撃が若干弱くなった。ジャンが私の前にやってきて振りかぶった剣を、青銅の剣で受け止めた。


ギン!!


やばい…受け流さないと剣が折れそうだ。


ギシギシときしむ剣で受け流していると、魔法攻撃が飛んできた。このままだと直撃を受けてしまう。なので、ジャンを思いっきり蹴飛ばした。


「ふぐ!!ぐぁああああ!!げふぅ」


ジャンはサッカーボールのように飛んで行って、壁に直撃し、気を失った。


「ジャン、戦闘不能」


「チャンス!!」


そういって私の背後で大上段の構えをしていたのは、グレッグだった。


「これでもくらえ!!あれ?」


グレッグの剣は、地面をたたいた。


「あれ?どこいった?」


すでに私はグレッグの背後に回っていた。


「ここだよ」


「うわ!!」


「次はお前だ!!」


「げふ!!」


グレッグが振り返った瞬間、私の「飛燕一文字直角三弾蹴り」が腹部を襲い、ブルーインパルスのような速度で飛んで行って壁にたたきつけられた。


「グレッグ、戦闘不能」


「今度はお前だ!!」


私は勢いのままプーチンチンの近くまで迫って行き、剣を振り下ろした。


「うぁあああああ!!」


と言いながらもプーチンチンは素早く私の剣をかいくぐり、魔導士たちの方へ逃げて行った。


「何やっているんだ。弾幕が薄いぞ!!」


くそ、仕留め損ねたか。仕方ないと、無駄に魔法攻撃をしてくる魔導士たちを次から次へと戦闘不能にしていった。そして、残りの魔導士がハーデンネンとプーチンチンになった時、私の前に立ちはだかったのは、アライドとベンツマリだった。


「プーチンチン!!俺がこいつを倒す!!万が一のために、奥義を準備してくれ」


「わかった」


「アシュラ令嬢、ここまで健闘したことをほめてやる。しかし、ここまでだ」


すると最初にベンツマリが雄叫びを上げながら、剣を振った。しかし、私からすれば遅すぎた。


「これで終わりだ!!え?」


彼は、私を切ったとでも思ったのだろう。彼の剣をかいくぐった私は、彼の腹部に蹴りを入れた。


「ぐきゅ?」


再びサッカーボールのように人が飛んで行った。それを見たアライドは、


「貴様!!俺の奥義!!超加速!!」


彼の超加速は、私の加速よりも下だった。


「これで終わりだ、アシュラ令嬢!!あれ?げふ!!」


超加速で迫ってきて振り下ろしたアライドの剣をフワリと避けた私は、彼を蹴り飛ばした。蹴り飛ばされたアライドは、これまたボールがザグザグに蹴飛ばされたかのように飛んでいき、ファイヤーボールを打っていたハーデンネンを直撃し、まるでボールがジムと当たって爆発するような勢いで壁まで飛んで行った。


「アライド!!ハーデンネン!!戦闘不能」


そこへプーチンチンの声が聞こえた。


「これでもくらえ!!わが最大奥義!!キロリットルウォーターアロー!!」


さっき、これを受けたけど、別に盾も必要ないと思っていた。だって、南ちゃんの「ハイパーメガロンウォーターアロー」の方が衝撃的だっただけに、彼の攻撃を直撃しても十分耐えられる自信はあった。


バシャーーン!!


「ふふふ…わが奥義、直撃を受けて…え?…そんな…わが奥義は、さっきの攻撃よりさらに魔力を圧縮したはずだ」


「プーチンチン…そんな攻撃がこの私に通用すると思っていたのか」


徐々に近づく私に腰を抜かしながら、ウォーターアローを放ち続けるプーチンチン。しかし、私には、水鉄砲がかかっている程度にしか感じられない。


「来るな!!来るな!!」


「プーチンチン、お前はすでに死んでいる」


「うぁあああああ!!!」


私はプーチンチンの股間の間際に剣を振り下ろした。


ずさ!!


闘技場の地面に突き刺さった剣。その前で、お漏らしをして、泡を吹いて気絶していたのだった。


「プーチンチン!!戦闘不能」


「勝者!!アシュラ令嬢」


こうして私が勝ったのはいいんだけど、場内はなぜか大ブーイングだった。



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