第23話 「決闘の後」
「え?」
「決闘は無効とします」
決闘が終わった後、審判が告げた一言に私は茫然となった。
「なぜ?」
「規定違反」
「どこが?規定違反なんですか?」
「その鎧が違反です」
「そんな話は聞いていません。ちゃんとした理由を教えてください」
「これ以上は言えません!!」
「どうして?」
「禁則事項です」
「は?」
禁則事項って?涼宮ハ〇ヒじゃあるまいし。
「どういう意味」
「禁則事項ですのでこれ以上いえません」
こんなバカなやり取りが数回続いた。禁則事項の一点張りでどうすることも出来ないでいると、まわりからブーイングが起き始めた。
「無効だ!!無効!!」
「その鎧は反則だ!!」
「そうだ!そうだ!!」
そんなヤジが飛んできた。そして、審判は
「この決闘は無効とします。対戦者が回復次第、決闘を再開します。それまでに、アシュラ令嬢は、その鎧を脱いでくるように」
「そんな~私はこれしか持ってきていないのですが」
「それでは、負けを認めるのですね」
「何言っているんですか!!負けは認めません」
「だったら、練習着でも着てくるんだな」
「せめて武器だけでも」
「武器ねぇ…それじゃあ…授業で使う武器なら使用しても構わない」
こうして、教官が私の前に持ってきたのは、授業でみんな敬遠していた武器だった。刃こぼれが激しい青銅の剣、青銅の枠にあちこちが欠けてヒビが入っている木製の盾、防具は皮の鎧…
仕方なくブルマの練習着の上に革の鎧を着てみた。これで戦えというのだろうか。そこへお母様がやってきた。
「セイラ…これは?」
「これで戦えって」
私の姿を見て、ため息まじりに
「そ…これもイチビリッチの差し金ね。しかたないわね。それでセイラはどうするの?」
「もちろん、戦います」
「よく言ったわ」
相手は11人、要チェックはアライドとプーチンチン、この二人だけを抑えれば勝てる。お母様は、アドバイスをしてくれた。
「アライドは前衛、プーチンチンは後衛でしょ。この二人を何とかすれば、勝てるわよ」
「それができれば」
「できるわよ。あなたならね」
「加護なしの私でも」
「そうね。私の特訓を受けてきたセイラなら大丈夫よ」
こうして、私は、2度目の決闘を戦うことになった。




