表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

21/29

第21話 「決闘イベント  3」

---お母様の特訓は熾烈を極めた。


「こんな事で、決闘に勝てると思っているの!!相手は、エロシア公爵令息なのよ。しっかりと受け止めなさい」


「はい」


「それでは、ミナミちゃん!!お願いします」


「りょうかーい!!セイラちゃん、しっかりと受け止めてよ」


「はい!!」


「行っくよーー!!ハイパーメガロン!!ウォーターアロー!!!」


ずばばばばーーーーん!!!


「どぉぁあああ!!!」


私は今、お母様に連れられて、首都の郊外にあるお父様が率いる第三軍の演習場で特訓を受けている。

内容は、ウォーターアローで攻撃を受け止めると言った内容なんだけど、メガガロンの水量と破壊力を持つ攻撃なので、私は耐え切れず吹き飛ばされてしまう。そして、私の後ろの地形は攻撃のたびに形が変わっていっていた。


「なにやっているのよ!!」


お母様がブチ切れ、私の近くまでやって来て、


「こうよ!!ミナミちゃんお願い!!」


「はい!!ハイパーメガロンウォーターアロー!!」


目の前でこの攻撃を受け止める見本を見せてくれたんだけど、お母様はヴァルキリーの加護を持っている。


「お母様!!この攻撃を受け止めるのは、無理です」


「何、言っているのよ。この程度、気合いで充分!!」


また、始まった。お母様の気合いでなんとかなる理論がまた始まった。困った。この破壊力を受け止めるには、せめて盾くらいあれば。


「せめて盾くらいあれば」


「ん?盾?そうねぇ、確かに加護がない貴方には厳しかったかも。ちょっと待っててね」


お母様がその場を少し離れてくれた。すると、ミナミさんが


「大変ねぇ」


彼女の名前は、ミナミ・A・サクラ。お母様の友人で、魔導士アクエリアスの加護を持つ彼女は、普段は優しいけど、こと魔法に関しては手加減できないらしい。すると、お母様が戻って来た。


「セイラ!!これを着なさい」


「お母様、これは?」


目の前には、白い鎧。ただ、兜には2本のツノ、鎧の胸あたりは青く、首元はなぜか黄色い。それを見たミナミさんが、


「それ!あのダンジョンのレアアイテム『レンポウの白い悪魔』って鎧よね。懐かしいわ」


「ナニソレ!!その縁起の悪そうな鎧の名前!!」


そこまで言って、どっかで聞いたことある名前だと思っていると、お母様が話を始めた。


「そうよ。あのサイクロプスの迷宮で手に入れたレアアイテム」


「でも、それって、ただ頑丈なだけで、あとは使い物にならない物がストレージに入っているだけの」


「そう、ただ頑丈なのは確か。それに盾もあるから、これでミナミの攻撃を受け流して見なさい」


私は言われるがままこの鎧を着ることにした。すると背中にランドセルの様な物に、2本の剣の柄のような者が刺さっている。これは、ひょっとして。


「お母様、これは?」


「ん?それ、剣の柄のレプリカよ。抜いても剣がないから、意味がないわよ」


「そうなの?」


するとミナミさんが、


「その鎧は、ただ頑丈なだけだから、攻撃力はゼロ。所謂、防御に極振りしているようなものね」


「だから、これで貴方の負けはなくなったわ。ただ、エロシア公爵の水魔法の攻撃には、耐えるよう訓練しないとね」


こうして鎧を着た私の訓練が再開した。


「セイラ!!鎧に魔力を通したら、文字が出てくるから、ストレージを選んで、シールドを選ぶと盾を取り出せるはず!やってみなさい!!」


「はい。お母様!!」


鎧に魔力を通すと、画面状にメニューが現れた。そこには、ウェポン、シールド、レーダーなどの表示があって、シールドを選ぶと白枠の中は赤く、黄色い十字架の盾が出てきた。


すごい、この盾、覗き窓まである。なんか、ガン⚫️ムの盾に似ているというか、この鎧もどこかあの白いモ⚫️ルスーツに似ているけど、と思っているとミナミさんが


「セイラちゃん、いっくよー、ハイパーメガロンウォーターアロー!!」


ずばばばばーーーーん!!


攻撃が盾を直撃したが受け流しててみたが


「どぁああああ!!」


また、吹き飛ばされてしまった。


するとお母様が


「脇が甘い。もう一度!!」


しばらく、お母様の特訓が続いて、私はミナミさんの攻撃を受け流す事ができた。


後日、サイクロプスの迷宮の話を聞くと、最初は緑色で赤い目をしたサイクロプスが現れて、次第に、紫、青、ラスボスは赤いやつだったとお母様達は言っていた。


こうして、決闘の日を迎えたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ