表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/30

第16話 「グループワーク  3」

 というわけで、今日は、森に来ています。


 今日は、殿下のパーティーでポーター(荷物持ち)をやっています。なので、前衛、中盤、後衛と殿下の護衛の方々との間を行ったり来たりしている。基本的にはポーションを運んでいる。それは、殿下たちは特別扱いで擦り傷一つでもすぐにポーションを使うからだった。


 なんて大げさなと思っているのは、私とユリアンちゃんだけ見たい。あんな擦り傷、唾でもつけていれば治るのにと呟くと真面目なユリアンちゃんは、そんなことありませんと消毒用アルコールを勧めてきたが、殿下たちの護衛の方々から却下を受けてしまった。


 今回の森は指導教官が指定した地域で、異世界で定番のホーンラビット・ハングリーウルフ・ライトボア・ゴブリンといった初心者(ここではEランク)の冒険者が依頼を受けるEランクの魔物ばかりで、当然、楽勝モードのはずなんだけど、様子が変。


「はぁはぁはぁ、えい!!ランスロット、そっちに行ったぞ」


「はい!!くっそーなんなんだ、今日のホーンラビットやけにすばしっこいぞ」


殿下とランスロット様の会話もたわいもないはずもなく、大楯使いは、防御で精一杯。後衛では、魔力が切れかかっているエリザベート様達をユリアンちゃんが剣術でカバーをしている。


「殿下!!ポーションです」


「ここにかけてくれ」


「はい!!」


私はポーションの栓をキュポンと抜いて、殿下が指示したところにポーションをかける。その時だった。殿下が叫んだ。


「あぶない!!」


「へ?」と振り向くと目の前にハングリーウルフが”ガルル~”と私に飛びかかってきたので、剣を抜いて


「えい!!」


スパンと首を切り落とした。そして、何もなかったかのように、殿下の擦り傷にポーションをかけていたのだった。


「殿下、おわりましたので、私はランスロット様のところに行きます」


同じくかすり傷を負っているランスロット様のところに駆け出そうとした瞬間、肩をつかまれた。


「おい!!」


「うわぁああ!!」


アンバランスになった私は、のけぞった状態になって、倒れまいと踏ん張るが、背中からドスンと倒れてしまった。すぐに体制を立て直した。


「殿下!!なんてことするんですか?こけたじゃないですか!!」


「それよりなんだ、さっきのは!!って、あ!!」


殿下の話の途中でホーンラビットが私の目の前に飛び込んできた。


「ほい!!」


と首を切り落とすと


「だから!!なんでそんなに簡単に対応できるんだ!!」


「さあ?」


「さあって!!また来たぞ。今度は3匹!!」


「えい!!ほい!!とぉおお!!」


スパ!スパ!スパパパーーーンと3匹のハングリーウルフの首を切り落とした。その状況に殿下も言葉を失った。


「殿下!!それではランスロット様のところに来ます」


「あ…ああ」


するとボロボロな姿になったプーチンチン達がやって来た。


「誰か!!早く!!」


「プーチンチン!!どうした!!」


「ハングリーウルフの群れが現れた!!教官が逃げ遅れた生徒達と戦っている」


「わかった。衛兵、救出に迎え」


「かしこまりました」


クラスメイトの危機とあっては、助けに行かないと。


「殿下!!私も行って来ます」


「えっ?おい!!」


私は、クラスメイトの救出に向かった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ