第13話 魔法授業の一コマ 3
あ,..危なかった。
これは、危険が危ないというやつだ。殿下に見つかると今度は、何をさせられるかと思っていたら、ユリアンちゃんが「セーラ様」と私を呼びにきた。
なんでも、教官が私一人が他の文系諸君と違うところにいたことが、授業をサボっていると言ったそうだ。とりあえず、実技場に戻ると教官は
「アシュラ令嬢、どういうつもりだ。俺の授業をサボるとは、いい度胸だな」
こいつの頭には、記憶というところがないらしい。グタグタと文句を言っているので
「君は光属性しかないから、そこにでもいなさいと指示したのは、教官、あなたですよ」
すると顔を真っ赤にして怒りだし
「貴様、口答えする気か!!」
そう叫んで胸元を掴もうとしたものだから、パチっとその手をはたき落とすと、再びその手が私の胸元を掴もうとしてきたので
パチ!!
再びその手をはたき落とす。
それを繰り返すこと数回、ついに教官はブチギレた。
「貴〜さ〜ま〜!!」
教官の手元にはファイヤーアローが出来ていた。この教官も一応それなりの実力者、私は咄嗟にクリピー!!の太⚫️拳を放った。
ビカー!!
目つぶしをできたのは良かったが、パニックになった教官は、ファイヤーアローを放ってしまった。しかも、間近にいた私に向けてだ。
思わず手で弾き返したんだけど、ファイヤーアローは教官の頭を掠め、実技場の屋根をぶち抜いてどこかへ飛んでいった。
その時、教官があつーー!!と叫んで、目の前で海老反りになっていたのを、覚えている。
しばらくして、騒動に駆けつけてきた他の教官が、逆モヒカンカットになっている魔法教官を見て笑っていた。
そして、事情聴取で私は、教官がいきなりファイヤーアローを打とうとしたから、自分を守ろうと一番強力なライトしたら、それに驚いた教官が方向を誤って発射した。そう説明したら何故か納得をしてくれた。
こうして魔法授業は終わった。
しかし、せせら笑う教官達が、光属性のライトに驚くなんて、あいつバカじゃねと聞いた時、なんか無性に悔しかった。
なので、
えい!!とユリアンちゃんに甘えたのだった。
もう、セーラ様ったら
てへへ
しかし、この時、私はカイン殿下をあまくみていた。




