プロローグ 転生したけど、あれもない!!これもない!!ない!!ない!!ない!!
久しぶりの連載ものです。
ちょっと(かなり?)変態でオタクなDT喪男が異世界TS転生したんだけど、アウェイな環境なんだけど、現代の知識とぶっ飛んだ親の教育?(狂育)で、育ったおかげで、王道をぶち壊していく物語です。
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異世界転生しました。
転生してまず驚いた。おちん”ピーッ!!”がない。
これがTS転生というやつか…
前世で厨二病にかかり、オタク道を極めていた喪男の私にはハンデでしかない。
前世の事はともかく、え?TSしたことを楽しんでいるんじやないかって?それは、前世は男だからTS後の自分の"ピー!!"を"ピー!!"してたり、など、など、
コホン!!
そんなことはしていない…と思う
確かに…自分の体がどうなっているかはチェックしたけど、(後は、想像にお任せします)
話がそれてしまったんだけど、前世、男だった私、一応、大学を卒業して、社会人として働いていたんだけど、記憶にあるのはここまで、いつ死んだのか覚えていないし、転生小説ものによく出てくる神様などにも会っていない。
さてと、フランメシア大陸で有数の大国 コーデリア王国に、私がセーラ・アシュラ3歳(残念、5歳じゃないんだな)として、TS転生した。このことに気が付いたのは、ベッドから目を覚ました時だった。
「ここはどこ?」
見たことのない部屋
「え?」
驚いて起き上がると幼女になっている。
「なにこれ〜!!」
私の叫び声に気づいたメイドらしき人がかけこんできた。
「お…お嬢様!!」
起きている私を見るや否や「旦那様!!お嬢様が〜!!」そう叫びながら、部屋を飛び出して行った。
しはらくするとバタバタと両親と兄弟が人物がこの部屋にやってきた。
「セ…」
私が起き上がっているのを見たパパが
「セイラ〜!!」
私を抱き抱えた。この時に私がアシュラ準男爵家の三女で名前はセイラ・アシュラ 3歳であると記憶が蘇り、私と同化した。
それよりもパパの行動をなんとかしてほしい。髭面のパパに抱きつかれ、チクチクするヒゲをジャリジャリ当てられながら頬ずりされている。
「パパ。痛い。痛い!」
思わず漏れた私の声に気付いたたパパは、バカでかい声で
「医者だーー!!医者を呼べーー!!」
「パパー!!違う!!ちがうの!!」
叫ぶわたしの声は、パパには届かない。それよりももっと馬鹿でかい声で、「医者を!!医者をはやく!!」と私の耳元で叫びまくっている。
耳が痛いけど、まだ耳元でパパは叫んでいるんだけど、次の瞬間、私は、パパの行動に驚愕した。私をまるでラグビーボールの投げるようとしている。
えっ?まさか?
と思ったのつかの間、ポイっとママにパスした。
ひぇぇえええ!!
ママが見事にキャッチしたのを確認しパパは
「遅い!!俺が呼んでくる!!」そう叫んで部屋を出て行った。
先生は来たけど、当然、どこも悪くないことがわかり、みんながホッとした。
なぜこうなっているかと言うと、今日は、聖ナナゴサン(マリアンヌの使徒の一人の名前)日、聖マリアンヌ教の教会で手をかざして、加護・魔力・属性をを確認する日なのだ。
これは、一般的に3歳、5歳、7歳の時に受けることになっている。
そして、私はというと魔道具に手を触れた瞬間に、泡を吹いて気絶したらしい。
こうして今に至る。
「よかった」(たぶん、目を覚ましたからだと思うんだけど)と安堵をしたかと思うとそこにいた全員の雰囲気が暗くなった。背景がどんよりとした模様になるともに"しーん"という文字が出ていて、みんなの顔も目の辺りまで陰になっている。
私はどうすることも出来ず、辺りを見回すしか出来ないでいると
「セイラ、すまん」
父の言葉に次いで母が
「ごめんね。セイラ」
なぜあやまる?いきなり謝った二人に続いて、兄弟達が
「加護がなくても大丈夫だから」
両親から聞いた結果は以下の通りだった。
加護なし
魔力 1
属性 光
加護について、あとで知ったんだけど、この世界では、ほとんどの人がなんならかの加護を持っていて、その加護で人生が決まる。なので、加護なしは、無能者扱いになる。
魔力については、魔導士団長クラスでも魔力50、なので一般人は1魔力5あればいい方らしい。魔力が少ないことを補っているのが加護になる。私の父は加護のおかげで準男爵まで上がっている。
属性については、原則一人1つしか持てない。火、雷、水、土、風、聖属性は、優遇されているが、光属性は、ライトを照らすくらいしか用途がない為、魔法として認められていない。
加護もない。魔力もない、属性は光 という私は無能の中の無能ということになる。
だから、転生TSしたけど、こんな状況でどうなるんだろう。
⚪︎
「今日は遅いからおやすみ」
そう言ってみんなは部屋を後にした。そして、一人ぼっちでこの部屋にいると、メイドさんが部屋の明かりを消してしまった。
真っ暗な部屋のベットの上、さっき目を覚ましたばかりなので、当然、眠くない。しかし、動こうにも部屋が暗くて、どうしよもない。
「魔法でも使えたらなぁ〜」
人差し指を見つめ、心の中でライトと呟いたが、光はずもない。
そうよね。魔力1だと発動できないかもしれないとさっき聞かされた。そんな簡単に魔法なんて発動できないよね。と思った瞬間、人差し指の先が微かに光った。
次の瞬間、私は気を失っていた。
⚪︎
朝、目を覚まして、服を着替えていると私を起こしに来たメイドさんが大慌てで私のところに来て
「お嬢様!!今、手伝いますので、じっとして下さい」
朝食を済ませた私、今日から習い事が始まる。まずは文字からだ。アルファベットに似た横文字、言語形態は地球で言うヨーロッパ系なのだと思う。少し文字が違うだけで、アルファベットは比較的覚えやすかった。
不思議なことに気づいた。実は私、なぜか魔法が使えたのだと言っても、指先から光が少しでただけなんだけど、しかも、直ぐに気を失ってしまった。
そう言えば、昔読んだラノベに魔力をギリギリまで使うと魔力量が増えると聞いたことがあった。
こうして、私は寝る前に魔力訓練をすることにした。
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