5 何時までも若くありたいわ……
大使がクチナに向けて告げると
「百合よ! 今からホテル行って!!!」
「あ、あの……
クチナが口走る言葉に赤面しながら
大使は違うと言おうとすると、
「見た目が若いと言っても……
「おい!」
クチナが大使を観察しながら言うので
輝太が其方じゃないだろうと苦言を言うが、
「この! 若返りの薬で!! 初めてを!!!」
クチナが右手の人差し指と親指に挟んだ袋を
大使に見せて言うと、
「若返る!!?」
大使は椅子から立ち上がり食いつくので、
「何時までも若くありたいのが女性ですね」
「ええ、そうね、ホテルに行かないと……
クチナが言うと、大使が言うと、周りは
話がずれてるぞと思っていると、
「いえ、私に海外へ行けるパスポートを作ってくれません?」
クチナの言葉に輝太たちがズッコケていると
大使はホテルに一緒に行けば20前に戻れるのねと
思っていたのに違うことを言うクチナに驚いている中で、
輝太が床から立ち上がって
「母さん! 母さんを兵器として軍に入れたいから
来てるんだ! パスポートなんか!!」
大使がワザワザ来ているのは
クチナを兵器として軍に取り入れたい為に来ているので
クチナが欲しいパスポートは要らないだろうと輝太が言うと、
「ええ!! そうなの、アメリカだけでしょ!!」
アメリカ軍の陸海空のどれかに行くにしても
アメリカ内の移動のみでカナダやヨーロッパには
行けないでしょうとクチナが叫ぶと、
「派遣先で海外いけるだろ!!」
アメリカ軍は沖縄のように海外に基地を置いているので
クチナの思うようには行かないだろうがアメリカ以外にも
行けると輝太が言うが、
「そっかぁ、でも軍隊は嫌だな、スオウは良いかも……
クチナは軍に入りたくないと言うので、
「なぜ、パスポートを?」
大使がパスポートを欲しい理由をクチナに聞くと、
「日本国籍、健康保険、自動車の免許は取れたけど、
パスポートが無理だった!!」
恭子の母親が此の世界を創った神なので日本国籍は
収得できたが、
「縫いぐるみを着た私は此れ以上は脱げないから!!」
縫いぐるみを着たクチナとして海外に行けるように
恭子の母親は世界のシステムを変えようとしたが
空港での入国審査の審査官によって対応が違うので
断念した。パスポートやクチナに細工などをすればと
思うだろうが毎回することになると思って
恭子の母親が嫌がった。
自動車の運転はクチナ専用車での運転なので
外からは人が運転してるように見えるが、飲酒運転の
検問などで窓を開けた時は人と誤魔化すことが出来ないが
警察には明美の仲間と知れ渡っているので
縫いぐるみを着た人で通っている。
「パスポートを作れるなら我が国に?」
大使は軍に入ることを薦めるよりも
此方から攻めようとクチナに尋ねると、
「日本でも駄目だったのに、アメリカも無理だろう?」
クチナが大使の言葉を聞いて考えているので
輝太が発言をすると
「その姿のままで永住権、市民権を与えますわ」
大使が目の前のクチナのままでグリーンカードなどを
発行すると言うので
「何が何でもだな、パスポートは無理だろう?」
クチナを軍に入れたい為なら無理をする大使に
日本と同じでパスポートは無理だろうとフッと笑って
輝太が言うと、
「海外に行く時は大統領専用機を使うのは、どうですか?」
「パスポートも偽装できるか」
「どうゆうこと?」
クチナを大統領と同格ならパスポートは代理の者が
行えるので写真の偽装も出来るし疑われても
脅せば何とでも出来ると大使がニヤッとして言うのを聞いて
輝太は其処までするのかと呆れて言うと、
真田さんが意味が分からなかったので
輝太に尋ねると、
「母さんを大統領の椅子に座らせるんだとさ」
「お母さまは受け入れるの?」
輝太の言葉に驚く真田さんを他所に輝美がクチナに聞くと、
「嫌! だって自由じゃないもん!!」
拘束されたくないとクチナが言うのを聞いて
「日本からアメリカに籍を変えるだけです。
今まで通りで……
大使が自由を約束すると述べるので
「母さんを得てどうするんだ?」
クチナを得ることによる効果はと輝太が聞くと
「アフリカでの御仲間の活躍は知っているでしょ」
大使がアフリカに現れたセント・ギアについて聞いて来るので
「あぁ、エンリーの奴、暴走したけどね」
「暴走?」
輝太は素直に答えるのに続いて
「そうだろ、首都に居る者たちを助けるために
自衛隊の護衛の任務を放棄して……
エンリーが何をとち狂ったのか国連軍に戦いを仕掛けて
勝利したのを告げると、
「凄かったわ、まさか死んだ人間が全て生き返せるなんて!!」
大使が人が兵が死なずにすんだのは魔法で蘇生されたことで
魔法が現実にあることを嬉しそうに言うので
「エンリーの暴走の責任はしないとね」
「それで……
エンリーの暴走の尻拭いで明美がスマートフォンを介して
蘇生させたことは伏せて輝太が指示したように言うと、
アクアが輝太を司令官と言っていたのを思い出した
大使が輝太を見ながら指示したのは貴方だったのねと
納得していると、
「で、世界中がセント・ギアを欲しい中で
貴方は母さんを見つけた」
輝太の言葉に頷く大使に
「ゲームをしよう」
輝太が提案すると、
「ゲーム?」
「あぁ、そうだ!」
唐突だったので大使は急にと思って聞き返すと
ゲームだと告げる輝太は
「今週の終わりに、ロスで行われるアニメのイベントを
テロリストとして占拠する」
クチナが此の話に早く行ってよと念話で
輝太に催促するので
此処からならと切り出す内容に
「それで……
大使は御茶を飲んだ後に
輝太を鋭い目線で見ながら言うと、
「最初の此方の爆発で開始した後に
母さんに其方の者が触れば
母さん並びに先程のアクア、後5体いる
セント・ギアを貸そう」
「アメリカで戦争を起こす気?」
輝太はクチナが念話で言う内容を言うと
大使はアメリカ国内で戦争をするのかと聞くので
「爆発と言っても空に向かって1発を放つだけだ!」
「そうなの?」
輝太が最初だけと言うが不審に思う大使が本当なのと聞くと、
「後は鬼ごっこだ! 此方も母さんに触らせないように妨害する」
クチナは触らせないように逃げるし大使が用意する者たちから
クチナを守ると輝太が告げると、
「貴方1人で?」
大使は輝太1人なら直ぐに終わるけど
そうじゃないわねと尋ねると、
「ソリュート王国の騎士団が来る」
エンリー達は秋人さんが王様をしている国から
来てることになっているので輝太が告げると、
「魔法を使える人たちね」
大使がエンリーを思い出して言うが、エンリーは
輝太同様に魔法が使えない。その為にアフリカでの蘇生は
エンリーは振りだけをしていた。
エンリーは明美に言われるままに動いていたが
恥ずかしそうにしていたのが印象的であった。
「あぁそうだ! 其方が死んでも蘇生はする。
会場に居る方には何もしないから安心してくれ」
「分かったわ、会場に来てる方の蘇生も御願いするわ」
クチナを守るためには死者を出すことも考慮して
輝太が発言すると
大使は会場に来てる方も巻き添えになるからと付け加えると
「そうならないことを期待する」
会場に来た人たちから死者が出ないことを希望しつつ
輝太が言うと、
「魔法での攻撃は?」
「最初の1発だけだ! 後は其方の攻撃から
身を守る魔法は使うが、攻撃魔法は使わない」
魔法が攻撃で使われてはクチナを得ることが
出来ないので大使が聞くと輝太が魔法は最初だけと聞いて
「我が国の勝利後の話をしましょう」
ニコッと微笑んで大使が勝利宣言を言うので
クチナは此れでイベントに行けると顔には出さずに
喜んでいると、
「勝利後ですか?」
真田さんがアメリカが勝った話で進むのかと
大使に聞くと
「天使化もないんですよ!」
微笑んで言うので
「母さんを守るためになる気だったけど……
「攻撃魔法なので自身を守る魔法では無いわ」
輝太はクチナを守るために天使化をする気だったが、
攻撃魔法だからダメですよと大使が言うので
攻撃魔法と言うより身体強化魔法だから違うんだけどなぁと
思っているとクチナからの念話で呑んでと言うので
「分かった。で、其方が勝った後は……
輝太が承諾すると、
「クチナさん以外に何体かいるんですよね」
「全部で7体いる……
大使がクチナたちセント・ギアの数を
確認の為に聞いてくるので
輝太が答えると
「その内の半分は欲しいです」
3から4体は欲しいと大使が言うので
欲張りだなと思いつつ
「母さんは?」
クチナ1体ではなく複数になったので
クチナの役割は変わると思った輝太が聞くと、
「アニメ大使として我が国に……
「先程は無かったな」
大使がアニメ専門の大使としてアメリカに招き入れると
言うのを聞いてクチナの役割が変わったので輝太が尋ねると、
「アニメのイベントが開催する場所を指定したので
クチナさんには合うと思いますが」
「俺じゃないの?」
大使は輝太が提案したゲームでクチナの役割を変えたと
告げたのを聞いて、提案した輝太がなるのが
普通でしょうと尋ねると、
「大量の玩具はクチナさんのと聞いていますから」
気絶から覚めてクチナのコレクションだと
テントの中にある段ボール箱を護衛として来ている
兵から聞いて大使が驚いていたなと輝太は思い出したが、
「日本国籍は捨てる気は無いよな……
クチナに振り向いて輝太が尋ねるとクチナは頷くので、
「2重国籍は、どうですか?」
「日本は……
大使がとんでもないことを言うので、輝太が
日本は2重国籍を認めていないと言おうとすると、
「圧力を掛けます! 日米安保破棄を言い出せば……
「母さんは日本に居れば良いのか?」
日本に外圧を掛けて認めさせると言うので
クチナ欲しさに此処までやるのかと苦笑いしながら
大使に尋ねると、
「そうですね、各国のアニメのイベントで
アメリカ大使として参加していただければ……
「アメリカ軍に入らなくてよさそうだな」
大使が言う内容を聞くとクチナの待遇が良いので
輝太は満足しながらクチナに言うと、
「勝っても負けても此れで行こう!!」
クチナは世界のアニメイベントに参加できるので
満足して言うのを聞いて、
「ひとつ言っておくが、俺の方が勝てば
母さんのアニメ大使、2重国籍は
勝っても負けてもだが、その他の件は無しだ!!」
輝太の方が勝った場合の条件を言っていないので
付け加える感じで大使に告げると、
「構いません! クチナさんが来れば
核兵器を全て破棄することになるでしょう」
「おいおい、イベント限定の大使だろ?」
核兵器以上の存在であるクチナがいるので
クチナだけでも十分と大使が告げるので
輝太が確認するように役割を再確認すると、
「そうですが、アフリカに出現したセント・ギアは
日本の要請と言ってましたが
実はアメリカ政府が極秘に異世界とパイプを
持つことによって日本の立場を考えて
日本の護衛に就かせたと……
エンリー達のことを言い出すので
輝太は大使の意図を探るように
「損害賠償は?」
聞くと、
「アメリカが異世界の方に払ってもらいましたと……
「各国が納得するか?」
「クチナさんがアメリカ大使として魔法を使えば
納得するしかないでしょう」
「母さんの存在が核兵器の存在意義を無くすか……
「そうです、アメリカが世界の平和を
維持できる唯一の国となるのです」
アメリカ側が全て日本の立場を考えて行ったことに
すると言う大使に、
「お母さまは日本国籍もあるんでしょ?」
輝美が2重国籍の件について確認の為に聞くと、
「日本のアニメ通なのでアメリカ政府の要請で
日本国籍を習得させたことにします。
アメリカの国籍は公にはしません」
「アメリカ主導で行ったことにすれば
問題なしか?」
「そうです」
大使がクチナの異常ともとれる玩具コレクターの
機嫌を損なわないように日本に圧力を掛けて国籍を
習得させたことにするのを聞いた輝太が日本が主導で
セント・ギアを異世界から呼んだのではなく
アメリカが主導したことにより日本の軍事力拡大に
懸念を持つ周りの国に日本がセント・ギアを使った
拡大は無いと安心させるシナリオが出来ると
大使が微笑んで語るのを聞いて、
「これで終わりで良いか?」
「えぇ、最後に……
「何を?」
すんなりと物事が進まないとは思うが此の場は
此れで話し合いは終わったと輝太が判断して言うと
大使がクチナの方を見て
「クチナさんは、アフリカに出現したセント・ギアより……
「母さんは回復系だ! 戦闘はアクア、同型のスオウが
担当だ! 弱いよ」
エンリーが駆ったツインドラゴンより強いのかと聞くと
クチナは予約販売が解禁になったネットのサイトに
左手首のモニターパネルを見ながら買い出していたので
輝太が代わりに答えると、
「分かりました。それでは……
大使は椅子から立ち上がり、輝太も立ち上がると
御互いに握手を交わして、
「いい夢が見れそうですわ」
「母さんが、世界中のイベントに出られることが
出来るようになって、感謝します」
大使が良い交渉だと感謝して言うと、輝太もクチナの要望を
聞いてくれた良い交渉と言って会議は終わった。
コンビニエンスストアの駐車場に止まっている車に向かって
歩いている大使が護衛で付いて来ている兵の1人に
「何が何でもクチナ以外を得ないといけないわ」
「どうしてです?」
「防御、攻撃系が出来ないと各国に知れれば
クチナの価値が無くなるわ」
「あの坊主が天使化しなければ……
「甘いわ! 向こうが用意する戦力が分からないのよ!!」
「大統領専用機の機上の時に……
「分かるの?」
「異世界に行った者で相手の能力が分かる者がいます」
「アナザーワールド連合を使うのね」
「はい!」
車に乗り込んだ大使は輝太たちと話したことを
アメリカ大統領に報告しようとしたが
車から慌てて降りて
「若返りの薬!!!」
テントに向かっている輝太たちに
大使は叫びながら走って行った。
成田空港にはアメリカ大統領専用機が
朝方に到着してエプロン側で待機している。
管制官とパイロットの遣り取りでコールサインが
エアフォースワンと言うので管制官がパイロットに問うと
アメリカ大統領は機上していないと告げるので
管制官が再度聞くが同じ回答が返って来るだけで
其れ以上は交信が切れて管制官は途方に暮れた。
管制室では予定がないアメリカ大統領専用機の到着により
上司に報告したり国土交通省に問い合わせたりしているが
此方も途方に暮れていた。
首相は選挙活動の為に車に乗り込む前に
記者団に囲まれて成田空港で起こっていることについて
質問されるが寝耳に水のことで報告が来ていないと
秘書に怒鳴りつけていた。
テレビの朝のワイドショーでも取り上げられて
司会やコメンテーターが適当なことを述べていた。
そして、駐車場から在日本アメリカ合衆国大使の
キャロライン・J・ウィルソンが車から降りて、
護衛たちも車から降りて、赤井圭一と矢尾十須が
車から降りてアメリカ大統領専用機が待つエプロンへと向かった。
成田空港に集まった記者団が大使にマイクを向けるが
無言で通り過ぎて行った。
「輝太の奴、嘘! 言いやがって!!」
「圭一! 落ち着け!!」
大使の後に続いて係員にエプロン側に案内される
圭一が大使から聞いた内容に怒っていると、
此処で吠えていても意味ないぞと十須が圭一を宥めながら
昨日から同じことばかり言うのでアメリカに行かずに
鳥取に帰りたいと十須は思っていた。
アメリカ大統領専用機が待機している所に着くと
アメリカ大統領専用機から降りて待っている2人に
「私たちの要請で来ていただき感謝します」
大使がハグをした後に告げると
「話は聞きましたが、力を残して
戻っている話は……
「私でも相手の能力が少しわかるくらいで……
彫が深くショートのツートップの茶髪で
190㎝は越えている男性と
目元がハッキリして髪はポニーテールにしている
バイポックの女性が大使に輝太のことで聞いてくるので、
「圭一さんは?」
スマートフォンの翻訳アプリを起動させながら聞いていた
圭一は大使に振られたので
「俺たちが行った世界で天使化はしてましたが
此方に戻って力が無くなったと……
答える圭一に
「我がサイトでグループをしている名の由来は?」
男性が「つかさから彼女を取り戻す会」の名の由来はと
聞いて来るので、
「恋人も一緒に行きましたが、其処で……
ソラスの世界で圭一が恋人と思っていた零が
北条君に寝取られたので
北条君から零を取り戻すために、同じような境遇の者たちと
話せる場としてアナザーワールド連合が最適だったので
グループの登録名として採用した。
北条君に恋人(片思いも含む)を取られた者たちが
ソラスの世界でも使っていたグループ名である。
その時も圭一がグループのリーダーであった。
「ツカサとは?」
グループ名の最初に出て来る人物を聞く男性に
「音信不通です。並行世界があるのは聞いてますので
其方の人間かと……
帰還する前に全員が電話番号、アドレスを紙に書いて
それぞれに渡した。圭一は帰還後に教室から出て
事務室の電話を借りて北条つかさに電話をしたが
繋がらなかった。圭一たち5人以外は教室に居なかったので
職員室に向かい担任に事実を告げたが圭一たちの話を聞いていた
教頭たちも担任同様に頭を悩ましていると、何処からともなく
勇太の父親の関係者が訪れて担任たちに
説明をしていた。勇太の父親は異世界に召喚された
帰還者であった。
勇太の父親はかつての仲間から圭一たちが何時かえって
来るのかを聞いていたので勇太の父親の関係者が
学校に乗り込んで行った。
圭一たちは勇太の関係者から御金を貰って
近くのファミリーレストランによって今後のことを
話し合った。
北条君が此の世界に居ないことを零たち3人に
圭一は言ったが
「夫が他の世界から来るまで待てばいいのよ」
零は北条君が向かいに来るまで待つと言って
圭一は肩を落とした。
だが、北条君が何時きても良いように
圭一は能力は無くなったが鍛えた体は其のままなので
衰えないようにトレーニングを毎日するようになった。
「並行世界か……
男性が異世界があるので並行世界もあるのは
分かるが圭一たちの公開チャットを覗いて
天使化やレベル100がカンストの世界で
北条君がオーバーしている話や神界で冒険者ギルドに
登録している話など本当かと思っていたが、
圭一たちが秋人さんの妻の6人の中で
恋人にしたいならと言う名の中でナンシーと言う名を
聞いた時に男性は召喚された先で悪魔と契約した王と
戦っていたが悪魔の強さに敗戦まじかになった時に
現れたナンシーと言う女性格闘家のおかげで悪魔は
撤退して王を倒すことが出来て此の世界に戻って来たが
異世界で過ごした年数は其のままだった。
男性が圭一たちにナンシーの特徴を聞くと
同じ容姿を言うので間違いないと思った。
悪魔がナンシーを見た瞬間に帰りますと言うので
男性、王もエッとなっていた。
強大な力を持つナンシーが並行世界を含めて
何人も居るのかと疑問に思っていたし
北条君の名も圭一たちから出て来る名だが
ナンシー同様に疑問に思っていた。
男性が呟いた言葉に
「部下から聞いた話では、ツカサ、ミサト、タツミ、
アケミ、キョウコ、ノボル、マサト、シンジロウ……
圭一から調べてほしいと部下から貰ったリストの名を
読み上げる大使に
「音信不通……
圭一が結果を言うと、
「最初の5人は境成学園に通っていて
異世界病になっていないから……
大使が圭一や男性の様になっていないから
圭一が言う人物とは違うと述べると、
「後の3人は?」
男性が進次郎たちのことを大使に尋ねるので
圭一、十須は悲しい顔を見せている中で
「交通事故で亡くなっているわ。3人とも赤信号で……
「異世界から戻った時に……俺たちは教室だったが……
大使が言うと、悔しそうに圭一が付け加えるので
「……そうか」
男性、女性も悲しい気持ちになったが
男性が気持ちを切り替えて
「今から会う男性は?」
輝太のことは日本に来る前に聞いているが
改めて圭一に聞くと、
「俺の恋人がアメリカに行く時に連絡したが、
輝太は嘘を言っていました」
「嘘……
「能力が無いと! 大使に聞いて……
零がアメリカに行くので圭一が零を追いかける為に
輝太たちに御金を貰おうと電話を掛けた時に聞いた内容が
大使から聞いた内容と食い違っていたので
圭一が激怒して言うので
「落ち着けって! つかさのことも輝太は知っている!!」
十須が圭一を宥めるように言うと
「そうだな……
圭一は落ち着いて輝太に会ったら何を聞くかと
考えていると、
男性が改めて
「言うの忘れたね。私がアナザーワールド連合を立ち上げた
ロバート・ウィルソン」
右手を圭一に差し出して言うので
「圭一です」
圭一も同じように差し出して握手をすると
「此方が妻のシャーリー」
ロバートがバイポックの女性の名と共に妻と言うので
羨ましいなと圭一が思いながら
「相棒の十須です」
日曜日には妹と水族館に行こうとしていたが
圭一の暴走を止めるために付いて来てくれた
十須を紹介するので
「相棒は浩二だろ」
十須が圭一に言うと、
「行動してるだろ?」
常に一緒に行動しているのは十須だからと
圭一が告げると、
「振られた同士だろ」
北条君によって圭一は零と、浩二は
ありすと、かずえに振られたので相棒なら
浩二だと十須が念を押すので、
「彼奴は2人とヨリを戻すために……
圭一と違って浩二は、ありすが両親に縁を切られて
かずえの両親の養子となったので浩二は
かずえの両親が経営している喫茶店に
住み込みで働いている。
北条君より長い時間一緒にいれば
2人が浩二に振り向くと考えて……
「チャットで……
「えぇ、つかさが訪れて……詳しくは言えませんが」
浩二については圭一のグループの副会長なので
大使も知っているが、ありすの養子縁組の手続きが
異例の速さで終わっているのが気になって
調査したが無理だった。
ありすと両親は念書を交わして
ありすに両親が此れ以降かかわらないことになっている。
「殺されるの?」
セント・ギア【ツインドラゴン】の制作者を
部下が聞いた時に圭一が言っていたことを大使が聞くと、
「つかさに関することは書けますが、
それ以外はネットでは……
北条君に関しては嘘でも何でも書けるが
北条君以外のことは口頭なら言えるが
ネット上では言えないと圭一が言うと、
「此の世界にも居るんだから、誹謗中傷は……
ロバートがネットで書かれている内容に前から気になって
苦言を言うと、
「神界のツカサと書いてますから……
圭一が当たらないと言うと
「そうだけど……
ロバートが確かに予防線は張って書いているけどと
サイト運営者としてはアフリカに現れたエンリーたち以降は
参加者、観覧者が増えているので過激な表現は止めてほしいと
思っているが圭一のオープンチャットはサイトを運営するうえで
助かっているので頬を人差し指で掻きながら呟くと、
「下ネタは止めてほしいけど……
大使がグループチャットの方での苦言を言うと
「神界って信じます?」
苦笑しながら圭一が大使に問うと
「輝太君と会って……
信じると言う大使に
「神様が住む世界か……
ロバートは異世界があるので神は1柱でなく
複数いるのは認めている。
ロバートを助けたナンシーが神であると
圭一とのメールで書かれていたので
拡散しようとロバートがツイッターで書いたが
書いた其の場で消えていた。
圭一に聞くとロバートとのメールまでは
容認してくれたんでしょうと言うので
ロバートが召喚された先での話をする時は
今までナンシーに助けられて勝ったとは
プライドが邪魔をして言わなかったが
此れ以降は身の危険を感じて
ナンシーをパーティーメンバーに入れて
話をしていたが除外して話をしている。
「行って見たいわ」
大使が神界に行きたいと言うと
「輝太は行ってますよ」
輝太は神界に行ったことがあると圭一が告げると、
「どのように?」
ロバートが聞くので
「神の眷属で……
「眷属?」
行ける方法で簡単なのは神の誰かの眷属になれば
行けると圭一が答える言葉にロバートが怪訝な顔をして
尋ねるので、
「えぇ、輝太がそうです。奴隷ではないですよ」
クチナが息子可愛さに輝太が召喚先で死なないように
明美に頼んで明美の上位準眷属にしていた。
輝太も知らなかったことである。
神界に住んでいる神の中には人などゴミと思っている
奴も居る。その中の1人に輝太の初恋であった
アーシーリヴァを転生エリアのカフェで見つけた奴が
性奴隷にしようとアーシーリヴァを転生前に
眷属化しようとしたが、ハーディルの立会いの下で
輝太が一刀両断している。
そのことを思い出して圭一が言うと
「その神は?」
大使が聞くので
「すみません、言えません」
圭一は言えないと告げると
「離陸の時間なんだけど……
神の名を聞きたかったわと言う顔で
クチナ、輝太が来ないので左手首に着けている腕時計を
見ながら大使が呟くと、遠くの方から甲高い音が響いて来るので
全員が其方を見ると
「なんだ!」
「黄色いドラゴン?」
ロバートとシャーリーが叫ぶ中で
「クチナか!!!」
圭一が人型からドラゴンモードになっている
クチナと叫ぶので、
「オタクロボットの?」
輝太と大使の会談終了まじかにネットで玩具を
予約注文していたクチナと圭一に大使が聞く中で
黄色いドラゴンは成田空港を通り過ぎてから
成田空港に向けて旋回すると
「チェェェンジ!! 人型モード!!」
黄色いドラゴンから声が発せられて、
首から顔の部分が180度回転して両翼の間に消えて行き、
尻尾は翼の間に折りたたまれてバックパックになり、
胸に埋まっていた顔が起き上がり、前足の爪が折りたたまれて
腕のアーマーの様になり、後ろ足のアーマーが下がると
太腿が現れて、翼が小さくなって人型になると
アメリカ大統領専用機の近くの舗装されたコンクリートを
壊しながら降り立った。
「ユーチューバー!
ITDFP(色とりどりの動画や写真の花を贈る)を
運営するクチナでぇええええす!!!
登録よろしくね!!!!!」
そして、高らかと展望デッキに居るマスコミに向けて
叫ぶと、
「クチナ!!」
圭一がクチナに駆け寄って来るので
「赤井水洗くん!!」
クチナが名前を呼ぶと
「圭一だ!!」
「髪を金色に染めて外国人かぶれ!?」
水洗じゃなく圭一と言う圭一に
髪を金色に染めていることをクチナに聞かれたので
「リーダーは金髪じゃないとな!!」
「似合ってないよ! 平面顔には」
リーダーの証と言う圭一に似合ってないとクチナが言うと、
「鼻だって高いだろ!!」
「彼方の方が高いよ」
圭一の顔についてクチナがロバートと比べてと言うので
「日本人として!!」
日本人としては彫が深いだろうと
注意する圭一に
「向こうに着いたら、此れ着て!!」
無視して赤い軍服を左手首のアイテムボックスから
出しながらクチナが言うと
「コスプレを?」
嫌そうに圭一が言うと
「光悦に隕石を落としてもらって
それを押し戻しながら
零は私の母にって言って、死ぬのはどう?」
「誰がやるかぁあああ!!!!」
クチナがコスプレしてやってほしいことを言うので
圭一は零と結婚できずに死ねるかと
何時の間にかいる輝太から
ギャグハンマーを受け取って
クチナに振り落とすが逃げられるので
クチナと圭一の追いかけっこが始まった。
「あの、良いかしら」
「何か?」
「天使化ですよね? 翼は?」
「消えてますが、触ってみます?」
「はい……
プラチナゴールドの髪がフワッと靡く
輝太に大使が聞いて来るので答えると、
輝太の言葉を受けて大使が乙女のように
輝太の背中にある翼を触っていると
「初めまして……
ロバートが輝太に向けて手を出しながら言うので
輝太も手を出して握手しながら
「その姿は?」
ジーンズにシャツの上にジャケットを着ている輝太の
天使化を聞くので、
「神から貰ったものさ」
「なぜ……
明美を守るためには更に強い力がいるだろうと
ソラスの世界でアフロディーテが北条つかさと結婚する時に
明美が神界の冒険者ギルドのギルドポイントで
交換した形をとって購入した天使化は明美のレベルが高く
明美のレベルの80%のレベルとなるのでギルドマスターが
人間から神に成ったとしてもレベルが高すぎるので
天使化は天使化する人のレベルの2倍となるように変更されたが
北条君の妻となったアフロディーテが結婚祝いとして
前の天使化を輝太たちに与えたので明美のレベルの80%だが
輝太たちは余りの力の為に自分たちのレベルの3倍にしている。
北条君はエクストラスキルのレベル3倍を持っているので
天使化でも使用可能で使用すれば12柱のレベルに肉薄する。
「聞いていると思うが、
異世界で騎士団に入ってるから
天使化して行き来している」
輝太は本当のことを言わずに異世界を行き来するために
天使化していると大使にも行っていないことを言うと、
「行き来できるだけ……
「そうさ、此の力は過剰だけどね」
其れだけなのかとロバートが聞くので
輝太は貴方の思っている通りに天使化は強力だと認めると、
「我々……
「普通の生活に戻ったんだ! やめとけ」
「だが……
輝太に召喚先で得ていた力を取り戻したい
ロバートが聞こうとしたが、輝太は召喚先での
英雄としての日々は忘れろと告げるが其れでも
聞こうとするロバートに代わって、
「輝太! 俺だって妹を守る力が欲しい!!」
「十須、ガッシリ体形で敏捷性あるんだから十分だろ」
「天使化まで行かなくても……
十須は妹を守るために失われた力を戻したいと言うが、
其の鍛えた体で十分に妹は守れると輝太が言うと、
「死にたいのかよ! 明日は死ぬかも知れない稼業だぞ」
「それでもだ!」
天使化までは欲しくないが格闘家としてソラスの世界で
得たレベルまでは戻りたいと言うので、
輝太は必要もない力を得て何をするんだと
輝太は夏美や輝美と一緒に神界の冒険者ギルドに登録して
依頼をこなして行くが其の先で死ぬかもしれないこともあるので
自分に照らし合わせて十須に言うが
それでも力を戻したいと言うので、
「シスコンが!!」
妹の為に其処までするのかと十須に言うと、
「マザコンよりはいい」
返すように十須に言われてフッと笑ってから
「明美に聞けばいいさ! 守れる武器は……
武器くらいは作ってくれるだろうと
輝太が十須に告げると、
「い、行ってるのか?」
クチナを追いかけるのに疲れた圭一が
輝太に此の世界に居ない明美かと聞いて来るので、
「行けば分かるさ!」
輝太が現地で分かると述べると、
「輝太! よくも嘘を!!」
「何を?」
「天使化や力さ!!」
「聞かなかっただろ。お金が欲しいって言うばかりで……
圭一が輝太に力のことについて怒って言い出すので
言わなかった理由を輝太が言うと、
そう言えばそうだったと気が付いて
圭一が嘆いていると、輝太の背中から離れて
ウットリしていた大使が
「ソリュート王国の騎士団は?」
「会場の設置やイベントの打ち合わせで
現地に居ますよ」
輝太に尋ねると帰って来た言葉に
「パス……
「持ってますよ!」
パスポートが無いと無理と大使が言おうとすると
輝太が自分のパスポートを見せながら告げるので、
「おい! つかさや明美は……
圭一が輝太に詰め寄って聞いて来るので
「お前が思っている通りだ!」
輝太がニヤッとして言うと、
「嘘の電話番号を教えやかってぇえええ!!!!」
怒りをあらわにして圭一が吼えていると
「早くぅぅううう!!!」
タラップの階段の途中でクチナが催促するので
輝太が行こうとすると大使がモジモジと
輝太を見ながらしているので左腕を差し出して
「行きましょう」
「はい」
大使は両腕を輝太の左腕に絡ませてながら寄り添って
アメリカ大統領専用機の方に向かいながら
「若返りの薬は何時使ったらいいです?」
「好きな時に」
「夫が寿命で亡くなった後で……
「新たな恋でもするんですか?」
大使が輝太と甘い感じで話す内容に
このパターンは不味いパターンだと輝太は思いつつ
大使に尋ねると、
「あなたに……
「結婚してますが……
「まだ14でしょ?」
「18になったら……
「異世界では一夫多妻でしょ?」
若返って輝太と結婚したいと言い出すので
何が大使をそうさせたのか昨日からの出会いから
恋愛になることなどなかったよなぁと思いながら
輝美と結婚していると言うが年齢や異世界でのことを言われて
「そうですね、まぁ、其の時まで想っていたら……
「分かったわ」
50年後なら大使の想いも変わって終了しているだろうと
輝太は考えて発言すると大使が婚約成立とニヤッとするので
大使を御姫様抱っこしてタラップを上った先の入り口付近で
大使を降ろしてから大使の頬に輝太はキスをして
大使と共にアメリカ大統領専用機の中に入っていた。
輝太としてはクチナと適合しない女性と結婚をする気は
無いので大使とは未来永劫ないと思っていたが、
明美から大使が若返りの薬を使用したら
クチナとシンクロできることを聞かされた輝太は
大使を受け入れて婚約者とした。
結婚は大使の旦那さまが亡くなった後に……
クチナのパフォーマンスによりアメリカ政府は
大使からの計画を早めて報道官が記者会見を行い
クチナ及びセント・ギアは異世界にある
ソリュート王国との友好の証としてクチナに
日本政府に働きかけて日本国籍を取らせたと告げた。
クチナはアニメを好きになり日本が気に入った為と……
日本政府はクチナが日本にいるなど知らなかったし
アメリカ側の行動によりセント・ギアを召喚した者を
発見した後は自衛隊にセント・ギアを編入しようとした
計画も挫折した。
官房長官は緊急の記者会見を行い
クチナをクールジャパン大使に
任命することしか出来なかった。
クチナの動画サイトは登録者が急増して
再生数が驚異的となりシステムダウン寸前まで行った。
動画の中でクチナは手先が不器用なので
精霊を宿してとか言っていたのが本当の事と分かって
編集じゃなかったのかと視聴者たちは驚いた。