3 用意周到です……キャラクター紹介と設定
2 異世界からの御使い……キャラクター紹介と設定の続き。
3学期の桜の開花予想が発表されるころに
三浦さんの妊娠が発覚した。
三浦さんが通っていた学院で相手は誰かと騒動になっていた。
中等部からずっと同じクラスのイケメン男子生徒が父親かと
クラスの男子生徒たちが詰め寄っていたが、
「事務所の契約で、22まで恋愛禁止だから……
「クリスマスに……
イケメンからずっと下がる男子生徒が、
イケメン男子生徒が言ったことに対して三浦さんと
性夜をするとイケメン男子生徒が豪語していたことを
言おうとすると、
「そうだっけ? 今は俳優やモデルの仕事が面白いから
恋愛はしないよ」
イケメン男子生徒は仕事をメインにしているからと
言い出すので、男子生徒たちは冬休み前と性格が
変わったなぁと軽く思っていると、中等部の時に秋人の
身辺を調査した眼鏡を掛けると美人という中等部から
三浦さんと同じクラスの女子生徒がイケメン男子生徒の
変貌ぶりに疑問符を浮かべて……
三浦さんを中等部の時から狙っていた。
高等部に上がるとイケメン男子生徒が芸能界入りした際に
三浦さんはマネージャとして付き添い出していた。
誰から見ても三浦さんがイケメン男子生徒を好きだと
思っていたくらいに私たちに見せない最高の笑顔を
イケメン男子生徒に向けていた。
クリスマスに三浦さんとイケメン男子生徒がするんだろうと
思っていた。
なのに、俳優業が軌道に乗ってるから恋を実らすことを止めた?
ハッキリ言うと三浦さんがチョイ役で出た際の演技は自然に
役になりきっていて他の出演者の演技の無さが際立っていた。
イケメン男子生徒の演技は三浦さんに比べて御遊戯レベルであった。
そのために、イケメン男子生徒は芸能界を止めようと
思っていたので事務所との契約違反に当たる行為があっても
問題ないので上記のように思っていた。
妊娠さえしなければ問題ないと思っていたから……
それが、此の変わりようはタダことでは無い。
三浦さんが居ないと分からないがクリスマスに何が……
そう言えば、三浦さんは2年前に始まった漫画家の上杉マリナの
アキナ王女の王様育成日記が月刊誌に隔月で掲載されているのを
気持ち悪い程にニヤニヤして読んでいた。
特に、主人公のアキトを推していて結婚して子供を……と
漫画のキャラに恋をしていたが現実に居ない人を
想っても無理なのに……
まさか、王女【アキナ】の世界に転生蘇生させた
女神の援助が無ければ死んでいたくらいダメ主人公の
アキトの子供……
眼鏡を掛けると美人の女子生徒が馬鹿な考えと思って
三浦さんの今後を心配していた。
三浦さんは学院で恋人にしたいナンバーワンだったので
隠すのに無理があったので学院側は退学させることにしたが
都立の高校に転校が出来るように手配はした。
条件は堕ろすことで……
三浦さんの家では、三浦さんに堕ろすように両親が言うが
三浦さんは産むと言って拒絶していた。
三浦さんの両親が一切お金を出さないと言えば聞くだろうと
思っていたが、三浦さんは銀行通帳を両親に見せて、
銀行通帳を見た両親は驚いた。
「こんな大金を、何処で?」
「瑞樹、まさか……
「彼の御母さまから……
「エッ! 見ず知らずの男でもしたいからと……
「今まで言ったことは嘘だったの……
「こんなにも反対されるとは思っていなかったから……
銀行通帳には1億超えの金額が提示されていたので
三浦さんの父は驚き、母は援助交際などで得たのと言い出すので
三浦さんは秋人の母から貰った御金と言い出すので
今まで嘘を言っていた三浦さんに呆れながら三浦さんの父が
「彼に会わせなさい! 両親にも……
三浦さんに言うと、
「出来ちゃえば、私の妹としてとか言うと思ったわ……
三浦さんが甘い考えで今後のことを言うので、
「見ず知らずの男の間に出来た子など見るわけないだろう!!
娘を不幸にした男は何処にいる!!?」
三浦さんの妹として育てるなどしないと言う三浦さんの父に
「彼から電話……
秋人からの電話が掛かって来たことを言うので、
「直ぐ、此処に来るように言いなさい!!」
三浦さんの父は秋人を家に呼びなさいと告げると、
三浦さんが皮袋からスマートフォンを出して応答する姿に
「あら、見慣れない携帯ね」
三浦さんの母が言うのを聞いて、
「なるほど、上杉先生の亡くなった息子さんの
秋人くんが瑞樹の相手だったか……
三浦さんの父が漫画家の上杉マリナの此の世には存在しない
息子の名を言うのを聞いて、
「お父さん! お母さまの担当だったの?」
三浦さんの父が月刊誌の編集者をしているのは
三浦さんは知っていたが
明美の母の担当とは聞いていなかったので
「ファッション誌から少年誌の月刊に移って
先生に背景など細かいから月刊で行いませんかと
提案した流れで担当になっている……
三浦さんの父が担当になった経緯を言いながら
三浦さんからスマートフォンを受け取って、
「秋人くんか? 先生から君のことは聞いているから
瑞樹と4人で話さないか?」
三浦さんの父が秋人に語った後に、
「初めまして、上杉秋人です」
リビングの出入り口に立った秋人が三浦さん達に
挨拶をしてから三浦さんが座っている
ソファーの空いている所に座って……
「王様になった後かね?」
三浦さんの父が秋人に尋ねるので
「それから20年後です。母さんも口が軽いなぁ……
「何処で撮ったか分からない写真や、未来の新聞に載っている
競馬の結果などで問い詰めたのさ!」
秋人が答えると、三浦さんの父が秋人が漫画内の
人ではなく実在する人であると明美の母に聞いたことを
言うのを聞いて、三浦さんの母は何が何だか分からなかったので
三浦さんから説明を受けていた。
そして、
「ビールでも飲むか?」
三浦さんの父が秋人に聞くと
「いただきます」
「いい返事だ!」
秋人の回答に嬉しそうにキッチンの方に行って
ビール瓶とコップを持ってリビングに戻ると
「瑞樹も飲むか?」
秋人の横に座っている三浦さんに
三浦さんの父が聞くと
「お父さん! 私は未成年です!!」
「そうだったな……
分かっていた言葉を述べるのでフフッと笑って
ソファーに座った後に秋人の前にコップを置いて
ビールを注ぎ終わると、今度は秋人がビールを三浦さんの
父のコップに注ぎ終えると、
「瑞樹を頼む」
「はい! 瑞樹と腹の中にいる美咲を
幸せにします」
三浦さんの父の問いに元気よく答えた秋人に
「……もう、どちらかワクワクしたかったのに!!!」
瑞樹の子が女の子と秋人が暴露したのでガッカリしている
三浦さんの父に、
「あなた、競馬で当たった御金はどうしたんです?」
「な、何のことだ?」
「秋人さんの御母さんが競馬で当たってるんですよ
担当の貴方もしてるでしょ?」
三浦さんの銀行通帳の御金は主に秋人の母が競馬などで
当たった高額配当の1部を贈与税を払った後の御金である。
秋人の母の担当の三浦さんの父も先程の話で未来からの
新聞のことを知っている内の1人であるので当然してるでしょと
詰め寄る三浦さんの母に、
「す、するわけないだろう!! なぁ、秋人くん!!」
してませんよと焦る三浦さんの父が秋人に振るが
「ふ、振られても……
「そこは、不正などしてはいけない男の鏡とか……
困った秋人は回答が出来ないので三浦さんの父が
例を出すが、
「あなた! 出しなさい!!」
三浦さんの母の雷が落ちて渋々と三浦さんの父は
銀行通帳を見せて、
「家のローンが終わりますね、それに色々と……ねぇ、瑞樹」
嬉しそうに三浦さんの母が言うので
「私は良いわ! お母さまから貰ったから……
「そう、別荘など良いかも……
三浦さんは三浦さんの父からは遠慮すると言うと
何を買おうかと銀行通帳を見ながら微笑む三浦さんの母と
人生が終わった感じで床に座り込んでいる三浦さんの父の
光景から逃げたい秋人はビール瓶の中身が無くなるまで
飲んでいた。三浦さんに注いでもらって……
埼玉県の入間市と所沢市が何故か3分の1ずつを与えて
誕生した境成市の境成学園が見える所に
三浦さん親子と秋人が来ている。
「市議会でも今だに税収が減るのにと嘆いている者がいるが……
「元々、富士山あたりでと考えていたそうで、俺から聞いて
岩崎さんが此処に学園都市を建てました」
三浦さんの父が境成市の誕生にすんなりと認めた両市議会の
議員たちの後からの後悔を言うと、秋人が岩崎グループで
考えていた場所は此処ではないことを告げると、
「神の力は偉大か?」
「傍観者でいないといけませんが、たまには……
三浦さんの父は明美の母から聞いていた此の世界を創造した
ミーグ・アース・フロン・ビンチこと岩崎恵美の操作によって
土地が明け渡されたことを言うと、東京からの距離、長野県にある
岩世村までの距離、人が集まりやすい場所など考慮して
ミーグが神の権限で行ったことは実は初めてのことであると
秋人が告げると、
「娘の為に、便利性が良い所に住まわせたいのは
親として普通じゃないかな」
三浦さんの父が子供の育てやすい環境にするのは
神と言っても親としての行動として
可笑しくないと言う感じで言うと、
「そうですね、5年くらいで整備は終わりますし、
第2東京都って言われる市になりますよ」
秋人が今は改修中の駅などで更に良くなると言うと、
「発展は良いが、犯罪は増えてほしくはないな、で……
三浦さんの父が治安が悪くならないことを祈りつつ
目の前の新築の家を眺めるので、
「母さんが購入して分けたんですが……
明美の母が購入した300坪の土地を半分ずつに分けて
三浦さんの家を建てたと言うと、
「借家? 担当と言っても無理があるだろう……
三浦さんの父は此処までのことをして貰う
義理は無いはずだと告げるので、
「まぁ、その……
言いにくそうに秋人が困った感じなので、
「お父さんの御金……
三浦さんが先程もめたことの使い道を示すと、
「この家の御金を払うわけか……
三浦さんの父は三浦さんの新しい門出に出すなら
渋る必要は無いので、
「母さん、別荘は無理だな」
「あら、ローンが終わった家を売れば……
競馬などで当たった御金を新築の家の購入資金に
充てても余るし、今すんでいる家のローンも払い終えて
売れば余裕で別荘を買えるでしょうと
三浦さんの母が言うので、
「上司よりも上の世界は出来ない!」
三浦さんの父は会社の上下関係で
目の前の新築の家を購入する為に住んでいる家を
売ることが出来ないと言うので
「ローンが終わった時期は退職ですから……
秋人が家を売るのは退職後にと言うのに続いて
「そういうことだ!」
三浦さんの父が三浦さんの母に言うと、エ、エッと
其処まで待つのと三浦さんの母が嫌な顔をしたので、
「バレなければ良いんでしょ?」
三浦さんが三浦さんの父に聞くと、
「その為に、今の家にも住むんだよ!」
目の前の新築の家に住むにも、会社関係者が
来た時の為に今すんでいる家が必要であると
三浦さんの父が言うと、
「会社関係って大変ですね」
「王様は気楽でいいな」
付き合いが大変と秋人が言うと、三浦さんの父は
王様をしている秋人には無いことだよなと振るので、
「そうでもないですよ! 税収が予定より少なかったら
妹から借りますから……
王様も大変で、秋人も貴族連中の争いなどで
苦労しているし、税収を横領したりするのを調べたり、
予定の税収が集まらないと明美から借りていることを
三浦さんの父が
「本当なのか?」
「ええ、中に入りましょう!!」
驚くように言うので秋人は肯定を言いながら家の門を開けて
玄関の扉を開けながら三浦さん達を招き入れると、
玄関から各部屋に行く廊下に座っている女性が、
「おかえりなさいませ、陛下、王妃さま、
王妃さまの父上さま、母上さま」
お辞儀をしながら言うので、
「此の方は?」
三浦さんが秋人に聞くと
「瑞樹の侍従で、名前は、
シズク・ルー・フラ―ル・トゥ・ラウテ」
秋人さんが紹介した女性はメイド服を着て
髪はブロンズのフワッとしたボブで出るところは出ているので
三浦さんの父はゴクリの音と共に三浦さんの母に肘で叩かれていた。
「ミズキ王妃陛下! 身の回りのことは全て御任せください」
顔を上げて言うシズクに戸惑う三浦さんが
「あの、私には……
必要ないよと言おうとしたが、
「瑞樹! 王妃なんだ! 自覚もてよ」
「でも……
秋人と結婚すると言うことはソリュート王国の
王妃となり自分ですることでも他人に任せることが
常となることが理解できない
三浦さんが困った感じで言うので、
「本当は10人から20人つけるが、1人にしたんだよ」
「瑞樹! 生まれて来る赤ちゃんの世話は1人では無理よ!」
王妃の身の回りの世話をする人数を言う秋人に続いて
三浦さんの母が1人では子育てが出来ないことを告げると、
「お母さんの言う通りだよ! お母さんに任せる気だったろ」
三浦さんが子育ては三浦さんの母に丸投げする気だったことを
秋人が言うと図星だったので
「分かったわ! ええっと、シズクさん、よろしくお願いします」
「王妃陛下! シズクと御呼び下さい」
「シズク! 此処では瑞樹さまか奥さまとな」
三浦さんは降参して受け入れたが、さん付けは無しでと
シズクが言うと、秋人もシズクに三浦さんへの
言い方を注意して、
「秋人くん、君の国に行くと私の立場は……
秋人の肩に手を置いて尋ねる三浦さんの父に
「公爵ですね……
秋人が答えると、
「そうか、老後は漫画、アニメの会社を建てて、
日本、世界に売り込むぞ!!」
老後の計画を考えて叫ぶ三浦さんの父に
「母が数年後に設立します。お父さんは其処の
社長をしてもらうことになっています」
秋人さんが告げると、
「そうか、今の現状は?」
未来での売れ行きを心配する三浦さんの父に
「聞いていると思いますが、俺の世界、此の世界、
神界で爆売れです。明美の存在が他を寄せ付けません」
好調なことを告げる秋人に
「12月に生まれる君の妹だったな。
存在がなぜ?」
秋人の妹の明美が居るだけで雑誌などの売れ行きが
変わるのか疑問に思って聞く三浦さんの父に
「上がって、リビングに」
秋人が玄関で話すより家の中で話しましょうと言うと、
「そうだな、先生の所の工事は何時なんだい?」
先に三浦さんと、三浦さんの母が先に靴を脱いで
シズクに案内されてリビングに行くのを見ながら
三浦さんの父は靴を脱いで廊下を歩きながら
秋人に聞いてくるので
「7月過ぎです。住むのは来年の2月ですね」
秋人が答えると、
「そうか……産休も11月の終わりから1月の終わりを
予定しているが、妊娠はまだだからな」
「そうですね、引っ越しの時は俺や妻たちが手伝いますよ」
「アキナ王女、あの胸に顔を……
明美の母の産休を終えたころに引っ越しが開始されて
秋人が未来のアキナ、ティーナ、レイーナ達が
手伝いに来ると言うと、三浦さんの父はティーナの爆乳に
自分の顔を埋めることを想像して嫌らしい顔をしているので
「ティーナの胸は俺専用です」
「良いだろう! 息子よ!!」
「ダメです!」
秋人がティーナの胸は俺専用と言うと
三浦さんの父は秋人にとって義理の父親になるので
父親だからさせろというと秋人はダメと言って
リビングの扉の前に来ると、三浦さんが扉の前に立っていて
「もう、何を話してるの?」
聞くので、
「隣が何時ごろからって……
秋人が冷や汗を掻きながら言うと、
「胸、小さくって悪かったわね」
三浦さんがリビングまで聞こえていたことを告げるので
「ハハハッ……ティーナも娘が貧乳で羨ましいって……
「もう、御茶が、娘って?」
胸の大きさが勝敗に関係ない感じで苦しそうに
弁解する秋人に三浦さんが肘で軽く叩いてから
三浦さんと共に秋人たちがリビングに入ると、
三浦さんの母が三浦さんの父に鋭い眼光を浴びせるので
「お父さん! 写真を見ながら御茶でも!!」
秋人は流れを変える為に発言をすると
「そ、そうだな……
三浦さんの父は慌ててソファーに座り、秋人も続いて
座った後にスマートフォンをタブレットサイズに変えながら
「見ながら雑談しようね!!」
秋人が言うと、三浦さん、三浦さんの母は
渋々ソファーに座って、シズクが和菓子と御茶を
テーブルに置いて……
「た、確かに、む、胸が……
タブレットに映っている家族写真を眺める
三浦さんの声が漏れると、
「漫画だと、丁度、ティーナ殿下に剣を習う所だったか?」
雑誌掲載された号のことを三浦さんの父が言うので
「それは、執筆中でしょう?」
剣を習うと決まって次の号からと
秋人が訂正すると
「ネームを読んでいると……
笑って饅頭を口にする三浦さんの父に続いて、
「これだけ大きいと、剣を両手で……
「王女で、剣士って聞いて……俺も思った」
三浦さんがティーナの服から飛びだしそうな胸の大きさでは
剣は持てないでしょうと言うと、秋人も出会った当初に
同じことを思ったとフッと笑って言うので、
「ティーナ陛下は2刀流です」
シズクがティーナの流儀を言うと
三浦さん達は納得して、
三浦さんがタブレットの画面を指で軽く動かすと
違う写真が映り出して、
「綺麗な子、この子は?」
「竜巳な、親の専属モデルしてる」
髪をハーフアップにして物静けさそうな感じでカメラに
撮られている竜巳を見ながら三浦さんが聞くので
秋人が答えると、
「何時のだ? 秋人くん」
「中学の時で、JCモデルの中でトップ10に入りますよ」
タブレットに映る竜巳をジッと見て三浦さんの父が
秋人に聞くので答えると、
「ほぉう、雑誌の表紙には?」
「ファッション誌、広告などで出てますよ」
三浦さんの父は仕事モードで使えるなと思って
秋人に聞くと、此の時点で雑誌などで採用されていることを
秋人が言うと
「そうだろうな、瑞樹の子とは?」
手遅れかと思いながら三浦さんと秋人の子と
接点があるのかと三浦さんの父が尋ねると、
秋人はニヤッと笑って
「同級生で、同じクラスで、男ですけどね」
衝撃の事実を述べると、
「うそ! 嘘でしょ!! だってぇぇえええ!!!」
三浦さんが男ではないよと叫ぶのに続いて
「本当なのか? 秋人くん」
三浦さんの父も驚き、
タブレットを覗き込む三浦さんの母が
「この子って、松本朋美さんに似てるわね」
「……松本?」
「ほら、熱海の、覚えてない? 熱美屋の!!」
知っている名を告げると、
三浦さんも名字を聞いて何処かでと
思い出そうとしているのを
秋人はフフッと笑って見ている中で
熱海の老舗旅館の名前を三浦さんの母が言うと、
「あぁ、娘さんがレースクイーンをしていた!!」
女将じゃなくって若女将の方で三浦さんの父が
言い出すので
「女将さんと竜巳が似てるので、そちらで……
若女将ではなく女将との出会いの方で
話してくださいと秋人が修正させようとするが、
「だから、レースクイーンのプライベート特集の撮影で
行った旅館だよ!」
三浦さんの父はファッション誌の特集の為に訪れた方で
言うので、
「分かっている! 二十歳の誕生日に引退して……
旅館を……瑞樹の子と同級生だと……
何で其方でと頭を抱える秋人や三浦さんの母は
ブスッとしているが、三浦さんの父はブツブツと考えて、
「秋人くん、相手の男は!? まさか……
武田徹か?」
「そうですけど……
竜巳の父の名をズバリ言う三浦さんの父に
「お父さん、よくわかるわね」
三浦さんも感心していると、
「あいつめ、手を出したのか」
「どういうこと?」
三浦さんの父は竜巳の父が竜巳の母を抱いたのを
止められなかったことに後悔しながら呟くと
三浦さんが説明を求めるので、
「徹さんは、カメラマンとして腕利きで
美しい被写体は更に美しく、それなりの被写体も
美しく撮るんだけど……
「彼奴は、すぐ自分好みの子だと撮影中に口説くんだ!!」
秋人がカメラマンとしての腕を褒めるのに続いて
三浦さんの父が性欲魔としてのダメな部分を言うので
「そんな人、首にならないわね」
三浦さんは問題のあるカメラマンを会社などが雇うわねと
引き気味に言うと
「腕は良いんだ! 彼奴の写真を使った雑誌や写真集の
売れ行きは10%増し! 私も首に出来なかった」
三浦さんの父が首に出来ない理由を告げていると
「まぁ、それで、晴美さんが引退の時に告白したんですよ」
「おい、そんな話、どこも……
竜巳の母がレースクイーンを辞めた時に
竜巳の父に告白したことを秋人が言い出すので
三浦さんの父は竜巳の母がレースクイーンとして
レース場で他のレースクイーンたちよりも輝いていた時に
タレントとして此れから活動させようと事務所も売り込みを
強化させていたので引退の文字は三浦さんの父の会社でも
流れていなかったので秋人に問いかけると、
「発表は竜巳が生まれた時なので誰も知りません」
「そうなのか、よく事務所が……
事務所は竜巳の母が引退したことを伏せて怪我をして
暫く活動を休止することを発表していたが
今年の5月に竜巳の祖母【朋美】の旅館の日記ページで
竜巳の母が引退したことを発表すると秋人が言うと、
タブレットに竜巳の母【晴美】がレースクイーンの衣装で
写っているのを見ながら三浦さんの父が
事務所が折れたことに疑問を思いながら呟くと、
「契約の時のことを朋美さんが突き付けて
引退させたんですよ」
「ほう、どんな契約?」
「朋美さんの一存で……
「契約したかったから、飲んだわけか?」
「えぇ、それで、徹さんに走ったわけです」
事務所との契約時に朋美さんが1行を追加させて
契約したことで何時でも引退できることになっていた。
竜巳の母【晴美】はレースクイーンは憧れだったので
契約できたことに満足したし、数年後に引退して旅館を
継ぐことは決めていた晴美さんは朋美さんが追加してくれた
1行に感謝した。
晴美さんはレース場、雑誌などの撮影で
カメラマンとして来ていた
徹さんの甘い言葉にメロメロになり恋に落ちた。
何時もなら直ぐに手を出す徹さんは何故か我慢した。
周りの目が厳しいこともあったが晴美さんとは
隠れて会って話すだけでも満足していた為である。
8月の晴美さんの誕生日に告白された徹さんは
我慢した分だけ楽しんだ後は晴美さんを捨てる気であった。
晴美さんと付き合っている間に他の子を口説き始めていたから……
「だが、調べればわかるだろう、彼奴のダメぶりが……
徹さんの行いを知っている者は多くいる内の1人に晴美さんも
入っていた。そんな晴美さんが徹さんに告白しても
直ぐ別れることは分かっていたので妊娠時期を計算して
子供が出来ればと徹さんが持ち運んでいる鞄に入っている
ゴムに穴をあけて初めてを行った。
晴美さんにとって徹さんの存在は大きく、徹さんと
別れることは自殺を考えるレベルであった。
そして、徹さんの撮影現場には周りに見せていた化粧姿、
プライベート時の化粧姿からバレない為の化粧姿に変えて
晴美さんは同行した。
周りも晴美さんに似ていると思ったが、
事務所が怪我で活動休止と言っているので信じていた。
名前も晴美さんから朋美さんに変えていた。
免許などでバレるだろうと思われたが
此処で恭子の母【恵美】が未来の明美の指示で
動いていたので偽装は完璧であった。
徹さんは晴美さんと別れて次の子と付き合う
計画をしていたが、晴美さんとは相性が良かったので
もう1年くらい良いかと晴美さんと付き合っていた。
徹さんは晴美さんから妊娠を聞いて固まった。
晴美さんから安全日と聞いていたし、念のために
ゴムを使用したが遣り過ぎで破れていたが大丈夫と
言っていたし……
そして、
朋美さんは徹さんのことを調べた書類を
徹さん、晴美さんに見せて、朋美さんは
徹さんが付き合っている女性に晴美さんとの結婚を
伝えることを告げた。
「探偵などに徹さんの身辺調査をしました結果、
妊娠していることもあり、
朋美さんは晴美さんと徹さんの結婚を許しました」
「ウソだろう……彼奴の性格は変わらんぞ!!」
徹さんは晴美さんを妊娠させた責任を取って朋美さんの
言う通りに付き合っていた女性と別れたので
結婚の許可を得られたと秋人が言うと、
三浦さんの父は徹さんの女癖は変わらないから
朋美さんが簡単に認めるわけがないと言うが、
「ええ、それも納得の結婚です」
朋美さんは徹さんの女癖も含めて
認めたと秋人が言うので、
「浮気をするということよね」
三浦さんは徹さんが不倫をしても良いのと聞くので
「朋美さんが目を付けたのが、先程から言っている
カメラマンとしての腕です」
朋美さんが認めた理由を秋人が言うと、
「それが……?」
「旅館の利益になると……
三浦さんの父が腕が良いからって認めるのかと
秋人に聞くと、雑誌などの売り上げに影響するほどの
腕を持つ徹さんを旅館紹介で使用して集客を
増やす為と秋人が言うのを聞いて
「なんか、怖い」
朋美さんの策略に三浦さんが恐怖を覚えていると、
「何時、生まれるんだ?」
「5月ですよ、これが1年後で……
三浦さんの父が徹さんと晴美さんの子供の竜巳が
生まれて来るのは何時かと秋人に聞くので答えながら
タブレットで竜巳が生まれてから数か月後、1年後と
旅館用に撮られた晴美さんが竜巳を抱きかかえている
写真などを秋人が見せて行くと、
「本当に? どう見ても女の子として扱っているだろう」
三浦さんの父は朋美さん達が竜巳を男の子として
育てていないことを秋人に問うと、
「朋美さんも男の子と分かって落胆しましたが
将来のことを聞いて歓喜し、可愛いですから
徹さんもメロメロ!
将来は世界のモデルの女王にと!!」
竜巳を女性として育ててモデルの頂点を目指すと
秋人が言うと、
「……彼奴、その後は?」
秋人が途中で徹さんの事を告げていたが
三浦さんの父は聞き逃したので徹さんについて
秋人に聞いて来るので
「竜巳ラブで、晴美さん以降は
不倫などしなかったんですが……
「嘘だろ! いくら子供が可愛いからって」
徹さんの其の後を秋人が告げると
三浦さんの父は在り得ないだろうと驚く中で
「徹さんの遺伝は少ない感じなのを朋美さんが
注目して……
竜巳が徹さん似ではなく晴美さん、朋美さんの方の
遺伝子が多いことに朋美さんが注目したと
秋人が告げると、
「そ、それで?」
興味深く知りたい感じで三浦さんの父が相打ちを打つと
「朋美さん公認で、旅館の利益の為に
第2の竜巳を目指すために
不倫をさせまして……
「おい、おい……
朋美さんが旅館を宣伝する為に竜巳を使用した効果は
晴美さん単独の写真よりも絶大だったので竜巳以上の
可愛いい子供を何人も揃えればモデルを雇うことも無く
旅館の利益になると踏んで恭子の母から可愛い赤ちゃんから
美人の女性と成長する可能性が高い子を産む可能性のある
女性を聞いて徹さんと行為をさせたことを秋人が言うと
三浦さんの父は旅館の為にするのかと引きつっていると、
「徹さんも朋美さんには逆らえず、アメリカの女優、
スペイン、ウクライナの女優やモデルと……
「世界規模だな」
秋人は徹さんも最初は嫌がっていたが朋美さんには
逆らえずに計画を実行したことを告げると
それを聞いた三浦さんの父は呆れながら呟くと、
「生まれた子は朋美さんが引き取りました」
徹さんは結婚しているので相手は公にしたくなかったので
下ろすと言ったが迷惑を掛けないと朋美さんが出てきて
相手に言うので相手は子供を産むまで何故かリゾートで休憩と
世間では言われて過ごした。相手は子供を生んだことも
秋人の妻の1人セーイラによって記憶を変えられている。
そして、生まれた子は身寄りの無い子として
特別養子縁組制度を使用して引き取っていると秋人が言うので
恭子の母などの神の力を使って何をやってるんだと
三浦さんたちは苦笑いしていると、
「御金とか……
三浦さんの母が記憶を変えたりして子供を産むにも
相手に対して慰謝料などは出さないのかと言い出すので、
「最初は借金が膨らみましたが、竜巳の稼ぎで借金は
無くなり、渋谷にタワーマンションを」
迷惑料として御金をモデル料などと偽って振り込んだり
子供が増えれば育児費も多くなるので旅館の経営や
徹さんの稼ぎでも借金は膨らんだが竜巳が明美の眷属に
なったことで明美からの給料で借金は無くなって
渋谷にタワーマンション
松本スタジオ・タワーレジデンスを
竜巳の給料で建てたことを秋人が言うと、
「モデルで建てられるのか?」
モデル料だけでは無理だろうと三浦さんの父が言うので
「まぁ、将来を……
詳しいことは今は言えないと秋人が濁すと
「瑞樹の子の写真は?」
三浦さんの母が三浦さんの子供のことを
秋人に聞いて来るので
「順恵、楽しみを奪うな!」
三浦さんの父は生まれてくる子の情報は
聞きたくないと言うので、
「見たくないんですの?」
「日々、すくすく育つのを写真で撮りたいからな」
「今、見れるんですよ、瑞樹は?」
「わ、私も……
三浦さんも未来の娘【美咲】と会っているが、
三浦さんの父と同じと三浦さんの母に言うと、
「そう……
残念そうに三浦さんの母は煎餅をゆっくり食べ出すと
「あなた、妹さんは?」
秋人が時間を逆行することが出来ないことを
思い出して明美も来ているのと三浦さんが聞くと、
「母さんの所で背景を描いてるよ」
明美の母の仕事部屋で漫画の背景を描いていると
秋人が述べるので
「チーフの寺沢君が嘆いていたな」
三浦さんの父は明美が写真などを持って来るたびに
明美の母に言われて背景などの線を定規なしでするし、
言われたことを簡単に行うので
チーフの寺沢はチーフとしての立場が無いので
見えない所で泣いていると告げると、
「未来から来てるから……
「多少は変わるだろうね」
先が分かっているから出来るんでしょうと
三浦さんが言うと、秋人は明美が関わったことで
未来が変わる可能性もあると述べるので、
「確かに、秋人くんの話の雑誌やコミックスは
先生が見たくないと言って、娘さんは持って来ていないが……
三浦さんの父は週間連載の方は未来のコミックスなどを見て
明美の母が描いているが其のままではなく
多少は変えたりしているので秋人の言うこともあるだろうが、
アキナ王女の王様育成日記の方は明美の母が
未来の明美の母からの原作が来るのを楽しみにしているので
未来の雑誌やコミックスは断っていた。
「そうね、変わって良いの?」
「一番大事なのは連載されて本が出ること……
瑞樹と俺の子が生まれることだよ」
「ようは、峡谷の名が変わっても影響がないということか?」
未来と内容が変わっても良いのと三浦さんが聞くと
重要な事さえ変わらなければ問題ないと言う秋人に、
ある映画の過去から未来へと列車が車を押して行って
車が未来へと飛び立った行いで峡谷の名が変わったことを
三浦さんの父が告げるので
「そうです」
フッと笑って秋人が頷くと、
「今日は?」
三浦さんは秋人たちが偶然に来たわけではなく用意周到で
此の世界に来ていると考えて今日の予定を
秋人に聞いて来るので、
「ドリームランドで遊んでいる奴らと合流して、
レストランで食事後、パレードを見て、ホテルで1泊……
秋人は此れからの予定を言うと、
「私たちも良いかな?」
三浦さんの父が同行を求めるので、
「構いません。親も来ますし、未来の妹の彼氏など会って下さい」
「そうか……
秋人の返事を聞いて三浦さんの父が御茶を飲んでいると
「この前の人達?」
渋谷駅で会った明美の旦那や妻のことを三浦さんが聞くので、
「それと、会ってない奴と御邪魔虫もな」
「どんな人?」
「会ってからの楽しみで」
秋人が答えると、
三浦さんは饅頭を1つ御皿から取りながら
「そうね、フフッ……
楽しみは後からと笑みを見せていると、
「まだ時間は?」
「ゲートで行きますから、2時間は此処に……
3時前を示している壁に掛けられている時計を見ながら
三浦さんがドリームランドでの集合時間を聞くと
重合時間までには余裕があると秋人が言うので、
「神に成った経緯を聞きたいな」
親として娘が嫁ぐ相手のことを
明美の母から聞いているが
目の前に嫁ぐ相手の秋人が居るので
より詳しく聞きたいと三浦さんの父が言うので、
「分かりました……最後の方で?」
「時間が無いからな」
秋人は神と対峙した所からで良いかと聞くと
三浦さんの父が其処からでと言うので
秋人は語り出した……
「お兄さま……
「なんだ、妹よ」
「私の紹介は……
「定規なしのフリーハンドで! すごい!!」
「お母さま仕込みではなくって!! わ、た、し、の!!! 」
「今度のキャラクター紹介では、俺が神を打ったく!!」
「おぉぉい! 聞け!!」
「楽しみにな!!」
「うぅ……みんな大好き!! 爆裂魔法だ!!」
「ゲッ! 逃げろぉぉぉおおお!!!……