28 冒険者ギルドにて……
風が心地よく日差しが優しく
照らしている中をウエーザー市の東の
城壁の門で
「東の大陸? 此処まで歩きか?」
門兵が伊藤剣こと
ツヴァイに尋ねるので
「そうです。ドラゴンが飛来したとかで
通行止めもありましたけどね」
此の世界では珍しいネクタイをしたスーツ姿で
門兵の質問に冒険者カードを見せながら答えている
後ろにいる恭子、勇太、私たちを別の門兵が見ながら
「肌が黒いのもいるが、南からか?」
キューイル、瑠衣、ソラスの世界の魔族の大陸が
3つの国に分かれた中のラッタクリーム王国の
公爵の爵位を持っている髪は肩まで伸ばして整った顔で
笑えば笑顔が眩しいキューイルの兄の
クルードット・ファースト・ダ・ラッタクリームの
肌の色から南の大陸出身も居るのかと聞いて来るので
へそ出しのノースリーブのトップとショートのボトムを着て
ストラップのサンダルを履いているキューイルが
「そうなのじゃ! 南から東へと来て
此処なのじゃ!!」
「ランクC、Dでウエーザー山脈の魔物と戦うのか?」
キューイルが元気よく話す間に、ツヴァイから
全員分のギルドカードを受け取ってツヴァイに
私たちの名を言わせながら確認をしていた門兵が
恭子たちの装備などを見ながらタイガー、モンキー、
ウーム、スネークなどの魔物は冒険者ランクAでも
数人いないと戦えないレベルなのに此処に来たのかと
呆れて言うので、
「俺たちは、ドラゴンの噂を聞いて此処に来た!」
髪は短く目が少し大きい感じで年齢よりも
幼く見える童顔タイプで襟付きの長袖のシャツに
少しふっくら系のパンツとブーツを履いて
天王剣が入っている鞘は古びた感じに見えるように
魔法で加工されたのを腰の剣ベルトから下げている
勝人がアス村を襲ったドラゴンを倒す為に
来たことを言うので、
「ドラゴンねぇ……
詰所から門兵たちの隊長が顎髭を触りながら
出て来て困った感じで言うので、私たちは
アス村から此の近くの何処かの場所に
隠れているはずと思っているが隊長の素振りからは
ドラゴンに対しての危機感がないので可笑しいと
思っていると、
「アス村から此方方面に……
ツヴァイは私たちがリーフ街に下りなかった為に
ドラゴンが出現しなかったのかと考えながら
隊長に尋ねると、
「ドラゴンがアス村に出たことは出たが
此処に来る間に村や町で聞いていないか?」
私たちの後ろで並んでいた行商や冒険者たちが
入市検査が終わって私たちを見ながら
ウエーザー市に入って行く中でアス村に
ドラゴンは出たが其れ以降は消息不明なので
警戒態勢は解除して此処に来るための
東の大陸からの道、ジース王国の王都からの道は
通常に戻っていることを町や村で泊まった時に
聞いていないのかと隊長が聞くので
「御金がないから、此処に来る間に
行商に聞いて……
襟付きの半そでのシャツの上に皮制の胸当てに
キュロットを穿いて革靴を履いている恭子が
ツインテールを揺らしながら野宿をしながら
此処までの道のりで出会った行商からドラゴンが
アス村を襲ったことを聞いたと告げると、
「目撃情報がない。警戒はしているが……
詳しいことはギルドで聞くことだな」
隊長はドラゴンがアス村に現れてから
ウエーザー辺境伯爵たちが会議を開いて
町中の案内板に警戒警報の紙が貼られた時に
行商が見たのを恭子が言っていると思いながら
今はドラゴンが何処にも現れていないので
警戒警報の紙は外されて平常に戻っているが
アス村へと行く道はダァーツ帝国がジース王国に
進軍していることは公に発表をしていないので
冒険者ギルドではドラゴン探索と言うことにして
南の大陸に行く冒険者たちに参加を呼びかけている。
冒険者ギルドの掲示板には本当のことが書かれた
依頼書が貼られているので冒険者たちの中で
戦闘参加をする気がない者は東の大陸に向けて
動いているがダァーツ帝国がジース王国に向けて
宣誓布告を行っていないので其れまでは口外しないで
ほしいと東の大陸に行く冒険者に冒険者ギルドは
金貨1枚を渡しているのは此処では言えないので
冒険者ギルドで行って聞くように言うので
「ギルドに行って、ドラゴンの討伐を受けましょう」
ツヴァイの横でフード付きのローブを着た私が
光悦たちを見渡した後に告げると、
「入市料を11人分、
大銅貨と小銅貨3枚ずつだ!」
隊長が大銅貨(1枚は1万円)、
小銅貨(1枚は1000円)を3枚ずつを
ウエーザー市に入るための御金を要求するので
肩や御腹の辺りはレースになっている長袖のシャツに
チョッキを着て少しふっくらのパンツに皮靴を履いた
美里が同じ格好の瑠衣から硬貨を受け取って
隊長に渡すと、
「ギルドで無理と思えば、東へ帰れよ!」
隊長は美里から受け取った硬貨が手の平に6枚あるのを
確認してからウエーザー市に入る許可を言って
私たちが入って行くのを見ながらドラゴン討伐ではなく
リーフ街に向けての戦争の為の依頼は遠回しに受けるなと
心配そうに言うので、私はローブから左手を見せて有難うと
言う感じで振って冒険者ギルドのある北ブロックに
私たちは向かった。
「長旅の割には、綺麗で匂いも臭く……
魔法で……
隊長はツヴァイや私たちの服装が長旅の割に
綺麗だったので私や龍美が洗濯魔法を
持っているのかと思いながら午前中までの
入市料の集計をする為に詰所に入って行った。
「ドラゴンは予定の場所に……
ウエーザー市に入って石から加工したブロックで
舗装されている通りを歩いている私たちの中で
光悦が周りにある出店や屋台を見ながら
ドラゴンがアス村から飛び立ってジース王国内に
潜伏している割にはドラゴンに対しての危機感がないのを
詰所の隊長の様子から分かっていたが
呟くように私たちに言うと、
「たぶんな、村や町からの情報がないから
市民には伝えていないんだろう……
ツヴァイはアス村からの情報が冒険者ギルド経由では
飛び交っているだろうが市民などにはドラゴンが
発見できていないので此れ以上の不安を
煽ることはしない方向に移行していることで
ドラゴンは予定通りの場所で眠っていると
確信して話すと、
「ワイは、中国に行きたかったねん」
勇太が恭子と並んで歩きながらツヴァイが
思い出した通りなら中国に今ごろは自分は居るのにと
呟いていた。
アメリカ、日本しか異世界のソリュート王国と
貿易が出来ないことに対して中国もソリュート王国と
貿易を行えるように日本がソリュート王国に要請しなければ
関税などを引き上げると通達して来たので経団連などの
代表団に勇太の御父さまがメンバーとして行くので
勇太も経験を積む為にメンバーに入っていたが
恭子が私の方に行くのと言って此処にいる。
中国が上手くソリュート王国と貿易が出来るようになれば
EUも中国に続くつもりである。
「キューイルは、ダァーツ帝国の戦いにも出るのか?」
クルードットはドラゴンが予定通りに隠れているので
ドラゴン、パクオットに会ってからパクオットを
中心としたリーフ王国の建国の障害となるダァーツ帝国の
戦いにも出るのかと尋ねると、
「無双するのじゃ!!」
キューイルはダァーツ帝国の奴隷解放軍を
殺さずに戦うとシャドーボクシングのように腕を
動かして言うのを聞いて、
「ねぇ、記憶って戻ってる?」
ツヴァイにダァーツ帝国の皇子のコウキに
リーフ街を国として認めさせる為に
パクオット率いる私たちがコウキたちを
戦闘不能にしたのは聞いたけど
他に思い出したことはないのと私が聞くと、
「明美が、未来視で見れば……
美里がツヴァイに聞かずに私が持っている
スキル【未来視】で確認しなさいと言いだすので、
「無理に見る気はないよ」
「パクオット! 明美に告白した時はぁあああ!!」
私はツヴァイが思い出していない部分を無理に
未来視で見ることはしないと美里に告げると、
美里はパクオットが私に告白することは
ソラスの世界に居た時に未来の私と共に
未来のパクオットが私の旦那さまとして
来ていた時のことを思い出しながら
今のパクオットが私に告白した時に
直ぐに亡き者にすると言い出すので、
「神崎さん! 未来を変えることは
ダメですよ」
龍美がクルードットと腕を組みながら
美里にパクオットを殺さないように注意すると、
「大丈夫じゃ! 我が食い止める」
キューイルはパクオットに美里が襲い掛かれば
美里と戦うと言うので
「私に勝てると」
美里がキューイルの横に来て
私が勝つと分かって言っているのと言うと、
「お姉さま! 明美お姉さまの淫らな写真を
見せられて、鼻血を出して倒れているでしょ……
美里が光悦や沙良と私を取り合いしてる時に
龍美の御父さまに太陽界の雑誌のインタビューの時や
モデルとして写真を撮られた時に
ついでに、光悦、秋人お兄さま、ツヴァイ用に
下着をチラッと見せたりした写真を撮ってもらったのを
光悦がバラまいたのを見て鼻血を出して美里は気絶したり
沙良は男の子になった私の姿の写真に興奮して
美里のようになっている隙に光悦は私を……
その時のことを瑠衣が言うと、
「キューイルは持っていない!」
美里はキューイルが私の写真を持っていないので
此の世界の天使などの力を借りて本来の力に戻って
キューイルを倒すと語気を強めて言うと、
キューイルはスマートフォンを腰から下げている
皮袋から出して写真アプリを起動させて
私が写っている写真を見せると美里は直ぐにキューイルに
自分が持っていない写真があると言い出すので、
「欲しいなら、告白する時は黙って見届けるのじゃ!」
キューイルは雑誌などに使われなかった私の写真を
欲しければパクオットが私に告白する時は
何もせずに見届けるのが条件と言うと頷くので
キューイルはパクオットが私に告白した後に写真を渡すと
告げると今じゃないのと美里は先に承諾したことを
後悔していた。
「ツヴァイは欲しい?」
光悦はフッと笑って周りの果物や野菜、香辛料、
衣類などが並んでいる屋台やテントを見ながら
歩いている中でツヴァイに私の写真を欲しくないかと
上目遣いで私が聞くと、
「生徒の写真は集合写真以外はいらん!
良いのか、キューイルに……
ツヴァイは私の淫らな写真などはいらないと
言っているがスマートフォンのホーム画面には
大人になった私の写真を使っているのにと
私が少し怒って思っているとキューイルが私の写真を
持っていることを気にするので
「写真を撮り終えて、採用されなかった中から
気にいったのを龍美の御父さまから、
私もキューイルの持ってるから……
キューイルが私の写真をスマートフォンで
持っていることについて私が答えると、
「悪用に使わないように……
インターネットに載せられないような
写真などをキューイル達が私と喧嘩して
負けた腹いせにアップされないようにと
ツヴァイが注意するので
「その時はセキュリティが働くから」
他人が私たちをスマートフォンなどで撮ると
データーが消えるプログラミングと同じように
なっていることをクスッと笑って私が告げると、
「そうか……
ツヴァイは私がセキュリティの
プログラミングを設計しているので私の気分次第で
キューイルがインターネットに私の憐れのない姿の
写真をアップさせようとしたらキューイルの
憐れもない姿の写真に書き換えて
バラまくんだろうなと思いながら
そこまでの怒りをキューイルが
私に与えないことを祈りつつ諦めた感じで
言っていると冒険者ギルドが見えて来て
レンガ造りの2階建ての建物で門もなく
通りから直ぐに扉を開ければ中に
入れるのを見て
「小さいね」
リーフ街の冒険者ギルドの敷地より
小さいので感想を言うと
「普通は、これくらい」
ツヴァイは答えながら
冒険者ギルドの建物に入ると
続いて入って来た恭子や美里の露出している
部分を見ながら冒険者たちが見ている中で
「見かけない顔だな……
2mを超すエラが張った髪をモヒカン狩りした
男が私たちに声を掛けるので、
「ケールトか、ドラゴンは?」
ツヴァイは男の名前を言ってドラゴンの
情報を聞こうとすると、
「何故、俺の名を?」
ケールト・ハウマールが棍棒の先端部分を
右肩に置いて威嚇するように
ツヴァイに聞くので、
「失礼! 貴方の名は東の大陸でも
轟いています。絵で容姿も……
ツヴァイは作戦も聞かないし
単独で魔物に突撃して深手を負うが自身の
回復力が凄いので生きていられるので
不死身の男と言われて東の大陸でも
名が届いていることを思い出して
ハウマールの名前を知っていることを告げると、
「そうか、名は?」
ハウマールはツヴァイの発言に気をよくして
ツヴァイに名を聞くので
「私は、伊藤剣といいます」
「イトウツルギ……他は?」
ツヴァイが名前を言うと
ハウマールは聞いたことがない名前だったので
東の大陸などで細々と冒険者をしているのだなぁと
思いながら掲示板を見ている美里たちのことを
聞くので私はフードを脱いで
「妻の、伊藤明美です」
ニコッと笑ってツヴァイに寄り添って
告げると、
食堂の方から私の顔を見た冒険者たちが
声を上げる中で
「天理! 妻じゃないだろう!!」
ツヴァイが私が言ったことを
訂正するので
「俺に乗り換えろよ! Aランクだぜ!!」
ハウマールがツヴァイから自分に乗り換えろと
私に言うので、私はムッとしていると
キューイルは喧嘩になれば参戦と私の方を見ているが
龍美に参戦はダメと小声で言われていると
「弱いくせに、明美に不釣り合いよ」
恭子が私たちの方に来て
ハウマールに私に釣り合う相手でないと
煽るので
「俺に抱かれて喘ぎ声を出せよ!
弱い御前が!!……
恭子を見ながらハウマールが抱かせろと言うので
私はハウマールを蘇生させないといけないかと
思っていると、ツヴァイは女と見ると此処にいる
私関係以外が恭子より弱いのを一瞬で分からないで
恭子を抱こうとするのかなぁと呆れていると、
光悦は恭子とハウマールが喧嘩に成れば
放置するしかないとクルードットと勝人を見渡して
笑っていると、美里は私も参戦と此の世界の天使を
召喚して一気に片づける準備に入るが
瑠衣によって美里が恭子と共に戦う相手ではないと
慰めていると、
「やめろよ! 女の子に対して……
食堂から私たちの方に来た
つかさ、ソラスの世界から帰還して
モデルをしている明希人より劣るが
イケメンの男がハウマールに注意すると、
「トック! 弱い女は冒険者より
俺たちに抱かれる方が幸せだぜ!」
「相手がいる感じだが……
ハウマールは女は危険な冒険者家業より
強い男の妻や妾になった方が
幸せになれると告げると、
エリーモォ・トックは私たちを見て
恋人同士か両方思いの感じなので
ハウマールや食堂、受付にいる冒険者たちに
入る余地はないと告げながら、
「リーフ街が本物か分からないが
ジース王国の第1王子を名乗る
パクオットを立てて独立を宣言した。
俺たちは討伐の依頼を受けたが
報酬の増額、地位を欲しいと言って
此処の領主とギルマスが協議中だ!」
ドラゴンの話よりリーフ街が独立宣言をしたことを
言い出すので
「俺たちの要求が通れば撃ちにな」
ハウマールもウエーザー辺境伯爵が
冒険者側の要求を認めれば私設騎士団に入って
リーフ街に向けて行くことを告げた。
ウエーザー辺境伯爵の私設騎士団をジース王国と
ダァーツ帝国の間に流れるシエンドラゴン川の上流の
幅が狭い場所にあるジース王国側の砦に国境兵は
500人なので増援として私設騎士団の団員
1000人から800人を国境の砦に向けて出兵させた。
途中の村や町から兵として参加する者を
入れて兵の数を1000人にする予定である。
砦に向けて出兵させた理由はダァーツ帝国側が
砦に向けて兵を差し向ける可能性があるので
その対応策である。
そして、リーフ街の独立阻止の為に
残りの兵から50人を出兵させるが
数が少ないので冒険者ギルドに居る冒険者から
依頼として参加する者を集っているが報酬が
少ないので多くするようにと冒険者側が言って
ウエーザー辺境伯爵と冒険者ギルドの
ギルドマスターが報酬の金額について会議中である。
報酬について会議で決まった額を冒険者たちに伝えたが
もっと欲しいと言うので会議は何回も行われている。
ウエーザー辺境伯爵とギルドマスターは
ツヴァイセルがドラゴンを味方に就けているし
ツヴァイセルに勝てるわけがないのは
分かっているので最初は大銅貨1枚(日本円で
1万円)と言ったが、リーフ街からのドラゴン討伐の
依頼の報酬は参加者全員で金貨500枚なので更に出せと
言って何回も少しずつ上げて今は銀貨1枚(10万円)に
なっているが更にと言うので冒険者なしで行こうかと
私たちとハウマールが話をしている間の会議で
腹を決めたので1階の奥の会議室から……
「ドラゴン討伐はしないのか?」
勝人はドラゴンの事よりリーフ街の
独立の方をハウマールたちが言うので聞くと、
「あぁ、ドラゴンはアス村を襲ってから
姿が見えねぇ。リーフ街のギルドの
独立するための偽情報と……
ハウマールはドラゴンがアス村に現れた以外は
ドラゴンに関しての新たな情報がないので
リーフ街がジース王国から独立するための
偽情報でドラゴンが来たと言っている疑いが
大きくなっていることを告げていると、
「玄関周りで、見かけない顔だな」
頬に傷がある角顔の額が広いギルドマスターの
ベイル・ケンクルドが私たちを見て尋ねるので
「私たちは東の大陸のジェポンから
歩きで南の大陸へ行く途中の
アポロの伊藤剣です。
仲間と共に……
ツヴァイが自己紹介をしながら私たちを
紹介すると
「遠いところから……
ウエーザー辺境伯爵のリーフ男爵の娘と
結婚している次男の
クラウド・バロン・イッタラ・ウエーザーが
恭子、美里、瑠衣、龍美、キューイル、
私を舐めるように見ながら遠くから
来たなと髪はブラウンで短く整えられいて
襟付きのシャツの上に丈の短いジャケットに
太ももの辺りが膨らんだパンツとブーツを履いた
目が鋭く頬が目立つ顔で言うに続いて
同じような顔で髪をテールにしている
長男のマエッセン・ヴァイカウント・ウエーザーも
「美しい方々、今日は……
結婚しているのに私たちを見てナンパしてくるので
「すまないが、俺たちの恋人に手を出すなら
此処で、この地を滅ぼす」
光悦が2人の前に出て来て静かに怒りを込めて
言い出すと、
「僕たちはAクラス、弱いくせに!!」
マエッセンが光悦の着けている皮鎧などを見て
冒険者として稼いでないと感じて言うので
ケンクルドが慌てて2人の間に入って
「喧嘩は困る! それに……
冒険者ギルド内で揉めるなと言いながら
光悦をチラッと見てから
「マエッセン殿、貴方が負けます」
光悦の方が遥かに強いと言うので
「馬鹿を言うな!! カードを!!」
「そんなことより、リーフ街が独立したことを
聞きたい」
マエッセンはケンクルドに光悦が弱そうに見えるのに
変なことを言うなと言う感じで光悦に冒険者カードを
見せろと言うのを無視してツヴァイがケンクルドに
リーフ街の情報を聞きたいと告げると、廊下にある高台に
置いてあるアイリスなどの花が刺してある花瓶が落ちる
音がするので私たちが其の方向を見ると、
「ツヴァイ! なぜ、アス村では?……
クラウドと同じ格好をしているウエーザー辺境伯爵の妻の
アスナが落ちている花瓶の近くでツヴァイの名を言ってから
ツヴァイに駆け寄って行くので
「アスナ・マークネス・ウエーザー・フォン・
タールネル・ウィン・ヴィクトリア!」
ツヴァイは思わずアスナのフルネームを呼ぶと、
アスナが
「髪や目の色を変えて、若くなる薬でもあるのですか?」
聞いて来るので、
「あの……東の大陸から此処に来るまでに
貴方の美しさを聞きましたので……
美しい黒髪、人を虜にしそうな顔たちと
魅力的な唇……
ツヴァイは此処までに来る間にアスナの容姿について
聞いたことを告げる感じで言うと、
「嬉しいですわ、私も南で若返りの薬を
使用してフルツ様と共に……
ツヴァイに容姿を褒められて頬を染めながら
アスナはツヴァイセルが若返りの薬で
ツヴァイになったなら自分も南の大陸の
ダンジョンなどで若返りの薬を見つけて
ツヴァイと共に生きると言い出すので、
「母上! この方はリーフ街の
ギルドマスターではありません!
今はアス村に!!」
クラウドは目の前のツヴァイがツヴァイセルの
若返った姿とアスナが思っているがツヴァイセルは
アス村に居ることを告げると、
「何を言っているの? 目の前に、私が愛する
ツヴァイがいるのに!」
アスナはアス村にツヴァイセルが居ると聞いても
目の前にいるのに可笑しなことを言わないでと
夫であるウエーザー辺境伯爵が居るのに
堂々とツヴァイセルが好きと言い出す間に
瑠衣は眼鏡型の鑑定君マーク3を念話で
始動させてアスナを見ていてスキルも
冒険者としてのレベルもないのに目の前の
ツヴァイをツヴァイセルと認識していることは
愛ゆえに分かっているのだと驚いていると、
「ケーニヒッヒ! なぜ、アスナが此処にいる!
俺に会わせれば御前の元から離れるから
俺が来ていても会わせないように行動しろと!!」
ツヴァイは瑠衣と同じ考えで自分のことを
言い出すアスナのことでウエーザー市に前世の
ツヴァイセルの時に魔物などの情報などで訪れても
ツヴァイセルが来ていることをアスナに言うなと
言っていただろうと
ウエーザー辺境伯爵に告げると、
「本当に?」
ウエーザー辺境伯爵はツヴァイの言葉を聞いて
姿など違うがツヴァイセルなのかと尋ねるので
「リーフ街の冒険者ギルドのギルマスの
ツヴァイセルが70年後に亡くなって
転生した人よ。私の旦那様よ」
私がウエーザー辺境伯爵にツヴァイのことを
ツヴァイに代わって告げると、
「まぁ、転生、私も此の世界に転生して来たの!
此の世界は一夫多妻はオーケーなの。
若返の薬を探しにダンジョンに」
アスナは自分も元の世界で亡くなって
此の世界に転生したけど目の前のツヴァイとは
一緒にいるには老いているので南のダンジョンで
若返りの薬をツヴァイと共に探しに行くと言い出すので
「転生とか……何を言い出しているんだ!?」
ハウマールはアス村に、リーフ街に
行く話をするかと思えば違う話に
なってきているので戸惑いながらツヴァイ達に
言い出すので私はアスナ関係、私たち以外を
冒険者ギルドの建物から出て行く命令と
ツヴァイとアスナの話などの記憶の消去と
ウエーザー辺境伯爵とケンクルドの記憶を
覗いて得たことを加味して
「我の命令により、つかさの妻である
山口玲菜の祖母関係者、私の関係者以外は
此の場から立ち去れ! ビートイット!!」
魔法を発動させるとハウマールたちは目を虚ろにして
冒険者ギルドから離れて行った。
そして、食堂に私たちは移動して……
ツヴァイの右にアスナ、左に私、テーブルを挟んだ
向かい側にウエーザー辺境伯爵、ケンクルド、
ウエーザー辺境伯爵の長男のケーニヒッヒが座り
後は開いているテーブルに着いていると、
「北条の妻の玲菜の祖母とは……知っていたなら……
「記憶は戻ってないんだ」
「あぁ、アスナは此の後に亡くなるんだが……
ツヴァイはアスナの前世のことを私が知っていたなら
此の世界に来る前に教えてもらいたかったと嘆いているので
私はアス村にツヴァイセルが、リーフ街の冒険者ギルドに
お姉さま方が居ることを感じながらツヴァイから
アスナがツヴァイセルの妻になるとは聞いていなかったので
前世が玲菜の祖母とは教えなかったことを含んで
ツヴァイにアスナ関係の記憶がないことを聞くと
ツヴァイはドラゴン討伐後にアスナが病気で
死んでいる記憶はあると私に告げると、
「亡くなる? ルーソアみたいに
亡くなったことにしてツヴァイの所に?」
ケンクルドはダァーツ帝国の王妃
ルーソア・ジ・ダァーツ・ツゥ・エールが
ツヴァイセル恋しさに死んだことにして
リーフ街の冒険者ギルドの受付嬢をしているので
アスナもツヴァイセルに恋をしているので
ツヴァイから聞いたことで同じことを
アスナも行うのかと聞くので、
「みたい? 会えば思い出すかもしれないが、
私たちはアスナの前世の世界から来た者だ!」
ツヴァイはルーソアのことは詳しく思い出せないので
後回しにして自分たちのことを告げると、
「前世? 孫の名を言っていたけど、
行き来できるの? 神様とでも……
「孫? 何を言っている?」
アスナは前世は玲菜の祖母として
バンザイ・カムコ・エンターテインメントの
会長補佐として生きていたが病気の為に
83歳で亡くなったが会長である夫は健在で
つかさが玲菜と愛人関係になった時に
つかさを取締役に就かせた。
更に、つかさが大学卒業後に代表取締役に就くまでに
曾孫を見せろと会長は言っているが1000年後と
つかさは言っているので会長は曾孫を見たいので
私に私の眷属にさせろと迫っているが次の転生先が
ツヴァイセルとルーソアの子供だったりするので
何時言おうかと考え中である。
そして、ウエーザー辺境伯爵は私たちの遣り取りが
分からないので戸惑っていると、厨房のコック長などは
私によって冒険者ギルドから出ているので勇太や
瑠衣、龍美がサンドイッチと飲み物として
サクランボジュースを作りキューイル、
クルードットがトレーに乗せて運び始めていると、
「アスナさんの言う通り、私は神です。
此の世界の神のメホーラとは友達ですので……
「神さまが、なぜ此処に……
私はアスナの言ったことを肯定しながら
沙良を此の世界に転生させた時から友人となった
此の世界を創造したメホーラ・ラル・ウラドの名を
告げると、ケンクルドは私の言葉に戸惑いながら
私たちがアスナの前世の世界から来たことが
間違いないなら如何して此の世界に来たのかと
問うと、
「パクオットと結婚するために……
未来の私がパクオットと結婚している
流れを変えることは出来ないので
ウエーザー辺境伯爵に向けてニコッと笑って
告げると、
「け、結婚……神様と出来るんですか?」
ウエーザー辺境伯爵が嚙みながら
私に聞いてくるので
「この国を興した初代王は此の世界を
創造したメホーラの系統。
薄れているが神の血が流れている」
ツヴァイがジース王国の王、ツヴァイセルしか
知らないジース王国の裏のことを告げると、
「神メホーラが! そのことが本当なら
ジース王国が世界を……
ケーニヒッヒは真実を知ったので此の世界を
ジース王国が統一する権利があると叫ぶと、
「望んでない、メホーラの意志だ!」
ツヴァイはメホーラが自分の名を使っての
世界統一は望んでいないことを告げると、
サンドイッチを一口食ってから
「転生したツヴァイは?」
アスナがツヴァイに此の地に来た理由を聞くと、
「ふぅ、ギルドに居る受付嬢たちと
前世の私の結婚を阻止する為……
ツヴァイは言わないといけないかと
諦めてアスナたちに告げると、
「なぜ? ツヴァイはギルドマスターで、
私が結婚した男たちよりも優れた方で、
女嫌いだから私のように諦めた女性が多い
貴方が、結婚なの?」
アスナは数多くの女性が女が嫌いだからと
ツヴァイセルに言われて結婚を諦めたのにリーフ街の
冒険者ギルドの受付嬢たちと今頃になって
結婚することになったのを目の前にいる
ウエーザー辺境伯爵とツヴァイセルを比べて言うので、
「平民で、御金がないから……
ウエーザー辺境伯爵はツヴァイセルが
女性との結婚を拒んでいたのは身分や
お金がないことだと告げると、
「あら、お金や名誉で結婚する
相手ではないわ。そうね……
傍にいたい方、ねぇ」
アスナはツヴァイセルに求婚する女性は
お金や名誉ではなく自分の横に居てほしい方と
感じていたからと言った後に
上目遣いでツヴァイを見ると、
「そうだな、前世の私が隣にいる
天理によって結婚させられて
未来の私がスゥ達の面倒と
子供たちを見ることになる。
其処までなら良いんだが
前世の私の体力がなくなったら
未来の私に夜這いを掛けるわで
私は天理以外とはしたくないのに……
ツヴァイが前世のツヴァイセルとルーソアたちの
結婚を阻止しようとしていた理由を告げると、
「魂が一緒なら、するのはいいのじゃぞ!」
龍美が手に持っているサンドイッチをキューイルの
口に持っていく間にキューイルが魂が一緒なら
夫婦として行為を行うことは普通と言っている間に
ツヴァイに私だけと言われて私が頬を染めていると、
「一夫多妻制じゃないんだ! 道端で会う人たちに
旦那さまとか言って未来の私は苦労を!!」
「そうね、でも……ツヴァイは何時まで出せたの?」
ツヴァイはマーチネルたちのことを話し込んでいる人たちに
「何時も、夫が御世話になっております」とか
ルーソアたちが言うのでツヴァイには美人の奥さんが
いるのに何股しているのと噂になっていることに
苦痛を受けているのを回避したいと告げると、
日本は一夫多妻制ではないのでツヴァイに
何人も奥さんがいるのが噂になると会社経営などで
マスコミなどに叩かれるわねと思いながら
ツヴァイの奥さんってツヴァイの横にいる
私を見てからツヴァイは私以外に夫や旦那と
言われたくないのねとフッと笑ってから
ツヴァイセルが亡くなるまでに私たちの中に
発射が出来たのは何時までとアスナが言うので、
離れて食べているクラウドは母親が遠回しに
言っている事柄で今までの母親のイメージが崩れると
思いつつ自分の妻のエンリールも隠れて同じことを
言っているなら止めてほしいと考えていると、
「どうなの、ツヴァイ君!」
美里がツヴァイの背中から覗き込むように
聞いてくるので、
「プライバ、シーだ!」
ツヴァイは言えないと叫んでから
「ダァーツ帝国が侵攻した時に
リーフ街が独立ではなく……
ウエーザー辺境伯爵に向けて
リーフ街とダァーツ帝国の状況を聞くと、
「パクオット殿下がリーフ街の独立宣言を、
ダァーツ帝国からはアス村の救援として、
王都からは独立阻止で第2近衛騎士団が
動いている」
「ねぇ、神様なら若返られるのでしょ!
ツヴァイセルの子を……
ウエーザー辺境伯爵が私たちに今の状況を
伝えると、ツヴァイは自分の前世の時とは
違っているが未来の自分と同じになるなと
思いながら今後のことを言おうとすると
アスナがルーソア、スゥのように若返って
ツヴァイセルの子を欲しいと私から見ると
ツヴァイに隠れているので顔をツヴァイから
出すようにして言い出すので、
「私の前世と会ってからな」
ツヴァイが今は其の話を止めようと
言いながら私をチラッと見て
エィシアたちがツヴァイセルと結婚させてと
私に言い寄ってきたら断れよと言う圧を
掛けてくるので、
「明日に、私たちだけでアス村に向けて……
私はツヴァイに笑みを見せた後に
ドラゴンがツヴァイセルと共にアス村で
王都から来た数名の兵と遊んでいるのを
感じながら当初の予定のドラゴンが眠っている
場所に向けて行くと告げると、
「私も行くわ、此処で待つより……
アスナも私たちと共に行くことを告げるので
「安全だと思うが、ケーニヒッヒ、
クラウド! 母と共に!!」
ウエーザー辺境伯爵はアスナは
若返って自分の所に戻ってこないことを
感じつつ息子2人に今回の顛末を見届ける為に
アスナに付いて行くことを言うので2人が頷くと、
「冒険者は? ドラゴン討伐で依頼が来ているが、
姿を現していないから外している。
戦場に行くなら雇わないか?」
ケンクルドはドラゴンが飛来しない為に
リーフ街からの依頼は外してリーフ街に向けての
兵の招集を行っているので私たちがリーフ街に行くなら
護衛を雇わないかと聞いて来るので
「天理を見ての通り、ナーラサと同等の者たちだ!
過剰すぎるから要らないな」
断るとツヴァイが言うので、
「なぜ、此処でウーレンの? 御淑やかな淑女が?」
ウエーザー辺境伯爵は社交界などで沙良を見た印象は
笑顔が素敵で物静な少女が父親の後を継いでウーレン共和国の
大統領と言われている重みに耐えられない感じの
沙良の名をツヴァイから出て来たので驚いて言うのを
美里たちは騙されていると笑っていると、
「ナーラサは明美の眷属で、俺たちの仲間さ!
此の世界を1人で征服できる力を持っている」
「本当か……
光悦が沙良の素性を簡単に述べると、
ケンクルドはツヴァイセルがドラゴンを
取り入れただけでなくパクオットが沙良を
得たことによりリーフ街をジース王国から
独立させることをツヴァイセルが決意したことに
冷や汗を掻きながらジース王国、
ダァーツ帝国がリーフ街に侵攻して
敗北した後の自分の立ち位置を直ぐに証明しないと
奴隷みたいな位置に落ちる可能性が高いと感じて
私たちを見ながら続きを言おうとしたら
「でも、東の大陸で名声を上げても
ナーラサ嬢が殿下と結婚するの?
自分より下の者に、私なら
結婚を言われても断るわ」
アスナは私がパクオットと結婚と言ったのを
聞いていても沙良が此の世界で最強の者なら
パクオットを夫にと父親から言われても
自分が沙良なら断ると言うので
「公爵令嬢の3女が辺境伯の所に行ったのは?」
ツヴァイはアスナが侯爵の地位を引き継ぐ
者じゃなくウエーザー辺境伯爵に嫁いだので
言っていることが矛盾するとサクランボジュースを
一口飲んだ後に言うと、
「貴方が悪いのよ! 私がダンスの時に
誘っても嫌がるし、私以外にも貴方に
想いを言う方が多かったのに、
女嫌いで、転生しても女嫌いは
変わらないと思ったけど……
アスナはツヴァイセルにアプローチを仕掛けても
他の女性たちが仕掛けても全て断るくらいの女嫌いが
ツヴァイに転生しても同じと思っていたけど
私をツヴァイの背中の方から見てから
「神さまの天理さんと、女嫌いじゃなかったの?」
ツヴァイがツヴァイセルから転生しても
女嫌いは変わらないと思っていたのに
私と体の関係をツヴァイが望んでいるので
女嫌いではなかったのと
問いただすので、
「聖地になっている石像は天理によってだ!
天理が、明美が俺の初恋の相手だ!
別の女と結婚する気が起きなかった……
ツヴァイは聖地となっているムカデの魔物
センティピードクの石像は私が魔法で石化した
物であると告げながら其の時の光景を見ていた
自分が私に恋をしてから他の女性と結婚する気が
芽生えなかったことを言うと、美里はツヴァイが
前世から私を好きなのを知った以上に
私が最近になってツヴァイセルを知って
気にしていたのではなく前から知っていたので
「どうゆうこと! 素敵な叔父さまだから……
私の背中から両腕を回して動けないように
フォールドするので
「あ、あの、あの時は通りかかって
助けただけ! 弱いからちょっとね……
私は美里の腕を手で外そうとしながら弁解していると
「明美お姉さまは、未来視で素敵な叔父さまに
なると分かって……
瑠衣が鑑定君マーク3でツヴァイのスキルレベル、
冒険者レベルが1になっているが本来のレベルが
解放されれば此の世界で沙良に次ぐレベルを
与えたのはツヴァイセルが年を取れば私の好みの
叔父さまになると分かって力を与えましたねと
言い出すので、
「いつものことよ!!」
私は気に入った叔父さまに何処の世界でも
力を与えているのは趣味だから仕方がないと
告げると、
「と、言うことは、パクオットも?」
恭子が手で掴んでいるサンドイッチを勇太の口に
入れながらツヴァイセルのようにパクオットにスキルを
与えたのと聞いて来るので
「未来のパクオットは私の眷属だったけど
今のパクオットには沙良の許嫁だったから
気になってね、スキルが封印されていたから……
「ええっと、パクオット殿下が急に才能が
開花したのは……
パクオットは私の好みではないけど
未来の私の夫の1人にパクオットが要るけど
最初に出会った時は封印されていたスキルを
解放しただけと告げると、ウエーザー辺境伯爵は
パクオットが冒険者として東の大陸に行く前から
剣術などが上達しだしたのは私が行った為なのかと
聞いて来るので
「そうよ、封印を解いてね」
私が答えると、
「パクオット殿下が独立を宣言した!
殿下の妻になると言うなら
ジース王国、ダァーツ帝国と戦うと……
ケンクルドはツヴァイセルの案を受け入れた
パクオットがリーフ街をジース王国から
独立宣言したことで王都から、ダァーツ帝国は
リーフ街を拠点にする為にリーフ街に向かっているのを
阻止する為にリーフ街側に私が就くのかと
確認するように聞くので
「ツヴァイは?」
私は今後のことで思い出したことが
あれば教えてとツヴァイに聞くと、
「リーフ街の独立で戦闘になるが、
ジース王国は第2王子の妻が女王になり
ダァーツ帝国は分離する。
リーフ街はウーレン共和国、
ジース王国、ダァーツ王国を
裏で支配していく……
ジース王国は第2王子の妻のエリがリーフ街への
賠償の件で第2王子が失脚した代わりにジース王国の
女王に就任し、ウーレン共和国は沙良が大統領になるが
リーフ街の王妃も兼ねているのでリーフ街の下で
運営される。そして、リーフ街への侵攻に失敗した
ダァーツ帝国は皇帝の権威が下がり各国が
独立した後のダァーツ王国を守るためにリーフ街が
支援して行くことをツヴァイが告げると、
「どうする?」
「リーフ男爵、私の兄弟、町長、村長を
説得して、我が辺境伯爵領は
貴方方に就く!!」
ケンクルドはウエーザー辺境伯爵にツヴァイの話を
聞いて私に就くかと尋ねると、ウエーザー辺境伯爵は
自身の領地を私に献上すると言うので
「分かったわ、パクオットと明日に会ってから
リーフ街に向けて来る者は
私の部下と遊んでもらうわ」
承諾してから明日からの行動を私が告げると、
「遊びなの?」
恭子が私の話した内容に不満を持って言うので
「帝国が王国になると言うことは戦乱になると
言うことよ、私たちが表立って戦うには
行かないから、兵は多い方が良いわ。
何度も回復すればいいから……
恭子に今回のことが終われば此の世界は
戦乱の時代に突入する可能性が高いので
戦える兵を今回のことで亡くすことは
得策ではないので回復魔法を使って
1人も亡くさないと私が告げると
「分かったわ」
「それじゃ、宿を取って明日に向けて……
恭子は納得したので、今日は宿を取って
ウエーザー市を観光しようと私が言い出すと、
「私の屋敷に……
ウエーザー辺境伯爵が宿ではなく
自分の屋敷を使わないかと言い出すので
「分かったわ、夕方には其方に、今から
観光に……
私は承諾して、今から観光をすることを
私が言い出すと、
「それじゃ! 明日に向けて遊ぶのじゃ!!」
キューイルが龍美の左腕を両手で掴んで
食べ終わったし、会議も終わったので
観光に出ると言うので
「屋敷はメールで!」
私はウエーザー辺境伯爵の屋敷の場所を
メールで送ると言うと、
「行くぞ!!」
キューイルは頷いた後に龍美に観光に行くと
告げると、
「揉め事無しでね」
龍美は強い相手を見かけても戦わないでねと
キューイルに言いながら最後のサンドイッチを
右手で掴んでキューイルとクルードットと共に
冒険者ギルドから出て行った。
「俺も、討伐などあれば……
勝人は夕方までには時間があるので
時間が掛からない魔物などの討伐を受けると
言うと、
「俺も行こう」
光悦も言い出して椅子から立ち上がると
「ムクバードの被害、カリュードバチの
被害が村で起こっているので
退治してもらえるか?」
ケンクルドは勝人たちに報酬が少ない依頼なので
Aクラス、Bクラスが集まる
冒険者ギルドでは誰も受けてくれないので
頼めないかと聞くと、
「此処から遠いの?」
恭子が夕方までに終えられる依頼なのと
ケンクルドに尋ねると、
「3か所で被害が出ているが、1か所は近いが……
「場所さえ教えて貰えればいいわ」
ケンクルドは此処から直ぐの場所ではないと告げると
恭子は場所さえ教えて貰えれば巣などを
破壊すると言うので
「分かった! 此方で……
ケンクルドは椅子から立ち上がって受付の方に
行くので、光悦、勝人が付いていくが
「勇太も、行くわよ!」
「ワイは、観光で歩くねん!」
勇太が椅子から立ち上がらないので
恭子が勇太に声を掛けるが、勇太は
ウエーザー市の観光をすると告げると
「ダメ! ストレス発散よ!!」
勇太のシャツの襟を掴んで勇太の体を椅子から
離しながら言うと
「人権無視や! ハチに噛まれたくないわぁ!!」
勇太は反論するが
恭子は勇太をリュックのようにして
受付の方に向かったのを見ながら
「依頼場所で、ハチに刺されたら
そこを回復と言って……
美里が勇太と恭子がイチャイチャすることを
妄想しながら言うのを
「さて、屋敷に行って、明日からのことを……
無視してツヴァイが椅子から立ち上がって
明日の行動についてウエーザー辺境伯爵の
屋敷に行くことを告げると、瑠衣は
マジックボールで皿などを綺麗にするように
念じてマジックボールを放すと一瞬で
綺麗になっていくのをアスナは驚きながら
「ツヴァイ、今日の夜に!」
ツヴァイに夜を一緒にと言い出すので
ウエーザー辺境伯爵はツヴァイセルの
来世にも負けるのかとツヴァイセルが
アスナに会わないようにしていた理由が
分かったが此処まで自分の存在がないとは
思わなかったので
「アスナ! お前の旦那は誰だ!!」
ツヴァイの腕に自分の腕を絡まして
ツヴァイに媚びているアスナに叫ぶと、
「ツヴァイよ! 何を言っているの?」
アスナは即答するので、マエッセンたち息子は
全てを失って立っているウエーザー辺境伯爵に
声を掛けるのに戸惑っていると
「天理! 薬草を取りに行ったアスナが
サーベルウルフに殺されたことに」
ツヴァイがウエーザー辺境伯爵の状況を
解決するにはルーソアがツヴァイセルと結婚する為に
死んだことにしたことを思い出したので
未来は変えれないのかと溜息した後に
アスナも同じようにすることを私に言うので、
「屋敷関係だけでいいかしら……
アスナが亡くなったのは最近だったので
ジース王やリーフ男爵に報告を
ウエーザー辺境伯爵がしていなかった方が
色々と変えるより楽なので良いかと
私がツヴァイに聞くと、
「それでいい! アスナ! 新しい名を考えろよ!」
「新しい……
ツヴァイが私の案を受け入れてアスナに
新しい名前を考えろと言ったので驚く
アスナのつぶやきを聞きながら冒険者ギルドに居ない
アスナ関係者に向けて
「ウエーザー辺境伯爵! 此のギルドに居ない
辺境伯の関係者よ!!
アスナ! デス! チャンジ! メモリィィイイイ!!!
ウエーザァァアア!!!!」
私が魔法を発動させて……
「転生して、4人も!! 反動か?」
ウエーザー辺境伯爵は屋敷の扉を
執事にやらせずに自分で開けながら
ツヴァイに私、美里、瑠衣、アスナと
婚約していることを言うので
「教え子と言っているだろうが!!」
ツヴァイは先生と生徒の関係と
此処に来るまでに何回も言っているだろうと
ウエーザー辺境伯爵に言いながら屋敷に入るのを
マエッセンとクラウドは見ながら母親が若返って
ルンルン気分でツヴァイと腕を組んでいるのを
複雑な気持ちで
「記憶って、簡単に……
「妻と交換したい……
アスナに対して呟いていた。
シエンドラゴン川の向かい側にジース王国の
国境の砦を見ながら
「通らしてくれるか……
コウキは国境の砦から此方側に架かっている
橋の方から自分と同じ転生者のジュン・ナウライたちが
交渉から早く帰って来ないかと思っていると、
「殿下! 強行軍で兵も……
アイリの魔法で……
ダァーツ帝国の宮廷魔術師でコウキの冒険者パーティーに
入っているオーダビーツ・クラウが
奴隷解放軍は休憩時間も少なく行動したので
疲労もあり食料も後続が来ていないので持って
1日なのでアイリの魔法で一気に砦を制圧すれば
砦の食料などを奪取できると言いにくそうに
告げると、
「それも考えたが、後続が編成しなおして
3日後、行商から奪取は出来ない……
コウキは食料だけでも明日に到着するなら
アイリの魔法で一気に行こうとしたが、帝都からの
援軍と合流した後続は編成をし直した後に
人数分の食料の不足分を各町などから
買い取っている為に時間が掛かっていること、
今は救助隊の名目で砦の兵と交渉をしていることを
言いながら街道から外れた平野でテントの準備を
しながら街道を歩いている行商から御金がないので
奪いたいがダァーツ帝国の皇子として許されないので
出来ないと言いながら
「ドラゴンの情報は?」
アス村を襲ったドラゴンの情報を
聞きたいと通信機を持っている
騎士団長に言うと、
「いえ、アス村から出て行ってからは……
ですので、他のジースのギルドは
ドラゴンの幻を見ただけと」
騎士団長はリーフ街、アス村からの
最初の情報以後は途絶えているのでジース王国の
各冒険者ギルドはドラゴンに関しては幻を見ていたと
考えて警戒を解いている。ダァーツ帝国からドラゴン退治に
向かった冒険者たちを追い越して来ているので会えば
ジース王国と戦争になることを告げて諦めてもらっているが
「アス村は?」
アス村に潜入しているケケルットからの情報を
騎士団長に聞くと、
「あれからは、復興に向けて……
アス村からの情報はないと告げるので
「コウキ、戻って来たわ」
アイリがカチョウ達が砦から戻ってきたことを
言うので、コウキはカチョウ達の方に歩いて
合流してから
「どうだった?」
エルク達に聞くと、
「ドラゴンの報告は伝書鳩で来ていないので……
アス村への救助隊と言ってもアス村から
リーフ街から伝書鳩経由で報告が来ていないので
通せないと言われたことをエルクが告げると、
「ジースの王都から……それ前には
入りたかったが……
コウキはジース王国もリーフ街の謀反に対して
兵を出しているので先にリーフ街に入りたかったと
呟いていると、
「俺たちなら行ける! リーフ街に入って
抵抗する!!」
ナウライが冒険者なら国境を超えれるので
リーフ街に入ってジース王国の兵と戦うと言うので
「寝ずにな、馬の用意を!!」
コウキは自分の母であるルーソアの
若返った姿を見る為に、
ダァーツ帝国が世界を統一する一歩を
踏む為に今よりも更に兵は少なくなるが
寝ずに馬に乗って走ればジース王国の
王都から出ている兵より先にリーフ街に入れる
可能性が高いので馬に乗れる者だけで
先にリーフ街に行くために
馬に干し草を与えている兵の方に
向けて叫ぶと、
「殿下!」
ダァーツ帝国の剣聖でコウキの師匠でもある
ギスクリック・マークィス・ホーゲンが
コウキの命令を聞いて
コウキの方に駆け寄って声を掛けると、
「ギスクリック、冒険者のみで行く!
お前は後続と合流して砦を……
「御意! ご武運を……
コウキは自分を入れた冒険者数人で
リーフ街に向けて行くのとジース王国の
国境の砦の攻略をホーゲンに任せることを
告げると、
「乗れないんだけど……
アイリは馬に乗る練習をしていないので
コウキと共に行けないことを言いだすので
「残って、砦攻略を!!」
「嫌! 会えなくなるかも……
コウキは乗馬の練習をさせていなかったと
後悔しながら騎士団長たちと残って
ジース王国の国境の砦の攻略に参加するように
アイリに言うが嫌がるので、
「馬車を1台!! 国章は外せ!!」
コウキはアイリの為に馬車を用意して
30分後にジース王国の国境の砦の門で
国境兵に入国料を1人につき大銅貨6枚で
10人分を払おうとすると、
「先ほど来た者だろう! 冒険者に化けて!!」
詰所から国境兵の隊長が出て来て
カチョウ達を見て先ほど来たダァーツ帝国の兵と
言い出すので、
「俺たちは頼まれて……
ナウライがダァーツ帝国の奴隷解放軍に
頼まれて国境を通してもらう交渉をしただけと
言うが、
「それで、今度は冒険者としてか、
救助と言っても……
隊長は顎髭を手で掻きながらドラゴンが
来ていないのにダァーツ帝国が救助隊を結成させて
リーフ街に行くのが無理なら今度は冒険者として
行く理由を聞く感じでコウキを見ていると、
「俺は行方不明の母が奴隷として
生きてることが分かったんだ!
王都に行かねば!!」
コウキは母であるルーソアが奴隷として
ジース王国の王都に居ると告げると
「で、名前は?」
隊長はダァーツ帝国が王都に向けて
救助隊と偽って侵攻する気なんだろうと
思いながらコウキが言っていることは
嘘ではないと感じてコウキに母親の名を聞くと
コウキはダァーツ帝国の皇帝から
ルーソアの新しい名前が書いてある
紙をポケットから出して確認するように
「ルーソア、エーラです」
ゆっくりと名前を言うと、
「受付の!!?」
「俺! アタックしたのに!!」
「リーフ街の美女の1人!!」
「柔らかい手で!!!」
兵たちがルーソアについて色々と言い出す中で
コウキは冒険者ギルドの受付嬢の
ルーソアのことを此処にいる兵たちが
知っていて人気があることに素直に名前を
言ったのは間違えたと思っていると、
「ちょっと待て! 君は何歳だ?」
隊長がコウキにルーソアの息子と言うには
ルーソアが若すぎるので尋ねると
「21歳ですが……
コウキは自分の年齢を答えると、
「嘘だ!! 子供がいるの!!?」
「俺より年上、嘘!!!」
「若さの秘訣は!!?」
兵たちが見た目の年齢と会わないとか
ルーソアについて言い出す中で
「ダンジョンで見つけた若返りの薬を使って……
アイリは自分たちが南の大陸のダンジョンで
若返りの薬を見つけたので効力は見ていないが
若返りの薬を使用した為と告げると、
「若返りかぁ……ギルドマスターの元冒険者か?」
「父も言っていました」
隊長はルーソアが冒険者ギルドで受付嬢を
若返ってしているのは
ツヴァイセルが冒険者をしていた時の
仲間かと考えて言うと、コウキは皇帝から
聞いたことを告げると、
「奴隷と言ったが、受付で仕事を普通にしている。
それに、ダァーツ帝国が君の母親の為に
兵を出すのか?」
隊長は橋の向こうの平野で待機している
ダァーツ帝国の兵たちをチラッと見てから
王族、貴族でもないコウキの母親の為に
貴重な兵をダァーツ帝国が出すのかと問うと、
コウキは言うしかないと隊長を睨んでから
「俺はダァーツ帝国の皇子コウキ!
母ルーソアは皇后だ!!」
自分の素性とルーソアの本当の地位を言うと
兵たちが驚く中で、
「なるほど、ツヴァイセル・フルツから
母親を奪い返したいと、無理だろ」
隊長はコウキの正体を知っても
ルーソアをツヴァイセルから離すことは
出来ないと告げると、
「だから、リーフ街が独立を宣言した。
俺たちは認める。その代わりに……
ルーソアをダァーツ帝国に帰還させる為なら
ジース王国から独立するリーフ街を認めると
コウキが叫ぶと、
隊長はルーソアの皇妃時代のことを
思い出しながら
「皇妃と言えば、病気で、なるほど、
女嫌いのフルツの傍で……
認めても、戻らんだろ」
コウキがルーソアを必要とするのは
次期皇帝になる後押しとして必要だからと
考えてもツヴァイセルからルーソアは
離れないと隊長が言うと、
「俺の次期皇帝に就くために1年でもいいから
ダァーツ帝国に!!」
コウキはアイリとの結婚にはルーソアの
発言が必要なのでダァーツ帝国に戻って来てほしいと
叫ぶと、
「無理だろう、何度も会っているが、
フルツしか見ていない」
ルーソアを何度も見ている隊長は
1日、数時間もツヴァイセルの近くから
離れたくないルーソアがダァーツ帝国に
戻るはずはないと確信して言うと、
「だから、リーフ街を属国にして
保養地に……
コウキは皇妃の座も捨てて
ツヴァイセルに走ったルーソアが
素直にダァーツ帝国に戻ることはないと
思っているのでリーフ街の独立を
認めながら属国化も進める計画をすると
告げると、
「そうすれば、戻らなくても」
「そうだ!」
隊長はルーソアの件でコウキは
大変だなぁと思いながらコウキが言ったことは
此の場で思いついたことだろうと考えて
賛同するとコウキも頷くので
「増援も来るか?」
隊長は平野にいるダァーツ帝国の
兵ではジース王国に攻め入るには
人数が足りないのでダァーツ帝国から
増援が此処に向かっているのかと聞くと、
「あぁ、リーフ街の独立を
阻止するためにジースも!!」
コウキは認めてからジース王国が
リーフ街の独立阻止に向けて兵を出しているので
増援と共にリーフ街の独立の為に戦う決意を込めて
隊長に言うと、
「此処には500人、お前が
500人を殺す間に御前は重傷を負い
回復魔法が切れれば死ぬが……
隊長はコウキの傍にいるアイリを見ながら
コウキの恋人であるが貴族令嬢ではないので
ルーソアの件や皇帝になる為の拍付けで
此処まで来たのではなく
アイリと結婚することを貴族たちに
認めさせる為に動いていることにフッと笑って
若いなと思いながら砦を守る隊長でなければ
此処を通してやりたいがダァーツ帝国から
増援がくるなら此処は戦場になるので
コウキが率いる兵は少ないので
コウキを煽れば此処で戦闘を開始するだろうと
考えて砦に居る兵の人数を言うと、
「増援が来るまで耐える!!」
コウキは隊長と此れ以上
話していても通らしてくれないなら
此処にいる兵500人と戦闘を開始して
増援が来るまで耐えれば砦は落ちると
強気で叫ぶと、
「フン! フルツが直に御前みたいに
言えば就くが、俺もなぁジースの兵だから……
隊長は平野にいるダァーツ帝国の兵や
コウキたちでは砦は落とせないしコウキは
自分よりも弱いので此処で死ぬなと思いながら
リーフ街が独立するなら自分もリーフ街に就きたいが
ツヴァイセルから俺の右手にとか言われない限りは
自分はジース王国の騎士としての責務を全うしないと
いけないことを剣を鞘から抜きながらコウキに言うと、
「ツヴァイセル・フルツなら、国を捨てて!!!」
コウキも剣を鞘から抜いて隊長を睨んで
ツヴァイセルが何か言えば従うのかと
叫ぶと同時にアイリたちも戦闘準備に入ると
残りの兵たちも詰所から、部屋から出て来て
戦闘準備に入ると、
「そうだ! 彼奴は神に選べばれた男!
神に言われ土地を守っている!
独立をすると言えば、
ツヴァイセル・フルツに就く!!」
隊長が兵も、コウキたちも知らないことを
暴露すると、
「だったら、神に選ばれた男を
従えて、ジース王国を
母と共に占領する!!」
コウキは隊長の言葉を受けて
母であるルーソアが皇帝を捨てて
ツヴァイセルに行ったのは
ツヴァイセルの方が皇帝よりも
世界を取れる男であり幸福を与えられる男であるなら
自分はツヴァイセルを従える男と見せて
ジース王国を自分の物にすると吼えると、
「我は国境警備隊隊長のトラン・フルツ!
同じ村の出身!! 兄と慕う!!」
隊長はツヴァイセルと同じ村の出身で
ツヴァイセルを兄として慕っていると叫んで
コウキに襲い掛かると兵たちも
アイリたちに襲い掛かるので行商たちは
逃げるようにジース王国側、橋の方に行くと
同時に
「皇子を助けに!!」
ホーゲンはコウキを助ける為に
奴隷解放軍にジース王国の国境騎士団に
向けて攻撃をするように叫ぶと同時に
国境の砦に向けて走ると、
「弓! 魔法弾を!!」
バレているなら此処に戻って
後続を待てばいいのに戦闘を開始する
馬鹿皇子と思いながらクラウは
弓隊、魔術師隊に国境の砦に向けて
攻撃を命令すると、魔術師隊などは慌てて
杖などを持って攻撃できる範囲に向かって
走り出していく……
「女は殺すな! 使い物にならないまで!!」
隊長がアイリやエルクたちを見ながら
兵たちに殺すなと命令をしていると
兵をカチョウたちの冒険者仲間から
剣に体に魔法を寄与されて強化されて
斬っているコウキが
「物じゃねぇ!! 血の通った同じ人間だ!!」
物が壊れて直しようがなければ
捨てるようなことをアイリたちに言うなと
隊長にコウキは襲いながら叫ぶと、
「防御壁の上から後続を!!」
余裕でコウキの剣を剣の腹で受け流しながら
橋の向こう側からダァーツ帝国軍が来るのに
対応させるために国境に沿って建てられている
防御壁の上から攻撃をするように叫ぶと
コウキたちに攻撃をしていない兵たちが
防御壁の壁上に向けて走って行くので
「アイリ! 橋から攻撃魔法を!!!」
身体強化をしていても複数の剣や槍が
体に刺さって血が出ている中で
アイリに砦に向けて雷系の魔法を使えと
コウキが叫ぶと、カチョウたちに守られて
ファイヤーボールを撃っている
アイリが
「コウキは!!?」
コウキが戦っている場所に雷系を打てば
コウキも巻き込むと叫ぶので
「それでいい!! 生きろよ!!」
コウキはアイリの攻撃で死んでも良いと
覚悟して言うのを聞いて
「次期皇帝が此処で死を選ぶか!!」
隊長が剣を振り下ろしながらコウキの
ミスリルの剣を斬りながら叫ぶと、
「同じで、技量で……
コウキは隊長が持つ剣が自分の剣と同じ材質で
腕がいいから自分の剣を斬ったことで
此処までかと考えていると
ドォォオオオンンン!!!!と
壁が壊れる音が響くので
「何だ!?」
隊長はコウキに止めを刺すのを止めて
門の通路や周りを見てから
ジース王国側の街道から歩いて来る2人を
発見して
「格闘家? 魔術師?」
着ている衣装で呟くと、
「援軍? まさか……
コウキはジース王国側から自分たちの
援軍など来ないはずだか壁を壊したのは
歩いて来ている2人だと感じて地面に座り込むと、
「援軍?……皇子、お前の首を!!」
隊長は歩いて来ている2人が壁を破壊したのは
兵の報告からも間違いがないが敵と決めつけるには
材料が少ないので様子を見るが2人が此処に来るまでに
コウキを殺すには時間があるので座り込んで
気力もないコウキに止めを刺そうと剣を上段に
構えて言うと、
「生きてる者は、逃がしてくれ……
コウキはナウライたち冒険者で亡くなって
いない者は逃がしてくれと力弱く言うと、
「聞くかよ! 女は吼えてもらう!!」
隊長はコウキの言葉など聞かないと言って
剣を振り落とすが、
「ダメだよ! コウキは殺させない」
何時の間にか隊長の腕を掴んでいる
格闘家が隊長に言うので
「何時の間に……
隊長は格闘家とはいえ女なので
女のせいで動きが止められていることに
驚愕していると、
「コウキ君、無茶はダメよ、恋人がいるのに、フフッ……
魔術師がコウキに無茶なことをしようとした時は
冷静になりなさいと言う感じで言っていると
隊長の腕を手で骨ごと粉砕した格闘家によって
叫び声を出している隊長に向けて
「俺はナンシーリエット、俊足の格闘家、
彼女はセーイラ、微笑の魔術師、
俺たちが気に入って使っている」
ベリーショートで目が大きく可愛らしい顔からは
格闘家と自分で言っても誰も最初は信じてくれない
ナンシーお姉さまがセミロングの金髪の髪を
フードを脱いで見せている少しタレ目で口元が素敵で
笑顔が怖いと考えたらいけないセーイラお姉さまを
アキナお姉さま達と二つ名を考えて自分たちで
言っているとニコッと笑って言うと、
「はぁ、ハァ……皇子の……
腕は骨が粉砕しているので地面に向けて
垂れて体から汗が出ている隊長がナンシーお姉さまに
尋ねると、
「リーフ街を国として認めてもらう為に……
「国に……兄貴が独立……
ナンシーお姉さまが此処に来た理由は
コウキにリーフ街の独立を認める書類に
サインをしてもらう為と紙を見せて言うので、
隊長はコウキからはリーフ街の独立は聞いていたが
ナンシーお姉さまから聞かされて前からツヴァイセルに
会えばリーフ男爵を排除してリーフ街を国にすればと
言っていたことをツヴァイセルがしたのかと言う感じで
痛みを忘れて安堵していると、
「コウキ君は御父さまに言われいるんでしょ!」
セーイラお姉さまがコウキに近づいて
微笑んで聞くと、コウキはリーフ街を国として
皇帝が認めていることは隊長や周りにいる
兵たちには言っていたが、ナンシーお姉さまが
持っている紙にサインをするのを
行商たちが橋の上やジース側の街道から
見ているのでリーフ街が国として
独立宣言をしたのはギルドや一部しか
知らないことなのにダァーツ帝国が公に
リーフ街が独立を宣言していない前に
独立を認めたことにサインをすればダァーツ帝国が
リーフ街を怖がっていると見られて皇帝の力が
弱体する可能性が高いので
「何も聞いていない! サインもしない!!」
「そう、アイリさんを此処で……
コウキは皇帝から聞いていないので
ナンシーお姉さまが持っている紙にサインは
出来ないと言うと、セーイラお姉さまは
フッと笑ってアイリを殺すと言うので、
「私を……味方じゃ……
アイリは怯えながら殺さないでと
言い出すので、
「皇帝が言ったことを言って、
サインをすればいいのよ!」
セーイラお姉さまがアイリに近づきながら言った後に
蘇生魔法を持っているからコウキがダァーツ帝国に
帰還する間に殺されても生き返させると小声で
アイリに言うと、
「コウキ!! 私に言ったことを!!」
アイリはダァーツ帝国が弱体して
分裂したらコウキはダァーツ帝国に
居られなくなる可能性が高いなら
コウキと一緒に居られる可能性が
結婚の可能性が高くなると冷静な判断が
出来なくなっているアイリがリーフ街を
国として皇帝が認めていることを言って
サインをしなさいと叫んでいると、
ホーゲンがようやく砦の門の所に来て
「殿下を!!」
剣をナンシーお姉さまに向けた瞬間に
ナンシーお姉さまによって橋の方に飛ばされて
地面に落ちると動かなくなっているのを見た
コウキは
「何が、起こった?」
ナンシーお姉さまに剣を向けてからの
ナンシーお姉さまによって行われたことが
分からなかったので戸惑って呟くと、
「言わないと、来る奴はああなるよ」
ナンシーお姉さまがコウキの方に
振り返って笑みを見せて言うと、
「どうするの? 全滅するわよ」
セーイラお姉さまがコウキの前で
ローブが広がらないように座って
早く言いなさいと微笑んで言うと、
「後続が来れば……
コウキは自分は此処で朽ちても
後続が此れば女2人を倒すことは出来ると
強がって言うが、
「強がる子は好きだけど、
貴方の御父さまを此処から狙うけど」
セーイラお姉さまは優しい口調で
コウキに早く言ってと迫ると、
「無理だろう、寝言を……
ナウライは仲間に手当をされながら
此処からダァーツ帝国の帝都を狙うなど
無理と弱々しく言うと、
「無理だと思う?」
ニコッとセーイラお姉さまが笑って言うのを
周りにいる全ての者が寒気を感じて震える中で
「コウキ! 嘘を……
アイリはセーイラお姉さまが言っていることは
嘘ではないと叫ぶと
「分かった!」
コウキは抵抗を止めてセーイラお姉さまに
下ることを言うと、セーイラお姉さまは
「拡声魔法をコウキ君の口の前に
展開するから……
皮袋からマイクを出しながら言うと、
コウキはマイクを受け取って
スピーカーなどないけどと思いつつ
魔法じゃないのかとガッカリした後に
「スイッチをオンに、カラオケで歌う感じでね」
両手を合わして元気よく言いましょうと
上目遣いでセーイラお姉さまに言われて
コウキは7股していた時に7か所のカラオケ喫茶で
自慢の喉を披露していたのも知っているのかと
リーフ街の冒険者ギルドに居るティーナお姉さまと
同じでアイリの前で逆らったら前世のことを
色々と言われるのは不味いと思って
座ったままで皇帝がリーフ街を
国と認めたことを良く歌っていた
歌の歌詞を変えて披露した。
そして、ナンシーお姉さまから受け取った
紙にサインをしたが
「自分の名前を言わないと、ね!」
セーイラお姉さまはコウキが
名乗らずに歌ったので
名前を言ってねとコウキに言うと
「はい……
コウキは浮かんでいる雲よりも青い空が
広がるのを見ながらスピーカーなど見当たらないが
平野から攻撃をしていたダァーツ帝国軍も攻撃を止めて
コウキの言葉を聞いて戸惑っているのを確認してから
手に持っているマイクは魔道具なのかと
驚きながらセーイラお姉さまに言われて
自分の名前を叫んでいた。
ダァーツ帝国の帝都にもコウキの声は
届いていてコウキの声と分かった貴族たちは
皇帝に確認する為に宮殿に向かった。




