26 戦闘準備……
日が沈む前にツヴァイセルが率いる馬車隊が
アス村に到着した。
アス村は川が流れている横に建てられた村で
村の周りには背の低い木々が植えられて外部からの
侵入を防いでいる。村の周りに堀を造り川と繋げて
飲料や水洗トイレ、水風呂に使用している。
村に入るには堀があるので橋が架けられている。
ツヴァイセルは幌馬車の御者席から降りて
村の入り口に架けられた橋の方に歩き出すと
「ツヴァイセル!!」
村の方から元気よく
ダァーツ帝国の帝都【グラーブト】にある
冒険者ギルド【ウイング・ホープ】の職員で
ダァーツ帝国の諜報部隊に所属している
髪をポニーテールにして目が少しタレ目で
可愛らしい顔のケケルット・ルインがツヴァイセルに
声をかけるので
「ダァーツ帝国から連絡は?」
ケケルットにツヴァイセルが言うと、
ケケルットは不機嫌な顔で
「再会の言葉が、それですかぁ……
ツヴァイセルに言うので、ツヴァイセルの後ろから
髪は茶色で肩まで伸びているのでヘアピンで留めて
変装を解いた可憐で奥ゆかしい顔のマーチネル、
ルーソア、スゥ、エィシアが馬車から降りて
睨んでいるのを感じたツヴァイセルは
「こいつは、結婚しているからな!!」
「ルーソア様は?」
ケケルットは結婚している女性と叫ぶが、
ケケルットはツヴァイセルの言葉をスルーして
ツヴァイセルと共に来ている者たちから
ツヴァイセルを睨んでいる女性たちが居るので
その中にルーソアが居ると感じてツヴァイセルを
睨んでいた女性たちに向けて聞くと、
ズボンにブーツを履いて襟付きのシャツの上に
革製の胸当てを着けた上にジャケットを着た
ルーソアがツヴァイセルの所に出てくると、
ケケルットは地面に跪いて
「皇后陛下! 皇帝陛下より伝言があります!!」
ルーソアに向けて言った言葉に
沙良たちが驚いていると、
「聞いたのか? 此処で素性を言う理由は?」
ツヴァイセルはケケルットにルーソアの身分を
暴露してまでルーソアに伝える理由を問うと、
「皇帝陛下から」
「元、夫から……
ケケルットは自分用の携帯用の通信機に
掛かってきたダァーツ帝国の皇帝から聞かされたと
ツヴァイセルに告げると、スゥは何処かで
会ったことがあると思っていたルーソアが
ダァーツ帝国の皇后でツヴァイセルのパーティーから
皇帝が離れるときにルーソアはツヴァイセルが
女性嫌いだったので渋々と皇帝と一緒に離れるときに
皇帝との間に女の子が生まれたら其の子をツヴァイセルに
嫁がせると言っていたけど皇帝とルーソアの間に
女の子が生まれなかったから自分と同じで
若返りの薬を使ったと思いながら
ルーソアが皇帝を元を付けて言っているのを
聞いていると、
「皇子がアス村に救助隊を引き連れて
向かっています」
「ドラゴンが来るから、ツヴァイセルの考え通りね」
ケケルットがツヴァイセル、ルーソアに告げる内容を
聞いて、沙良と同じ格好をしているリザーサに
腰から下げているレイピアが入っている鞘を預けて
沙良がツヴァイセルの所に来てリーフ街の冒険者ギルドで
話していた通りになって来たとニヤッとして言うと、
「あ、あと、リーフ街を国として認めること。
ドラゴンがジース王国の王都の方角に行く場合は
追撃戦を一緒に行ってほしいと……
沙良を見て皇帝が言っていた此の世で
相手にしてはいけない女性と恐怖しながら
パクオットを王にリーフ街を国と認めることを
皇帝から聞いて伝えた後にドラゴンの行方によっては
リーフ街もコウキたちと共にジース王国の王都を
攻めてほしいことを言い出すと、
「無理だな、ドラゴンはウエーザー山脈に行く。
ジースを落としたいなら勝手にしろ!
リーフ街は援助はしない。
戦争に成れば多くの者が
被害を被る」
ツヴァイセルは国としてリーフ街を認める代わりに
ジース王国を落とすことに協力はしないと告げると
「元、夫に、ツヴァイはリーフ街の領土は何処まで?」
ルーソアがツヴァイセルの言ったことを伝えるように
ケケルットに言った後に、ツヴァイセルにリーフ街の
領土は何処までと聞くので村人、パクオットたちが
ツヴァイセルに注目すると、
「リーフ街だけで……
領土はリーフ街のみで良いとツヴァイセルが
言ったのを聞いてアス村の村長はリーフ男爵と共に
ダァーツ帝国側に就こうと考えていると、
「辺境伯爵の為にギルドも動かなければならない……
知り合いが戦うとなるなら動かないといけないが……
ツヴァイセルはジース王国の者たちがダァーツ帝国側に
税収や権利などで寝返るメリットがリーフ男爵のように
無いので友人がダァーツ帝国と戦うならツヴァイセルは
動くと言うと、
「ダァーツ帝国を滅ぼすと……
パクオットが沙良の横に来てツヴァイセルに
ダァーツ帝国をリーフ街の領土にするのかと尋ねると、
「ルーソアの息子が次期皇帝に成るのは近い、
各国が動いている。俺がしなくても
今回の件で分裂だ!」
ツヴァイセルはコウキたちが今回の救助隊という名目で
侵攻するのが失敗すればコウキは皇帝に不向きと言われて
ダァーツ帝国内の国々が次期皇帝は我の息子と言って
分裂するのでダァーツ帝国は亡くなると告げると、
髪が白髪で額が広くなっているが筋肉は衰えていない
細顔のアス村の村長のクール・ダ・アスが
「ツヴァイは一戦を交えると……
眼光鋭くツヴァイセルに確認するように聞くと、
馬車からテントなどを出しているボブヒルトたちも
手を止めてツヴァイセルを見ていると、
「国境で強行突破するにはルーソアの息子の
恋人の雷系の魔法で突破する。
ドラゴンは北に行くから、辺境伯爵と
戦いになるが、増援が来ないと
恋人の強力な魔法は1日に1回が
魔素の関係で其れ以上は無理だ!
各村から滞在の為に食料などを
摂取しないといけない。
リーフ街にもルーソアの息子が援助と
拠点にしたいと言ってもダァーツ帝国側に
就くメリットがないので拒むと戦いになるが……
ツヴァイセルがコウキたちの動きを説明すると
「ジース王国も動くぞ……
クールはリーフ街の兵数は500人もいないので
ギルドで依頼をして冒険者を集めてもダァーツ帝国と
戦っている間にジース王国が来たらリーフ街は
負けるのが分かっているのかと
ツヴァイセルを攻めると、
沙良、パクオットを見た後に、私の御姉さま方が
居るリーフ街の方をチラッと見てから
「防衛の為に戦うだけ!
負ける要素はない!
こちらには最強の女神!
ドラゴンが就くからだ!!」
ツヴァイセルはリーフ街を守るために戦うが
世界を破滅に追い込むだけの戦力がリーフ街に
ある以上は勝つ未来しかないと言った後に
土曜日に成れば私や光悦、恭子、最強剣士で剣聖の勝人、
格闘センスが素晴らしいキューイル、闇魔法では最強の
龍美たちが加わるだけで更に強固になるのに
アス村を襲うドラゴンまで就くと言い出すので
「明美が此方に就くのは分かるが……
パクオットが少女、天使と言わずに
私の名前を言いながらアス村を襲うドラゴンまで
味方になるのかと言っているのを
リストォラがムッとして睨んでいると、
「どういうことじゃ! 災いが襲うと言うのに
お前の味方になるなら此処を!!!」
クールがツヴァイセルの言った言葉に
反論すると、
「流れがある! アス村の住人は
リーフ街に避難してもらう!!」
ツヴァイセルはドラゴンが味方に就く過程が
あるので最初はアス村の近くに避難で良いと
考えていたが最終的にはリーフ街に避難して
もらった方が人の死はなくなるし、ティーナ御姉さま達が
リーフ街に居るので安全だし、壁に貼るタイプの部屋を
セーイラ御姉さま達が持ってきていたので
リーフ街内の家の壁などに貼れば避難場所に成るので
上記から変更になったことを告げると、
「アス村の方々! 冒険者たちと共に!
持っていく物を運びますので!!」
ボブヒルトが幌馬車からの荷が全て下ろしたので
アス村の村人たちの家財道具を幌馬車に運んでくれと
告げるのでツヴァイセルは相変わらずタイミングが
良い男だなとフッと笑った後に
「と、言うことだ! 死人が出なければ
再建は出来る!」
「分かった……
クールに此処で死ぬかリーフ街に避難して
生きるか何方かを選べと告げると、
クールは村民が生き残れるなら仕方がないかと
石からスライスした屋根材を使って建てたばかりの
屋敷を捨てるのかと肩を落として言うと、
「ドラゴンと戦う者以外は
リーフ街に!!」
ツヴァイセルは今夜来るドラゴンと
戦う者以外はリーフ街にと告げると
トーラントたちがアス村へと入っていき
パクオットたちは夕食と夜食の準備に入った。
「来るのか……
冒険者パーティー【エンジェル・ガード】の
リーダーのササユリがツヴァイセルに問うので
「土曜日に来るなら、ドラゴンは今日だな。
明日からウエーザー山脈に向かい
予定場所に2日は掛かる」
ツヴァイセルは私が此の世界に来るのが
土曜日なので今日が木曜日でアス村から
ウエーザー山脈へ向かいドラゴンが逃げた場所に
到達するのが日曜日と告げると、
「ドラゴンと……
「逃げ出すようにする」
ササユリは腰から下げている鞘に入った
剣のグリップを左手で握ってドラゴンと
戦う決意を言い出すと、ツヴァイセルはドラゴンが
アス村から逃げるように仕向けるので
命を削って戦う必要はないとササユリに言うと、
「殿下や……神様と……
パクオットやツヴァイセルがドラゴンの逃げた場所で
私と会うことを確実にするにはリーフ街に降りた
私の御姉さまたちと共同で行った方が
ツヴァイセルの考えが楽に行えると
沙良がアス村の復興についてポケベルではなく
スマートフォンでウーレン共和国に連絡を
行っているのをチラッと見てから言いにくそうに
ササユリが呟こうとすると、
「ササァ! 手伝って!!」
サイドテールにしている可愛い系の
ローブを着た
冒険者パーティー【エンジェル・ガード】の
オードリがツヴァイセルと話をしてないで
リーフ街に運ぶ荷物を運んでとササユリに
叫ぶので
「ドラゴンと戦う広場作りに行け!」
ツヴァイセルがササユリに手伝いに行けと
告げるのでササユリはツヴァイセルから離れていくと
ツヴァイセルはエィシアたちの方に向かった。
アス村に向かっているコウキ率いる
救助隊が街道から離れて野営をしていると
ケケルットからの連絡が入り
アス村の村民がリーフ街に避難を
開始したことが告げられて
「殿下! 救助の理由が……
会議用のテントに召集を掛けて集まった中から
オーダビーツ・クラウが進軍する理由を
失ったことを告げると、冒険者、騎士たちが
コウキに目を向けると
「良く、信じたな……
椅子に座っているコウキがツヴァイセルのドラゴンが
来る話をアス村の村民が信じたなと告げると、
「お前の親父も信じたから、救助の名目で
侵攻だろ!!」
冒険者ギルドで依頼を受けた
冒険者パーティー【アタック10】のリーダーを
務める顎が割れて厳つい顔の短髪の
ジュン・ナウライが皇帝がツヴァイセルを
信じたから救助隊と偽ってジース王国に
侵攻だろうと馬鹿にした感じでコウキに言うので
ギスクリック・マークィス・ホーゲンが
「殿下に向かって!!」
ナウライの言葉に注意をすると
「いい!!」
コウキはナウライが冒険者で同じ日本からの
転生者なのでホーゲンに上下関係を持ち出すなと
言うとホーゲンは平民なのにと冒険者たちを
睨んでいると、
「どうするの?」
アイリが此れからの進む方向を尋ねると、
胸、腰、腕、脛などに鎧を着けた騎士団の
騎士団長【ソルチック・グラアフ・ソルキック】が
「ドラゴンを退治する為に向かっているのです。
ジースの王の首を!!」
ジース王国の王都まで進軍してジース王の首を
取るべきと訴えると、
「リーフ街を占拠して……
冒険者パーティー【ミルキーウェース】の
リーダーで眼鏡をかけた童顔のノゾミ・エルクが
リーフ街を占拠する方が先と言い出すと、
「ナーラサを此方側に就かせれば……
リーフ街からの密偵からリーフ男爵の騎士たちを
沙良が一瞬で倒した報告を聞いたコウキは
ダァーツ帝国側に沙良を口説いて招き入れることが
世界を統一する近道なので皇帝の話や密偵からの
報告どおりの力を直に見てみたいと思いながら呟くと、
テント内に居る者たちもコウキから聞かされた
沙良の実力が本物かどうかを見てみたいと思っていると、
テントの出入り口に立っている兵が報告があると
告げるので、アイリは兵から報告が書かれた紙を
受け取ってコウキに渡すと、
「リーフ街がパクオットを王にして独立を
宣言した……
コウキは紙に書かれている内容を読んでから
ドラゴンがアス村に来る前にリーフ街が独立を
宣言したことを言い渡すと、
「早いな……
冒険者パーティー【星の輝き】のリーダーで
腰まである長髪でシャープな顔つきの格闘家の
トオル・カチョウがコウキの予想より
早いことを告げると、
「受付嬢が話したらしいなぁ」
コウキはティーナ御姉さまが王都のギルドからの
通信の遣り取りでリーフ街の独立を告げたことを
言うと、
「ジースは?」
クラウがリーフ街に向けてジース王国が
動くのかと尋ねると、コウキは2枚目の
紙に書かかれている内容を読んでから
「ジースの第2近衛騎士団が動く」
ジース王国で最強の騎士団がリーフ街の
鎮圧に向けて動くことを告げると、
「パクオットを王子と認めていない!」
「ドラゴンが来ない!!」
「何故ですか?」
ナウライ、エルク、ホーゲンが言い出すと、
「ジースの王都のギルマスがドラゴンを
パクオットが倒せば、リーフ街を国として
認めた方が良いと進言したらしい……
リーフ街に着くのは何方が早い?」
コウキはダァーツ帝国側がジース王国の王都にある
冒険者ギルド【コネクション・ウイズ・アザーズ】に
連絡してもドラゴンの飛来のことを信じなかったのに、
リーフ街側のドラゴンの話などは信じるのかと舌打ちしつつ
上記の冒険者ギルドのギルドマスターがパクオットを
王子と認めてリーフ街の独立などを認めることを言ったら
ジース王国に拘束されることを分かっているのかと
思いながらジース王国の第2近衛騎士団とコウキの
救助隊の何方が先にリーフ街に着くかと
ホーゲンに尋ねると、
「数にもよりますが……4日、こちらは
国境で立ち止まって……
ジース王国側は強行軍で4日で、コウキ側は
ジース王国の国境で戦闘などをするので
ジース王国側が早くリーフ街に着くと告げると、
「アス村の村民が……
カチョウがドラゴンの飛来の為にアス村を
放棄したアス村の村民がパクオットがリーフ街を
独立させたせいでリーフ街で被害に遭うと
悲しい気持ちで言っていると、
「リーフ街のギルドに!」
コウキは携帯用の通信機を使用して
リーフ街の冒険者ギルドに聞くと
言い出すので、騎士団長は携帯用の通信機を取りに
テントから出て行くと
「どうするの?」
アイリがコウキに尋ねると、
「ドラゴンが何処へ行こうが
リーフ街には俺の母さんが居る。
リーフ街と共にジースを叩く!!」
ルーソアがツヴァイセルの傍に居たい為に
死んだことにしていることをコウキの冒険者パーティー
サァブデュゥードゥのクラウ、ホーゲン、アイリには
宮殿のコウキの部屋に集まった時にコウキが
説明をしているので頷くが、
「コウキ! お前が皇子なのも驚くが
皇后はなくなったはずだろ?」
コウキから沙良の件は聞いたがコウキの母親の
ルーソアの件は知らされていなかったナウライが
コウキに聞くと、
「聞けば、俺の指揮下に入るか……
コウキは母親のルーソアを同じ日本人で転生者で
何度も酒場で語ったりした仲間と思って言ってしまったと
後悔しながら此の救助隊に参加してドラゴンかジース王国の
領土を1部でも勝ち取れば参加している冒険者たちに
一代限りの男爵に爵位させると言うことで参加して
もらっているナウライ、エルク、カチョウは日本人で
転生して此の世界に来ていて冒険者として
各冒険者パーティーのリーダーなのでコウキが身分を
言った時に救助隊に参加する冒険者たちの
リーダーにしたので沙良については教えていたが
ルーソアが皇帝を捨ててツヴァイセルの
下に行ったことを公にすれば、ルーソアの出身地の
エール王国にはドラゴン・カッターが無い時代にドラゴンを
聖なる光のカッターで羽などを切り裂いてドラゴン討伐に
亡くなるまで貢献したことを感謝して像が立てられている。
更に、ルーソア祭まで開かれているのを壊すことになる
話をするにはコウキの部下になって働くなら
ルーソアのことを話すと言うと、
「元日本人だ! お前が皇帝に成って
好い目をさせてくれればな」
ナウライがコウキの部下になるにも
いい生活をさせてくれるならと条件を言うと
エルク、カチョウも頷くので、
「分かった、大臣とか役職につけるよ」
「殿下!!」
コウキはナウライたちに1代限りの男爵を授けると
同時にコウキが皇帝に即位したら要職に就かせると言うと、
ホーゲンが元日本人だからと言って他の国々や
貴族たちを押しのけて要職に就けることを
軽々しく言うなとコウキに叱咤するが
コウキはホーゲンを無視してルーソアについて
ナウライたちに告げると、
「異世界だなぁ……
「若返ったら、テストは高得点で、
ファミコンを1日中やりまくれる!!」
「おキャッ子クラブの下位だったけど
今の経験のままならトップに出て!!!」
ナウライは元の世界ではダイエットの為の食材、
バランス栄養食が流行っていたが自分はカロリィメイトを
忙しい時に食っていたなぁと思いながら
年齢も見た目も若返るのは剣や魔法の世界の
異世界なら納得とコウキの話を聞いて驚いていると、
カチョウは若返るなら元の世界に戻って
テストなんて簡単だから
毎日ファミリーズ・コンピュータで1日中
遊ぶと叫ぶと、エルクも夕方の番組に出演していた
アイドルグループに参加していた元の世界の時のことを
言いながら若返ったらトップを輝かせる立場から
教会で賛美歌をソロで歌わさてもらえるほど
歌唱力は上がっているし経験も豊富だから
俳優としてもトップに出れると息巻いてるので
コウキは転生して此の世界で生きているのに
前世の死んだ時か其の前に戻っての遣り直しを
言い出すのかなぁと思いながらルーソアの件は此れで
終えて通信機が来ないかなと
テントの入り口を見ていると、
「死んだ前に戻れたら、コウキは?」
アイリがコウキにエルク達のように
考えたら何をしたいかと聞くので、
「俺? 今が良いかな……
車で走っていて人が道路に出て来たので
ハンドルで回避したら壁か電柱にぶつかって
目を開けたら皇帝たちの顔を見て驚いた前に
戻ったら2股以上いましたのでスケジュールを
考える辛い日々はコリゴリなのでアイリだけを
愛している今が1番と冷や汗を掻きながら
コウキが言うと、
「私も……
アイリは東京に買い物に行くときに
友人と一緒に電車を待っていたら後ろから
誰かに押されてホームに落ちて目覚めたら
此の世界で新たな宿屋の娘として生まれ変わってから
コウキと出会った今が好きなのでコウキの言葉に
頷いていると、テントの出入り口に騎士団長が
携帯用の通信機を持って来たのでコウキは受け取って
リーフ街の冒険者ギルドに割り当てられた
通信機番号0070に通信機の横の4つのダイヤルを
0、0、7、0に合わしてから通信ボタンを押して
暫くすると、
「お電話ありがとうございます。
世界に羽ばたくHMM社です!
ティーナ・上杉・ソリュートが
担当させていただきます。
お客様、どのような御用件でしょうか?」
ティーナ御姉さまが通信機に出て
言われた言葉にコウキは
「エッチ、エム、エムって……
リーフ街の冒険者ギルドに繋げたはずが
聞いたことがない会社の名前を言われたので
戸惑っていると、通信機のスピーカーから
ティーナ御姉さまの声が出ていたので
アイリたちも戸惑っていると、
「わが社は、雑誌、コミックスなどを取り扱う
出版社です。上杉マリナを副社長に迎えて
インターネット、神界のブックストアなどに
卸しています」
私の御母さまが副社長をしている会社の説明をする
ティーナ御姉さまに
「あの……リーフ街の……
コウキは更に困った感じで言うが
「2018年は5か月が経ちましたが
マシンガーZの続編が映画公開されて
神界でリメイクが決まりました。
親会社のAKFのアニメ部門
カイメン・スタジオが制作を
担当することになりました」
ティーナ御姉さまが更に2018年に公開された
アニメが神界でリメイクされると言い出すので、
「あの……ラウド歴3982年で、
シャープ512年ですが……
コウキは沙良が居る世界の紀元とダァーツ帝国が
建国してからの元号を言うと、
「すみません。バイトの方を伝えてしまいました。
冒険者ギルド【スラヴァ・リーフ】です」
ティーナ御姉さまはコウキと遊ぶのは此れくらいにして
ギルドの名前を言うので
「あ、あっフルツさんを……
「ギルマスはアス村に着いて
アス村の方々をリーフ街に避難させている
所です」
コウキはツヴァイセルと話をしたいと
言うと、ティーナお姉さまはツヴァイセルたちが
最終決定したことを行っていることを述べると、
「ダァーツ帝国がアス村を救助する為に
組織された救助隊で、私はダァーツ帝国の皇子
コウキ・ダ・ダァーツです」
「皇子さまですか? 前世は7股していたと……
「……食料など足りないと思いますので
リーフ街に赴きたいと思いますので
国境を……
コウキは身分を言って話を続けようとしたが
前世で行っていたことをティーナお姉さまに言われて
アイリは怒り顔をして睨んだりナウライたちは
女好きだったのかと驚いている中でコウキは
今は違うと小声でアイリに言ってから
ジース王国に入るには国境の検問を
通らないといけないのでリーフ街側から
話してほしいと告げると、
「普通に検問を通れば……
ティーナお姉さまは国境の検問を普通に受けて
通ればいいと言うので
「救助隊ですが、人数が多いので」
コウキはアス村の救助の為に1000人もの
集団が行くことに検問兵が疑念を持てば
通してくれないと告げると、
「何しに来るんですか? 来るんですか?」
コウキたちがジース王国に入国する
理由をティーナお姉さまが尋ねるので、
「ドラゴンがアス村に来るでしょ!!
そちらにはドラゴン対策がないでしょ!!
我々が向かってるんでしょ!!」
コウキはアス村にドラゴンが飛来して
アス村で暴れるのを阻止する為の武器を持たない
ツヴァイセルたちに代わって
ドラゴンを倒すと叫ぶと、
「夜に来るのに、間に合いませんわ」
日も沈みかけて月も薄く見えてきている数時間後に
アス村にドラゴンが来た後にコウキたちが
アス村に着いてもドラゴンはアス村には
居ないと告げると、
「だから、そちらは避難させているんでしょ!!
ドラゴンがアス村から何処に行くかわからないでしょ!!
こちらに此れば此方で倒しますが!!
ジース国内に逃げた場合も此方の戦力がいるでしょ!!
だから!!! 国境で揉めごとなく通らしてほしいから!!」
コウキは誰だって分かっていると言い出してから
ドラゴン対策用のドラゴン・カッターは
リーフ街、ジース王国にないのでコウキたちが
ジース王国に入国してドラゴン討伐に
ドラゴン・カッターを使用するからと熱弁すると、
「そうですか、リーフ男爵に連絡をしてください」
ティーナお姉さまがリーフ男爵の方が
国境の検問について便宜を図ると言いだすので
「国境はジース王国の騎士団だがら、リーフ男爵じゃない!!」
リーフ男爵の息のかかった兵などでなく
ジース王国からの兵たちによって国境は管理されているので
簡単に国境を通してくれないと告げると、
「そうなんですか、私の妹がドラゴンを倒しますから
無理して来なくてもいいですよ」
ティーナお姉さまはコウキから国境のことを
初めて聞いたので驚きながら私がドラゴンを
倒すと告げると、
「あのなぁ、ドラゴン用の武器がないでしょ!!」
コウキは俺の言ったこと聞いていたのかと
声を上げて言うと、
「沙良ちゃんも居るし、勝人君、光ちゃんに
キューちゃんも来るから、コウキさんは
アイリさんと子作りした方が良いですよ」
ティーナお姉さまは沙良たちがいるので
コウキはドラゴン討伐を考えないでアイリと子作りをして
ダァーツ帝国の皇帝に即位しなさいと言うので
「結婚したいから、ドラゴンを倒しに行くんだよ!!」
アイリは平民なのでコウキと結婚となると
ダァーツ帝国内の貴族や国々が認めてくれる
成果を見せないと結婚は無理なので
コウキは今回のドラゴンの討伐でアイリを
認めてもらう為に救助隊を編成してジース王国に
向かっているんだと声を上げて叫ぶと、
「そうなの、アイリさんの魔法で
国境の城壁を壊せば認めますよ」
ティーナお姉さまはアイリの雷系の魔法で
国境の壁などを破壊すればダァーツ帝国内の
貴族たちはアイリをコウキの御嫁さんと認めると
言い出すのでコウキはツヴァイセルからアイリの
魔法のことが漏れているのかと思いながら
国境の城壁を壊してもジース王国の
領土の1部でも勝ち取らないと認めてくれないと
言おうとしたが話がズレていくので
「……そうですか、リーフ街は独立したと聞きましたが」
リーフ街が独立を宣言したことについて尋ねると、
「そうですね、近衛騎士団が来るそうで……
ジース王国がリーフ街の独立阻止に
動いていることをティーナお姉さまが
コウキに告げるので、
「ウエーザー辺境伯爵からも出るでしょ!!」
リーフ街を含むウエーザー辺境伯爵領から
リーフ街が独立するならウエーザー辺境伯爵は
騎士団をリーフ街に向けて出兵させるので
コウキたちの力が必要ならリーフ街は
ダァーツ帝国の傘下に入ったと言えば自国民を
守る大義名分で侵攻できると遠回しに言うと、
「大げさですよね。リーフ街は人口は5000人ですが
兵は0ですよ。リーフ男爵の兵はリーフ街から
居なくなりますから」
ティーナお姉さまはリーフ街が独立を宣言したくらいで
ジース王国が、ウエーザー辺境伯爵が動くなど
リーフ街の規模を考えれば可笑しなことと
笑って言い出すので、
「アス村の村民は!!?」
コウキはアス村の村民が此れから
戦闘になるリーフ街に行くことになるので
リーフ街から行き場所が変わったかと
尋ねると、
「リーフ街に避難です」
ティーナお姉さまは変更なしと告げるので
「アス村の村民を守るのも我が救助隊の任務です」
コウキはアス村の村民を守るのも今回の救助隊の
使命なのでリーフ街に避難するアス村の村民を
ジース王国の近衛騎士団などから守るために
国境を越えて進軍すると伝えると、
「立派ですね、でも、大丈夫ですよ」
「何故です?」
「私が守りますから」
ティーナお姉さまはアス村の村民を守ると言う
大義名分を掲げてコウキの救助隊の進軍することを
褒めるが、コウキの救助隊はいらないと
ティーナお姉さまが言い出すので
コウキが尋ねるとティーナお姉さまは
ジース王国の近衛騎士団を自分が壊滅させると
言い出すので、
「……分かりました、リーフ街には向かいますから
貴方の力を見せてください」
コウキは相手にできないと感じてティーナお姉さまの
戯言を見に行くからと告げると。
「分かりました。それでは御会いするのを
楽しみにしてますね」
ティーナお姉さまはコウキに剣士としての
私を見に来て驚いてねと言う感じで返すと、
「それでは……
コウキは通信機の通話終了ボタンを押してから
「国境で戦い、リーフ街に居る母と再会して
領土交渉をする!!」
疲れたように今後の方針を述べると
「7股って……
アイリがコウキに前世のことについて聞いてくるので
「馬車の中で!!」
コウキは休憩を終えて直ぐにジース王国に
向かう方が大事と言って前世のことは馬車の中で
話すと言うのでアイリはムッとしながらも
頷くと、
「なぜ、殿下の前世を、それに知らない名も……
クラウがコウキの前世やティーナお姉さまが
告げた勝人たちの名を知らないので言うと、
「勝つと、皿、俺たちみたいに……
カチョウが自分たちのように転生した者の名かと
考えながら呟いていると
「私が亡くなったのは1994年だから……
エルクが白血病で死んだ時の年を言うと
「俺は登山中に滑落して……1988年……
ナウライは会社の休みに登山した時に
休憩で座った切り株の地面が崩れて
滑落したことを言うと、
「2018年に映画って……
1970年代、1980年代のロボットアニメが
2018年に続編が行われていることに戸惑っている
カチョウ達を見てから
「殿下たちの元の……
ホーゲンはティーナお姉さまが
2018年の世界から来たのかと呟くと
「リーフ街に着けばわかるさ!!
親父に! 増援を!!!」
コウキはティーナお姉さまに会えば分かると
言ってからリーフ街に居るルーソアを守る為に
ジース王国と戦う決意を決めて
皇帝にドラゴンがアス村に来ていないが
増援要請を騎士団長に告げた。
そして、次の日の日が昇ると直ぐに
動く予定を変えて2時間後にジース王国に
向けて出発した。
救助隊で使用している馬は魔物の
アクセルソレルホースである。普通の馬より
体力があり休憩なしで1時間で40㎞は走れるが
途中の村や町などで休憩しないといけないので
国境に着くのは2日後である。
その為に救助隊は馬車、荷車、幌馬車は
先に先行することになった。歩きの兵や冒険者たちは
国境に4日後に到着予定である。
コウキたち300人は先行部隊として
国境に向かった。後続部隊700人は騎士団長を
隊長に国境に向かった。
後続部隊には増援部隊の先行部隊が合流する
予定である。
ジース王国の王都【ジース】の王宮の会議室で
王以下が集まって
「独立など……
ジース王がリーフ街が独立宣言をしたことに
ついて会議を開いてリーフ街の独立阻止を
決定した後に呟くと、
「パクオットを貴公が殺しておけば……
体格のいい顎髭を生やしている宰相が
アレックに言うと、
「王都では……
アレックは王都でのパクオット暗殺を
しなかったのはパクオットを見ている者が多かったと
言おうとしたら
「兄をリーフ男爵と共に殺せばいい!!」
第2王子の整った顔たちの女性受けする
セーヴィフ・ビーコック・ジースがリーフ街で
パクオットを殺せばいいとアレックの失敗を
問わないと言うので
「私も第2近衛騎士団と共に……
アレックはリーフ街に出兵する第2近衛騎士団と共に
行くと告げると、
「ダァーツ帝国が動いている、王都の守りを」
ジース王はダァーツ帝国がアス村の救助の為に
救助隊を派遣したのはジース王国に侵攻する
口実を得るためなので最悪の場合を考えて
アレックに王都の守りの準備を行う方が
大事と告げると、アレックはリーフ街の独立に
支障をきたす第2近衛騎士団を未来の私から受け取った
マジックボール、ガイア・ソード・マーク2で
壊滅出来るのにと舌打ちしていると、
「国境は王都軍、ダァーツ帝国を抑えます」
がたいの良い防衛大臣が国境でダァーツ帝国の
進軍を止めると言うと、
「ドラゴンが来ると……
小太りの財務大臣がジース王国に
生まれる前から今でもドラゴンがジース王国に
飛来したことがないのに来るとリーフ街が言って
独立を行うことに笑って言い出すと、
「リーフ街を直轄領にする! 行動せよ!!」
ジース王は会議室に居る者たちに
リーフ男爵領はジース王の支配下に置くと
確認の為に告げて会議は終わった。
だが、ジース王は神エポーラから
リーフ街の冒険者ギルドは不可侵と言われていたが
リーフ街の冒険者ギルドがリーフ男爵をリーフ街から
追い出してリーフ街をジース王国から独立させることを
認めればジース王国は分裂する可能性が高くなるので
リーフ街を第2近衛騎士団が落としたら
神エポーラに自分の命を捧げて
赦しを乞うと決意した。
会議室から廊下に出て王宮から出ようとしていた
アレックに
「エクスラーヴァ!」
第2王子が声を掛けるので
「何ですか、殿下?」
振り向いて返事を返すと、
「兄は? どんな感じだった?」
第2王子がパクオットについて聞いてくるので
アレックは会議でもパクオットのことは話したと
思いながら
「東の大陸で英雄と称えられるほどの人物に
成長していました。私を超えて……
つかさの協力があったにせよ東の大陸に現れた
巨人たちを退けた功績などで英雄と言われるほど
立派になったとアレックが屋敷でパクオットと
再会した時に感じたことを述べると、
「奴隷が一緒だったな」
アレックの話を聞いてパクオットが
リーフ街をジース王国から独立させたら
リーフ街を守るためにと東の大陸の国々が
動く可能性が高いと第2王子は考えて
パクオットの傍にアレックの義理の娘で
ジース王国の奴隷騎士で最強の騎士である
リストォラの名を言わずにアレックに聞くので
「リストォラですが……
アレックが名前を言うと、
「そうか、お前の所の足の速い奴を使って
此のチョーカーを渡せ!」
第2王子がジャケットのポケットから
黒い細い鎖を出してアレックに見せて
リストォラに着けさせるためにアス村に
早く着ける者を向かわせろと言い出すので、
「必要では……
リストォラには奴隷の機能が無くなった
チョーカーを着けているので不要ではと
アレックが言うと、
「この奴隷の首輪は遠隔操作できる。
わかるな……
第2王子は今までとは違う性能の物で
リストォラが着けているチョーカーの上から
着けると説明をしながら言うと、
「分かりました。2日後には」
アレックは第2王子からチョーカーを
受け取って王宮の兵たちが居る
居住区へと向かった。
第2王子はパクオットが亡くなり、
ウーレン共和国も沙良たちを奴隷にして
世界統一の開始だなと
笑みを見せて妻が待つ後宮に向かった。
そして、馬の操縦が上手い兵たちが
アレックによって選抜されて
アス村へと向かわせた。
アス村から空に輝く星をツヴァイセルは見上げながら
「空気が変わったな……
呟くと、パクオットが、リストォラが
ササユリが、ザックが、カードルが、トーラントたちが
沙良が見守る中で戦闘準備に入った。




