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22 何時も御傍にいますが、放置しています……

 ジース王国の王都【ジース】から

ジース王国の西側にあるリーフ男爵が治める

リーフ男爵領のリーフ街から半日の距離にある

アス村に向けて王都の商業ギルド【ジータア】の

ギルドマスターの小太りの頭の額が広い

テードル・ガ・アキナルが率いる商隊が昼過ぎから

向かっている。

 商業ギルドの専属の冒険者パーティー

エンジェル・ガードが先頭に立って馬車は

ゆっくりと街道を進んでいる。

 エンジェル・ガードのリーダーは

髪はショートカットの目がきつい細顔の

男性にも負けない筋肉をつけた女性で胸、肩には

南の大陸のダンジョンで出て来たのを購入した

ミスリルの鎧を着けて腰の剣ベルトから

 同じくダンジョンで出て来たのを購入した

ミスリルの剣を下げている。

 エンジェル・ガードのメンバーは10人で

其の内の2人は魔術師でローブを纏っている。

 馬車に乗り込んでいる王都、王都近郊の商人たちは

60人である。護衛として上記の冒険者以外にも

 パクオットのウイング・オブ・メッセンジャー、

ザッツアックのバトル・オブ・ハート、

 トーラントのボンズ・オブ・ジョイなどで

冒険者は総勢40人である。

 馬車は10台が列をなして進んでいる。

  馬車の速度は遅く1時間で4kmから6kmしか

 進まないし休憩を挟むので1日の移動距離は40kmも

行かない。アス村まで1週間かかる予定である。

 馬車の進む速度が遅いのは商隊が魔物の馬ではなく

普通の馬なのが原因である。

 魔物の馬ならアス村まで2日で行けるが商人たちは

魔物を嫌っているので普通の馬を使っている。

 魔物の馬と普通の馬の交配も進んでいるが

普通の馬を使いたがる商人たちが多いので

 高額な値段で取引される。

  商人、貴族の見栄も関係している。

   魔物の馬は耐久性、移動速度が求められる。

  更に、魔物などの襲撃から人を守るための

 攻撃魔法を持っている魔物の馬もいるが

普通の馬の相場の10分の1と安く取引されている。

 今回のアス村まで行く商隊の理由は

  アス村の近郊から取れる魔石などを 

   ダァーツ帝国に売る量の削減と

    リーフ男爵がジース王国から

   ダァーツ帝国にリーフ男爵領の編入を

  目論んでいるかの調査である。

 

 リーフ男爵が男爵領をダァーツ帝国に

編入させたい理由はダァーツ帝国がジース王国より

豊かで力が強いことである。

 次期国王の第2王子の王都からしか見ていない

行動にジース王国にいるよりダァーツ帝国の

次期皇帝のドラゴン対策用の武器の考案などで

良い評判が耳に入って来るからである。

 噂では冒険者稼業をしていて南の大陸のダンジョンの

魔物からのドロップアイテムや宝箱の中身などを

貧しい者に与えていることも伝わっている

 次期皇帝の名前は

  コウキ・ダ・ダァーツで21歳である。

 冒険者として活動している時の名は

コウダ・アザートを使っている。

  リーフ男爵は冒険時の名も知っているので

 ダァーツ帝国との繋がりを強めているが

ウエーザー辺境伯爵領の領土の1部となっている

リーフ男爵領の兼ね合いからリーフ男爵は

 自分の娘をウエーザー辺境伯爵の息子と

  婚約させている。

 リーフ男爵がジース王国から離れることが

数年後には起こる可能性が高いが表立った動きは

今のところは見られない。

 リーフ男爵はジース王国から離脱する前に

終わらせることがある。

 それがリーフ街にある冒険者ギルドである。

  冒険者ギルドの土地をリーフ男爵は

 狙って戦争を仕掛けるが冒険者ギルドの

ギルドマスターの采配によって敗北している。

 リーフ街の中にあるならリーフ男爵の物で

自由に摂取できるはずが初代のリーフ男爵との

取り決めで冒険者ギルドの土地は冒険者ギルドの物で

リーフ男爵が自由に出来ないと明記されている。

 此の時に決められた税などをリーフ男爵に

今も納めているが金貨1枚(日本円で100万円くらい)で

あるので他のリーフ男爵の臣下から文句が出ている。

 冒険者ギルドの土地の広さはリーフ街の10分の1の

広さを得ている。

 商隊はリーフ街の冒険者ギルドを味方に付ける

足掛かりをするのもジース王国の王から依頼されている。


 「男爵か……

  「ダァーツ帝国がジース王国を……

 馬車の後方を歩いているパクオットは

トーラントから王都【ジース】で活動している

 ウーレン共和国の密偵から最近のリーフ街の状況を

聞いてリーフ男爵がジース王国に対して戦争をするにも

 他の国の助けがいるが其の国がダァーツ帝国かと

思いながら呟くと、カードルはダァーツ帝国が

ジース王国に侵攻する為にリーフ男爵を利用するのかと

 呟いていると、先頭を歩いているエンジェル・ガード、

馬車と並行して歩いている冒険者たち、馬車の中から

 商人たちが後方をチラチラと見ていると、

  「私は、男爵よりも殿下が怖い……

 背負子を背負っているアズラーがリーフ男爵の

此れから行うことよりもパクオットの横に居る

胸、背中を露出して二の腕の部分はレースになっている

ドレスを着ている女性を怖がって呟いていると、

 「アラクネーは、俺のテイムした

   ダンジョンモンスターだがら、危険はないよ」

 南の大陸のダンジョン

  スパイダー・ダンジョンのボスである

 アラクネーがパクオットと戦わずに接待した後に

世界の王になれる方と言ってパクオットに

 就くと言って今に至っている。

  蜘蛛形態から人間形態に変身できるので

 周りを調べるために蜘蛛形態の自分の分身を

放ってパクオットと一緒に歩いている

 アラクネーについてパクオットが言うと、

 「アズラーさんも知らなかったの?」

   トーラントはパクオットたちが

  ダンションで接待されたとは聞いていたが

 接待した相手をテイムしていたことは

知らなかったのでパクオットの護衛を

隠れてしていた冥界の住人のアズラーに聞くと、

 「近くの商業ギルドにいましたが

   パクオットさんに危険が無いと分かり

    物品の売り買いをしていました。

     彼女のことは……トーラントさんは?」

 「俺たちは入ろうとしたが定員いっぱいで

   近くの宿屋で待機していて

    パクオットが出て来て来たら……

     言わなかったよな」

 アズラーは感知能力、死亡予知能力を使って

パクオットが死亡することは無いと判断して

 ダンジョン近くの商業ギルドに滞在していたと

告げると、トーラントはダンジョンの人数制限で

 ダンジョンに入ることが出来なかったので

近くの宿屋でパクオットが出て来るまで

待機していた後にダンジョンから出て来た

パクオットと合流して話を聞いた時には

アラクネーをテイムしたことを言わなかった

 パクオットに詰め寄って問いただすと、

  「ダンジョンのボスがダンジョンの外に……

    魔物を連れてるとさぁ……

  ダンジョンに生息している魔物は外にいる

 魔物と違ってダンジョンの外に出ると消滅する。

ダンジョンの魔物を手懐けることが出来ても

 ダンジョンの外に連れて行くことが出来ないのに

パクオットはアラクネーをダンジョンの外に連れ出して

一緒に行動をしているが人間形態のアラクネーは

誰もが見ても振り向く容姿をしているので

 トラブル回避でパクオットとは距離を取って

蜘蛛形態で活動している。

 パクオットはアラクネーをテイムしたことは

誰にも言っていない。カードルたちも言わないように

釘を刺している。

 今回は王都【ジース】から数キロ離れた所で

パクオットと合流して今に至っている。

 「だったら……

 トーラントがアラクネーとベターラと比べたくないが

大きな胸、形の良い御尻、男心をそそられる顔と

 パクオットが良いと言えば直ぐにでも抱きたい女が

魔物でも見せびらかせないでほしいので連れて歩くなと

 言い出そうとすると、

「簡単ですわ、我が主を殺そうとしている方たちが

  行動を起こさないように……

   アラクネーは商隊の者たちにパクオットを

  殺させないために姿を現していると言うので、

   「ギルドでも……

 ザッツアックが冒険者ギルドの時に

アラクネーが姿を見せなかった理由を聞くと

 「我が主が負けないと判断しましたので……

   リストォラもいますから……

  冒険者ギルドのギルドマスターがパクオットの

 技量を見抜いてザッツアック達との争いを止めなければ

冒険者ギルド内がザッツアック達の血で

床が染まっていたことをアラクネーは感じ取って

 冒険者ギルドの建物の隅で蜘蛛形態で

蜘蛛の巣を張っていたと言うのを聞いて、

 「何時もは?」

   トーラントがアラクネーにパクオットが

  危険と感じない時は何処に隠れているのかと

 聞くと、

   「蜘蛛形態になって我が主の近くに……

 「蜘蛛形態で……

   パクオットの近くで蜘蛛形態になって

  パクオットを見守っていると言うと

 トーラントはアラクネーの容姿で此の場で

行為をしたくなるほどなので人間形態は

止めてくれと言うと、

   「馬車の中の人たちに此の姿を見せて

     夜の相手に誘われるために……

 「虜にか?」

   「1週間もありますから……

 「女もいるが」

   「何方でも、貴方としてもいいですよ」

 「背中の爪、腕は、足か……

   「無くせますから」

 アラクネーはパクオットを殺す方たちと

夜の営みをしてパクオットを殺すことを

忘れさせる為に人間形態でいると

 トーラントに言うと、自分もメロメロ状態なので

アラクネーと何回もしたいならアラクネーの

言うことを何でも聞く1人になるなと思いながら

 トーラントが告げると、

  全員を虜にするのに1週間もかからないと

 アラクネーが言った後に

  トーラントは先頭を歩いている

  エンジェル・ガードは女性の冒険者たちでも

虜に出来るのかと聞くと、 

  男性、女性関係なく抱いて虜にと

 アラクネーが言った後にトーラントや

ザッツアックの股間を見ながら

 我慢できないのねと思いながら

  行為をすると告げると、

   アラクネーの背中から生えている

  蜘蛛の足があると行為をする時に

邪魔になるとトーラントが言うので

 アラクネーは取り外したり無くすことが出来ると

言うのでトーラントたちは夜に決行だと

 嬉しそうに燃えている中で

  ベターラは色気も無いし、魅力的な体を

 していませんよとアラクネーに嫉妬している中で

パクオットはケントが居るので此の話題から

 変えたいと思って

 「アラクネー、天使との会話は?」

 未来の私とパクオットがアレックの屋敷で

会話していた時はパクオットの近くで

 聞いていたのかと尋ねると、

   「眠らされていましたので……

  目を閉じて聞いていないとアラクネーが言うが

 パクオットは聞いていたと感じ取って

 「そうか……今更だが、天使とは?」

   「此処では……

 私と関係があるのかと問うと

  此の場所では言えないと

   アラクネーが言うので

 パクオットはアラクネーが私の関係者と

思って

 「俺を守るために?」

   ダンジョンで初めて会った時から

  パクオットを守るための行動をするのは

 私から命令されているのかと聞くと、

「えぇ……私は其の方に作られた者です」

  「作れらた?」

 「此れ以上は……

   沙良が嫌々ながらパクオットと

  結婚するにしてもパクオットが

 簡単に死ぬと沙良の御父さまの政に影響すると

思ってメホーラの家の管理室でメホーラに隠れて

 制作したのがアラクネーで管理室の履歴に

残らないようにしたのでメホーラは知らない。

 メホーラが知ってもウエーザー山脈から出て来た

魔物と言えば良いし、魔物の強い物のレベル50に

しているのでパクオットの護衛の為に作られた

魔物とは思わないだろう。

 それに、世界を創造するソフトのバグが

たまにあるのでダンジョンから出ていても

 バグと思うだろう。

更に、ウエーザー山脈辺りでは生息しているので……

  メホーラが推すコウキがアラクネーの

 ダンジョンにパクオットと一緒に入った時は

バレると思ったけどコウキは最下層のボス部屋には

入らずに地上に戻っていったのでバレずに済んだ。

 アラクネーが少しだけ私との関係を言うと

パクオットは天使が魔物を作るのかと驚いて

 聞き返すと私とアラクネーとの関係を

言うのはメホーラにバレるので

 アラクネーが言えないと言うので、

  「分かった、アラクネー?」

  パクオットは此れ以上は聞かないと

 アラクネーに言った後にアラクネーが足を止めて

森の方を凝視しているのでパクオットが

 アラクネーに尋ねていると、

 「なんだ?」

   ベターラに君の方が何倍も素敵とか

  弁解していたトーラントもアラクネーの様子が

 変なのに気が付いてパクオットの方を見ながら

呟くと、

   「盗賊か?」

  パクオットは森の中の影を見つけて

 歩き疲れて集中力が途絶える時間を狙っている

盗賊かとアラクネーに問うと、

 「森の中に、子供たちで……

  アラクネーは頷いた後に自分の分身が盗賊を

 発見して其のまま森に居るので分身を使って

盗賊を倒すと告げると、

  「いや、ドラゴン・ソードの試し斬りに……

 パクオットは腰から下げている鞘に入った

ドラゴン・ソードの性能を知るために

 盗賊を自ら倒すとアラクネーに告げると、

 「調整しませんと、森が無くなります」

   「知っていたのか?」

 「私を作った方の武器ですので」

   アラクネーがパクオットの腰から下げている

  鞘に入ったドラゴン・ソードをチラッと見た後に

 ドラゴン・ソードの剣圧を調整なしで振るうと

森が消滅すると言うのでトーラント、ベターラは

統星剣よりヤバいのを私が制作していることに

 頭を抱えている中で

  パクオットはアラクネーがドラゴン・ソードの

 性能を知っていたことに驚きながら聞くと、

アラクネーは私に作られた魔物なので沙良の武器や

 つかさの武器についての情報を作られた時に

インプットされているので

 ドラゴン・ソードのことも知っていると告げると、

  パクオットは左手でドラゴン・ソードのグリップを

 掴んで剣圧レベルを1から10まである1に

言葉を出さずに念話で調整した後に

   「トーラント! リス! ザック!

     森の中に居る盗賊を倒すぞ!!」

 鞘からドラゴン・ソードを抜いて

  大声で戦闘の用意を叫ぶと、

 馬車の列の先頭にいたエンジェル・ガードの

リーダーがパクオットの方を見て

 「なんだ!!? 敵襲?」

   呟く間にパクオットの叫んだことにより

 森から姿を現した魔物のウルフが馬車に

襲い掛かろうと走って来るので

 「冒険者!! !!? 対応が!!」

   エンジェル・ガードのリーダーは

  馬車と並行している冒険者に戦闘準備を

 言い出すが、魔物のウルフは走りながら

口から炎を出そうとしているので対応が遅れたと

 エンジェル・ガードのリーダーは悔しがっていると

  走っている魔物のウルフの目の前に

 水の壁が地面から姿を現して魔物のウルフを

弾き飛ばしている光景にザッツアックと仲間が

 アラクネーの魔法に歓喜していると、

  「ウォーター・ウォールを解除!!

    ドラゴン・プレッシャーで終わらせる」

 ドラゴン・ソードの柄にある聖神鉱石に

空気中の魔素が吸収されて行くと

 剣が輝いて行くのでトーラント、リストォラ、

冒険者たちが驚いている中でアラクネーに

 パクオットが魔法を解除するように叫ぶと、

   「子供たちに盗賊が動けないようにします」

  アラクネーは盗賊が逃げないように分身を使って

 身動きできないようにすると告げるので、

 「最初だからな」

   パクオットは一振りで何処までの範囲の

  敵を倒せるか分からないのでアラクネーの

 援護に感謝すると、

   「殿下! 撃ち漏らした時は!!」

  「頼む!」

    リストォラも統星剣を構えて

   パクオットが盗賊を撃ち漏らした時は

  私が盗賊を倒すと告げるので

 アラクネーの分身が盗賊を拘束しているので

逃げる可能性は無いと思いつつ

 パクオットはリストォラの意見に

賛同すると、アラクネーが

 「解除します」

   魔法を解除すると言うと同時に

 パクオットがドラゴン・ソードを振るうと

ドラゴンの形をした剣圧が盗賊、魔物のウルフを

飲み込んで過ぎ去ると街道寄りの森は燃え上がった

後のようになり盗賊は消滅したり手足が無い

遺体が地面に横たわり魔物のウルフも消滅したり

頭が無い遺体で地面に横たわっていた。

 「す、すげぇ……

   ザッツアックは剣の一振りだけで

  盗賊を殲滅したことに震えながら

 言葉を放つが他の冒険者たちは魔法と

同等か其れ以上の一振りに言葉が出なかった。

 それから少しの時間が流れて我に返った

リストォラが鞘に統星剣を納めながら

 「殿下! 此れが王宮に眠っていた剣の威力ですか?」

   パクオットに近づいて笑顔で言うと、

   「ナーラサに渡らなくって良かったよ」

 レベル1で此の威力に戸惑いながら

沙良がドラゴン・ソードを選んでいたら

 この世界を沙良が統一していると思うくらいの

  凄い武器と苦笑しながらリストォラに言うと、

   「そうですね……

 トーラントから沙良の凄さを聞いていても

直に見ていないのでトーラントが誇張していると

 思っているリストォラは沙良が使わずに

パクオットが使うことで自分を越えたことに

 寂しさを感じながらパクオットの言葉に

賛同していると、

  「その剣は、ダンジョンで見つけたのか?」

 テードルと共にパクオットに方に来た

エンジェル・ガードのリーダーの

 ササユリ・ガーネットがパクオットに

詰め寄って問いただすので

 「昔に、ウーレン共和国からの贈り物に

   入っていた剣さ!」

 ウーレン共和国からジース王国に贈呈品として

送られた物の中に入っていた剣と

 パクオットが言うと、

 「見せてもらえませんか?」

   テードルが集まりだした商人たちに

  パクオットのドラゴン・ソードを鑑定させたいので

 手に持たせてくれませんかとパクオットに尋ねると、

  「いいよ」

    パクオットは剣の刃の方の柄の部分を

   左手で掴んでグリップの方をテードルの方に

  見せると、テードルはドラゴン・ソードの

 グリップを握ったのでパクオットが手を放すと

テードルは直ぐにドラゴン・ソードを地面に落とすので

 「俺の剣を……

   パクオットが私が制作した大切な剣を

  地面に落とすなと苦言を言うと

 ササユリがテードルに変わってドラゴン・ソードの

グリップを掴んで地面から持ち上げようとしたが

 「お、重い……こんな重い剣を……

   「重い? トーラントに渡したのと……」

 持ち上げることが出来ずにいるササユリの言葉を

聞いてパクオットは統星剣が所有者以外が持つと

もの凄い重さの剣になる機能がドラゴン・ソードにも

 付いていることで統星剣は私が制作した剣と

  分かって微笑んでいると、

 「何を笑って……

   ササユリがパクオットの笑みが分からないので

  問いかけると、

   「その剣は、我が主以外が持つと

     持ち上がらないほどの重さに

      なるのです」

  アラクネーがササユリの問いに答えると、

  「所有者以外が……御前ではなく

    近衛騎士団長か持つ剣だろう」

 ササユリはドラゴン・ソードを持つに

相応しいのはジース王国で最強騎士と言われている

 アレックと言うと、

  「ジース王国の第1王子に向かって! 御前か?」

 ササユリのパクオットを御前呼ばわりしたので

  トーラントが注意すると

   「我が主、面倒です、此奴らを殺して

     アス村に行きましょう。

      此奴らは盗賊に襲われて

       死んだことにして……

  アラクネーがパクオットを侮辱する

 商隊を全滅させて私と会える可能性が高い

アス村に行きましょうと進言するので、

 「止めとこう。盗賊と結託していたと

   思われるからな」

 「分かりました」

   パクオットは商隊がアス村に行くことは

  ジース王国側も知っているしパクオットが

 一緒に行動をしていることも知っているので

アス村までの道のりで商隊が村などに寄らずに

パクオット達だけが村などに寄って盗賊から

命からがら逃げて来たと報告してもジース王国側は

 パクオットが商隊を全滅させた罪を着せて

パクオットを殺す為の部隊を出兵させたり

ジース王国の西の国境でパクオットを逮捕させたりする

可能性が高いのでアラクネーの案に反対を告げると

 アラクネーはパクオットの意見を聞いて

其処まで頭が回らなかったので反省しながら

 パクオットの意見に賛同すると、

   「で、パクオットの魔物がいるから

     護衛はいらないよな」

 トーラントが沙良の命令でパクオットの

護衛をしているが、沙良、つかさ、光悦、私の眷属を

除くとアラクネーが此の世界で一番強いと

 思うほどなので護衛の任務を放棄したいと言うと、

   「何を言ってるの!! ナーラサさまに

     報告するのが任務でしょ!!

      今の状況をナーラサさまに!!」 

 ベターラが護衛の任務は放棄してもパクオットを

アラクネーが護衛するのでトーラントの意見には

賛成だけど沙良にパクオットについて定時連絡をする

任務は放棄できないとトーラントに叫んでいると、

 「ナーラサ? ウーレン共和国の大統領の……

 テードルはジース王国の王や第2王子と一緒に

ウーレン共和国に赴いた時に沙良と出会った時、商売を

広げるために単独でウーレン共和国に赴いた時に

沙良の御父さまと共に居た時の沙良と出会った時の

 沙良かと思いながら冒険者のトーラントから

沙良の名前が出て来るのかと疑問に思って呟くと、

 「ウーレン共和国の俺専用の護衛騎士団の

   2人で、此の剣を取らずに他の剣を選んだ

    じゃじゃ馬の御嬢さまが騎士団長のな」

 パクオットはトーラントたちは沙良が

パクオットの為に設立したパクオット護衛騎士団の者と

告げた後にドラゴン・ソードを選ばずに違う剣を選んだ

 パクオット護衛騎士団の団長と沙良のことを言うと、

  「細腕の女が剣を持てるはずがない、

    私の腕のようにな!!」

 テードルが単独で行った時の護衛で

ササユリがウーレン共和国に行った時にテードルは

ウーレン共和国の国民が住む内側に入れたが

ササユリは入れなかったのでテードルが戻って来た時に

一緒に居た沙良を観察すると鍛え上げた筋肉を持たない

細腕の女だったと思い出しながらパクオットの言葉に

反論するように告げると、

 「見た目で騙されてはいけませんよ。

   私でも1秒も立っていられない相手です」

 アラクネーがササユリ、冒険者たちに

沙良はアラクネーよりも強いと言うので

 トーラント、ベターラが頷いていると

  剣を交えたくないアラクネーよりも

 上かと冒険者は疑問符を浮かべている中で、

  「死体を如何しますか? 我が主」

    アラクネーがパクオットに聞くと、

「死体は魔物や動物が食うだろう。

  遺品は貰って行こう。

   カードル! トーラント! アズラー! 頼む。

    商隊は進みながら食事だ!

     ベターラはナーラサに連絡だろう!

      俺がしたい!!」

  パクオットは死んだ盗賊の遺品の回収を

 トーラントたちに指示した後に止まっていた

商隊をアス村に向けて出発と商隊のリーダーのように

指示をするとササユリたちはアラクネーを従える

パクオットに逆らうことは無駄と考えて

 動き出すと、パクオットはベターラが沙良に

連絡するなら代わりに話したいと言うので

  「分かったわ」

 パクオットに沙良のことが或る程度バレているので

ベターラはスマートフォンを皮袋から出して

 パクオットに使わすことを承諾した。


  沙良の此の世界での御父さまの屋敷の

 自分の部屋でベターラから自分のスマートフォンに

電話の着信のメロディーが流れるので何時もは

メールなのにと不思議そうに緑のボタンを

 指でスワイプして

 「どうしたの?」

   電話に出ると直ぐにベターラに問うと、

 『初めまして、パクオットです』

  パクオットの声が流れたので

 沙良は昨日からパクオットを護衛していたことが

バレたからってスマートフォンを貸すことは

 ないでしょうと思いながら

  「初めまして、ナーラサです。

    貴方が私に聞きたいことがあって

     ベターラに借りたのかしら」

 パクオットに尋ねると、

  『そうだ! 俺の為に護衛騎士団の設立は

    有難いが、もう結構だ!』

 「なぜ?」

  『君と結婚はしない、東の大陸で

    一生を過ごす気だ! 

     此れ以上、君の支援を受ける

      言われもない!!』

 「分かったわ、替え玉と結婚することが

   決まったから……

   『それは、俺は知らないことだ!』

「結婚は如何するの?」

  『しないさ! 冒険者ギルドのギルマスになって

    後進を育てて終えるさ!』

 「そう……天使とは結婚しないの?」

『エッ……

   「どうしたの?」

 『け、けけ、結婚はするわけないだろう!!』

   「リストォラとは?」

『しないよ、俺には勿体ない、良い男と……

  「……私って、天使の眷属で、私の旦那だけど」

『女同士で……

   「性別なんて天使には無いわよ」

『そうなのか……天使と結婚してるのか?』

  「そうよ、親が煩いから、貴方の替え玉と

    50年間いて上げるだけ……

 『夜とか……

   「するわけないでしょ、天使と天使と関わった

     男と体を合わすだけ」

 『!? 2人も……天使は其の男と!!』

   「天使が好きな人は、私を入れて6人よ。

     それでも、結婚したい?」

 『……今までの感謝を言いたいだけだ!

   アス村で!!』

 「昨日帰ったけど、来る予定ないわよ」

   『昨日、居たのか?』

 「リーフ街の傍に……

   『だが、未来の天使がアス村にって……

 「そう、私に黙っていたのね。抱かれていた時に

   聞けば良かった!!」

『抱かれたって……

  「結婚してるんだけど、今は天使と天使関係の

    男とね」

 『2人も……

   「未来では、貴方も入るみたいね」

 『俺は……天使だけで……

   「そう、結婚する気あるのね」

 『いや、感謝をだな……

   「良いこと教えてあげるわ」

 『な、なにかな……

   「天使と結婚すると、私も付いて来るのよ」

 『拒否は……

   「結婚は諦めなさい」

 『……飲もう』

   「貴方は天使の好きなタイプじゃないわ」

 『そうなのか……

「そうなの、未来で貴方が天使と結婚する理由を

  アス村で見たいから、今から其方に行くわ」

  『今から……

 沙良は通話を一歩的に終わらして

  「リザーサ! 今からパクオットの所に!!」

 侍女のリザーサに全ての公務をキャンセルして

アス村に向かっているパクオットに会いに行くと

 沙良が告げると、

 「分かりました、大統領には?」

   リザーサは沙良の着替えの準備を

  同じ部屋にいるメイドに告げた後に

 沙良の御父さまに公務はキャンセルする

理由を言わなくて良いのですかと

 沙良に尋ねると、

 「昨日、明美に激しく攻められて股が痛いと!!」

 昨日の夜の私や光悦との行為で痛めたと

  沙良が言うので

  「さっきまで、明美さま達と

    遊んでいたのに?」

 リザーサは私たちが帰還するまで

  一緒に遊んでいたのに嘘は行けませんと

   沙良に告げると、

 「遊び疲れて、痛さが増して来たからよ!

   1週間は明美御殿で安静にしないと

     いけないって!! お医者さまが!!」

 遊んでいる時は痛さも忘れていたけど

  終われば痛さの方が勝って今は激しく痛いので

   お抱えの医師のオルセル・セコビッチに

  診察してもらって言われたことには

 従わないといけないと告げると、

  「マジックボール、魔法で……

 「自然に治すのよ! 魔法なんて野蛮よ!!」

 沙良は攻撃魔法は習得しているが回復系は

習得していないので魔法を使えない人用に製作した

小さい球(マジックボール)に魔法の種類を念ずると

其の魔法特性の玉になって回復など簡単に出来るし

オルセルも蘇生などは出来ないが回復魔法を使えるので

 オルセルの魔法で治ると

リザーサが告げようとすると

 沙良は魔法は邪道と言うので

  「分かりました、大統領に沙良さまのことを

    話した後に合流します」

  リザーサは素直にパクオットに会いに行くと

 言えばいいのにと思いながら沙良の案を

沙良の御父さまに告げると言うと部屋を後にした。

 入れ代わりでメイドが沙良の衣装を持って来て

  沙良は着替えを始めた。


 パクオットは沙良と会話をする為に

アス村に向けて動き出した商隊から

 離れてしまったのでパクオットの護衛の為に

一緒にいるアラクネーに

  「通話が切れたんだが……

 ベターラのスマートフォンをアラクネーに

見せながら言うと、

 「貸してください」

   アラクネーがスマートフォンの

  操作をするとパクオットに言うと

 パクオットはアラクネーにスマートフォンを渡すと

アラクネーは通話が切れてホーム画面になっているので

 「ナーラサさまとの会話は終了しています。

   ナーラサさまから……

  パクオットに通話が終わっていることを告げた後に

 沙良から何か言われたかとアラクネーが聞くと、

  「来るとか……

 「合流して、来るのを待ちましょう」

   パクオットは最後に沙良が言った言葉を

  アラクネーに告げると沙良が此処に来るのを

 商隊と合流して待ちましょうと言うと、

  「ウーレンから此処まで2週間は……

 ウーレン共和国の首都から今いる場所まで

2週間はかかるとパクオットが言うと

 「今日の泊る村で合流すると思います」

   アラクネーが商隊が今日の夜に泊る村に

  沙良が来ると言うので、

 「無理だろう……

 天使の眷属と言っても場所と場所を繋ぐ魔法は無いので

パクオットはアラクネーが自信を持って言う言葉に

 反論すると、

  「着けば、分かります」

    フッと笑ってアラクネーが言うので

 「来れるわけがない……

   パクオットは論争していても時間の無駄なので

  アラクネーに否定を言って商隊の方に走り出した。

 


 空がオレンジ色に染まり出すころに

宿泊で賑わうウフェスト村に商隊が着くと

 活気ついている村の中には馬車が入れないので

村の周りに商隊以外の馬車が止まっている近くに

 商隊は移動して馬は近くの木と木の間に

雨よけ用に木の板が並んで屋根になっている所の

 地面に木の杭が打ち込まれているので其の期の杭に

馬に繋がった手綱を結んだ後に干し草が入った桶を

馬が食い易い位置に置いて

 「次は、俺たちはテントを張って……

   パクオットはトーラントに

  テードルと商人たち、エンジェル・ガードは

 村の宿に泊まるが、冒険者とパクオットたちは

村の外で休むのでテントの準備と言うと、

 「アズラーも……

   「彼奴は行商で商売があるから……

 トーラントはパクオットの冒険者パーティーに

アズラーが入ったのに自分だけ村の宿に泊まるので

 裏切り者と言うとパクオットは行商として村で

商売をするついでに村の宿に泊まるのは仕方がないと

 トーラントを宥めるように言うと、

 「冷蔵庫か?」

「だろうな、注文もらっても……

 ウーレン共和国から此の世界で広まっていない

冷蔵庫の売る許可を得たアズラーが此の村で

 冷蔵庫のパフォーマンスを見せて売り込むのかと

  パクオットにトーラントが聞くと頷いた後に

 冷蔵庫は背負子に載せて来ていたのは1個だったので

其れ以上の注文を貰っても売る冷蔵庫が無いと思った

 パクオットが呟くのを聞いたトーラントが

  「彼奴も俺たちのように通信機は持っているから……

 冒険者ギルドが主に通信機を使用している以外は

所有している者がほとんどいない通信機をトーラント、

ベターラのように持っていると言うので

 「ウーレン共和国のギルドに連絡して

   送ってもらうか……

 「そういうこと、皮袋に何個も入れてるみたいだけど」

   パクオットは注文分は自分の携帯を使って

  ウーレン共和国のギルドに冷蔵庫の配達を

 連絡するので此処からアス村に行くまでに

アズラーは物凄く儲けるなぁと思いながら

 トーラントに言うと、トーラントは

パクオットが離れている間にアズラーと話した時に

王都【ジース】に入る時は何も持たずにいた

アズラーが王都【ジース】から出る時は

 冷蔵庫を袋に入れて背負子に載せていたので何処から

持って来たのかと尋ねると、王都【ジース】に入る時から

肩からベルトを使って掛けている鞄がトーラントたちの

皮袋と同じ使用とアズラーが答えたついでに冷蔵庫は

20個は収納していると言ったことをパクオットに

 告げていると、

  「我が主、ナーラサさまが来ましたので

    私は護衛を止めて傍観者になります」

 アラクネーが木々の間から現れて沙良が来たことを

告げた後にパクオットに沙良が来たことで

危険なことがなくなったのでパクオットの護衛を

止めることを告げた。

 パクオットがアラクネーをテイムする時に

束縛みたいで嫌だったのでパクオットが危険と

アラクネーが判断した時のみ護衛や援護をすることで

 契約が成立している。

  今回はエンジェル・ガードは女性のみの

 冒険者パーティーでパクオット暗殺の為に

パクオットを誘惑する可能性が高かったので

人間形態でパクオットの護衛をしていた。

 アラクネーは蜘蛛形態になって遠くから

パクオットを観察する為に消えると、

 「来た?……

   「殿下、誰が?」

 「私よ、初めまして、ナーラサです」

   アラクネーの言葉を聞いて

  ウーレン共和国に居る沙良が来たと

 嘘を言って消えたのかと

パクオットが思っていると

 リストォラは沙良についてアラクネーと

パクオットの会話は知らないので

  アラクネーが消える前に言った人は

 ウーレン共和国の大統領の娘だったと

ベターラから聞いたことを思い出しながら

パクオットに尋ねると、

 木々の間からブラウスの上にベストを来て薄いコートを

羽織って乗馬ズボンにブーツを履いた凛とした顔つきの

赤髪をポニーテールにした沙良が現れてパクオット達に

挨拶をすると、

 「ナーラサさま! なぜ?」

   沙良を確認したトーラントとベターラが

  地面に跪いてトーラントが沙良が来た理由を聞くので

   「パクオットが明美を口説くのを直に見たいから

     来たのよ!」

 沙良は未来の私がパクオットと結婚している理由を

知りたいから此の場に来たと言うので

 「パクオットが? 明美さまは……」

   「明美さまは、パクオット殿下は好みでは……

 トーラントは沙良の言葉を聞いて私が帰還した後は

秋人お兄さまとの結婚の準備などで

5月の結婚式以降しか此の世界に来ないことを

聞いているので驚いていると、

 ベターラも私がパクオットを好んでいないことを

知っているので私をパクオットが口説き落とすことは

無理と沙良に言うと、

 「私に隠し事を! アス村で会ったら

   光悦をバラバラに!!」

 沙良はトーラント、ベターラの言うことは

パクオットから聞いた未来の私のこと、つかさ達から

パクオットが未来で私と結婚していることを

私が沙良に隠していたことに腹を立ちながら

アス村で私とパクオットが会うことは

間違いないのでアス村で私に会ったら

光悦に悪戯をすると叫ぶと、

 「明美さまでは……

 トーラントが光悦ではなく私に悪戯をしないのかと

聞くと、

 「光悦は私の玩具だから!!」

   光悦は遊び道具なので嫉妬や怒りの時に

  虐めるのと沙良が言っていると

   「貴方は誰ですか!!」

 「本当に、ウーレン共和国から?」

   リストォラはトーラントたちが跪いている

  相手がパクオットの婚約者のナーラサとは

 思えなかったので沙良に問う中で

カードルは冒険者としてパクオットと旅立つ前に

 ウーレン共和国の国会議事堂で沙良と会っているので

少女から大人の女性になっても面影があるので

沙良本人で間違いがないと思いつつ

 ウーレン共和国から此処に自分たちと同じ時間に

  いるのは可笑しいのでリストォラの

   問いに被る感じで尋ねると、

 「ウーレンから此処まで一瞬で来れる

   魔法があるのよ」

 沙良がカードルにスマートフォンのゲートアプリで

来たことを簡単に告げるとカードルは聞いたことが

無い魔法で此処に来たことにトーラントの方を見ると

頷くので旅などが楽になる魔法を教えて貰おうと

 考えていると、

  「私の!! 貴方は!!」

 スルーされたリストォラが再度さけぶと

  「婚約者のナーラサよ!……

 沙良がパクオットの許嫁と言った後に

  リストォラの近くに一瞬で来ると

   「パクオットに好きって言わないの?

     一夫多妻で良いわよ」

 小声でリストォラの耳元で言うと

  アレックの屋敷での未来の私との遣り取りを

 思い出して

   「え、えええ、なんあななな……

  意味不明な言葉を言って赤面して

 地面に倒れそうになるので沙良が倒れないように

支えて

 「パクオット! アス村まで行くから!!」

   パクオットに沙良がアス村まで付いて行くと

  言うので

   「天使との愛の告白を聞かせてやる!!」

 パクオットは沙良に私との愛の告白を

  見せつけてやるとニヤッとしながら言うと

   「振られると思うけど……

 沙良は私の好みではないパクオットが

告白しても直ぐに振られて終わりを見せてもらうと

 フフッと笑った後に私がパクオットの告白を

どのように受け入れるのか分からないので

アス村で確認ねと声を上げて笑うと

 パクオットも笑うので

  周りは2人は如何したのかと見ていると、

   「殿下! 村長が呼んでいる!!」

 襟付きの男物のシャツを着てサンダルを履いた姿で

村から出て来てササユリがパクオット達がテントを

張っている所に来るとパクオットに叫ぶので

 「俺は冒険者だ! 殿下ではない!!」

   パクオットはジース王国の王子ではないので

  行かないと返事をすると

「天使と結婚するなら人脈は広げていた方が良いわ」

  沙良が私と結婚するなら今後のウーレン共和国の

 政にも影響を及ぼす可能性があるので村長が

パクオットと会いたいと言うなら会った方が良いと

 告げるので、パクオットは結婚の言葉で折れて

  「分かった!」

  気絶してベターラに体を預けているリストォラを

 チラッと見てから返事をして沙良の少し後ろから

付いて行くと沙良がササユリの目の前に止まって

 「村長の家に案内してくれる?」

   ササユリに村長の居る所に案内しなさいと

    睨みながら言うと、

 「商隊の護衛にいなかったわよね。殿下とは?」

   ササユリは商隊の護衛の為の冒険者パーティー、

  個人で請けた冒険者の中にいなかった沙良が

 パクオットと共に村長に会おうとするので

  問いただすと、

   「ウーレン共和国の大統領の娘。

     パクオットの婚約者よ」

  沙良が自分の身分を言うと、パクオットと此処まで

 一緒に来ていない者と考えたササユリは

  「男の臭いがプンプン、童貞の殿下と

    後から寝るの?」

 村の娼館の娘がパクオットに近づいて

  お金の交渉をしてテントから見えない所か

 娼館でするのかと聞くと、

  「テードルの愛人が良く言うわ。

    バム・ガーネットの妻が

     不倫ね」

「村娘の割に……

  武器などを渡してもらう為よ。

   それに、妻ではなく恋人。

    彼奴はリーフ街に恋人に会いに行ってるわ」

 沙良が商業ギルドのマスターのテードルと

  愛人関係を結びながら冒険者のガーネットの

 妻の1人であるとササユリの素性を言うと、

  ササユリはテードルの妻にはテードルが

 王都【ジース】から商売で出て行く時は護衛として

夜の営みの相手として認められた愛人関係であると

 言った後に、ガーネットとは恋人であり

  結婚はしていないと告げた。

   ガーネットは今はリーフ街に向けて

  仲間と一緒に向かっているのは恋人と

 会う為と付け加えてササユリが告げた。

  ガーネットは冒険者ランクAであり

 体格のいいオジサンである。体格の割に

俊敏な動きをする。ガーネットは結婚はしていないが

 貴族、商人、冒険者と付き合っている。

  更に、依頼で訪れたリーフ街に恋人がいる。

   今では王都でのストレス解消のために

    リーフ街の恋人のところに行って

     恋人と数日を過ごしている。

 ガーネットにササユリが模擬戦で負けてから

ガーネットを師匠として剣の修業を見てもらいながら

体の関係まで行ったがガーネットの恋人のように

 一緒に住んでいない。

  ササユリは武器をタダで貰えたらと

 テードルと接触して今に至っている。

  ササユリの冒険者パーティーは商人たちの

 夜の相手もする者をササユリが集めている。

  沙良がガーネットの妻とササユリに言ったことは

 ササユリが恋人と訂正したが恋人としても

ガーネットと距離を取っている。

 テードルとの関係で村、町、都市でテードルの

商売の相手と寝たりするからである。

 ガーネットは他の男と寝るササユリと

一緒に住むわけにも行かなかったが

 ササユリがガーネットの所に来れば

ササユリを優しく抱いてあげている。

 ガーネットとササユリが体の関係を

持っていることは一緒に住んでいる者たち以外で

王都【ジース】で知っている者はいないので

沙良が知っていることに驚きながら

 「殿下! 何人も寝ている女に恋人って

   言われて、どう思います?」

 パクオットに沙良を村娘と思っているササユリが

沙良のことを聞くと、トーラントはパクオットが

 成人しているのに未だに女性を抱いていないのかと

  周りから不能かと憐みの目で見られて

   地面に座り込んで天使と初めてをしたいからと

  ブツブツと言っているのをケントがカードルに

 童貞って何ってしつこく聞いていた風景を見ながら

  沙良と喧嘩しないでくれと願っていると、

   「連れの女もいるのに、やってないの?」

  ササユリがダメ出しをすると

   「俺は男が好きなんだ!!」

  パクオットは立ち上がって

   天使とするまでは誰も抱かないために叫ぶと

  周りは引いて行くのを見ながら

   「天使のことが好きなのね」

  沙良が微笑んでパクオットの左腕に

 自分の右腕を組んで胸も押し付けるように

パクオットに寄り添って小声で言うと、

 「……て、男が好きなんだ!!」

   此れが天使なら良かったのにと思いながら

  周りに男を好きと言ったので沙良に腕を組まれて

 何も言わないのは不味いと思ってパクオットが

改めて男が好きと大声で叫ぶと、

   「その男が好きなの、天使だから……

  沙良のパクオットに続いて言った言葉に

 娼館の女だから男好きなのは分かるが

天使って何だと思って周りは考え込んでいると

 トーラントは沙良がパクオットに寄り添ってる姿に

嫌々ではなく正式に結婚をすることを決めたことに

驚いていた。ベターラも私が秋人お兄さま、光悦、

美里、瑠衣と沙良以外にも結婚相手がいると聞いて

 パクオットが其の輪に入ろうとするのかしらと

  パクオットが困惑する未来を思いながら

   沙良たちを見ていると、

 「言っていたな」

   「そうよ」

パクオットは沙良とのスマートフォンを通じての

遣り取りで天使が女性だけど沙良が抱かれていることを

 思い出して同じ天使が好き同士なんだと

  パクオットは天使と此処では言われている

 私についてアス村に行くまでに色々と聞こうと

  笑みを見せて言うと、沙良は自分以外にも

 私には相手が居る事をパクオットが思い出したので

  更に体をパクオットに預けるように

   密着すると、

 「村長には、俺の好きな男の話をしよう」

   「くわしくね」

 「案内しろ!!」

   沙良に私と最初に出会った時のことを

  誤魔化しながら村長の所で私の性別を変えて

 語ろうとパクオットが言うと、沙良はパクオットの

才能の開花が出来たのは私が関係しているので

詳しく教えてと言うと、

 パクオットは頷いた後にササユリに

  村長が居る場所に案内をするように言うと、

   「えぇ、男が好きな男って

     前世でも居たけど、

      男好きで女も行けるって……

  男好き宣言をした割に沙良と密着されて

 嫌な感じを見せないパクオットに戸惑いながら

  女は好きだが男の方がより好きな人なのと

 前世の記憶を辿っても見ることはなかったと

思いながら呟いた後にササユリはパクオット達を

村長たちがいる村長宅に連れて行った。

  

 村長宅は木造の平屋の建物で玄関から入って

リビングに通されるとテーブルには料理された品が

皿に盛られたのを各人が自分が持っている

 皿に分けてフォークやスプーンを使って

食べているのを止めて

 パクオット達を見るので

 「冒険者のパクオットだ! 俺に?」

   村長たちに挨拶をすると

「殿下! 小さい殿下を王宮で見た時から

  次期王は貴方と思っていました!!」

   頬がこけて白髪頭の50過ぎの村長が

  会議の為に王宮に行った時にパクオットを

 見かけたことを言いながら東の大陸での

活躍を行商から聞いてジース王国の次期王は

 目の前の貴方とパクオットに言うので

  テードルがパクオットのことを

 村長から聞かれて肯定を言ったのかと

テードルを睨むと、

 「殿下を馬車の移動などで見かけて

   殿下と聞かれたので、そうですと……

 しつこく村長が聞いて来るので根負けして

ジース王国の第1王子と認めたとテードルが言うので、

 「王位継承権は無いんだが……

「パクオットを殺そうとしている貴方が

  村長たちにパクオットが王子と言ったら

   パクオットが死んだら貴方が疑われるわよ」

 パクオットは第2王子に王位継承権があるので

村長が次期王がパクオットと言っても無理なので

諦めてくれという感じで言うと、

 沙良はアス村に行くまでにパクオットを殺すように

ジース王国の王から命令されたテードルが

 村長にパクオットが王子と認めて言うのは

  今後のことを考えると不利になると

   パクオットが村長の息子に椅子を座るように

  言われて座るので沙良も隣の椅子に

 座りながら告げると、

 「ウーレン共和国で次期大統領と言われる

   ナーラサ・ジア・マーラが居るんですか?」

  テードルは沙良がリビングに来た時から

 思っていたことを聞くと、

  ササユリは娼館の女ではないのと

 テードル以外の商人に聞いていると

 「パクオットが心配で、此処に直ぐ来れる魔法で

   来たのよ」

 「ウーレンしかないゲートで……

 沙良はスマートフォンのゲートアプリを使って

来たことを告げると、テードルはウーレン共和国以外では

 使用されてない魔法を使って此の場に一瞬で来たのかと

嫌な汗をかきながら言うと、周りにいる商人たちは

 ウーレン共和国に何度も行くがゲートと言う魔法が

ウーレン共和国で使用されていることは知らなかった。

 なので、ササユリたちにも聞いても初めて知った

魔法と言うのでダンジョンでも発見されていない魔法と

 商人たちが分かったのを確認してから

   「テードル、お父さまと何度も会っていて

     巨大な壁で遮られている内側で商売をしたいと

      言って案内された時に聞いたと思うけど、

       パクオットを殺すなら此処で殺すわ」

  沙良はテードルがウーレン共和国で商売をしたいと

 沙良の御父さまに御願いをした時にウーレン共和国は

他国の人が往来する場所の内側に巨大な壁が聳え立ち

其の内側には国民が生活する場所であり他国の貴族、

商人などは入ることが出来ない場所なので無理と告げたが

何度もテードルは足を運んで沙良の御父さまや大臣たちに

御願いしたので沙良の御父さまはジース王国が

 入国料などの取り決め通りに進めていないので

圧力を掛けるにも良いかと思って国民が住む場所を

 案内しながら自動販売機などを見せると

テードルは初めて見る物に目を輝かせた。

 だが、テードルはウーレン共和国内で食品、衣類、

武器の素材を売るくらいしかないことに

 肩を落とした。ウーレン共和国はジース王国などの

文化レベルより進んでいたからである。

 其の時にウーレン共和国に噂で聞いていた

最強騎士団のゼット騎士団が稽古をしている

 闘技場を案内されて其処で少女が成人の騎士たちを

  圧倒しているのを見た時に

   沙良の御父さまから自分の娘であり

  ゼット騎士団の団長でありウーレン共和国の

 総騎士団長と告げられた時のことを

沙良が目を鋭くして言うと、村長、ササユリたちは

相手にしたら行けない、戦闘を仕掛けたらいけない

 相手と沙良に怯えながら意識を失いかけながら

テードルの言葉を待っていると、

 「ナーラサ! 死体の中で食いたくないけど」

   パクオットが今から食事なので

  戦闘しないでくれと苦言を言うと、

   「私の威圧に耐えるのね」

  沙良はパクオットが他の者たちのように

 怯えて意識が途絶えていないことを褒めると、

  「手を抜いてるだろ! 

    アラクネーより弱いから」

 パクオットはアラクネーの威圧に比べて

沙良の威圧は弱いがアラクネーの沙良に対する

態度で沙良が本気の威圧を放っていないことを

 指摘すると、フッと笑って

  「アラクネーをテイムしてるだけあるわ」

 「彼奴が俺の従者をしたいと言って行動してるから、

   テイムしてるわけじゃないけど」

 パクオットにアラクネーの威圧に勝つだけの

力があるのねと褒めると、アラクネーの威圧は

パクオットを守るために放つ時などで慣れたので

沙良の今の威圧に耐えられると言いながら

 アラクネーは自分自身の願いでパクオットに

仕えていることを暴露すると、

 「今日、初めて見たけど、旦那さまの

   魔素が混じってるから、パクオットの為に

    作られた魔物ね」

  アラクネーから聞かされたことを

 沙良がアラクネーを見て同じことを言ったが

沙良が私を旦那と言うが私は男性ではなく女性なので

 沙良が私を旦那と呼んでいいのかと

  パクオットは思いながら

 「男好きで、旦那と呼ばれるのは……

 旦那の部分の後にパクオットの名を沙良が言うので

  訂正するにも思いつかなかったので

   先程から言っている男好きと

  改めて言うと

   「気絶してるから……

 沙良の威圧によって村長、テードルたちは

怯えながら意識を失う間に失禁して気絶しているので

誤魔化す必要はないと沙良が説明すると、

沙良と話すのに夢中になって村長たちが

気絶したことに気が付かなかったなぁと思いながら

 パクオットは沙良の威圧に負けていたら同じ目に

あって醜態を見せていたなと青ざめていると、

 「外で食いましょう」

   沙良が村長たちが気絶している中で

  食事は無理と感じてパクオットに

 外で食事をする案を出すと、

  「天使との関係を教えてほしい」

 「どこまで?」

   「すべてだ!!」

 パクオットは私と沙良との関係を食事をしながら

聞きたいと言うので沙良が私について何処まで

知りたいかと尋ねると、沙良が知ってることを全てと

 パクオットが言うので、

 「わかったわ。明美の好みなら直ぐ薦めるのに」

「天使の名か? 俺は……

 沙良は此の世界に転生する前から話すと言いながら

パクオットが私の好みだったら沙良が許嫁になった時に

私が沙良からパクオットを奪う感じになるのにと

ため息しながら言うので、パクオットは私の名を聞いて

良い名だと思いながら私がパクオットを

好んでいないことを聞いて告白しても無理なのかと

落胆していると、

  「秋人さんは出来ないことはしないけど

    貴方は考えてするでしょ……

 「死なないために……

   「明美は秋人さんのような出来ない人の

     代わりにしたくなる人で

      その出来ない度合いが大きいと

       惚れるみたいだけど……

  沙良は私が好きになる方は秋人お兄さまのように

 出来ないと思えば無駄に動かないので代わりに

サポートしたり動いたりしないといけないのが好みと

パクオットに教えると、

 「ダメな部分を……

   私にサポートされないといけない部分を

  色々な人に聞いて強化しようと決めていると

   「自然と甘えらえる人かな……後は……

 沙良が私の其れ以外での好みで甘えられる人や

ダンディーな叔父さま好きを言おうとすると、

 「先ずは、ダメな部分を大きくして……

   好きな男の好みがまだあるのは

  勘弁してくれとパクオットが

 先程きいた自分のダメな部分を探して

  強化すると改めて言うと、

   「そうね、パンなど皿に乗せて……

 沙良はパクオットのダメな部分は

リストォラがパクオットのことが好きなのに

 距離を置いている所、私と出会ったせいも

あるけど私以外の女性に興味を持たない所と

 思いながら村長宅から料理を外に運んで

  食べましょうとパクオットに告げた。

 


 村長宅からパクオットと沙良が出て来ると

  アズラーが立っていて

   「沙良さん、貴方の威圧で村全体が……

  沙良の村長宅での行いで村人、娼館に居る者たちが

 村長たちと同じ状態になっていると告げると

  「その内、起きるでしょ!」

 沙良はパクオットが耐えられた威圧なので

村人たちは暫くしたら気が付くと言うが

 アズラーは死を与えるくらいの威圧だったので

沙良が思っているような感じではないと

 「私は直ぐに防御壁で回避しましたが

   村人たちを回復して記憶を変えて下さい!!」

  青ざめながら必死に沙良に言うと、

 「分かったけど、食事させてくれる?」

   沙良はアズラーが必死になるほど

  広範囲に威圧を放った気は無かったが

 パクオットが私の結婚相手となれば私が好きな人は

沙良にとっても好きな人になるのでパクオットを

殺すことの怒りが強かったのねと反省して

アズラーの意見に頷いた後に

 パクオットと食事をした後にと言うと、

 「食事の後で御願いします。トーラントたちにも

   話してきます」

 アズラーは承諾して馬車が止まっている村の外の

状態も気になったのでトーラントの方に行くと言って

其の場を離れていった。

 皮袋からテーブルなどを出して村長宅から

皿に盛られた料理を運んでテーブルの上に

並べてから沙良がテーブル椅子に座ると

パクオットも向い側に座って食事を開始すると

 パクオットの質問に食事をしながら

  沙良が答えていた。

  


  アズラーはトーラントの方に行くと

 アラクネーが人間形態でケント、カードルを

沙良の威圧から守ったがトーラント、ベターラ以外の

冒険者は村人と同じ状態になっていたので

 アズラーはアラクネーに記憶操作が出来るかと

尋ねると出来ると言うので回復と記憶操作を

行ってもらった後にパクオット達が

食事をしている所にアラクネーとベターラと

一緒に戻って来ると

 沙良にアラクネーとベターラに村人の回復と

  記憶操作をして貰うと告げると、

チーズとトマトが入ったスコーンを食べ終えて

 手を御手拭きで拭いた後に

 「村人の回復を御願いするわ。村長宅の者たちは

   記憶を変えないように」

 アラクネーとベターラに命令をすると頷いて

アラクネーとベターラは行動を開始した。

 パクオットがアラクネーとベターラと共に来ていた

アズラーに

 「何者だ? トーラントと話もしていたが……

トーラントと話す為にパクオット達から離れた所で

話をしたり、今の行動などで只の行商と思えないので

 王都【ジース】で会った時に行く方向が

同じだったのでアズラーの護衛をすると言って

 此処まで来ているが其の時から感じていることを

もう一度アズラーに問いただすと、

 「貴方の監視をする神界の住人よ」

   沙良が私のことをパクオットに話したので

  隠さずにトーラントからアズラーのことを

 聞いたことを告げると、

  「神界? 天使、いや、明美さんがいる?」

 「そうです、貴方の監視を命じられていますが

   貴方が無茶をしないので助けることは

    ほとんどなかったですよ」

 パクオットが私が居る世界の住人かと

アズラーに聞くと肯定を言ってからパクオットが

無茶をすることが殆どなかったのでパクオットと

面と向かって会うことがなかったと告げると、

 「そうか、魔物がたまに俺から

   視線を外す時があったが……

  魔物と戦っている時に魔物がアラクネーの魔素か

 闘気に気が付いて隙を作っていたのかと尋ねた時に

何もしていないと言ったことがあったが其の時は

アズラーが遠くからしていたのかもと思って告げると

 「さぁ、私は何時も監視してませんから」

   「そうか……

 アズラーは魔物の視線を向けさせるほどの

力もないとフッと笑ってから行商としての

仕事もしているのでパクオットが行く所に

 何時もいないと言うと、

  パクオットはアズラーと雰囲気が似ている者に

 アドバイスを受けたことがあるので未来の私が

アレックの屋敷のメイドに憑依していたことを

 思い出してアズラーも同じことが出来るか

アラクネーのように姿を変えることが

 出来るのかもと思いながら

  アズラーの言葉を受け取った。

   その後、アズラーも席に着いて

  沙良が御茶を急須から湯呑に注いで

 アズラーの目の前に置くと、

アズラーは

 「言える範囲で……

   パクオットに私やハーディスのことを

  聞きたいんでしょうと聞くと、

 パクオットはパンを食べたり、スープを飲んだり

している合間にアズラーに質問をしていた。



 次の日になり、商隊は村長たちに

見送られてアス村に向けて出発した。

 パクオットは冒険者として参加しているので

馬車には乗らずに商隊の後方を歩いて周りを

警戒しながら歩いている。

 パクオットの隣にはアラクネーに変わって

沙良が一緒に歩いている。

 テードルはパクオットの暗殺が出来ないと

ジース王国の王から処罰されるのでと沙良に

泣きついて来たので沙良は家族の保護を約束した。

 他の商人も同様に……

  ケントとカードルは沙良が皮袋から出した

 2人乗りの魔素で動く小型のオープンカーに

乗っている。操作は念話でも出来るので

沙良が動かしている。

 テードル以外の商人たちはウーレン共和国が

周りに見せていない商品が多々あることで

 ジース王国がウーレン共和国の領になれば

車や冷蔵庫など売る物が多くなり更に潤うと

 思いながら沙良の機嫌を損なわないように

しようと決心していた。


 商隊は6日後にリーフ街に到着した。


  

 

 

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