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2 異世界からの御使い……

 テレビから流れる映像を見ながら

  「AKFか、美里とえらい違いだな」

 枯れたオッサンがインタビューの受け答えをしている

恭子と私を比べて言うので、

 「魔法が使えない女と一緒にするな!」

   「そうだな、だが異世界とのパイプに選ばれたのは……

 世間では恭子は魔法が使えない只のタダの女と

通っているので枯れたオッサンに私は魔法が使える

 人間なので恭子と比べられたくないと言うと、

 岩崎グループの中心のソヌース・エレクトリックを

  経営している恭子の父が異世界に向けて

 電波を発信している中でソリュート王国が電波を

受信して交友が開始されるとソリュート王国から

 ソリュート王国の民を恭子の父がいる世界で

勉強させたいと言われたので恭子の父はアメリカ、日本に

 相談するとアメリカ、日本はソリュート王国の民を

  受け入れることを承諾して恭子の父は

 ソリュート王国との絆を強めて行った。

  15歳になった恭子の為に親が準備していた

 会社の社長に恭子がなるとソリュート王国は

恭子の会社経由でアメリカ、日本と

貿易をすると告げた。

 日本、アメリカはソリュート王国との

技術協力、食糧の輸出入、魔法学の収得などの

条件を出した。

 魔法学については異世界に召喚された者が

対象でありテロを行った場合は其の場で

処刑することが決められている。 

 そのことを枯れたオッサンが言うので、

 「私は社員ですが、瑠衣もね」

   AKFの社員と私が言うと、

 「魔法が使える美里に惹かれたと

   言っていたわね」

  母がソリュート王国と恭子の父との交信は

 私の魔法に惹かれたのがキッカケと言うが

公にもなっていないし嘘であるが、AKF内での

秘密事項として母が言うと、

  「岩崎恭子、社員は知っているのは仕方が無いが

    会社外では魔法は知られていないな」

 私が魔法を使えるのは枯れたオッサンは

知っているから心配して聞いて来るので

 「もちろんよ、お父さんの方こそバレてない?」

   嘘を言うと、母と瑠衣がジッと

  睨んでいるのを避けるために

 枯れたオッサンに聞くと、

 「ゲートの先は専用の部屋だから心配ない」

「たまに何時の間にって部下から言われてません?」

 会社の部長室に直接繋げているのでバレてないと

枯れたオッサンが言うと、母が心配そうに

 枯れたオッサンに聞くので、

 「大丈夫だ! 8時前には出社して鍵をかけて

   ソフト制作していると言ってるかなぁ、ハハハァ……」

 私は完璧だと自慢する枯れたオッサンに、

  「お義父(とう)さま、会社に」

 瑠衣が眼鏡を耳に掛けながら枯れたオッサンに

午前8時を過ぎていて会社に行かずに家に居て

 大丈夫かと尋ねると、

  「まだ、40分だけど……

 テレビの画面に表示されている時計を

確認しながら何時もは私に8時前に会社に

 私の魔法のゲートを使用して会社に行っているが

今日は私が寝坊したので9時前に会社に居れば良いと

 考えて瑠衣に枯れたオッサンが答えると、

 「明美が待ってるから、ゲート無しで行く?」

   「分かったが、入学式は何時から?」

 今から明美が待つ境成(きょうせい)平和公園へ行くのを

優先すると私が枯れたオッサンに告げると、

 私がソラスの世界から帰還してから電車を使用して

会社に通勤していない枯れたオッサンは満員電車に

乗りたくないし、今からでは会社に遅刻なので

ゲートを使って会社に行きたいと私に言うついでに

 入学式の開始の時間を聞いて来るので

 「8時集合の10時開始……

   「そうか、って、2時間も何をするんだ!?」

 「新しく入った子たちにクラス紹介」

   「よかった、寝坊してくれて……

 私が答えると、枯れたオッサンが再度テレビを見た後に

  私が寝坊したことに感謝しながら椅子から立ち上がり

   母が椅子に掛けてある背広を枯れたオッサンに

    背中から着せていると、

 「テロリストに売るか、異世界のロボットを……

   テレビに映っている恭子に向けて嫌そうに言うと

 枯れたオッサンと同じ質問をするマスコミに

  『ドローンと一緒ですわ、軍事用か民生用か……

 恭子が使用者次第ですわと言うと、

 『ですが、テロリストと会って交渉したと!!』

   マスコミの1人が恭子の答弁に対して

  マスコミ、世間が問題にしていることを言い出すと、

    「美里! 会社を辞めないのか?」

 枯れたオッサンがテロリストと関係を持つ

会社に勤める私を心配して言うので、

 「日本政府、アメリカ政府がバックに居るのよ……

   「そ、そうだったな、危険と思ったら学園もな……

 鞄を持った枯れたオッサンに

AKFがソリュート王国の窓口になる際に

日本、アメリカが関わってるのを忘れていると

 枯れたオッサンに私が告げると、

  枯れたオッサンはソリュート王国との

 遣り取りを思い出したが、

  マスコミの暴動、テロリストが学園を占拠する

 可能性を考えて娘の私を心配して注意するのを

私は無視して

 「屋上の上空に……

  ゲートの魔法を詠唱しながら行き先を言うと、

   「ま、まて、親を殺す気か!!?」

 枯れたオッサンは皮靴を履きながら慌てて

私に言うので、

 「冗談よ、いってらっしゃい」

   私は笑いながら行き先を部長室に変更すると、

   「テロリストより娘が怖い……

 第2玄関の扉の前に発生している歪の中に

枯れたオッサンが入りながら私が世界で1番に

 怖い存在と呟きながら部長室に向かった。

 

 「ご飯は? 美里さま」

 母が枯れたオッサンが居なくなったので

私の侍女としての対応になって聞くので、

 「明美が待ってるから」

   「分かりました」

 集合時刻に遅れているので朝ごはんは抜きと

私が言うと、母はテーブルの茶碗などを

 片付けながら

 「テロリスト側がネットで公表したようですね」

 テロリスト側が防御君(ロボット)を購入したと

ネット上で公開したことに対する説明を求める

マスコミに囲まれている恭子の説明を聞いて……

 防御君は戦闘用ではなく人の身を守る為の

ロボットである。

 鉄パイプで人の形に組んだ後に大きな鉄の板を

貼っただけのロボットである。 

 意思疎通はプラカードで行う。

 防御君は1年前のアメリカのマラソン大会で

初めて御披露目された。

 其処で起こったテロ行為を行った者を逮捕、

負傷者を回復させる奇跡を見せて集まった

民衆は驚きの声を上げた。

 アメリカは2年前に日本の要請で飛来した

ソリュート王国のロボットと同じソリュート王国から

AKFに持たされたものであると……

 ソリュート王国とパイプを作ったAKFは

日本、アメリカと会議を開いた後にアメリカで

 防御君の性能テストをすることになり

  その結果、アメリカ軍に配備された。

 ただ、戦闘用では無い防御君は攻撃命令には

従わないのでアメリカ兵の盾として使用される。

 戦車の大砲、核弾頭などから兵を守った後は

汚染された土地を浄化する。

 日本も自衛隊に配備される予定である。

 ただ、2年前に出現したロボットをアメリカは

求めたが、ソリュート王国とパイプを持っている

AKFはソリュート王国と交渉したが無理であったと

アメリカに回答した。AKFと交渉したソリュート王国の

王が日本で生まれて転生したということで何体かは

日本のアメリカの軍事基地に配備されていることが

知れ渡っている。

 防御君はテレビにも出演して鉄の壁といった

外見だが愛くるしく振舞ったりして人気が出てしまい

一般発売を求める声が大きくなり

 6月から1体10万円(税抜き)で

  売られることになっている。

 テロリスト側としてはテロがしにくくなる物が

出回るのは困るので購入したと言って

発売中止に追い込むつもりかと思いながら

  「テロリストで交渉したのって、今は元が付くけど……

 母に元テロリストと交渉したことは

事実だと認める発言を私がすると、

 「はい! 明美さまと戦った後は

   アメリカからの支援の防御君を首都に配備、

    今度の選挙で首相に……

 母が肯定を行った後に語ることは

   2年前の梅雨に入り始めたころの話である。

  私たちがミューブル王国から帰還して、

 北条君が担任の命令で妻にした人たちの家族に

挨拶をしている時期でもあった。

  ある日、地味な背広を着た警視庁長官が

 担任の国語の授業が行われている

私たちのクラスを訪れて、

 「自衛隊の護衛を!!」

   自衛隊が派遣された先は紛争地区であり

 国連平和維持の活動と言っても戦争になる場合がある。

日本政府は与党の1部、野党の派遣反対を押し切って

 自衛隊を派遣させたので1人でも負傷者が出れば

  首相の辞任問題に発展しかねないことなので

   警視庁長官は涙を流しながら土下座をして

    私たちに協力を要請した。

 「何を言っているんだ! 突然!!」

 ナルエの父親で愛称が酒樽の私たちの担任が

土下座して私たちに向けて言っている長官に

激怒して言うと、

 「あなたは知らないだろうが、このクラスの

   者たちは魔法、剣を使える勇者だ!!」

 「漫画やアニメの見過ぎじゃないのか!!?」

   長官が酒樽に言い出したことが意味不明なので

  酒樽は変なのが来たなと言う態度で

 長官にダメな大人の妄想を此処で言うなと告げると、

 「学園があるし、行けないけど」

   明美が自衛隊の護衛に行くには学園があるので

  無理と長官に向けて言うので、

 「あのなぁ、休みにすれば行けることを言うな!!」

 いくら私たちに力があるとはいえ戦争に私たちを

駆り出すことは許可できないので断ろうと酒樽が

考えているのに明美が暇があれば戦争に

 参加するようなことを軽く言うので

  酒樽が明美に苦言を言うと、

 「父よ! 父のブラックホールで

   自衛隊の敵を吸い込めば良いのじゃ!!」

 幼さが残るキューイルが椅子から立ち上がり

私たちの代わりに酒樽が自衛隊の為に働けと言うと

 長官が酒樽の方を見た後に

 「あなたも魔法を!!?」

   床から立ち上がり酒樽の手を掴んで言うので

 「わたしはタダの人です! 魔法なんて!!」

   酒樽はキューイルの言ったことは嘘ですと

    告げると、

 「元魔王! 転生しても魔法が使える凄い男!!」

 ここぞと言うばかりに北条君が酒樽の前世の事を

告げながら酒樽をヨイショすると、

  「転生ですか、ぜひ御協力を!!」

 北条君の告げたことを聞いて迷わず酒樽に

 自衛隊の護衛を長官が頼むと、

    「つかさ! 天使化して護衛しろ!!」

 酒樽は先ほど考えていたことを破棄するように

自分の代わりに北条君が天使化をして

 自衛隊の護衛をするように命令すると

 「おお、天使ですか!!」

   長官は疑いもせずに酒樽の発言に

  歓喜の声を上げるので、

   「義理の息子を戦場に行かせるのかよ!!」

 北条君は義理でも親が率先して子供を戦場に

行かせるのかと酒樽に文句を言うと、

 「お前! 王様だろ! 民の為に!!」

 私、北条君、松本君が召喚されたソラスの世界で

  北条君はミューブル王国の上王様になっているので

   酒樽が民を守るのは王の務めと叫ぶと、

   「此処じゃ、一般人!!」

  反論する北条君の

 「王様ですか! ぜひ! 日本の為に!!」

   言葉をスルーして、世界から孤立しないために

  派遣に踏み切った日本の為にと長官が高らかに叫ぶと、

   「管轄が違う貴方が?」

 松本君の腹違いの姉として此の世界に来ている

酒樽の転生前の魔王の娘のナーナナが長官に聞くと、

  「酒の席でついね……

  申し訳ないように長官が言うが、日本で

 良く言われる横の繋がりが弱い各省庁なのに

長官が何かの会で集まった時に防衛省の方に

私たちの存在を教えたわけだ!

 中等部2年生の生徒には入学式で異世界があるのを

暴露しているので魔法などがあるのは知ってるし

北条君たちが放課後に鍛錬をしてるのも知っている。

 だけど、他の学年、小等部、高等部、大学などの

学生は私たちを見ながら厨二病と言ったりして

笑っていた。

 ただ、異世界には入学当初は私を含めて

行ったことが無かった為に次第に記憶があいまいに

なったころに転校してきたキューイル、ナーナナ、

瑠衣が私たちのクラスに入ったことに抗議した

他のクラスの生徒との遣り取りの中で

キューイルが暴露したことで

異世界が存在することが正式に明らかになった。

  そして、北条君が妻を娶ったことも暴露された。

 その結果、夏休みにミューブル王国に

林間学校で訪れた生徒たちの中から

俺たちも北条君みたいになると

言い出したことに対して

 「人、殺せるか?」

   北条君が告げたことを聞いた

  生徒たちの中から

    「ま、魔物……

 魔物や動物のみを狩るだけと

思っていたと戸惑っている様子を見て

  「俺は人殺しさ! 此処で止めとけ!!」

 俺と同じ殺人者の道に行くことないと

北条君が言うと

  「私は貴方を守るためになるわ」

    北条君の左腕に自分の右腕を絡ませて

   密着している北条君の妻の1人の仁美の

  母親の正美が微笑んで言うと

 「させないよ! 綺麗な体で元の生活に!!」

   人殺しなどさせないと言う北条君に 

   「仁美はよくって! 私は別れるの!!

     貴方を好きになって飛び込んだの!!

      後悔はないわ!! 私も貴方の!!!……

 正美は眉間に皺を寄せて北条君に反論する勢いで

貴方の妻の1人で眷属と言いそうになったので

 「何も言うな! 汚れても俺が守る!!」

  「あなた……

   「つかさ……

 血塗られた世界に連れ込んだ責任は取ると

北条君が言うと、正美、仁美が嬉しそうに

 甘い声で北条君に言うのを聞いた

 「イチャイチャ見せられる俺たちって……

   「でもさぁ、確かに……

 生徒たちからの嫌味などを聞いて

 「自分を守る、味方を守る、国を守る

   心を捨てないことさ!」

  自分は殺人者でも此れだけは

 捨てないでいる言葉を北条君が発すると、 

   「そうね、それを捨てたら本当の……

 正美が続いて言うのを聞いた

北条君が立ち止まって

 正美の顎を右手で軽く上げて

顔を近づけて行くと

 正美は目を閉じて軽くキスをして

2人が見つめあっていると

 「もう、母さん代わって!!」

   北条君と正美の間に仁美が入って

  2人を引き離した直ぐに

 仁美が北条君に寄り添う光景を

  後ろから歩いている私と明美は

   微笑んで見ていた。

 そして、夏休み明けの始業式後の

中等部2年生のみの集会で警視庁から

窓際課の紹介と北条君たちの秘密を

知ることによるトラブルに遭った時の

説明などが行われた。

  女性陣は7月の初めに行われたアメリカでの

 アニメ博覧会後に北条君に求婚したが、

本当に北条君と一緒になりたいのかと

北条君に言われて夏休み明けに

 結論を出すことになったが、北条君側が

つかさファンクラブに入会して上位50人による

トーナメントに参加して優勝した者と北条君が

結婚すると発表して女性陣は全員入会した。

 北条君と結婚している者の順位は除外されての

50位である。

 男性陣は多くの妻を持つ北条君に女性陣が

アタックすることに涙を流していた。

 その警視庁からの漏れた情報により

防衛省は嘘と思いつつ警視庁に

自衛隊の護衛を依頼した。

 そして、最終的に長官の涙の訴えにより

明美がミューブル王国用に用意していた

セント・ギア【ツインドラゴン・ナイト】が

自衛隊の駐屯地に降り立った。

 6メートルくらいのロボットの姿を確認した

首都の3分の2を占拠したテロリストが

自衛隊の駐屯地に攻撃を仕掛けてきた。

 それを迎える為に出陣する3機のセント・ギア。

  自衛隊、アメリカ軍は圧倒的な火力で武装した車、

 テロリストを鎮圧したセント・ギアに恐怖した。

  ただ、日本からの要請ということで

 ガトリング・ライフルの弾は睡眠弾を使用している。

  両腕に装備されたドラゴンのヘッドを

モチーフにした盾は腕からアームによって離れて

 武装した車を破壊。

  対戦車ライフルの攻撃からは地表を

滑走しながら回避してテロリストを眠らせている。

  この攻撃を見ていた大統領は反撃のチャンスと見て

 国連軍、自国軍に命令を下すが、

  『此の世界の神が許しても、我が神アキナさまは

    首都に居る民間人を守れと言うだろう!!』

  セント・ギアからの声がテレビなどを通して流れたのと

 同時に味方である国連軍にセント・ギアが攻撃を開始した。  

  海上からのミサイル艦からのミサイルは防御魔法で粉砕した。

 人間の盾を用意しようとしたテロリスト側も呆気に取られていた。

  たった3機のセント・ギアによって国連軍は壊滅した。

   テロリスト側もセント・ギアの攻撃が来たらどうなるかと

  恐れて大統領と和解した。

 テロリストは首都を守った英雄と何故かなってしまい、

テロリストの首謀者は政治に参加して次期大統領候補と言われている。

 「我々は日本の要請で来た異世界から来たものだ!」

   セント・ギアの融合を解除したヨーロッパ人の顔たちの

  エンリー・コーレットが大統領とテロリストの首謀者との

 和解の調印式の席で述べたことにより異世界があることが

世界中に知れ渡った。

  人の被害は魔法などで回復されたのでないが戦闘機、

 空母、巡洋艦、潜水艦、戦車などの損害賠償を

国連は日本に求めた。

  ライブでは映っていたセント・ギアの戦闘は

 録画、写真などでは消されていたので夢でしょうと

日本政府は逃げの手を打った。

 また、日本政府は異世界との繋がりはないことも告げたが

エンリーの姿は消されずに残っているので誰が異世界と

パイプがあるのかと警察、自衛隊の秘密部隊が探索した。

 で、長官と財務省の財務事務次官が私たちのクラスに訪れて

  日本に請求された賠償を払ってくれと次官の人が

 泣きながら土下座して訴えた。

  「エンリーの上司は御前だろ、つかさが払うのが筋だ!!」

 酒樽が吼えると

  「かってに自爆したんだから……

    「見てる方が多いので……

 映像に残されていないセント・ギアの戦闘で起こったことは

自爆か故障かと報道番組で与党の議員は訴えていることを

北条君が言うと、

 長官が現場で多くの方が見ているので

自爆と押し切るのは無理があると言うので、

 「お金だけでも出せば、今回は……

   「そうです。ですが、空母の建造費など同盟国とはいえ

     出せませんので、明美さま! どうか!!

      魔素を御金に換金できるそうで……

 酒樽よりは痩せている田所君が日本政府に国連側が御金以外は

不毛にすると言うことで次官が来たのかと聞くと

 次官は床に額が着くまでの土下座をして肯定を言うので

  「出所とか一切聞かないと言うなら……

 明美が出す代わりの要求を言うと、

  「特別会計からと……財務省ので乗り切ります」

    次官は涙目で明美に感謝して長官と共に帰って行った。

 そして、国会では日本の主張が通って終わったと首相は告げた。

  

  6月の終わりごろ、国道463のコンビニエンス通りと

 言われている場所の個人が経営しているK・Tショップに、

  「クチナ度S」

    新たにバイトに入ったセント・ギアのドラゴンシリーズの

   イエロードラゴンが挨拶をすると、

  「彼女は外に出るには着ぐるみを着ないと出られないので

    我がコンビニのマスコットとして採用した」

 輝太の父の与田時那須(よだときなす)からクチナを採用した理由を聞いた

スタッフたちはアフリカで展開された戦争に出て来たロボットに

似ているぞと思いつつ

 「チーフの与田輝太(よだてるた)です」

   クチナに右手を出しながら輝太が挨拶をすると、

 「中学退学、母親は輝太君の行いのせいで離婚!

   ジーナスが気分転換に早いけどコンビニを任すために

    チーフにした落ちこぼれ!!」

 「君! 息子を!!」

   輝太が異世界召喚されて戻って来ると同じ学校の

  杉原夏美(すぎはらなつみ)は異世界病と言われる急に成長する症状に

  加えて男を求める女性にと変貌していたので両親は

 輝太に詰め寄って抗議した。夏美の夢を奪ってと!!

  そこから輝太、姉の萌絵、輝太の両親への嫌がらせが始まった。

 家に帰る途中で暴漢に襲われた萌絵は通りかかったバンドの方に

助けられて事なきを得たが、輝太の母は輝太と一緒に居る危険を感じて

離婚を決意した。

 暴漢の男は良い女だから刺したいと思ってと自供しているが

輝太には暴漢の男を裏で動かしていた犯人が分かっていたが

証拠がなかった。

 犯人は夏美の両親である。

  輝太と最後に会った別れ時話に、輝太を輝太の両親を

 この世から消し去ると夏美の両親は言っていたからである。

  魔法が無い此の世界で人を操れるのかと考えた輝太は

 入院中の夏美に会いに行って……

  「お前の両親に明美が何か渡したんだろう!!」

 パジャマの上着だけを脱いでタオルで体を拭いている

夏美が

  「冥界で呪い専門企業1位のアスタロスが社長の

    リベラズアーズが接触して……

  明美ではなく冥界の人がしていると言うので

 「誰と……

   「私と……

 輝太は確認する為に聞くと、夏美の両親ではなく

自分と言うので

 「呪いと言ったな、親を殺す気か?」

   夏美の背中をタオルで優しく吹きながら呪いには

  代償がいると思ったので探りを入れる感じで輝太が聞くと

 「呪いには人の魂がいるらしいわ」

   「親だろう……

 輝太に襲った出来事は夏美の両親による呪いであったが

  呪いを願う者の魂が必要と言うので

 輝太はクチナから聞いていた話を思い出していた。

  7月の初めに母が車の暴走による事故で亡くなるのは

 夏美の両親による呪いだと確信した。

  人を殺す呪いには呪いをかける者の全ての残りの魂が

 必要かと考えた輝太は夏美が両親を殺すために

リベラズアーズの者と両親を接触させたことを

馬鹿な行為と思って呟くと、

 「輝太と一緒になるには障害になるわ。

   貴方と一緒に居るためにすることよ」

 夏美は輝太との結婚は学歴、就職先などを考えると

反対する両親なら居なければ良いと言うので、

 「平然と言うなぁ……

   呆れながら輝太が言うと

   「貴族と言うのはね、嫁いだ先に産まれた国が攻めてきたら

     容赦なく生まれた国を叩くものよ」

 「貴族じゃないだろう」

 王族、貴族の女性は国の利益のために他の国に嫁ぐことがあるが

嫁いだら嫁いだ国の為に動くと言う夏美に輝太が

今は平民だろうと尋ねると、

   「そうね、だけど、ミューブル王国で貴方と過ごして

     貴方を入れることが出来なかった日々が終わるわ」

 「怖い女」

 夏美はソラスの世界で召喚されたタイザール帝国から

輝太と共にミューブル王国に逃亡して帰還まで

過ごしていた中で不満に思っていたことが

 解決する嬉しさを見せるので

  輝太は体に寒気を感じて呟くと、

   「転生エリアで親の要求を聞くことになってるから……

 「明美が関与してるか?」

 其処までの恐ろしい女ではないと夏美が言うのを聞いて

明美が裏で関与していることが分かった輝太は後から明美に

詳しく聞こうと思っていると、

   「どんなことを言うと思う?」

  「俺を殺す者だろうな」

 パジャマの上着の袖に手を通しながら聞いて来る夏美に

輝太を殺せる者になるだろうと予想して輝太が言うと、

 「会ったら……

   「アーシーにも襲い掛かるなら容赦はしない」

 上目遣いで輝太に聞く夏美に、

転生前の愛称で夏美に自分に襲い掛かるのも

 夏美に襲い掛かるのも排除すると力強く告げると、

 「その時は、よろしく」

   輝太はタオルをプラスチックの桶に投げれた後に

  夏美とキスをしていると

   「あなた! 此処は面会謝絶ですよ!!」

 体格のいい看護婦さんが扉を開けて叫ぶので

  夏美から離れて

   「プレートなかった……

 「いいから出なさい!!」

   「で、でも……

  輝太が理由を言っても腕を掴まれて

   夏美の病室から追い出された。

  

  病院の建物を出てから近くの公園で明美に電話をする輝太は

 明美によってクチナから聞いていた以上のことで驚いていた。

  内容は、夏美の両親が望むレールから外れた夏美を

 夏美の両親は殺してから病室から飛び降り自殺をすることにより

輝太に一生消えないトウラマを与えて苦しみながら生きることを

回避するために明美経由で呪いの書を夏美の両親に与えた。

 そして、夏美を殺すことも回避している。

  呪いの書を得た夏美の両親は輝太に向けて呪いを発動させた。

 輝太のスマートフォンに悪戯メールなどが送られて

怒っている輝太の姿を夏美の両親は眺めたりしていた。

 輝太が姉の萌絵を大切にしているので呪いで暴漢に襲わせたが

待機していた明美の冒険者パーティーの宇都宮たちによって

撃退されている。

 この事件で輝太の母は離婚を決意し、コスプレイヤーをしている

弁護士と再婚した。結婚式は後日する予定であった。

  「親父も言っていたが、家にある母さんのコレクションを残して

    再婚したのが……

 輝太の母は重度の玩具コレクターで給料の全てを玩具に継ぎ込むので

家庭には一切お金を落していない。

 ただし、コンビニエンスストア経営などが行き詰っている時は

涙を流して輝太の母は御金を渡している。

 輝太の父は株取引で失敗したので株取引はしていないが

母の方は中学から株取引をしていたのでマンションなどの部屋を

幾つも借りていた。

 玩具の倉庫用に……

  輝太の母はコスプレ以外ではメイクをしなかったので

 就職活動でもメイクはしなかった。

  服装もリクルートスーツではなくジャージで行ったので

 全て落ちたが大手の印刷会社の株主であったので

株主特権で就職した。

 印刷会社に入ったのもコミック関係の構成や印刷で

漫画家と関わったり、イベントに参加した時に

声優のサインなどが貰いやすいから……

 輝太の母は四季報に載るくらいの株主であったので役員の息子と

付き合っていたが輝太の母の玩具部屋を見て別れている。

 輝太の母の素性を知った男たちは誰にも話さずにいた。

輝太の母の素性を知っても付き合える男が居るのかと

考えた為である。

 輝太の母と結婚をする男が現れて男たちは驚いた。

その男は個人でコンビニエンス経営をしている輝太の父であった。

 学歴は男たちより劣っていたし容姿も悪いので

  「元カレだが、貴方は知っているのか!? 彼奴の趣味を!!」

 輝太の父のコンビニエンスストアに特攻した男たちが聞くと

  「コレクターだろ、度を越しているが許容範囲だ!」

 軽く男たちに言う輝太の父に

  「容姿が良いが中身は……

 「玩具と向き合ってる時の彼女は可愛いよ!」

   男たちは中身を重視しろと言うが

 帰って来た言葉は惚気であった。

  輝太の父が後悔しないことを祈りつつコンビニエンスストアを

 後にした男たちは御見合い、出会いなどで結婚していった。

  輝太の母は姉の萌絵、輝太を生むとオタク道を教えるために

 テレビはアニメだけ、雑誌はアニメ誌だけで輝太の父は

此のままでは不味いと思いながら日々は流れて行った。

 輝太の母と萌絵が動画サイトで【モエ! MEO!! カオリ】を

立ち上げて顔出しでコスプレ姿やグッズを紹介していた。

 萌絵は学校でコスプレイヤーと認識されていたし

雑誌にも載っていたし、道を歩いていれば芸能事務所の人から

声を掛けられていた。

 輝太は中学から脱オタクと言って母たちと距離を置いていたが

食事の時などアニメの話ばかりする輝太の母と萌絵に倦んだりしながら

高校から1人暮らしだと決意していた。

 自宅、コンビニエンスストアの広大な敷地に玩具倉庫が設けられて

輝太の母のコレクションは増えていった。

 コンビニエンスストア内でも輝太の母のコレクションの1部を

展示したりしていた。

 今回の輝太の母の離婚で再婚相手の弁護士の男の所には

輝太の母のコレクションを置くスぺースはない。

 玩具が命より大事の輝太の母が行くはずがない。

  『……えっとね、息子さんいるでしょ』

 明美が怒られるなぁっという感じで輝太に聞くと

  「将来は戦隊のレッドになるんだって言ってたな」

 弁護士の男の1人息子を知っている輝太が

弁護士の男の息子が将来の夢を語っていたことを言うと、

 『そう、輝太に似てるし、第2の輝太にするんだって……

   「何方の母が……

  アニメイベントや食事会などで輝太の母が小さい頃の

 輝太にそっくりと弁護士の男の息子のことを言っていたが、

輝太みたいに自分の息子では無いのでアニメ教育が出来ない。

 息子だったらと悔しんでいた輝太の母は再婚によって

弁護士の息子にアニメ教育が出来る。

 だが、輝太の母は7月の初めに車の暴走により事故死で亡くなる。

明美が輝太の母が転生したクチナのことを言ってるのは分かっていたが

念のために聞くと、

 『クチナが……夏織さんが再婚して直ぐ死ぬでしょ、

   夏織さんの莫大な遺産が入ると思っていた再婚相手の男性は

    遺産が入らないと知って運転を誤って事故死』

 輝太の母は幾つもの会社の大株主であり、コンビニエンスストアの

土地の所有者である。輝太の母の死によって再婚相手の弁護士の男に半分、

萌絵に半分の2分の1、輝太も半分の2分の1の遺産が入る。

 弁護士の男の息子は養子縁組でもしない限り遺産は入らないし

転生した輝太の母【クチナ】が面倒を見ることは出来ない。

 弁護士の男と萌絵と3人で過ごせばいいのだから。

だが、明美が弁護士の男が死ぬと言うので、

 「おい、其れも呪いか!!?」

 夏美の両親の呪いのせいで亡くなるのかと慌てて聞く輝太に、

   『違うわよ、再婚相手の男の人が亡くなるのは運命で

     事故死の原因が変わっただけよ』

 「アーシーの親と一緒か……

 明美が夏美の両親が最後の呪いを掛けるために飛び降り自殺するのは

呪いの書が渡ったためである。

 が、呪いの書が渡らなかった場合は夏美の姿に落胆して

夏美を殺して夏美の病室から飛び降り自殺をすることになっていた。

 なので、弁護士の男は呪いとか関係なく死ぬことになっている。

  明美は蘇生の魔法が使えるし運命を変えることが出来るが

 明美の力でも死から逃れることを回避することが出来ないことが

過去にも輝太の初恋のアーシーリヴァの時でもあったので

 輝太は受け入れるしかないのかと悔しそうに呟くと、

   『そういうこと、輝太の御母さまの行動は

     怒らないでね、私がクチナに言われて仕向けました』

 「人の親を操るなぁああああ!!!!」

 輝太の母の離婚など最近の行動は全てクチナから要請されて

明美がしていたことを暴露したのを聞いて輝太は激しく激怒したが

明美の力でも死の運命から逃れないことに涙した。

 そして、ソラスの世界から帰還してからの出来事に加えて

クチナに言われたことで、

 「何もかも御前が悪いんだぁ!!!!」

 キレた輝太は輝太の父、スタッフ、通りを挟んだ向かい側の

コンビニエンスストアに居る人の前で天使化をして、 

 クチナに輝太が天王剣を向けていると

  「輝太……

 「翼が生えるの?」

   「髪の色が……

 天使の翼を背中から広げて髪の色が黒から金色へと変わった姿に

輝太の父は驚き、買い物に来ていた女性は輝太の姿に

頬を染めながら呟き、髪の色が変わったことにスタッフの男性が

驚きながら呟く中で、

 「ここで、母だろうが斬る!!」

   「輝太君! 此処は日本、ミューブ……

 天王剣を左斜めから地面に振り下ろしながら

クチナに叫ぶと、日本だから銃刀法違反になるからと

冷静にと言おうとするクチナに、

 「うるせぇ!! 全ての元凶は御前だ!!」

   「皆がハッピーになる為の……

 クチナによって知らぬ間に明美の眷属になっていたことなど

クチナのせいで起こった出来事と決めつけて叫ぶ輝太に

クチナは幸せになる為の試練だよと反論するが

 「自分殺しの罪は重いと知れ!!」

   「母親殺しも同罪!!」

 クチナは輝太の母が転生した者で其の転生をすることになったのは

クチナが仕掛けたことだと叫ぶ輝太にクチナは転生しても

輝太の母と叫ぶが

 「転生した御前は違う!!」

   「私を母と言ったじゃない!!」

 違う者だと叫ぶ輝太に、

  輝太の母が転生したクチナとミューブル王国の西の国境の

 検問で再会してから輝太はクチナを母さんと

言っていたでしょと叫ぶと、

 「母さんに行動が似ていたから言っただけだ!!!」

   輝太は母恋しさでクチナに言っただけと言うので、

 今の状態の輝太に何を言ってもダメと感じたクチナは

   「輝太の頭が冷えるまで逃げます!!」

 背中のスラスターを上げて空を飛んで行ったクチナに続いて

天使の翼を広げて追いかけて行った輝太を見た輝太の父は

 「オタク道を極めると飛べるんだなぁ」

   感想を言うが、スタッフ、車を止めて見ていた人たちなどが

    「あるわけないだろう!!」

      心の中で呟いた。

  

 





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