12 明美には逆らえない……
アニメ博覧会3日目を迎えて
ログハウス、テントなどで過ごした
アニメ博覧会に来た来場者、出展者、
アメリカ特別編隊の兵などが
ロサンゼルス・コンベンション・センターから見る
地平線で魔法の、ソリュート王国の巨大な強さに
改めて驚愕していた。
「ホワイトハウスであるが……
「俺は行けないが……
「葬式には私も出るわ」
大統領補佐官【デニム・リチャード・マクロード】が
今日のホワイトハウスで大統領、官僚、各軍から将校が
恭子の父【岩崎武尊】、明美たちと会談をする。
アメリカ側としてソリュート王国と同盟を
結ぶことによる魔法部隊の創設やゲームなどの
レベルを自軍に取り入れたい旨を言うつもりである。
北条君たちをアメリカ軍に編入させることは
昨日の恭子の父との会談で拒否されて
アメリカ側は承諾している。
今日の会議に輝太が出ないことを告げると
在日本アメリカ合衆国大使を務める
キャロライン・J・ウィルソンが輝太の母が
日本時間の日曜日の昼過ぎに輝太の母が
再婚した男の連れ子と一緒に公園に居る
友人に会いに行く途中で暴走した車から
再婚した男の連れ子を守る為に
轢かれて当たり所が悪く亡くなった。
再婚した男の連れ子は輝太の母に
抱かれて守られていたので掠り傷なく
無事だった。
輝太の母の死因を埼玉県警の窓際課が
担当した。
日本時間の月曜日の夜に御通夜が
行われるので大使も輝太と共に参列すると言うと、
「私も出よう」
補佐官も参列すると言うので、
「なぜ?」
輝太が聞き返すと
「一夫多妻がオーケーだったな」
補佐官が笑みを見せて言うので、
「俺の場合は……
輝太との結婚条件にはクチナとのシンクロが
出来るかがある。
クチナは前世の時の自分の息子との間に
子供が欲しいと言う願望があり、クチナに
なっても其の想いは強かった。
で、クチナはセント・ギアなので
人間との間に子供は出来ないが裏技で
クチナとシンクロできる人間なら
クチナと一心同体となりクチナの魔法などが
使用可能である。クチナの前世のDNAなどに
シンクロできる人間と融合する。
今の所、杉原夏美、福田輝美、
50年後に若返る大使の3人である。
補佐官が輝太と3女を結婚させたいと言うことを
感じて輝太が無理と言おうとすると、
補佐官がメモを輝太に見せるので、
「それで、鳥さんのコスプレを……
明美から補佐官の孫
ジェニファー・フレイス・マクロードが
クチナとシンクロが出来るので
クチナもオーケーしたと書いてあったので、
「……何歳?」
「13歳だけど」
「輝美と一緒ね」
輝太が補佐官に孫の年齢を聞くと
スマートフォンの写真アプリの画像を
輝太に見せて答えるので大使も見てから
輝美と同じ年ねと言うのを聞きながら
写真をよく見ると。
愛くるしい笑顔で目が大きめで
白い肌が眩しくロングのブラウンの髪を
外ハネの様に流していてワンピースの上に
フード付きのジャケットを着ている
活発な子だと感じた輝太が
「母さんが言うなら仕方がない」
クチナが承認したので
断る理由が無いので輝太が承諾すると、
「大統領選挙も彼方が勝つとなると
補佐官も首なので婿の所で住むかな」
補佐官が明美から大統領選の行方を
聞いた後に起こる補佐官の職を解かれるのを
嬉しそうに言うので、
「私が住むのに」
大使も共産党のプレイングが此のまま
大統領になることを聞いていたので
補佐官同様に大使の職が解かれた後は
輝太が所有するコンビニエンスストア
K・Tショップの広大なスペースに家を建てて
住むのに補佐官まで来るのと
困ったように言うので、
「私は義理の息子の近くの
マンションに住むつもりだ」
補佐官はクチナが建てたマンションに
住むので大使を困らせないと告げると、
「そうなの、此れからは親戚ね」
大使は嬉しそうに右手を出すので
補佐官も同じようにして握手をした。
輝太は自分が知らない間に結婚相手が
増えていることに呆れていた。
そして、ソリュート王国の王女の正装に
銀髪の頭にはティアラを付けているので
ソリュート王国の王族だと誰もが気が付いた
明美が荒野で
「尊い命よ! 滅びた文明よ!
我の言葉により現世に戻れよ!
我の名のもとに
リササテイト・ライフ・シヴィライゼイション・
ホーリー・パワード・バイ・ゴット!!!」
魔法を詠唱しだすと魔法陣が明美の足元から
数キロに渡って描かれて行くと空中にも
複数の魔法陣が現れて行くと全ての魔法陣が
明美の詠唱が終わると同時に光り輝いて行くと
花火のように爆発する感じで消えて行った後に
恭子が放った魔法で消滅したアメリカが
復活した。
車で運転中だった人たちは車が新車に戻って
其の場で止まっていることよりも神界の
転生エリアから戻ったことを嘆いていた。
他の方たちも同じような思いで
戻って来たことを嘆いていた。
全てが無料で過ごせる
快適な1日だったので……
購入した物はサービスで此の世界に
持って来ることが出来ていたが魔法系などは
オミットになっている。
「3日目の始まりよ!!」
報道陣、テレビ局、兵たち、会場にいる
全ての人々が明美の言葉に歓喜の雄叫びを上げて
受け入れた。
空には格闘台が浮かび上がり、
「俺の力を!!」
「復活した力を!!」
「ワイは身バレして委員会!!」
圭一が明美の父に願ったソラスの世界での
勇者としての力の復活の喜びを
会場に居る皆様に見せようと明美に頼んで
格闘台を用意させた。
タンクトップのシャツにパンツ、革靴を履いた
圭一と同じ格好の十須が右拳を左手のひらで叩いて
妹を守れると喜んでいると、長袖の襟付きのシャツと
ワイドパンツ、皮靴を履いている勇太は中学校を
異世界病で退学した際に魔法など使えないと
クラスメイトに話していたが、
恭子関係者には勇太はソラスの世界から帰ってから
恭子と許嫁であり魔法が使えることを伝えた。
圭一や十須は明美によって力が復活したことは
報道陣たちに説明しているので良いが
勇太は恭子に言われて北条君の代わりに格闘台に
立たされている。
勇太は一応はソリュート王国から来たと言う
話になっているが、輝太のように替え玉を
用意していないのでクラスメイト、勇太の父の
取引先などに勇太が此の世界で力を持つ
人物だと分かってしまうので勇太は後から
面倒くさいことになるので嘆いていると、
「お前に勝って! 復活を祝う!!」
勇太に向けて圭一が言うと、
「エルタンスは負ける筋書きで
レベル15でも勝てたが
俺は60、圭一は75、
直ぐに終わらせる!!」
十須は恭子が勇太を助けたことは言わずに
勇太に勝つと宣言すると、
日本ブースに居る北条君が
「言っていなかったっけ?」
横に座っている静玲華に聞くと、
「恋人のせいでレベル15から
上がらないこと?」
「そう、まぁ、いいか……
「悪い人、フフッ……
本来はレベル85(今はレベル115)であるが
恭子が勇太の成長のためにレベル15で
レベル85の力が出せる男になってほしい為に
レベルが上がらないようになっていたことを
帰還する時に話したはずだけどなぁと北条君が
思いながら圭一たちが忘れているなら
結果で知るから良いかと
今は言わないでおこうとする
北条君に静玲華が笑って言うので、
「2人の成長の為には言わないのさ」
北条君が圭一たちにエールを送ると
開始の合図が鳴って、
「十須!」
圭一が十須に叫ぶと同時に勇太の後方に
行く間に勇太を押さえる為に十須が勇太に
正面から行くと勇太は簡単に十須に捕まると
後ろから剣で勇太の背中に刺そうとする
「ウインド・ウォール」
圭一に対して勇太が軽く詠唱すると
剣は空気の壁にぶつかり勇太を刺せないので
圭一が距離を取ると、
「どりゃ!!!」
十須が勇太を持ち上げて格闘台の隅まで
投げ飛ばすが勇太は体を反転させて前方に
体を回して着地すると圭一が詰め寄って
剣を勇太の斜め上から降ろすので
勇太は左腕で受け止めた。
「風の鎧か?」
勇太が剣を魔法でしのいだことを
北条君が言うと、
「剣とか使わないの?」
勇太が武器を持たずに戦っているので
静玲華が北条君に聞くと、
「魔法の詠唱のスピードが上がってるから
風魔法だけで戦う気だろうな」
「2人だよ」
勇太の圭一たちの攻撃より早くに
詠唱が出来ているので武器無しで戦うんだろうなと
北条君が言うと1人じゃないのよと
静玲華が心配そうに聞くので、
「タッキュールじゃないんだ!
あの2人に武器を使うなんて
恥だろ」
「貴方は?」
「片手で終わるよ」
レベルが戻ったばかりの圭一に武器を使うと
直ぐに終わるから勇太は使わないと
北条君が言うのを聞いて
静玲華が北条君に聞くので
北条君は笑みを見せて静玲華に話している間に、
「レベル15が!!」
「束縛!!」
圭一が魔法だけで俺に勝てるかと
吠えると、勇太の風から形成された縄によって
圭一、十須は身動きが出来なくなるが、
「こんなもの!!!」
十須が両腕を広げて風の縄を斬ると
直ぐに圭一を勇太に向けて投げ出すと、
「味方投げたら、あかん!!」
勇太は十須に叫びながら回避すると
十須が突進してくるので、
「力で勝負は負けへん!!」
勇太は真っ直ぐに十須を受け止めると
十須の巨体が勇太の小さな体に
重く圧し掛かって勇太が片方の膝を
格闘台の床に着けて耐えている姿に
「俺たちの勝ちだ!!」
十須は勝ちを確信して叫ぶと、
「フッ! ワイの勝ちやぁあああ!!!」
勇太は床から立ち上がりながら片手で
十須を持ち上げるので、
「ウ、ウソだろ!?」
十須は勇太によって自分が床から離れ行くことに
戸惑いながら驚いていると、
「ワイのレベルは115やぁあああ!!!」
勇太は十須を空に向かって投げると
「ウインドォオオオ、ブレード!!!」
直ぐに十須に向けて詠唱すると
風が薄い刃を形成して十須を
真っ二つにした。
そして、何時の間にかチャイナドレスを着て
傘を持ったコスプレをした恭子が
勇太の所に来て
「貴方の勝ちアル」
「帰ったら地獄や」
「何でアル?」
「クラスメイトにバレるやろ!
ほんなら、ハーレムが……
勇太の勝利を宣言するのを困り顔で
異世界病で去ったのに今の出来事で
魔法も力もあり輝太と同じく
明美から給料を貰っていることも
バレた為に元クラスメイトが言い寄って
来ると勇太が嘆きながら言うので、
「ないアルね! 私が居るから」
「そん時は頼むねん!!」
私が許可をしないと
妻にしないからと恭子が言うと、
勇太も其の時は一緒に対処してくれと
恭子に頼むと勇太に恭子が近寄って
集音マイクに拾えないように
勇太の耳元で小声で喋った内容で
頬を染めていく勇太から離れて
明美によって復活をした十須と
魔法が解けて格闘台に立っている圭一に
「レベル15でエルタンスに
勝てるわけないでしょ!」
恭子が言うと、
「ようやく分かった! 偽装して
ソラスの世界で過ごしていたのか?」
圭一が勇太がレベル15以上になっているのに
上がってないように見せていたのかと恭子に尋ねると、
「レベル15から上がらへんようになってたねん」
勇太が偽装でもなくレベル15から
上がらないようになっていたと言うので、
勇太が言う意味が分からなかった圭一が
「アドラーは?」
勇太と一緒に居た太陽界で
冒険者をしているアドラーは
勇太のレベルが上がらない理由を
知っているのかと勇太に聞くと、
「護衛だから知ってるアルよ」
恭子が答えるので、
圭一はアドラーは北条君の様子を見に
ソラスの世界にバカンスで来ていたと
言っていたのに恭子が勇太の護衛と言うので
「護衛? 此奴の?」
圭一は勇太と言わずに恭子に聞くと
「レベル15から上がらないように
していたから心配で!」
頬を染めながらモジモジとしながら
護衛を付けた理由を言うので、
圭一は勇太のレベルが上がるように
なっていたらレベルは何処まで行くのかと
思って
「ソリュート王国から
召喚される前のレベルは?」
此の世界から召喚されたが
勇太はソリュート王国から来たことに
なっているのでソリュート王国の
名を出して帰還後のレベルを聞こうとしたら
召喚される前と言ってしまったので
言い間違えたと訂正しようとしたら、
「85や」
勇太がリセットされる前のレベルを言うので
「えっ、ちょっとまて!!」
圭一は慌てて勇太の近くに行って……
勇太が此の世界からソラスの世界に
召喚されたがレベル15を超えることが出来ずに
スカージット王国は落胆した。
レベル15から上がらなかったのは
勇太がレベル15でレベル85の力を
出すことによって恭子の眷属になる
権利を得る為である。
恭子の眷属になるには眷属化の魔法以外に
恭子が出す課題をクリアしないと
いけないのである。
勇太は課題をクリアしていたので
恭子と勇太は7月7日が共に誕生日の日に
眷属化と初夜を迎えると決めていたが
誕生日前にしようと恭子から打診されて
頬を染めて承諾していた。
勇太は圭一たちには本当のことは言わずに
ソラスの世界の人族の大陸の勇者として
ゲームの時は圭一たちと行動を共にしていた。
恭子が途中から合流して圭一たちは
恭子が明美の眷属であることは知っていたし、
此の世界の恭子ではないと言う嘘を信じていたが
輝太とクチナと会談した大使により
此の世界にいる恭子と分かった。
勇太のことが気に入ったから
恭子がソラスの世界に来たと思っていた
圭一たちは勇太の本当のレベルを聞いて
召喚される前からの付き合いなのかと聞くと
勇太は頷いていたので恭子たちから離れた
圭一は
「もっと早く知っていれば……
圭一の父は小麦粉などの卸をしている
会社の社長で、勇太の父は輸入会社の社長である。
勇太の父の会社経由で圭一の父は外国の
小ロットの小麦粉を手にしている関係で
勇太の父と圭一の父は仕事上で関係を持っている。
圭一は圭一の父と一緒に大阪にある
勇太の父の会社には訪れているので
勇太とも会っている。
此の時に恭子が居れば圭一は勇太繋がりで
友人となり、更に光悦とも友人となれば
明美の眷属になる可能性が高く北条君よりも
先に零に会って恋仲になっているはずだから
悔しがって呟くと、
「私の下でコキ使うアルよ!」
恭子が圭一と十須に告げると
「なぜ?」
「召喚されるまでは……
圭一は力が戻っても誰の下にもつかずに
過ごそうと思っていたので恭子の発言で
恭子の部下になるのは嫌だと思っていた。
十須の方は妹を守るために実家に
居たいのにと思っていた。
「ダルザニアから言われているでしょ!
中身のないレベルは無意味アルよって!!」
「そ、そうか…
恭子が圭一たちを部下にする理由の説明を聞いた
圭一はミューブル王国の遊撃隊隊長であり
獣族の大陸で最強の男と言われたダルザニアの下で
修業させるために此の場では恭子の部下にすると
言っただけと分かって安堵して返事をすると、
「と言うことで、行こうアル?」
「そやな」
恭子が勇太に言うと、恭子はゲートを詠唱して
勇太と共に消えて行った。
勇太と圭一、十須の模擬戦は終わった。
アナザーワールド連合の会長のロバートは
明美によって力が蘇った圭一たちが格闘台から
下りて北条君のインタビューに答えている所に行って
「蘇った力は……
圭一たちに聞くと、
「召喚先で見てた時よりは動きも
良くなっているが、レベルに
翻弄されてるから此れから鍛えて
中身のあるレベルにしないと」
北条君がソリュート王国の騎士団に
入隊させて圭一たちを鍛えると言うと、
「なんでだ!?」
恭子からはダルザニアの下で修業なのに
違うことを言う北条君に圭一が噛みつくので
北条君はマイクをオフにして
「あのなぁ、ソリュート王国の騎士団に
入りたいからという設定で決めただろう。
聞いてなかったのかよ!!?」
圭一たちに小声で言うと、
「そんな話……
十須は聞いてないぞと言うので
「格闘台に上がる前に言っただろう!」
「どうして……
圭一は十須と同じで聞いてないぞと言うので、
「俺と一緒にソラスの世界で過ごしたから
俺がスカウトしたことにした。
恭子の隊は恭子1人だから
勇太と御前らで4人の隊な!
形だけだから合わせろ!!」
圭一たちが異世界に召喚されて得た力は
帰還したら無くなっていたが圭一たちは
明美の父から力の復活を言われて明美によって
力が蘇った。
明美の父からという話は出来ないので
北条君が圭一とは一緒の飯を食った仲なので
零を取り戻せるならやってみろと言うことで
力を復活させてソリュート王国で騎士団に入る
設定となった。
北条君がマイクをオンにして
「アナザーワールド連合の会長のロバートさん
聞きたいことは?」
SNS上で異世界から帰還した者たちで立ち上げた
サイトの会長のロバートにニコッと笑って
北条君が聞くので、
「力が欲しい!」
「なぜ?」
「世界を平和にしたい!!」
「力での平和は長続きしない」
「それでも、君たちのような力があれば
世界の頂点でコントロールできる!!」
「政治体形や思考が違う、無理だよ」
「ソリュート王国では?」
「陛下は世界統一など考えていないから
俺たちは力を抑えて生活している。
神界から依頼や召喚された世界で
帰還する為に使うくらいだよ」
「神界で依頼……
「ソリュート王国などを創った神からの
依頼だな」
「だったら、私も……
「ダメだな、魔王みたいなことを言う奴は
採用しないし、殺す」
ロバートが、アナザーワールド連合の者たちは
明美による力の復活を目論んでいたが
北条君にズバリ言われて悔しんでいた。
「それでは、各テレビ局に!!」
北条君が現地からのレポートを終えた。
圭一たちの「つかさから恋人を取り戻す会」の
メンバーは明美によって力が蘇ったが
圭一と十須のみが蘇ったことにした。
だが、天使化や明美の眷属化は得ていない。
勤め先はソラスの世界のミューブル王国で
遊撃隊に配属となりダルザニアの下で
修業をすることになった。
修行の成果や活躍で北条君が一緒だが
想い人とデートを出来ることに喜ぶ者や
北条君の凄さを再確認して別の方と
付き合い始めた者も出て来て
SNS上から「つかさから恋人を取り戻す会」は
消滅して行った。
ホワイトハウスのウエストウイングの
閣議室で明美、私、光悦、北条君、恭子の父の
向い側に大統領、官僚、各軍の将校が座っている。
「初めまして、大統領のバラク・オティエノです」
アメリカでの初の黒人大統領としてアメリカの
政を8年間してきた男が明美に対して
椅子から立ち上がり深々と御辞儀をすると、
「私たちを快く迎えてくれたことに感謝します」
明美は笑みを見せて大統領に告げると、
「アフリカでの活躍、在日米大使への気遣い、
我々の要求に答えてくれたパフォーマンス、
我々アメリカは貴方のソリュート王国とは
昔からの友人であり、気心を知れた相手だと
感じています」
大統領がソリュート王国の力があるから
アフリカでのテロ集団が壊滅して新たな
指導者を得て国が復興する足かがりをしてくれたことに
続いて輝太と大使の婚約による国との繋がりが
出来たことなどを感謝して言うと、
「私の兄は此の世界から転生していますから
LOVEのトラブルの時に貴方が弁護士で
会っているかもしれませんね」
秋人がソリュート王国で国王をしているが
前世は此の世界から転生した人物と言うことは
大使からの資料で知っていることを改めて明美が
言うのに続いて大統領が大統領になる前は弁護士を
していたので曲などの著作権の問題で会っているかも
と言うので、
「……かもしれませんね。プレイングの方は?」
公民権弁護士としての活動、大学で生徒に教える
教師の活動、州議員としての活動で
エンターテインメント関係と関りは少ないので
明美が言ったことは大統領が言った友人と言う言葉に
反応しての感謝の言葉として言ったのだと感じたので
思い出すような感じで大統領は告げるのに続いて
共和党で大統領候補になる男のことを明美に聞くと、
「コンサートなどを見る時にホテルを使っていますね」
「そうですか……
不動産事業をしているプレイングの
ホテルを常に使用している間柄と言うので
大統領は自分よりプレイングの方が近いのかと
考えながら明美と、いや明美の父と繋がりが
大きければ良かったと思っていると、
「プレイングさんが次の大統領ですが
アメリカの現実を見据えた政策ですから
マスコミなどは憎し報道ですね」
「私の反対の政策を掲げているのと
世界の流れから逆行しているからでは……
明美が共和党の党大会で正式に決まっていない
プレイングが大統領になることを告げると
明美の左側に座る北条君が予想通りかという
顔をするので大統領は北条君を睨んだ後に
大統領が掲げる政策の反対であり
アメリカだけが良ければいいと言うのは
テレビ局、新聞社などが推し進める
世界と共同する流れと違うからと
大統領が告げると、
「平等は無理でしょう?」
「……理想ですか? 貴方の国は?」」
今のプレイングの勢いは大統領が国民の生活を
平等とするための政策が上手く行かずに
中間層が割を食うことが分かった為に
民主党が苦戦していることを明美が言うと、
大統領は思うように行かなかった政策で
保険の負担増や政策維持の為の増税は
理想の為の現実が中間層に襲い掛かるので
プレイングの支持が多いと民主党の調査でも
上がっているので此の時点で勝てない可能性が
高いことを誤魔化すためにソリュート王国について
明美に大統領が聞くと、
「ソリュート王国はソリュート王国の民だけの
政策をします。貴族社会ですが優秀な方は
採用し、そうじゃない方は村や町、王都で
普通に人生を終えるでしょう。
ですが、生きる為に藻掻く人を見捨てません。
他の国の政策や民など関心を持ちません。
ソリュート王国に襲い掛かる火の粉は
全て排除します。ですが、他国を支配することもしません。
それが、我が兄の方針です」
明美の自国優先という話はプレイングの公約と
近いものであるが大使からの資料を見ながら
「同盟国の我が国とは……
ソリュート王国と同盟を結んでいる国は秋人さんの
妻であるティーナさんの5か国である。その他の国とは
行商や商人などは入国料を払って来ていて
貿易は盛んであるが国のトップはソリュート王国を
敵視しているのでソリュート王国を攻める為に
機会を伺っている。
アメリカはソリュート王国の為に国籍、此の世界に
居る為の譲歩などをしたのでセーイラさんの国などと
同等に出来ないのかと聞くと、
「日本、アメリカが他の国から攻撃されたら
守るで良いですか?」
明美が攻撃された後に今回みたいに蘇生させるで
良いかと言うので、
「攻撃される前に!!!」
将校の1人がテーブルの上板を拳で
叩きながら叫ぶので、
「日本は先制攻撃はダメですから」
明美は日本の立ち位置では無理と言う言葉に
恭子の父が此処で日本人として言うのかと
明美に呆れていると、
「日本だが、ソリュート王国の者だろ!!」
将校がソリュート王国の人間として言えと言うので、
「同じですよ。攻撃されても魔法で守られてますから」
日本と同じく先制攻撃はしないが
恭子の魔法でも破壊できない程の防御が
出来るので先制攻撃もドンと来なさいという感じで
明美が言うので、
「魔法などの習得は?」
大統領がソリュート王国で魔法を学べないかと
明美に聞くと
「無理ですね、此の世界の神が許さないですし、
召喚された後なら少しの力は残すようには
出来ますが……
恭子の父と大統領との話し合いでは魔法を
習得できる話になっていたが明美が否定するので、
「なぜだ!!」
副大統領が話が違うと叫ぶと、
「明美ちゃん! 魔法が駄目なら
何かを……
恭子の父がアメリカでの経営が難しくなるので
魔法以外でアメリカの機嫌を取ってくれと
明美に言うので、
「セント・ギアは無理ですが……
明美が魔法以外ならと言い出すので
大統領たちは強い眼差しで明美を見ている中で、
「日本は先制攻撃は出来ませんが、防御する為に
対策はしているので、その範囲内で
ゴーレムをアメリカの為に用意しましょう」
「レベルはどうするの?」
明美の話で気になったことを私が聞くので、
「光ちゃんは、どれくらい希望?」
光悦が望むレベルにすると
明美が言うので、
「核兵器には耐えられるくらいは要るだろう」
光悦が明美に言うと大統領たちは
最低限は其れだなと言う顔をするので、
「分かったわ」
明美は光悦の意見に賛成してから
「ソリュート王国とアメリカ、日本は
同盟国ですが、食料などの貿易交渉は
恭子のオジサマ経由から私たちが
来年に立ち上げるAKFに移行する間に
セント・ギアに変わるゴーレムを用意します」
「直接は?」
明美の此れからの内容に不満を持った
大統領が聞いて来るので、
「他国との摩擦を考えると
1つクッションを持った方が良いと思います」
「なるほど、だが他国がソリュート王国と
交渉したいと来たらどうします?」
副大統領が明美の意見に賛同しながら
他国がソリュート王国と貿易をしたいと言ったら
どうするのかと聞いて来るので、
「同盟国ではないので、アメリカ、日本に不利に
ならない程度で、御金は最低でも10兆円以上
要りますから」
「何に対して?」
明美が同盟国でないので最低の御金を
説明もなく言うので財務長官が聞くと、
「入国料です。我々の国に来る他国の行商などは
入国時に5金貨を払いますが、此の世界から
私がゲートなどを使用して行かせるなら
行き来で1万金貨を要求します」
明美が同盟国以外の入国料を告げると
「我がアメリカの1金貨で……
財務長官がアメリカの1ドル金貨で
1万枚の硬貨が要るのかと明美に聞くと、
「ソリュート王国の1金貨の方です。
日本円で1金貨が10億円ですから
アメリカドルだと1000万ドルですね……
明美の発言を聞いて大統領たちは其処まで
為替レートが違うのかと驚いていると、
「同盟国なら?」
私が明美に聞くと
「タダでしょう」
答えるので大統領たちは安堵していると、
「明美、セント・ギアに代わるのは?」
光悦が明美に聞くので、
「タダはダメでしょう!」
「お友達価格だろ?」
無料には出来ないと言う明美に
北条君が聞くと、
「お友達価格として……
財務長官が厳しい顔で明美に尋ねるので、
「美里は、いくらが良い?」
ソリュート王国の感覚で言うと
お友達価格にならないと思った明美が
私に振るので、
「10万円くらい?」
私が直ぐに思いついた値段で答えると
大統領たちは其れは無いだろうと思っていたが
「分かったわ、その値段で部品など集めて
制作しましょう」
明美が簡単に言うので、
ローズ・ガーデンでバーベキューの準備をしている
セント・ギアの値段はいくらかと思ったので
「外に居るのは?」
財務長官が明美に聞くと
「放棄されていたのを直したのでタダですが
私が貴方方に売るとしたら此の星の
全ての国の予算の100倍は欲しいですね」
売る気は無いし、値段はつけられないと
明美が言うので
「用意するゴーレムに期待する」
10万円なら軍事ドローンより破格の安さで
民間のドローンよりは高いが明美が用意する
ゴーレムは光悦が言った機能が付くので
財務長官は発表を楽しみにしていると告げた。
そして、大統領は記者会見室で
ソリュート王国とアメリカ、日本は同盟を結ぶが
輸出入に関しては会議を繰り返すことで合意したこと。
ソリュート王国にアメリカ、日本の兵や民間人を
魔法の習得などの為に入国しないこと。
観光は輸出入と同じで会議を繰り返すこと。
ソリュート王国とのパイプ役は岩崎グループが
するが最終決定ではないこと。
ソリュート王国からアメリカ、日本に住みたい
場合は、ソリュート王国の王のサインが入った
書面で許可をすること。
ソリュート王国の民は防御のための戦闘はするが
先制攻撃はしないこと。
ソリュート王国の民で魔法が使える者は
アメリカ、日本では回復系のみとすること。
次から次へと出て来る内容にアメリカが
ソリュート王国に屈した内容となったので
世界は失望した。
記者会見室で大統領と恭子の父が
上記の事が書かれた書類に調印をした。
恭子の父はソリュート王国の代理で……
中国、北朝鮮、ロシアなど世界の国々が
自国にソリュート王国の民に国籍を与えると
告げたが、ソリュート王国はアメリカ、日本のみで
十分と回答した為に世界の国々はアメリカ、日本に
スパイを送り込みソリュート王国の民を引き込み
合戦が開始された。
特に狙われるのはクチナである……
アニメ博覧会の3日目は無事に終わり
4日目は普通に開催されて無事に終了した。
日本では輝太の母の葬式の御通夜が
月曜日の夜に開始された会場に
輝太の元クラスメイトが参列したので
輝太の姉は困惑した。
代表で上田さんが芳名録に記入しながら
「初めまして、お姉さま。お母さまが
お泣くなり御悔やみ申し上げます」
輝太の姉【萌絵】に告げるので
上田さんが着ている所沢市立青葉台中学校の
制服のブレザーとブリーフスカートを見ながら
「母の葬儀ですが……
輝太の姉は夏美が小学校だけ通っていた星城学園の
高等部に入学したので制服はブレザーにチェックの
スカートを着ながら上田さんの言った言葉の意味が
分からずに参列していただくには問題ないけど
此れは輝太の母の葬儀で上田さんの両親なら
分かるという感じで聞くと、
「与田君の、義理の母になる方の葬儀です。
参列しないと御母さまに与田君との
結婚を認めてもらえませんわ」
輝太の姉に上田さんが微笑んで言うので
上田さんの少し後ろにいる田中さん達を見ながら
何を言ってるのという感じで
「コンビニに居る親不孝に言って下さい」
葬儀場ではなく輝太が遺産相続で失う
コンビニエンスストア【K・Tショップ】に居る
輝太に今いったことを言いなさいと
輝太の姉が告げると、
「アメリカでしょ?」
上田さんが言うので
周りにいる足立さん側の関係者が
輝太と似ているだけの異世界人と小声で
言っているので
「親不孝と似てるけど別人よ!
区別も出来ないの?」
輝太の姉も輝太の母たちとアメリカでの
輝太の行動は見ているが別人と言い切るので
上田さんは田中さんをチラッと見てから
「区別できない程のバカなの」
上田さんが輝太の姉に言うので
そのようねという感じで
「母の顔を見て来て下さい、最後の御別れを……
輝太の姉は上田さんたちと話したくないので
棺桶に眠る輝太の母に対面して下さいと
告げると、上田さん達は輝太の母が眠る
棺桶の方に歩き出すと、
「おい! 直樹が!!」
足立君の父の兄が葬儀場に
血相を変えて来るので
輝太の姉たちが何事と思っていると
「運転中に対向車と……
輝太の姉の近くに居た足立君に
「武人!!」
足立君の父の兄が足立君の目の前に座って
足立君の両肩に手を置いて、
「父が……
足立君の父の兄が泣きながら
足立君の父がコンビニエンスストアの土地が
相続関係なく輝太に売られていたことを
調査していた者から掛かって来た
スマートフォンからハンズフリーイヤホンに
送られて聞いた内容に驚いてハンドル操作を
誤って対向車線に出てしまって相手の車と
ぶつかって横転して止まったが
足立君の父は当たり所が悪く病院に
搬送される前に亡くなった。
足立君は輝太の母から男は泣く者ではないと
いい聞かされていたので涙は流さなかったが
輝太の母が亡くなり、直ぐに足立君の父が
亡くなったことに足立さん側の関係者は
輝太の姉と足立君の今後のことを涙を流しながら
考えていた。
上田さん達は此れも夏美が起こしたことだろうと
考えていたので夏美を恐ろしい女と思っていると、
「悲しむな! お前を立派な戦隊ヒーローにする!!」
輝太が葬式場に現れて足立君の夢を
実現させると言うと、
「輝太おにいちゃん!」
「クチナちゃんだよ!!」
「私にとって義理の弟になるのね」
「娘の義理の弟だな」
足立君が輝太に叫ぶと同時に
クチナ、大使、補佐官が現れて言うと
足立君はクチナを見て
「お母さん!!」
足立君は立ち上がってクチナに
飛び込むと、クチナは両手で足立君を受け止めて
「輝太なんか直ぐに分からなかったんだよ!!」
輝太を見ながら言うので、
「召喚された先で、母さんが転生したクチナを
見て思うかよ!!」
足立君が直ぐに分かったので脹れて言う
輝太に、
「テレビで見ていた時にぃ
御母さんと目が一緒だったからぁ……
足立君がアニメ博覧会会場や成田空港での
クチナを見た時に違和感があって輝太の母と
比べていると目の優しさが一緒だったので
輝太の母が横に居るのにクチナと同一人物と
小学校2年生ながら思っていても輝太の母には
聞くことが出来なかった。
輝太の母が亡くなりクチナが目の前に現れて
自分を庇って亡くなった輝太の母はクチナになる為に
亡くなったんだと理解した。
「俺と同じだな。少し経ってから分かったかな」
クチナから足立君が輝太の方に来るので
俺と同じだと笑ってから足立君を
肩に座らして肩車をしていると、
「なぜ、来たの? ロボットが母さんって?」
輝太の姉が困惑しながら輝太に問うので、
「親だから、それに親父はコンビニで
忙しいから代わりにな。
明日は来るから……
輝太の姉に来た理由を言った後に
棺桶に集まっている上田さん達にクチナが
輝太の母の遺体について自慢している光景を
苦笑しながら見た後に、
「自分の親なのに分からないのか?」
「親? あの人たちと……
コンビニから一緒に?」
輝太の姉にクチナを見て分からないのかと
輝太が聞くとクチナ、大使たちのことが
分からない感じで輝太と一緒に
コンビエンスストアから来たのかと聞くので、
「コンビニに居るのは俺の偽物」
輝太の言葉に上田さん達は
自分の口から言ったねという感じで
クチナと一緒に輝太の方を見ていると、
「え、えええと、異世界病で大きくなって……
「異世界に召喚されて、神の眷属になって
戻って来た……
輝太の話を聞いていても本当の事と思う前に
夏美の件があったので嘘と思っていたのが
コンビニエンスストアに居るのが偽物と聞いて
確かに何処か違うとは思っていたが
目の前に居るのは本物の輝太と間違えなく言えるので
アメリカでの出来事は目の前の輝太がしていたことで
輝太が怖くなって輝太の姉は後退りしていると
足立さん関係者も輝太から距離をとっていた。
「お兄ちゃん! 天使化……
足立君が輝太に聞くので
「武人の親父を助けることが出来なかった。
もし望むなら、俺と同じになるか?」
輝太が明美の眷属に足立君がなると言えば
明美に頼み込むと言うと、
足立君はクチナの方を見て
「お母さんでいてくれる?」
言うのを聞いて、
「武人が望むまで」
ヘルメットを取ってクチナが足立君に告げると
「目の前で見せてぇ!!」
足立君が輝太にアメリカで見せたのを
もう一度と言うので、
「会場を壊さないようにな!!」
輝太が皆の前で力をセーブして天使化をすると
「僕もなる!!」
足立君は目を輝かせて輝太のようになると言うので
「厳しくするからな」
輝太は微笑んで足立君に明美の眷属にすると告げた。
上田さん達が輝太を囲んで
結婚を迫ったりするので
クチナとシンクロ出来ないと無理と
言っているのにクチナが上田さんなら
明美に頼んでと贔屓にすると
田中さんたちが怒るので
クチナは輝太のサポートが出来る職業に
就いたら考えると言って田中さん達は
渋々したがった。
お通夜はクチナが自分で自分にって
可笑しいねとか言いながら無事に終わり
足立君、輝太の姉は輝太側が見ると言うことで
足立さん側と話がついた。
告別式が次の日に開かれれた。
昨日の御通夜での騒動を聞いた輝太の母の
同僚や関係者が参列してアメリカに居るはずの
クチナと輝太の母の生前の事を話していた。
喪主はクチナがすることになった。
輝太の母が務めていた大日本総合印刷会社の
社長も参列して輝太に異世界での事業展開が
出来ないかと相談していた。
明美の母が副社長をしているHMM社の
印刷、デザイン、製本などを受け持っている
岩崎グループの岩崎印刷会社からHMM社の
注文で大日本総合印刷会社に来るが
予算が通常の50倍以上なので紙は竹やワラ
サトウキビ、石灰石などから作られたのを
使用している。
此処で、クチナが輝太の母が転生した者と
輝太の母が所属していた出版部の部長から
今朝きかされて社長は予定を変えて参列した。
ラインなどでは情報漏れがあると判断した
部長は社長に直に面会して話をした。
社長は発行部数を考えると
HMM社は赤字なのに黒字経営である。
三浦さんの父と面会しても
トップシークレットと言われて聞くことが
出来なかった。HMM社の調査をすると
その他で大幅な黒字を出していることは
分かるが不正はしていないので
其れ以上は調べることが出来なかった。
そのカラクリが分かったので
輝太にソリュート王国と話が出来ないのかと
聞きに来たのである。
日本とソリュート王国の為替は
日本が10万円ならソリュート王国は10億円
なのでソリュート王国の最低の通貨で売っても
大幅な利益が出るのである。
社長は玩具のバンザイもソリュート王国で
利益を上げていると考えている。
クチナが大株主の1人であるので……
「どうかね?」
「母さんに聞いてくれ!」
社長が輝太に聞くがクチナにと言うので
社長は同僚と話をしているクチナの方に向かった。
大使が
「アメリカの企業の参入は?」
社長の話を聞いて聞くので、
「秋人さんが決めるから……
日本、アメリカの企業がソリュート王国、
神界に参入するのは秋人さんかサンローアが
決めることで輝太には権限が無いと告げた。
葬儀が終わり輝太はアメリカに帰る前に
クチナ、夏美、輝美から上田さんを
眷属にと言われてクチナ経由ではない
初めての眷属とした。
足立君の父の葬儀は
輝太が喪主となって行われた。
そして、アメリの為に明美が制作した
防御君が2017年の恭子の誕生日が過ぎた
10月のシカゴマラソンで警備目的で登場した。
テロリストが観客がいる側の建物の隅に爆弾と
共に自爆したので防御君が観客をポーションで
回復、自爆したテロリストを蘇生、監視していた
テロリストも捕縛した模様が世界に流れて
セント・ギアと違うロボットだったので
アメリカが新たな異世界と交流をしたのかと
騒いだがプレイング大統領が恭子の会社【AKF】が
正式にソリュート王国とのパイプ役となることを
会見を開いて告げると同時に
防御君はアメリカの為に制作された
ソリュート王国製のロボットと発表された。
プレイング大統領は防御君の配備をするので
大幅な軍縮に舵を切ることを宣言した。
その中には沖縄の基地を全てではないが
日本に返却することを告げて日本政府は
慌てて首相がアメリカに渡米して
会談するという出来事も起こった。
帰国した首相は笑みを見せて
プレイング大統領に賛同したことを告げた。
日本政府からの正式な発表はなかったが
沖縄の基地問題が解決に向けて動き出したことに
中国、北朝鮮の脅威が強まると反対する議員もいた。
その頃から謎の赤い機体が日本の領空侵犯をした物に
接触して領空外に排除している報告を聞いた
ある国の軍はアメリカが防御君だけじゃなく
セント・ギアもソリュート王国から使用の許可を
取っていたことに舌を巻いた。
沖縄のテレビ局がアメリカの在日米海兵隊の
大尉であるセント・ギア【スオウ】に
インタビューをして正式にソリュート王国から
派遣されたことが知らされた。
日本にはセント・ギアのスオウ、クチナ、ムラサキ
ナツメの4体が日本に滞在しているが軍隊に入っているのは
スオウのみで、クチナは輝太のコンビニエンスストアで
働き、ムラサキは境成学園で
カウンセラーとして働き、ナツメは山に入ってクマなどと
格闘して色々な村や町を回っている。
防御君が人気者になり一般発売を望む声が上がると
ソリュート王国とアメリカは購入後に破棄をする場合は
自衛隊かアメリカ軍が回収することを条件に
1体10万円(税抜き)で発売することを告げた。
世界は安すぎないかと言う意見が大きく
殆どの国が購入を検討し出したが防御君を
購入できるのはアメリカ、日本が先であり
アフリカでエンリーが助けた元テロリストが
大統領に立候補するので其の応援で防御君を
先に売ることがプレイング大統領から発表されて
元テロリストを妨害する為に他のテロリストが
ネット上に我々はAKFと交渉して防御君を得たと
発表したので恭子が境成学園の
生徒が乗り降りする駐車場でマスコミに
叩かれる羽目になった。
『購入にはアメリカが認めた書類が必要ですので
テロリストに売ることは無いですわ。
仮にそうだとしましても
戦闘には使えませんので』
『一般発売をすると言うのは
テロリストに売ると一緒では?』
『そうですか? AKFとしては
テロリストに売る気は無いですが
調査します。それでは……
恭子がインタビューに答えているが
明美が反社会勢力が使用した場合も考えて
防御型にしているのはインタビューしている
マスコミも分かっているが世間ではテロリストに
売ったということが関心ごとなので何度も
同じ質問をされている恭子がイライラしながら
同じことを繰り返し話すのに我慢の限界で
調査すると言って其の場を離れたので
スタジオに映像が変わって
『天理さんは、どう思われます?』
司会から明美の父が聞かれたので、
『ネットでの注文で、会社などからも注文が
来ているようです。
ダミー会社を使って購入も有り得ますね。
納期は1年後からですから、
其れまでに分かればいいですね』
『テロリストは購入したと言ってるんだ!
今度、大統領となる奴が横流しをしているんだろう。
アメリカも日本も騙されたんだよ!!」
お笑いタレントが明美の父に反論するような形で言うと、
『それは無いですね』
『なぜだ!!?』
明美の父はアメリカ、明美が関与している
元テロリストが裏切ることはないので
お笑いタレントに言うと理由を聞いて来るので、
『新たな開拓や鉱山の発見で
国が豊かになる道が見えていますから
テロリストに横流しするメリットがない。
テロリストとしては
マリック・メッキ・ビル・サウード候補が
気に食わないのと、鉱山の利権ほしさに声明したと』
ドバイに続けと言う高層ビルなどは建てずに
20階までの高さと制限してのビル、マンション、
レンガを使用した家など地区ごとに区画整備されて
国民が住みたい家に引っ越しなどが行われる予定である。
農業に力を入れる為に土壌改良をAKFの農業部、
アメリカの農業企業、日本の農業企業が参加して
取り組んでいる。
国の所有の山などからレアメタル、天然ガス、金、銀など
大量に発見されてアメリカ、日本、AKFの資源部が
参加して取り組んでいる。
鉱石に関してはソラスの世界の魔族の大陸に
大量にあるので中身を入れ替えている。
明美は物質変換魔法が使えるが良質な物は
元を参考にしないと無理なので魔族の大陸に
移った土などを時間を掛けて元を参考に変えていく
予定である。魔法の世界なので石油、天然ガスは
ほぼ使われないので明美は取り組む気は無い。
そして、他国の恩恵で発展など許されないのと
その土地の資源は我々の物という大義名分のもとに
テロリストが活動を活発化させているので
防御君を配備することになった。
『だが、横流しの線は……
明美の父に御笑いタレントが聞くので、
『調査すると言っているんです。
待ちましょう』
『テロ国家の誕生だよ!!』
明美の父は調査すると言った
恭子の言葉を言うと、お笑いタレントは
元テロリストが国の大統領になるなど
バカげているし、元テロリストがテロリストと
完全に切れるわけじゃないので日本、アメリカが
テロリストの国を建てたと皮肉ると、
『コマーシャルの後は
学歴詐称問題です』
司会が次の話題と言うと、
テレビに映る明美の父の姿が消えて
コマーシャルが流れ出すと、
「テレビ局だって知ってるでしょ」
テロリストに売る可能性はないのに
何度も恭子に同じ質問を!!」
明美が関与しているのでマリックが
明美に背けばどうなるかを知っているので
起こる可能性は少ないし、逆にテロリスト側の
優秀な奴を明美が取り込む可能性の方が高いと
私が怒っていると、
「頃合いを見て、ダミー会社に
騙されたことにするようです」
私の母であり侍女の尚子が今後の予定を
言うのを聞いて
「天理龍之介が話していたことね」
「お姉さま、その話は聞いていませんよ?」
私が明美の父が言っていたことになるのねと
尚子に確認を取ろうとすると瑠衣が聞いてませんと
言うので、
「番組が始まる前に決めたそうです。
防御君がテロリスト側に納品されたことを
撤回する証拠が出て来ませんので
無肉の策で……
尚子がダミー会社からの注文で今回の騒動を
終わらせることを話すので、
「呼んでくれればいいのに……
明美が、恭子が、光悦が、輝太たちが
私抜きで会議していたことに渋い顔をしていると、
「瑠衣さまとの行為を考えて……
尚子が私と瑠衣の夜の行いを考えて呼ばなかったと
言うので、
「行くわ! 光悦! 挿入は私がする!!」
秋人さんが明美と行為をしない日は光悦か
私が明美と行為をしているが上記のことで
明美は光悦と行為をしていないので
私を境成平和公園で待っている間に
明美が光悦としているはずと考えて
私は慌ててゲートを発生させて向かった。
「お姉さま!!」
瑠衣も慌ててゲートに入っていたのを
「いってらっしいませ、美里さま、瑠衣さま」
尚子は私たちに送り出す言葉を告げて
2階にある秋人さん崇拝部屋に向かった。




