8 模擬戦前の一時……
ロサンゼルス・コンベンション・センターの
駐車場には各国の報道陣向けにブースが設置されて
今から行う北条君対タッキュール(最初はキューイルと
する予定でしたが身バレを回避するために変更)の
模擬戦の模様を自国に伝える為に準備をしている。
ブースは明美が用意したので外からは
2畳くらいの小屋であるが中は亜空間に
なっているので100坪くらいの広さがある。
報道陣は中を見て脅威を感じながら
外に置く予定だった機材などを搬入していた。
会場内や外の空間に魔法で作られたモニターが
浮かび、アニメや会場内などを映している。
その中にはクチナが動画サイトに上げている
動画も流れているし、クチナが推す動画も流れていた。
クチナは輝太、大使、大使の関係者と報道陣を
連れて買い物をしていた。
ヘルメット、肩パーツを外したクチナに
魔法で制作されたゴーレムと改めて
思い知らされている報道陣、近くに遠くから
眺めている来場者や参加者も同様であった。
人目をはばからずに大使が輝太にベッタリで
報道陣が大使に聞くと、
「夫に相談しましたら、友人として
お付き合いして良いと言われましたので……
帰って来た言葉に報道陣は日本円で
3000臆だもんなぁと大使の夫も親戚も
輝太と縁が出来るなら我慢するよと誰もが思うので
輝太に報道陣が聞くと、
「友人です! ソリュート王国とアメリカ、
日本との架け橋になっていただける
1人ですね、後はソヌース・エレクトリックの
社長も其の1人です」
輝太は大使のことを友人でありアメリカと
ソリュート王国の関係をより良い者にする方と
報道陣に語ると、大使は自分でも友人と
言っていたが輝太がハッキリと言うので
「友人なの?」
鞄から小さい袋に入った若返りの薬を
報道陣に見せながら輝太に聞くと、
「友人です!!」
輝太がハッキリ言うので、
「若返っても?」
大使は若返りの薬の袋の封を切らずに飲むような
真似をした後に輝太と同じ年代になってもと
上目遣いで輝太に聞く言葉にソリュート王国では
若返りの薬があるのかと報道陣が驚いている中で、
「3人目、おめでとう」
輝太たちの近くを通って行く
明美が言うのを聞いた輝太は
大使が若返りの薬を使った後は
クチナとシンクロできる女性となり
夏美や輝美と同様の存在になると知ったので
「その薬、返してくれません?」
大使が持っている袋を指して言うと、
「クチナお母さま、この薬は?」
クチナにお母さまと付けて大使が聞くので
報道陣は大使が輝太の友人枠ではなく
妻枠を狙っていることがハッキリ分かったが、
クチナを御母さんと呼ぶことには
ハテナマークが浮かんだが直ぐに消して
グッズを吟味しているクチナの言葉を待った。
「50年後に使って、結婚して、輝太と共にね」
クチナは此処の商品をすべて買うと
言った後に大使や報道陣に向けて発言をした。
その言葉の中で50年後にという言葉に
「輝太さん、寿命って……
報道陣の1人が疑問を感じたので聞いて来るので
「1000年だよ、天使化の恩恵もあるけど……
長寿と輝太が答えると、
「3人目と誰かが言っていましたが、更に……
報道陣の1人が明美が発した言葉を聞いていたようで
輝太に尋ねると、
「条件が厳しいから、10人までじゃないかな」
輝太は質問に答えるが、クチナは北条君みたいに
200人、300人と輝太に結婚させたいので
結婚の条件のクチナとシンクロできる基準を下げたいと
思っているが明美も此ればかりは出来ない。
元クラスメイトでクラスの委員長をしている
上田さんはクラスを纏める能力もあり、クリッとした目に
シャープな顔たちの女の子で雑誌の読者モデルとして
活動はしているが読者モデルからモデルに上がる
つもりがないのは輝太のことが好きだからである。
なので、クチナは輝太の参謀枠でほしいと
思っているのが、今のところクチナとシンクロできる
可能性は無い。
「条件とは……
報道陣の1人が輝太にグッと近づいて
聞くので、
「内緒! ちょっと良いかな」
輝太は言えないと言ってからマイクを
近づいた報道陣の1人から借りて、
「アーシーから聞いた。小学校から
君を悪の手から守っていたけど
友達として……
ラインで今もクラスメイトと
トークしているだろうけど
君を友達としか見ていない。
高校、大学と俺は行かないが
恋をして、振られて、また恋をして
繰り返す中で君を心から慕って、守って、
共に生きる方を見つけてほしい」
輝太は中継を見ながらグループラインをしている
上田さんに向けて公共放送を使っての発言を終えて
マイクを借りた報道陣の1人に返すと
「今のは……
輝太に聞くので、
「内緒! 根掘り葉掘り聞かないでくれ」
上田さんが輝美と同じで輝太を好きだと
夏美からクラスの女子専用ラインでの遣り取りを聞いて
知ったくらい輝太は女性に興味が無かった。
輝太が女性として恋人として意識したのは
夏美の前世のアーシーリヴァだけである。
後は、マザコンであると自分も認識してからは
クチナが輝太の母の転生後の姿であるので
クチナとシンクロする女性は輝太の母と
同格なので愛したいと思っている。
上田さんについてはクラスの委員長として
輝太に絡んでいたが、輝太にとっては小学校の時の
黒歴史を知っている友人の1人と認識している。
女装している男と知っても嫌な顔をせずに
女として輝太を扱ってくれたし、輝美と共に
男とバレないようにしてくれていた。
それは、上田さんが輝太に恋をしていたからの
行動だと知ったが輝太は上田さんに恋心を
持つことがないので此の場を借りて振ったのである。
輝太の元クラスメイトの女子専用ラインでは
委員長が諦めないとチャットすると、他のクラスメイトが
委員長脱落とチャットするので、
「全員よ!」
委員長はボイスチャットにして涙声で叫んでいた。
その電波を受けたのか、
「輝太君! みゆきちゃんを何としても
妻に入れよう!!」
クチナが今は無理だが夏美や輝美のように
輝太のハーレムに入れようと言い出すので、
「おい! それは……」
クチナとシンクロできない
上田さんのことを考えて振ったのが
無駄になると思って反対の言葉を言おうとした
輝太に上田さんが読者モデルをしている雑誌を
クチナが出すので世界に上田さんが紹介されるのは
不味いと思って輝太は天使化すると
周りは離れてくれたのでクチナに向かって
雑誌を取り上げてからクチナを蹴飛ばすと
幾つかのブースが破壊されて
「輝太君! みゆきちゃんって、雑誌では名前……
クチナは怪我をしている人たちを
ホーリー・ヒーリングを詠唱して
怪我を治した後に輝太に言うと
「そうやって! 俺の責任にして結婚させるな!!」
其の言葉にキレた輝太が自分を制御出来ないと
判断した明美が遠くから輝太とクチナの周りを
光の壁の魔法で覆ったので
「めざせ! 200人!!」
クチナも遠慮なく輝太を煽ると、
輝太は天王剣を構えて、クチナも
セント・ドラゴンソードを構えて
北条君対タッキュールの模擬戦の
前哨戦となった。
その模様を
「仲がいい親子ですね」
「そうだな……
クチナの傍で唯一カメラを使用しても良い
松本君の父がナーナナの言葉に相槌をすると、
「カメラは?」
「上を向いて……
ナーナナがカメラで此の状況を
撮っているのですかと松本君の父に聞くと
天井に向けていると告げるので、
「つかさ様の方に?」
「明美ちゃんからの指示でね」
模擬戦会場の方に映像が切り替わっていると
松本君の父がナーナナの質問に答えると、
「お父さま、夫から念話が……
「此方の映像は終わったから行くといいよ」
松本君から念話が来たと
ナーナナが松本君の父に告げると、
松本君の父が1人で大丈夫と言うので
ナーナナはマイクを松本君の父に渡してから
「はい、でも、爆買いを見るのは
コリゴリです」
「フッ、慣れるしかないな」
「嫌です……
クチナの買い方に松本君の父に苦言を言って
松本君が居る場外にナーナナは走って行った。
クチナが出した雑誌の表紙は松本君でした。
空中に用意された格闘台の下で
インタビューを受ける北条君。
「自己紹介を……
北条君の横に立つ金髪、碧眼で
整った顔に長身でビジネススーツを
着こなしているローズマリーをチラチラと
インタビュアーが気にしながら聞くと、
「ソリュート王国で総騎士団長をしている
ツカサ・ヴィラ・ホウジョウ・フォン・ミーグ」
「長いですね」
北条君は自己紹介をするが
名前が長いとインタビュアーが言うので
「つかさで良いよ」
北条君がフッと笑いながら言うと、
「分かりました……
チラッとローズマリーの方を見てから
インタビュアーが賛同するので
「気になるの?」
また、フッと笑って北条君が
インタビュアーに尋ねると、
「えぇ……私が会った女性の誰よりも……
地面に顔を向けてインタビュアーが言うので、
「それは、会った数が少ないのでは?」
「私も旦那さまと同意見だ!」
インタビュアーが出会った女性の数が
少ないからローズマリーが1番だと思うんだと
北条君が言うとローズマリーも賛同するが、
「そんなことは……
インタビュアーは大人の女性としての
風格やスタイルの良さなどで
今までに出会った女性の中で
考えても1番だと否定しようとすると
「次の質問!!」
北条君が話題を変えようと言うので、
「分かりました……
インタビュアーは渋々ながら承諾して
「で、次は?」
北条君が聞くと、
「輝太さんは貴方の部下と聞いていますが?」
輝太が会見で述べていたことを北条君に尋ねると、
「そうだよ、まだ成長途中だが有力な戦力だ!」
「あれで……?」
肯定を言う北条君に輝太の力は
インタビュアーから見ても想像を絶する力なのに
成長と言うのでエッとなっていると報道陣側の
スタッフの1人がインタビュアーに駆け寄って
耳打ちした後に、
「今ですね、会場で……
「クチナと輝太だろ、仲が良いからね」
インタビュアーが言う前に
会場でクチナと輝太が親子喧嘩をしていると
北条君が言うので
「今は光の壁の中でバトルをしているようで……
インタビュアーは報道陣側のスタッフから聞く前に
どうやって知ったのかと考えながら会場内の状況を
北条君に言うと
「30分くらいしたら飽きるから
見物しに行くと良いよ」
インタビュアーに見学に行ったらと北条君が言うので、
「今は貴方のインタビューをしているんです」
インタビュアーが北条君の
インタビューが最優先と告げると、
「次は?」
北条君が聞くと、
「先程、総騎士団長と言っていましたが、
輝太さんやクチナさん、今日の模擬戦の
相手のタッキュールさんより強いですか?」
インタビュアーが輝太たちより強いかと聞くので、
「作戦本部で指揮をする立場なので
戦闘は弱いよ! まぁ、夜の仕事メインだから」
強いと思っていた北条君の言葉に
インタビュアーが嘘と思いつつ
「夜の……
仕事についてアレかと思いながら聞こうとしたが、
ローズマリーの方をチラッと北条君が見てから
「次の質問は?」
その話は無しと北条君が言うので、
「インタビューをする時間も来ていますので、
最後に、此の世界について」
「我々の世界に無い興味深い物もあるし、
改善する物もあるが、住めば都かな。
此方に住むとなれば
ハーレム城を作らないとね」
最後の質問をするインタビュアーに
北条君が最後に笑って答えると、
「……模擬戦を楽しみにしています」
苦笑いしながらインタビュアーは
インタビューを終えた。
「軽く食って、夜の仕事の為に負けるぞ!!」
そして、北条君がローズマリーと腕を組んで
後方に居る北条君の妻たちに北条君が
叫ぶと、妻たちは頷き北条君の方に歩き出した。
此処には居ない愛人も含めると軽く200人は
超える北条君の女性たちを見ながら
インタビュアーやカメラマンたちは
1人くらい分けてほしいと思っていた。
ただし、会場には居るが日本人の仁美、ナルエたちは
此の場には居ない。身バレする可能性があるので……
そして、境成学園の
中等部2年生に神界専用スマートフォンが
渡させていて其のスマートフォンのアプリ
メールルームでは、
「100人は居るんだろ?」
「この前に行ったミューブル王国の隣の国に
愛人が居るけど来てないな」
「あれ、林間学校は夏休みだろ?」
「下調べで、この前、北条と行ったから」
「で、どうだった?」
「修道院で、全員が神である北条を慕っていて……
「考えると、神に対して身を捧げるって
ハーレムだな」
「そうだな」
「私も入りたい」
「大人バージョンの北条君が更にカッコいい」
「酒も飲めるんだろ」
「A組に入りたかった」
「親がぁ、スマホを何処で買ったって」
「見た目変わらないのに……
「包丁で指を切ったからスマホの
回復アプリ使って……
「使うなよ!」
「深かったし……
「で、どう言った?」
「恋人に!!!」
「それはないわ」
「抜け駆けだわ!!」
「紹介しなさいって」
「それで……
「今、紹介した、此の人って」
「これ見てるの?」
「異世界の人で御金持ち」
「親に今言う!!」
「親は?」
「悩んでいる」
「ホントのこと言えば?」
「北条電気店の息子って……
「そう……
「それは、言えないよ」
「異世界人で来てるからな」
「お見合いを……」
「え、お見合い?」
「母が……
「はい?」
「大人バージョンの北条君に
店で出くわして若ければって……
「抜けてるなぁ……
「此方でも?」
「横に居た美人とデートする為にって」
「北条も大変だ」
「若返りの薬を使えばって……
「勝てるの?」
「私の方が美人と言ってます」
「自分で美人って、松本は?」
「変えたな」
「美人だろ」
「何時頃、気が付いた?」
「中等部で制服が
スカートじゃなかったから」
「俺もだ」
「新聞の折り込み広告に出てても
まさか、同級生とは思わなかった」
「モデルしてるのって何時頃に気が付いた?」
「最近」
「廊下で1年生と話してるのを聞いて……
「1年生と?」
「トイレ行く時に会って聞いたら
マネージャをしてるって」
「1年生が?」
「その1年生は知ってる?」
「だろうな」
「化粧してると印象は変わるけど
無しでも行ける」
「まさか……
「書けるか!」
「お前もだろ!!」
「兄が少年誌の特集の所だけ
切り取って」
「ポスターとか貼ってあるの?」
「他のアイドルと」
「で?」
「1番の推しだと」
「学園バレってしてる?」
「熱海の旅館の孫ってのはバレてるな」
「言ってやりたい」
「女になれるだろ」
「キューイルとイチャイチャしてる時は
女になってるな」
「どうしてわかる」
「攻めるねぇ」
「胸の膨らみが……
「女性陣! 入って来い!!」
「察してやれ」
「話題かえるか……
北条君対タッキュールの模擬戦の
実況が開始されるまで色々な話題で盛り上がり
女子生徒の方は北条君に恋人宣言を行い
なし崩し的に付き合おうと考えていたりするので
北条君は帰国したら修羅場が待っています。
駐車場の日本ブースでは、
「生きていたとは……
「つかさの近くに居たけど……
圭一がショートボブで理的な顔たちの
工藤進次郎改めて工藤静玲華の
肩出しのトップスにキュロットにサンダルを履いた姿に
此奴は男だ! 俺は零一筋と心で叫びながら
事故死したと聞いていたので聞くと、
北条君と静玲華たちをロサンゼルスに来てから
見ていたでしょうと静玲華が言うと、
「零しか見ていなかった」
安室零しか眼中になかったと言うので
浩二とユニバーサル・スタジオ・パークで
話していたのを見かけたので、
「浩二とは……
静玲華が聞くと、
「知っていたなら教えろ!!」
北条君が別の世界からソラスの世界に
召喚されたのは嘘で、かずえの両親の挨拶に
北条君が来た時に同じ世界に住んでいることを
告げていたし、かずえの両親の喫茶店に住み込みで
バイトしている浩二も聞いていた。
圭一は此処に来るまで北条君や明美が別の世界に居る
人物で、此方に居る人物は別人だと思っていたので
かずえ、ありすを守るために北条君の傍にいる
浩二に向けて吠えていた。
ついでに、ありすはフィギュアスケートで
オリンピックを目指すには年齢的に無理と感じた
両親から罵声など受けたので、仁美の母が弁護士で
北条君の妻の1人なので北条君の妻の1人
かずえの両親と養子縁組を行って
舟木ありすとなっている。
ありすの両親が関与しないと言う旨の書類も
作ってサインをさせている。
「圭一と一緒って……
北条君対タッキュールの模擬戦の日本の実況は
双方を良く知っている圭一と身バレの心配のない
静玲華がすることになったが、チラチラと見て来る
圭一に襲われるかもと静玲華が不安に思っていると、
「安心しろ! 俺たちが居る」
薬剤師からジョブチャンジした理登、のぼるが
圭一から守ると告げると
「守ってね」
2人に言う静玲華に
「浩二じゃなく、進次郎が……
本当は浩二が圭一と共に実況するはずが
ありす達から離れたくないと言って
断わられたので静玲華になったことで
圭一は静玲華から男を虜にするような甘い香りを
放っているので理登たちは静玲華と常に居るので
耐性はあるだろうが自分には零が要るからと
想っていても静玲華の服の隙間から見える肌などを
見てしまうし静玲華の体に偶然に触ったら理登たちに
殺される可能性もあるので実況も命がけと静玲華の
男の時の名前で呟くと、
「前の名前いわないで!」
静玲華が男の時の名前で言わないでと言うと、
「時間あるから事故死した理由を聞きたい」
圭一は静玲華は男で甘い香りをするのは
香水のせいと実況する前から何度も思うことで
無事に実況を終える為に静玲華たちが
事故死したことにした理由を聞きたいと言うと、
「金髪やめたほうがいいよ」
圭一に出会ってから気になっていた圭一の
染めている髪について圭一の聞きたいことを
無視して静玲華が聞くと、
「リーダーの証!!」
つかさから彼女を取り戻す会の会長の
圭一は会長なら金髪でしょうと
ドヤ顔で言うので、
「ブースの中で話すわ」
本人が良ければいいかと諦めた
静玲華はブースの中で話すと言って
ブースの中に圭一たちは入って行った。
渋谷区にある青井学院に通う
のぼる達が放課後に図書館に行く途中で
ソラスが創造した世界のプロールクト王国に
召喚された。
のぼるは短髪に幼さが残る丸顔で、
理登は細長の顔で召喚されてから髪を伸ばしたら
王が素行などで気に入って第2王女と婚約させられた。
進次郎は眼鏡を掛けた理的な男であったが
どこか女性のような顔立ちであった。
ソラスの世界では眼鏡を掛けた者は居ないので
召喚時の恩恵で進次郎は視力が戻り眼鏡なしで
過ごしていた。
プロールクト王国では剣士や魔法使いを
召喚したかったが進次郎たちは薬剤師であった。
ポーションを作ったり融合させる能力で
プロールクト王国は落胆したが再召喚するにも
人柱が居るので此れ以降は行わなかった。
そして、3年が過ぎてミューブル王国で
魔族対人族のゲームに参加するために
ミューブル王国に出向いた時に北条君たちと
出会った。
そこでは、秋人さん達が何でも屋を開いていたり
魔族対人族のゲームを観戦するための会場作りを
クチナ達を呼んでさせていた。
会場で進次郎がクチナによって女装させられて
北条君のゲームでの参謀の1人として関わって行くと
進次郎は北条君に片思いをするようになった。
秋人さんの妻の1人セーイラさんによって
進次郎は神界での何千回分の1のミスで本来の
女性として生まれるはずが男性として
生まれてしまったことが告げられた。
進次郎に性転換の薬が渡されて
女性として生きて行くか行かないかを
選ぶ権利を得た。ちなみに松本君が
飲んでも数時間は女性だが男性に戻ります。
松本君は女性のような華奢な体つきですが
進次郎のように間違って生まれていません。
魔族対人族のゲームは恭子の活躍で
人族が完勝した。そして、戦闘に参加した者は
ミューブル王国に残る為に亡くなったことになったが
進次郎たちは非戦闘員なのでプロールクト王国に
帰還した。
プロールクト王国では魔族対人族のゲームで
第1王女のサヴェンコフが戦死したので魔族の大陸に
あると言う蘇生の薬がミューブル王国に入荷している
情報を得てミューブル王国に土葬されている
サヴェンコフの返還を兼ねてミューブル王国に
進次郎たちを派遣された。
進次郎たちはミューブル王国に着いたら
そのまま魔王が倒されるまで滞在することを
計画して出発したが王太子のロットが付いて来て
サヴェンコフが死んでいないで北条君に
嫁いだのが発覚した。
ロットは北条君を受け入れて魔王亡き後の
世界について相談する中で魔族の女性に恋をして
プロールクト王国の王の許可なく結婚した。
進次郎はスマートフォンで会話などしていた
北条君と再会して何千年になるか分からないけど
北条君との子供がほしいのと女性として傍にいたいと
決心して性転換の薬を飲んで女性に変わった。
プロールクト王国に戻ったロットの横に居る
魔族の女性に激怒した王はロットを殺すように
兵たちに命令したが北条君によって殲滅、
王はロットの手により亡くなった。
プロールクト王国はミューブル王国のように
魔族も住む国となった。
魔族を受け入れられない者たちは
プロールクト王国を捨てて隣国に渡った。
第2王女は隣国の侯爵と結婚して去っている。
明美の演出により何度も魔王対光悦の
撮影を行った後に魔王は光悦に倒されたので
魔王の為に召喚された者は帰還した。
明美は夏のコミックス・マーケットに
間に合わせる為に「魔王の軌跡」の編集に
ロサンゼルスにまで機材を持ち込んで
行っている。
そして、進次郎たちは図書館に向かう
細道に戻ったが年齢はプロールクト王国、
ミューブル王国で過ごした5年を加算されての
帰還であった。
直ぐに警視庁の窓際課が進次郎たちに接触して
青井学院の学院長と中等部の部長と話し合った。
サンローアからのメッセージを見せたことにより
神の上に居る神の存在を知った学院長たちは
進次郎たちが交差点で車と事故に遭い亡くなった
計画に従った。
自宅に帰った進次郎に
「どなた様です?」
進次郎の母が進次郎に聞くので
「異世界に行って、女性になって戻って来た
静玲華だよ、お母さん」
ニコッと笑って答えた静玲華に戸惑いながら
リビングに静玲華を通した進次郎の母に
静玲華は成り行きを話した。
「異世界病は知っているけど、自分の息子が、
女になって……
進次郎の母は女優で今日は撮影が無いので
家に居るが撮影現場などで異世界病の話は
話題になっていた。外国の子役が
急に大人になってしまい違う子役に変わった話などが
休憩中に監督などから語られているので……
自分の子供が異世界に行って過ごした年齢で
帰って来たのは無事に帰って来たから良いとして
女性になることは無いでしょうと……
服装は長袖のブラウスに下着はパット付きの
キャミソールにミニスカを穿いていて
男としての面影が無いし、顔は進次郎の母に似て
理的な部分は進次郎の父に似ていて、
進次郎の妹【結月】より
女の子らしいので
「好きな人っているの?」
進次郎の母は前から女性のような顔たちだった
進次郎でも体つきは男性として成長していたのが
目の前の進次郎は出るところは出て締まるところは
締まっていて進次郎の母よりスタイルが良いのが
服を着ていても分かるくらいの変化をさせたのは
進次郎が神様の間違いで男性として生まれたから
本来の女性に変えますと言っても普通は
受け入れないのに受け入れたのは好きになった
男性がいると感じて進次郎から名前を変えた
静玲華に聞くと、
「うん、結婚してるの……
頬を染めて静玲華が爆弾発言をするので
進次郎の母は椅子から立ち上がって
「け、け、け……
「決闘?」
「違います! 結婚って、相手は!!!」
言葉に詰まりながら聞くと、
「並行世界の人、フフッ……
耳元の髪を上げるとイヤリングが、
胸元のペンダントは胸の谷間に挟まっていたり、
キスマークが肌が見える所に数か所あるのを
進次郎の母に見せるように男ありの経験済みと
静玲華が可愛く笑って言うので、
「呼びなさい!! 今すぐ!!」
進次郎の母は北条君を呼びなさいと叫ぶが、
「無理よ、今すぐは……
静玲華が呼べないと言うと
「来れる時に……
大事な息子を傷ものにしてと
此の怒りは何処にと煮えくりながら
進次郎の母は椅子に座り、
進次郎の父が出版社から帰るのを
待つことにして、
「夕食は?」
「野菜炒めに、チャーハンに、デザートは杏仁豆腐よ!」
静玲華が夕食の準備と聞くと
中華でまとめると言うので
「準備は?」
「まだよ……
キッチンの方を見ると材料は揃えているけど
何もしてないので進次郎の母に静玲華が聞くと、
進次郎の母は静玲華のせいで疲れているので
今日は出前でも取るかと思って呟くと、
「私が……
「料理したことないでしょ……
「向こうで、妻83人で愛する旦那さまに作っていたから」
静玲華が疲れた進次郎の母に代わって料理するというと
今まで一度も料理を手伝ったことが無いでしょうと
進次郎の母が静玲華に言うと爆弾発言をするので、
「待ってよ! 83人って……
進次郎の母は何が何だか分からない感じになり
頭を抱えて進次郎の父が帰って来るのを待つことにした。
静玲華が調味料を探したりしながら料理をしていると
部活が終わってジャージ姿で帰って来た進次郎の妹が
「誰? お兄ちゃんの彼女?」
静玲華を見ながら聞いて来るので
「お兄ちゃんだよ! 男から女になったの」
静玲華が答えた内容に戸惑いながら進次郎の母に
進次郎の妹が聞こうとしたが
ぐったりして眠っているので、
「お父さんが帰って来てから詳しく話すから
シャワー浴びて来なさい」
「う、うん……
静玲華が進次郎の妹に自分のことを
進次郎の父が帰ってきたら教えると言った後に
部屋着に着替える前にシャワーを浴びなさないと言うと、
進次郎の妹は戸惑いながら脱衣所の方に行くと
直ぐにスマートフォンを出して
ラインをタップして兄が女にと書いて
投稿しようとしたらスマートフォンの電源が落ちたので、
静玲華に慌てて聞きに来た進次郎の妹に
「ごめんね。私に関することは書けないの。
友達にも御兄ちゃんが女の子になったって
言わないように」
静玲華が怖いことを言うので、
ビクビクしながら進次郎の妹が
「ど、どうして……
聞くので、
「お兄ちゃんは死んだの。その代わりに
養子として此処に来たの」
「どうして……
「私が女の子になった説明が難しいから
そうしたの」
「どうして……
「好きな男の子が出来たから、結月も
同じクラスの……
進次郎の妹が青井学院に今年から入学して
直ぐに同じクラスの男の子から告白された。
その男の子は小学校は同じで、
部活もバスケットボールで、
男女混合の試合形式で息の合ったプレーをしたので
其処から仲良くなり進次郎の妹が青井学院に
行くと言うので其の男の子も親を説得して
青井学院に来たが、
「友達……
チラッと静玲華を見てから
静玲華が料理をしているので邪魔にならないように
呟いた後に寄って来て
「お兄ちゃんと、結婚したかった……
小声で頬を染めて言うので
静玲華は進次郎の妹に惚れられることが
進次郎の時に在ったかなぁと考えながら
其の男の子が進次郎の妹を追いかけて青井学院に
入学したので進次郎の妹の兄妹愛を
前から知っていれば其の男の子と
友達以上になるように行動したのにと
思いながら
「ごめん……シャワー浴びてきて」
こんな形で兄妹愛の解消を
終わらせたのは不味かったなぁと
感じて進次郎の妹に謝ってから
シャワーを浴びるように進次郎の妹に告げた、
進次郎の父が帰って来たので
家族全員で食事をした後に……
「今度、異世界病を絡めた推理物に
チャレンジしないかと言われたが……
向い側に座っている静玲華を見ながら
進次郎の父が推理小説の打ち合わせで
担当と話していたことを告げると、
「あなた、どうするの……
「そうだな、進次郎を女にしたのは誰かと……
「あなた! 違うでしょ!!」
進次郎の母は進次郎の父に今後のことを聞くので
進次郎の父は推理小説のネタが浮かんだなぁと言うと
進次郎の母は進次郎が事故に遭って死亡して
静玲華として養子に入ることを受け入れるのかと
進次郎の母が聞いていることに、
「そうだな、神が居て、神界か……
進次郎の父が神って本当に居るんだなぁと告げると、
眉間に皺を寄せて女優の顔じゃない進次郎の母が
「あなた!!! 真剣に!!」
真面目にやらないのかと静玲華から
ギャグハンマーを借りて進次郎の父に構えるので
「分かった! これ何処から……
進次郎の父は真面目にやるからと言って
光りだしているギャグハンマーを何時の間に
進次郎の母に何も持ってない静玲華が渡したのかと
静玲華をチラッと見て聞くので、静玲華は
腰から下げている皮袋を取って
「これに、武器や家など入ってる……
テーブルに置いて見せるので、
3人は小さい皮袋にギャグハンマーが
入っていたのかと疑問に思うので静玲華は
机や椅子、大人の玩具などを出すので
進次郎の妹が
「これ、何?」と聞くので、
「結月には一生いらないものだよ」
進次郎の父が答えて早く戻せと
目で静玲華に言うので、静玲華は皮袋に戻してから、
「異世界病は異世界に行った者が
元の年齢に戻らなかったで良いんだな」
進次郎の父が異世界病について聞くので、
「そうだよ」
静玲華が答えると、
「女になりたいほどの相手の写真はあるか?」
進次郎の父は進次郎が静玲華となり
将来の義理の息子になる男の写真を見たいと言うので、
静玲華はスマートフォンを皮袋から出して
北条君の写真を見せると、
「良い面構えだ! 80人か?
参考にハーレム物を読むが、
リアルであると御金は?」
進次郎の父は北条君の写真を見て
好感を持ったが小説などのハーレム系で
領主などになり豊かになり10人ほどの妻を娶るのと
高校生、大学生だとイベント的で
最終的に誰になるかが多いが、
実際に並行世界の男だとして
此方と行き来できるとしても静玲華、80人も
養っていけるとは思えないので聞くと、
「神界のギルドで冒険者してるし、王様、上王、
大統領、ソリュート王国で
総騎士団長してるから
お金は心配ないよ」
北条君は進次郎の父が心配する理由もない
地位にいると静玲華が進次郎の父に言うと、
「凄い肩書きだな、まぁ、税収や神界で
冒険者で得られる御金は不安定だろう。
私なら此の男のことはハーレムを
作るほどの器だと感じるが
進次郎、嫁には出さない」
「お父さん……
進次郎の父は北条君の肩書きに驚きつつも
娘として静玲華を北条君に嫁がせることには
反対だと告げると、
結婚後の御金問題、妻たちの確執などで
静玲華が直面することを心配してくれる
進次郎の父に静玲華が感動していると、
「結婚した前のことを……
進次郎の母が北条君とは結婚していても
反対だと言う進次郎の父に結婚前の
進次郎から静玲華に変わったことを
スルーしているでしょうと
2人の会話に入って来るので、
「それは、受け入れるしかないな……
テーブルの上にスマートファンの大きさから
10インチのタブレットサイズになった画面をチラッと
見ながら進次郎の父が告げるので
「そうなりますか……
進次郎の母は静玲華から聞かされた
進次郎の事故死についてマスコミが
嗅ぎつけた時の対応を考えないといけないと
感じながら呟くと、
「あっ! 明美おねえちゃん!」
進次郎の妹は進次郎の父と一緒に
出版社に、進次郎の母と共に撮影場に行くので
明美とたまに会っていて明美のことを御姉ちゃんと
呼んでいる。静玲華になる前の進次郎は物心が付くと
本をよく読むようになり家か文京区の図書館で
過ごすのが殆どで進次郎の妹のように明美と出会う
機会はなかったし興味もなかった。
進次郎の父は在宅で仕事なので進次郎の妹たちを
見ていたが出版社などに出向くときは進次郎の母が
進次郎の妹たちを見ていた。
その明美が集合写真に居るので進次郎の妹が
喜んで叫んでいると、進次郎の父は
「上杉さんの娘? 岩崎さんの娘に
ロボット、この男は?
天理プロデューサーに似ているが……
進次郎が静玲華として北条君の横に居る近くに
明美がソラスの世界に召喚されたから
居るのは分かるが其の横に
TBCでプロデューサーをしている
明美の父に似ている男性を進次郎の父が
人差し指で指すので、
「明美さまの御兄さんで、上杉秋人さん」
静玲華が答えると、
「上杉さんと天理プロデューサーには1人娘しか?」
お兄さんはいないと進次郎の父が言うので
「あなた、漫画家の上杉マリナはペンネームで
天理万梨菜ですよ」
進次郎の母が訂正すると、
「? 上杉って……
進次郎の父が名字の上杉について疑問に思ったので
呟くのを聞いた静玲華が上杉秋人さんについて
詳しく話をすると、
「娘が神で、自分が御兄さんと結婚したいから
変えるかぁ……
進次郎の父は明美の行いに呆れながら言った後に
「天理プロデューサーも神としてかぁ……
天井に顔を向けて明美の父について呟くと
「天理プロデューサーの娘さんって凄いのね」
進次郎の母も明美について呆れて言い出すと
「私たちの主で、パーティーのボスで
夫に給料を出しているから……
静玲華は進次郎の父が心配していた北条君の
御金のことは北条君の妻たちのことを考えた
給料で御金を明美が北条君に出していると
ハッキリ言うと、
「整理するぞ!」
進次郎の父は何が何だか分からなくなったので
確認しながら静玲華に聞くぞと言って……
進次郎を静玲華として生きて行くことを決心させた
北条君は並行世界の人物ではなく此の世界の人物である。
北条君は静玲華が行った世界で王様などをしている。
神界があり其処で北条君は冒険者ギルドに入っている。
冒険者パーティーのリーダーである明美は神で
明美の父や母を神にした。
その明美から毎月給料が冒険者パーティーに
支払われている。
北条君はハーレムを作る程のカリスマがあり
80人以上を娶っている。
……こんなところか」
「後は?」
「神様が下界に多くいるのが驚くよ!」
「下級神は神界ではバイトくらいしかないから……
紙に書き出した進次郎の父に静玲華が聞くので
書きながら聞いていた1つのことを尋ねると
静玲華が答えた後に、
「何処の世界も格差が酷い……
身分差、貧富の差など此方の世界で
問題になっていることが神界では更に深刻で
下級神の逃げ道として下界に降りていることの
厳しさを嘆いている進次郎の父を無視して、
「お姉ちゃん! ネックレスとか幾らしたの?」
進次郎の妹が静玲華が身に着けている物の
値段を聞くので、
「夫に買ってもらった物は
1臆はするよ! 材料が明美さまが
提供したから加工やデザイン料のみだけど……
静玲華が北条君と結婚した時に御祝いとして
明美が神鉱石を贈って加工された物と言うと、
「ま、まて! 軽く言うな!!」
「そうよ! 私だって宣伝を兼ねて
借りるだけなのに!!」
進次郎の父が100円か1000円のような感じで
言うなと叫ぶと、進次郎の母が私だって
1臆もするネックレス、イヤリング、静玲華の
左薬指に嵌めている指輪を指して
持っていないのにと叫ぶので、
「お父さんたち貧乏人?」
「……稼いでいるから違います!!」
進次郎の妹が進次郎の父たちの慌てぶりに
きつい一言を言うので進次郎の父は否定したのを
「……いつ会えるの?」
スルーして、進次郎の妹が
静玲華に聞くと、
「今は帰って来たばかりだから
落ち着いたら会わしてあげるわ」
進次郎の妹に北条君と会わせると約束すると
「うん!」
進次郎の妹は嬉しそうに言って
自分の部屋に上がって行った。
そして、のぼる、理登、そして、進次郎の
葬式が合同で行われた。
親たちは成長した3人が此の場に居るのに
棺桶には成長していない3人の
コピーを見ながら複雑な心境であった。
警視庁の窓際課からの説明で
のぼる達は2週間後に養子として
各家に入ることを告げられた。
のぼるの兄は弟に、理登の姉は妹に
なることに戸惑っていた。
そして、のぼるは剣士に、理登は魔法剣士に
ジョブチャンジして静玲華を守るために
北条君が明美に頼む前に明美の上位準眷属なったが
レベルはソラスの世界のレベルの3倍になるのを
天使化のスキルが与えられるので行っていない。
葬儀会場で静玲華たちが天使化して
親たちを驚かせた。
静玲華の美しさ、のぼる達の勇ましさに
のぼるの兄は静玲華を、のぼるを恋人に
理登の姉は狙いを定めた。
ただし、2人とも冒険などしたくないので
主夫、主婦になるのを希望している。
1000年も長生きはしたくないが
優雅な生活が出来れば良いと思っている。
親たちも限りある命だからこそ其の中で
もがくんだと言い切っている。
進次郎の母は葬儀を終えてマスコミの取材に
答える前に、明美の父が他局まで指揮をし、
進次郎の母に発言する文章を渡したり、
マスコミの1人が祖父の転生について聞くので
答えたりしている姿を見ながら進次郎の母は
テレビ局や新聞社などが前から知っていることに
困惑していた。
そして、進次郎の母は神に転生する先を
頼むことが出来るのねと進次郎の父と
死後について話そうと思った。
車を運転していた男性が歩道を歩いていた
女性に目が行った為に赤信号を見落として
横断歩道を渡っている進次郎たちを
車で轢いたことが報道された。
進次郎の母は涙を流して脇見はしないでと
自動ブレーキがあれば回避できたのにと訴えた。
青井学院では3人に対して礼拝堂に
中等部の全生徒を集めて3人が
神に召されたことを告げた。
教室に戻ったクラスメイトは悲しみに暮れたが、
担任が静玲華たちを紹介して
俺たちの悲しみを返せ!!!……
嘘! 進次郎君が……
カッコいい……
色々と言われて、
「クラスメイトだから、
友人だから会いに来た。
俺たちは別の人生を歩む。
俺たちと関わると危険だから
家とかに来るなよ」
のぼるがクラスメイトに告げた後に
「俺たちは神だ!!
此れからは拝めよな!!」
要らないことを言って罵声合戦となった。
その後はクラスメイトと話して
時間が流れて行った。
クラスメイトの中には将来は神の代行者として
冒険者も有りだなと思った者もいた。
北条君が静玲華の家に挨拶に来ると
静玲華の妹は
「お兄さま! 私の夫に!!」
北条君に言って困惑させた。
北条君は10年後にと言って
アレタに言った100年後と同じで
其れまでに想いも覚めるだろうと逃げた。
「……良いよな」
椅子に座りながら聞いていた圭一は
明美に明美の眷属になることを願ったが
断られたので明美の眷属になることは
出来なかったのに、目の前の
のぼる、理登が静玲華の護衛とはいえ
明美の眷属になったことに怒っていた。
「何が?」
圭一の意図が分からないように
静玲華が惚けて聞くと、
「? 事故のことは分かったが……
「そう」
圭一が事故で亡くなったことにした理由は
分かったと言うと、軽く静玲華はモニターを
チェックしながら返事をすると、
「明美以外で強力な力を得たい!!」
圭一はヘッドフォンを付けて
マイクのスイッチを入れて喋ったので、
『得て、どうする?』
「貴方は……
『明美の父親だ!』
日本の放送局の調整室から明美の父が
圭一に聞くと、
「零を、振り向かせます」
零を北条君から奪う為に必要な力がいると
圭一が言うので、
『一途だな、倦怠期にアタックすれば良いかもな』
明美の父が力を見せるより相手が弱っているときに
アピールした方が良いとアドバイスをすると、
「それには、時間が……
圭一は人間である。北条君のように長寿ではない。
零が北条君と倦怠期になるのが何時になるか
分からないのに待てないと言うと、
『諦めは……
「ありません! 俺にとって
零が全てです!!」
明美の父が新しい恋に行くべきだと
圭一に聞くと諦めないと言うので
静玲華たちは一途な圭一に拍手を送り、
『分かった。君の力を娘に言って戻す。
異世界には神になるダンジョン、塔がある。
此の世界から召還する世界があれば
君を優先的に送る。
神に成れ! それで、零君が
振り向かなかった時は! 諦めろ!!』
明美の父が其処まで言うのならと
試練を与えるから挑めと圭一に言うと、
「ありがとうございます。神に成って北条を!!」
明美の父に感謝して御礼を言うと、
『がんばれ! 模擬戦のスタート5分前!!!』
明美の父が北条君対タッキュールの開始5分前を
告げると、空中に浮かぶ格闘台には
北条君が、タッキュールが睨み合っていた。
それをモニター越しに見て
「タッキュール!!! 勝てぇぇええええ!!!!」
圭一は叫んでいた。