6 異世界も含めれば……
成田から飛び立った大統領専用機は
ロサンゼルス空港に午前8時過ぎに到着した。
大統領補佐官【デニム・リチャード・マクロード】が
海兵隊と共にクチナたちを出迎えた。
「マクロード補佐官!」
「大変な者を運んで来て……
タラップから降りて補佐官と大使が抱擁した後に
補佐官が大使に苦言を言うと、
「フフッ、其方の準備は?」
「本当にロサンゼルス・コンベンション・センターで
戦闘を?」
「ゲームよ! それに死人が出てもアフリカみたいに……
クチナとゲームをする会場の準備を聞く大使に
補佐官は電話で聞いていることを大使に聞くと
会場周辺が灰になっても
蘇生や復元をすると言うのを遮って、
「あいつか……
クチナと共にタラップを降りている輝太を
補佐官が眼光鋭くしながら大使に聞くと、
「異世界で騎士団に入っている輝太……
50年後の私の夫よ」
輝太の素性を軽く話した大使に、
「50年後って……
「で、今から……
補佐官が聞くがスルーされて
大使が海兵隊が戦闘準備をし出していたので聞くと
「彼奴の実力で、会場に来ている日本人の実力が分かる」
北条君たちの資料を握り潰して補佐官が言うと、
海兵隊から輝太退治大隊として編成されて大隊を
指揮するのは長身で釣り目の彫が深く細長の顔立ちの
バックス大尉が大使たちに敬礼をしてから、
「10分ほどで準備完了です」
「1人に対して……
「見せられた映像ではマルっきり足りません!!」
大使、補佐官に報告する大尉に
大使が輝太1人にミサイルランチャー、ドローン、
装甲車、戦車などを空港を閉鎖して攻撃準備に
兵たちが動いているので過剰ではと聞くと、
機上の大使が輝太と食事などしている時に
北条君が1人で星型宇宙船に乗り込んで無双する映像や
明美が人に乗り移って愛を語る映像や
輝太が下水道でスライムにやられながらクチナを
母を叫ぶ映像やクチナが一瞬で周りの地形を変えた映像など
クチナが明美に電話をしてからホワイトハウスに送っている。
その結果、セント・ギアよりも輝太の力を見たいと言うことで
大隊が編成されたが其れでも少ないと大尉が反論するので、
「大丈夫?」
大使が輝太に聞くと、
「ホテルに行きたい」
「この後は、記者会見よ」
余裕で一休みしたいと輝太が言うのを聞いて、
大尉はチィと舌打ちしながら輝太を睨んでいると
大使が其の後のスケジュールを言うので、
「名前どうする!? 身バレしたくない」
「そうね……
輝太は天使化モードで居るので
ターミナルや立ち入りOK区域にマスコミが来ているが
立ち入りOK区域ではライブ中継のみで
録画、録音は認めていないが輝太はマスコミに背を向けて
口の動きを見せないようにしている。
圭一たちには輝太の名を言うなと言っている。
しかし、記者会見となると記者の質問に答えるので
声は変換器を使うつもりだが余り離れた声には出来ないので
名前だけでも変えたいと言うので、
大使は思い浮かぶ名前が直ぐに出ないので、
「マザコンで良いだろう」
「ヒミコでいいんじゃない」
圭一が母恋のマザコンはと言うと
クチナは会場で輝太がするコスプレの名前を言うので、
「俺は男だぞ! リヴァーで行く!!」
クチナの名前にキレて
輝太は初恋の名前の一部を使用すると言うと、
大使が私の名前から取ってよと輝太を睨んでいるので、
「旦那さんは?」
恋する乙女状態になっている大使に
補佐官が大使は結婚していて旦那さんが
居るんだから不倫は止めなさいと言おうとするが、
「だから、50年後の旦那さま……
大使が前に言った言葉を再度言うので、
「人は……
平均寿命を考えても再婚する年齢でもないし
輝太の襟付きのシャツにジーンズの格好を見て
補佐官の私に会うんだぞ! 日本人の圭一もスーツに
ネクタイして最低限の格好は整えて来ているのに
私が大使の親なら反対だと、言おうとしたが
「神の眷属……
圭一は輝太から明美に頼んでくれと言っていた
眷属化を輝太を睨みながら呟くので、
「!!? 神と同じで不老と言うのか……
神の従者、巫女なのか? 唯一の神は1人だが
此の世界を地球を創生した神の世界の上に在る
神界……大使から送られた資料には書いてあったが、
人が神になるのではなく神の世界に居る
唯一の神の巫女が降臨して人が死した後に
神の世界に導くのが……
補佐官は異世界があることにより無数の世界があり、
その数だけ神が居る事は認めなければならないと
大使の資料によって認めたくはないが……
大使たちから離れて行く輝太を見ながら
映像は虚像で大使は洗脳させられている。
アナザーワールド連合の連中も此の場には来ているが
映像を近くのホテルで見せたが此処までの力は
在り得ないと語っていた。
ただ、窮地から助けてくれた女性は
神と思ったと言っていたが……
大尉は映像を虚像と思っていないのは大使と同じで
映像に細工されてたので洗脳されたか?
補佐官は世界中に輝太を葬る映像を流した後の
言い訳を如何するかを考えていた。
大統領選も今月半ばに党大会があるが、
民主党は余程のことが無ければ初の女性大統領と言う
歴史に刻む可能性がある者。
セント・ギアが日本に居たと言う事実に
大使から聞くと日本政府は知らなかったらしい。
で、何処から戸籍が?
此の時も大統領は我が民主党。
対抗馬もセント・ギアが日本から来ることに
共同で行おうと言ってくるが主導権は此方にある。
軍事費が一気に少なくなり大統領の医療費制度に
回せるが、対抗馬は廃止を訴えていて保険の負担増が増した
中間層などから指示されている。長年の慣習で次期大統領は
対抗馬になりそうだが、異世界の技術の権利は此方が頂く!!
指定された場所に立つ輝太を見ながら補佐官は
ブツブツと独り言を言っているが、
「圭一さんは、私の旦那さんが……
大使が夫でもない輝太について圭一に尋ねると
「マスコミもざわついていますが、
司令官ですか? 輝太を見て感じたんでしょう!
負けるとね」
輝太の勝利を圭一が言い出すので
アナザーワールドの創設者のロバートが
「私が勇者であった時でも、アレだけの兵器が
一斉に来たら死ぬ!!」
機上での映像を見ていても、圭一たちが
雑談しているのを聞いていても、目の前に配備されて
輝太に向けられているミサイルや銃器の状況では
ロバートでは勝てないし死ぬだけだと言うと、
「見ていれば分かるさ! 妹が召喚されたら
守る為にも得たい力だ!!」
似合わないスーツを着た十須が
自分の様に異世界に妹が召喚されたら
守るために輝太のような力が欲しいと力強く言うと、
「輝太が勝ったら……
圭一は十須と同じく明美の眷属になりたいと
クチナに賭けをしないかと聞くと、
「勝つのに言う」
クチナは結果が分かっている賭けは
応じられないと言うので大使は笑い、
圭一は俺だって輝太のような力がほしいと
言い出している間に、大尉がファイヤーと叫ぶと
輝太に向かって大量のミサイルなどが降り注いだ。
輝太は何もしないで立っていただけで
煙のせいで姿が見えないが、マスコミはクチナの
防御壁により守られていることの方に
驚きの声が上がっていた。
補佐官は輝太の死に涙を流した。
煙が晴れて行くと
「もう、終わりか?」
輝太が天王剣を肩に置きながらニコッとして
言うので、大尉と兵たちは驚き、マスコミも
嘘だろうと騒めき、補佐官と気絶した妻を
抱えているロバートは化け物かと
冷や汗を掻いていると、
「弾は!!」
大尉が叫ぶが、近くに居る少尉が
「打ち尽くしました!!」
報告するので
「歩兵! 戦車! 装甲車! 彼奴を叩け!!」
大尉が輝太に対して突撃の命令を叫ぶと
「恐怖で全て撃つってのは感心しないなぁ!!!」
消えていた天使の翼が姿を現して展開しながら
闘気を解放すると、
闘気の衝撃波で兵が戦車がクチナに守られていない場所が
一瞬で原形を失って瓦礫の山となった。
ネットやテレビで見ていた者たちは異世界からの使者が
アフリカに来ていた者たちよりも化け物であると認識した。
輝太は大使たちの所に行く間に
クチナが死者の蘇生、戦車などの再生を行ったので
何事もなかったことになったが、マスコミは輝太の姿を見て
異世界では神の使いの天使が普通に国にいることで
王などは度の様に接しているのかと興味を持った。
「凄いな、レベル上がったのか?」
圭一が輝太を迎えて聞くと、
「80から100……
5月からのナンシーやキューイルとの鍛錬で
レベルが上がっていると輝太が答えると
「つかさと戦えば……
「戦う理由がないから……
圭一が北条君と戦うと勝てるかと聞くが
戦う理由が無いと言って圭一から
補佐官の視線に気が付いて振り向くと、
「大統領選に出ないか?」
「なぜ?」
次期大統領選に出ないかと補佐官が言い出すので
何を言っているのと聞き返す輝太に、
「北条つかさ、天理明美、岩崎恭子……
彼らを従えて出れば今からでも……
資料を手で掴みながら補佐官が言い出すので、
「アメリカ国籍ないですけど……
輝太が肝心なことを言うと
「誰も文句を言わせない!!」
補佐官が形振り構わずに言うのでクチナが
魔法で眠らせてから、
「ええっと、記者会見場に……
大使がターミナルに設置された
記者会見場に行きましょうと言うと、
気絶から覚めたロバートの妻のシャーリーと共に
ロバートも一緒に歩き出すと、
大使は寝ている補佐官を大尉に預けて
大使は輝太と腕を組んで歩き出した。
マスコミも一斉に大使と輝太を撮り出しているので
輝太は大使の家族とのトラブルがあるなと苦笑いしながら
「身バレしないと良いなぁ……
記者会見場に向かう間に
海兵隊から輝太に我が軍の大将にと声が掛かる中で、
圭一は俺にも力があればと思っていたり、
十須は明美に会ったら妹の為にと言って
力の復活と魔王クラスでも軽く倒せる天使化を
要求しようと決心していた。
輝太が通っていた所沢市立青葉台中学校の
クラスメイトがクラスラインで此の模様を
語っていた。
輝太が異世界病にかかっていることは知っているが
輝太が帰還した時は下校時間が過ぎていて其のまま
クラスメイトと会わずに退学となったので
輝太の成長した姿を知っているクラスメイトは
ほとんどいなかった。
輝太の親が経営しているコンビニエンスストアの
K・Tショップは個人経営であったので
クラスメイトは大手のコンビニエンスストアには
行くがK・Tショップには行かなかった。
入る前に現金のみと貼られているし
御店の半分は玩具などが展示されているので
入る勇気が無かったし輝太の親から輝太に話が行くのが
嫌だったので……
ただ、幼馴染の輝美がいても輝太は友達としか
輝美を見ていないので輝太を狙っていたクラスメイトの
女子が様子見でK・Tショップで働いている
輝太を見ていたので
「与田じゃない?」
ラインに書くと、
「マジか?」
「うそ!」
「異世界病って……
「この前、親が魔法を見たって……
「何処?」
「彼奴の潰れるコンビニ」
「最低野郎か?」
「違う、縫いぐるみを着たのがって」
「縫いぐるみ?」
「親もさぁ、直ぐにインスタに
アップしようとしたら」
「そういえば、俺の親も」
「スマホのデーターが全て死んだ」
「マジかぁ」
「その縫いぐるみは?」
「今、魔法で蘇生している……
「与田は?」
「今日も、素敵に働いていたよ」
「あんな奴の何処が良いの」
「カッコいいし、資産家だよ」
「資産家? 親が、潰れるのに」
「あのコンビニって」
「裏が空き地だったよな」
「店員に聞いたら」
「聞いたら……
「あの裏も敷地内だって」
「嘘だぁ! 陰キャラが!! 勝ち組って!!」
「彼奴から口止めされていたけど」
「何がある」
「小学校の時は有名なレイヤーで
小学校の時は女装で通っていた」
「ウソだろ」
「女装って?」
「数枚持ってる、アップする」
「嘘だ! 俺と結婚してくれ!!」
「素敵……
「付き合ってるだろ」
「それと此れは別よ」
「輝美のことで怒ってるかな……
話題が変わって来ているが輝太について
盛り上がって行った。
記者会見場に来た輝太一行は
用意された椅子に座り
カメラのフラッシュを浴びながら
「クチナが日本人なので
日本語で御願いする。
日本の記者もいるので其の方のみで!」
輝太がマイクに向かって喋ると
此処はアメリカなのに日本語のみで行うと言ったので
ブーイングが上がるかと思われたが、
先程の戦闘で反論など出来ないと思った
記者たちは沈黙した。
「まずは、自己紹介から御願いします」
司会者が言うが、
「日本語で言え!!」
輝太が司会者に英語で言うと、
困った司会者に変わって大使が
マイクスタンドに立つと
「旦那さま、自己紹介を!」
輝太に向けて言うので、
50年後に若返りの薬を使って輝太と
結婚する気満々なのねと苦笑しながら
「ソリュート王国の騎士団所属リヴァーだ!」
「私との関係は?」
輝太が自己紹介をすると、
大使が輝太の関係を聞くので
「友達です!!」
50年後とは言えないので答えると、
「どこまでの?」
攻めて来る大使に記者たちが
日本語が分かる者に聞いた後に
年の差、結婚してるでしょうと思っていると、
「結婚してますので……
輝太が既に結婚していると答えると、
「一夫多妻でしょ」
「……離婚したら考えます」
大使がソリュート王国は
重婚オッケーでしょうと圧が強い言葉で言うので
輝太は何とかなるでしょうと答えると
笑みを見せた大使が
「次に、セント・ギア【クチナ】お母さま」
クチナを紹介すると、
「リヴァーのおっかさんのクチナだよ!!」
クチナが大使の言葉を受けて言うので、
「何処が! 俺の部品だろ!!」
「て、リヴァー君! 生まれた時から育てたのが
私なんだから、おっかさんだよ!!」
反論する輝太に、貴方を育てたのは私なんだからと
クチナが言うので、
「キャロル! 進めろ!!」
クチナと此処で口争いをするわけにも行かずに
輝太は折れて大使に愛称で言うので
大使は輝太に微笑んでからアナザーワールド連合の
会長のロバートを告げるが日本語が喋れないので
英語で自己紹介し、大使は日本語で自己紹介をした。
此処までの経緯についてアメリカ報道官が語ったことと
日本がクールジャパン大使にクチナを任命したことを
大使が告げた。
記者からのインタビューが始まって、
「TBCの安藤です。ええっとテルじゃなくって……
「リヴァーな!!」
本名を言うなと輝太が偽名を言うと
改めて、
「リヴァーさんに質問です。
先程の戦闘での天使化ですが……
TBCの記者が天使化と言うキーワードを
出すので他の記者が何それという感じで
TBCの記者を見るので、
明美の父親がプロデューサーをしている局の関係者なので
天使化などは禁忌事項として言わない、書かないと
していたが言うので輝太は苦笑している中で
「あれだけの力はソリュート王国でも要りますか?」
TBCの記者が質問を終えると、
「ゲームで言えば、魔王クラスを相手にしても
要らないな」
輝太が質問に答えると、次の方が手を上げるので
大使が許可をすると、
「NHDKの松本です。テルじゃなくって
リヴァーさんに質問です」
「紙に俺の名前が書いてあるなら其のままでいいよ」
NHDKの記者が本名を言いそうになるので、
輝太は明美が事前に用意した質問事項に
輝太と書いてあるなと思って告げると、
「改めまして、輝太さんに質問です。
此の世界に来た目的。此れから
此の世界に住むのでしょうか。
在日本アメリカ合衆国大使との関係は?」
NHDKの記者が輝太に質問をするので
「クチナとはパートナーで、此の土地に
1人では行きたくないと言って付いて来ている。
此の世界では儲けが無いから帰るよ」
輝太は質問に答えたがNHDKの記者が
全ての質問に答えていないと顔をしかめるので、
輝太は大使の件は此の場で大使を見て追加されたなと
思って大使をチラッと見てから、
「会って数時間だが、俺の何が良いか悪いかを
此れから見てもらってからだな。
まずは、キャロルと家族と友達からだよ」
輝太が答えると、
大使が
「今、何人と付き合っているの?」
輝太の友達と言った言葉に怒りを込めて聞くので、
「そこの手を上げている方!!」
輝太は逃げるように指名すると、
「読方新聞の伊藤です。輝太さんに質問です」
メモに書いてある質問事項を見ながら
読方新聞の記者が少し間を開けるので、
「質問ないの?」
輝太が聞くと、
「我々は此のメモを本社から受け取り
質問を読み上げていますが
貴方と我が社の関係は?」
読方新聞の記者がメモを無視して言うので
TBCの記者は明美と事前に会って質問事項を
考えたが天使化は無かった。
天使化自体は北条君などがアメリカに来てから
TBCの記者グループは見せてもらっていたが
輝太も天使化するとは聞いていなかったので
質問事項に書いていない天使化を聞いた。
メモに書かれていないことは聞かないでと
明美から言われていたが読方新聞の記者のおかげで
明美に天誅されないとTBCの記者はホッとしている。
「関係か……
輝太は知らないので答えられないと思っていると
「私が言おう!」
クチナが言うので、
「言えるの?」
輝太が聞くとクチナがメモを出して
「輝太が言って!!」
輝太にメモを渡すと
輝太はメモを見ながら
「日本にはソヌース・エレクトリックがある。
そこの社長が昔に異世界に召喚された。
帰還後に別の世界との交信が出来る
スキルを得ていて別の世界の王女と
遠距離恋愛を行った。
クチナが此の世界を王女から聞いて興味を持ち
此の世界で住みたいと言ってアメリカなら
日本に圧力を掛けられるのでアメリカとコンタクトを取った。
日本に来てから貴方の会社の主筆などに
クチナを紹介したので、今回、クチナがアメリカに渡り
インタビューがあると聞いて、クチナが困らないように
質問事項を考えた」
読方新聞の記者は納得はしていないようだが
輝太が話すと
「そこの方……
大使が別の記者を指名するので。
「インターネットテレビの中村です。
今、話されたのはソリュート王国で良いのでしょうか。
後、ソヌース・エレクトリックの社長夫人は
別の世界の方でしょうか」
「俺はメモ以上のことは知らない。
メモに書かれている王女が今の社長夫人かは
知らない」
インターネットテレビの記者の質問に輝太が答えると
「時間もありませんので、質問は、あと1つで!!」
大使が最後の質問ですと告げると
一斉にアメリカの記者なども手を上げるが、
「TBCの記者さん!!」
大使が指名すると、
最初に質問しただろうにと他の記者が睨む中で、
「輝太さんに質問です」
「クチナには良いの?」
TBCの記者が輝太にと言うので、
輝太がクチナに質問しないのと聞くと、
「クチナさんより輝太さんの方が
関心がありますが、
輝太さんからクチナさんに
質問してほしいと言われましたので
クチナさんは此方では動画サイドで
大量の玩具を購入していると言っていますが
御金は。どうか株主でしょ!
我が局のボーナスに御金の寄付を!!
輝太さんも給料アップしたでしょ!!
私たちにも月に1億円下さい!!
会社に要求してください!!」
TBCの記者は明美からの給料が
高額なのを知っているのでクチナの給料の
一部を我々に、北条君が結婚して家族が増えた為に
給料が大幅にアップしたので輝太も冒険者パーティー
アポロに入ったばかりだが給料は月に3000億円である。
クチナも明美もTBCの株主であるので
大幅の給料アップを此処で言ったのである。
「株主ですけど、社員の給料について
言える立場ではないです」
クチナが真面に言うと、
「息子が3000臆もらって、マンション建てて
社長か会長になって給料アップを!!」
「暴走するな! TBCには特別ボーナス出すから
それで良いな! クチナ!!」
「聞いてみないと……
TBCの記者が輝太がちょっと冒険者パーティーに
入っただけで高額給料なら明美がTBCの社長か
会長になれば私たちだって高額給料になると言うので、
輝太は此処で言うことないだろうとTBCの記者に言うと
クチナは明美に聞かないと分からないと言うので、
「メモを貸せ!!」
暴走したTBCの記者の方に行って
小声で明美から地獄温泉ツアー家族ご招待だと
言った後に、TBCの記者からメモを奪って
「最後の質問です!
今回、クチナさんを日本からアメリカに行くために
ゲームをすることになったそうですね。
俺か、はい、そうなりました。
アメリカが勝った場合はクチナタイプを数体
貸し出されると聞きましたが本当ですか?
俺な、はい、そうなりました。
クチナさんが勝った場合は、
クチナな、アメリカに無条件に来れる権利が
出来るよぉおお!!!
ですが、アメリカからアニメ大使と……
クチナで、嬉しいよね!! 大使としても行くよ!!!
輝太さん! ……
メモの通りに読んでいた輝太だったが
読むのを止めたので大使が気になって
輝太の手に持っているメモを見て
「キャロルさんと何処まで行きました?」
大使が言った後にキャッと叫んでいると、
「……俺にはアーシーや輝美が居るんだ!!
まだ、やってもいないのにやるかぁあああ!!!」
輝太が大使の声を打ち消すように大声で叫ぶと
「で、私とは……
大使が聞いて来るので、
「日曜日にロサンゼルス・コンベンション・センターで
ゲームがあります。流れ弾に当たって死んでも
転生エリアで遊んでください!
それじゃ、会見終わり!!」
大使の言葉を無視して
強引に会見を終わらせた輝太は
「クチナ! ユニバーサル・スタジオ・パークに
行くぞ!!」
クチナに言うと、
「皆さんは?」
クチナが記者たちは如何するのかと聞くので、
生命力が無くなった状態のTBCの記者を含んで
見渡した後に、
「聞きたいことはあるだろうが無しなら……
輝太が奢ると言うと、
「買い取っちゃえ!!」
クチナがユニバーサル・スタジオ・パークを
購入しろと言うので
「お前の御金だろうな!!!」
輝太が釘を刺すと、
「輝太君! 輝太君の御金は私の!!」
「誰が、自分で買え!!」
クチナは輝太の御金は私の物と言うので
買いたければクチナの御金で買えと
輝太が言い出しているのを見て、
「フッ、俺も言って、零を!!」
ユニバーサル・スタジオ・パークには
明美が来ているだろう。そこで明美の眷属になれば
輝太並みに御金が明美から貰える。
そうすれば、圭一は大富豪になり
全てを零にと言えば多少は揺れ動くだろうと言うが、
「つかさって、金持ちだろう……
十須が輝太より北条君は貰っているので
圭一が思っている金額を北条君は零に上げているので
無理だろうという感じで圭一に言っていると、
「先程いっていた……
ロバートが聞きに来るので
「何を?」
「30億ドルって……
圭一が聞き返すと輝太の給料について
聞いて来るので、輝太とクチナの口喧嘩を他所に
記者たちも聞き耳を立てると、
「あぁ、俺たちが行った世界は
1金貨10万円だが、
ソリュート王国の世界だと
1金貨10億……入りたい」
「でも、私も戻って来た時に
少しは持って来たが換金など……
圭一がソリュート王国の価値で支払われているのを
言うと、ロバートが換金も出来ないのにと言うので、
「出来るのさ、眷属だからな」
「そ、それは、神界で……
「手数料は取られるらしいけどな……
異世界の御金を日本円に出来るのは
輝太たちが神界の住人であるので神界で
換金できるからと圭一が告げると、
ロバートは輝太が神の眷属なので
日本円に換金できることにセコイなと
怒りが込み上げていると、
圭一も何パーセントの手数料が取られても
サラリーマンが一生得られない額が入るので
フッと笑ってから良いなぁと落ち込むと、
記者たちは嘘の世界だぁと輝太たちを
見つめていると、
「さて、ゲートで、キャロルいいだろう?」
「国内なので」
空港からユニバーサル・スタジオ・パークまで
ゲートを使って行くけど良いかと大使に聞くと
許可を得られたので、
「行きたい方は!!」
圭一たちに聞くと、行くと言うので
「クチナ!」
輝太がゲートをクチナに発生させるように言うと、
クチナが目の前に歪を発生させていく中で
「ホワイトハウスに襲撃できるな」
圭一が犯罪者になれと輝太に言うので、
「此奴の欠点は相手に発見されやすいから無理だよ」
輝太がゲートの欠点を言うと、
「チィ! 輝太の代わりが……
圭一が舌打ちしながら欠員が出れば俺にまわると
思ったようだ。だが、明美のパーティーは北条君の妻たち、
松本君の夫たちと妻たちが加入したので輝太がいなくなっても
直ぐに補充することはない。
「クチナ、ゴメン! 椅子など片付けて行こう!!」
クチナがゲートを発生させたが、輝太は
椅子など片付けて行った方が良いと思って
係員に椅子用の収納台車を何処と聞くと、
私たちがすると言うので御言葉に甘えて
会見に関わった係員の数だけチップを渡して
ゲートに入って行った。
チップは20ドル札を5枚ずつ渡した。
ユニバーサル・スタジオ・パークの入口には
昨日の昼前にはアメリカに来ていた
北条君たちがいたので、
「よぉ!」
輝太が二十歳バージョンになっている
北条君に挨拶すると
「ご苦労さん!」
会見の労いをする北条君に
「準備は?」
アニメ博覧会の準備は完了したかと尋ねると、
「まだ来ていない所もあるが
明日で準備は完了で、レセプションがあって……
ほぼ完了という北条君に
「ゲームは?」
クチナ獲得ゲームの開催日は何時かと聞くと、
「土曜日に決まった! 復活は日曜日」
会社など人がいない日曜日と輝太は思ったが
ゲームは土曜日に決まり死者が出た場合は
日曜日に復活させることを北条君は輝太に告げた。
更に、月曜日は打ち上げパーティーが午後から
行われることも付け加えられた。
「恭子の親父さんは?」
「ホワイトハウスで、ソリュート王国との関係を
話しているよ」
恭子と勇太の周りに恭子の父が居ないので輝太が聞くと、
ホワイトハウスで大使から得られた情報で恭子の父が
尋問されていると北条君が言うので
「母さんの件は良いが、俺たちは?」
北条君や自分の立場が如何なるかを輝太が聞くと、
「先ずは、スオウたちを獲得したい方が
先決するみたいだ」
アメリカはソリュート王国の騎士よりも先ずは
セント・ギア獲得を目指すと北条君が言うので、
「初めまして!」
大使が北条君に挨拶すると
「輝太の妻ね」
輝太の新しい妻と言うので
「嬉しいことを!!」
頬を染めて喜んでいる大使に
「で、俺たちは?」
「ソリュート王国から此の世界に来たで
通していますから……
「日本国籍などは?」
「彼方の神と我々の神が協議して
与えたと……
北条君が尋ねると、
恭子の父から、大統領、各補佐官、副大統領、各軍の大将、
将校が情報を得ようと躍起になっている状況が
大使に入って来ているのを大使が北条君に伝えると、
「納得してる?」
「してなくても……
「そうなるか……
北条君は恭子の父の話を大統領たちが
受け入れるのかと大使に聞くと、
輝太の天使化で一瞬で海兵隊を葬ったことも
ホワイトハウスには入って来ていて
恭子の父が不利になるとアメリカをソリュート王国が
滅ぼすと言ってアメリカの要求を拒みながら
ソリュート王国の要求の項目を進めていると
大使が言うのを聞いて輝太は恭子の父も大変な目に
遭っているなと思いながら圭一が零たちが居る方に
向かっているので
「良いのか? 圭一が……
「零が落ちるわけないだろう」
輝太が聞くと、北条君は圭一ごときで
俺から零が離れないと言うので、
「自信満々だな」
「10年以上、付き合ってますから」
輝太がフッと笑って言うと、
北条君は零とは10年以上の付き合いだと
言うので、
ソラスの世界に召喚される前に
別の世界に召喚された零を北条君がソラスから
零を守るように依頼されて守っていたのを
輝太が知っているので頷いていると、
大使は分からないので首を傾げていた。
朝礼台に上がって
「今日は! 貸し切りなので、思いっきり遊ぼう!!」
明美がジャンパースカートに襟付きのシャツに薄手の
ジャケットを着ながら叫ぶと入り口が開いて、
「我が一番乗りじゃ!!!」
キューイルが勢いよく入って行った。
「俺たちも行くぞ!」
北条君が叫ぶと
女性たちの殆どが
「ハイ! 旦那さま!!!」
返事をするので、
記者たちは引き、大使は
「お、多くない……
持っていたカバンを落して言うと、
「目指そう! つかさ越え!!
あッ! 別荘を5件買おうよ!!」
クチナが北条君のハーレム人数よりも多くと
玩具倉庫用に家を購入と言うので、
「誰が!! 何方も要らん!!!」
輝太はギャグハンマーでクチナを宇宙に
打ち出すとクチナは宇宙ステーションに当たってから
「まだまだ、諦めない!!!!」
そのまま帰るのはいけないよねと
宇宙ステーションを新品にしてから
世界中に決意を言って輝太の方に戻って行った。
日本ではアメリカで輝太が輝美と叫んでいたので
所沢市立青葉台中学校の元クラスメイトの中から
代表者として2人を決めて放課後に輝美の親が
経営している大衆食堂【福田屋】に向かった。
そして、お店に着いた2人は玄関の引戸を
開けて中に入ると、
「いらっしゃいませ!」
輝美の声が2人を迎えると
「久しぶりだな、竹内!」
三浦さんが化けている輝太が
剣道で県大会出場が決まった短めにカットされた髪と
中学生としては背の高い竹内和彦に
椅子に座ったまま挨拶すると、
「お前、誰?」
「与田くん?」
成長した姿を初めて知った竹内が
アメリカにいるんじゃないのと聞くと、
肩まで伸ばして内ハネにして読者モデルをしている
田中由利が輝太を見て聞くと、
「何用だ?」
「与田くんに会いに……
輝太ニセモノに聞かれて
頬を染める田中に輝美は嫌そうに見ていると、
「駅とか行けばいいだろう、
こんな所、デートじゃ来ないぞ!」
輝太ニセモノが福田屋でデートは可笑しいぞと
フッと笑って言うと、
「テレビ! 福田さんの名とか……
「今やってるニュース?」
竹内がアメリカでの出来事を知らないのかと聞くと
お店の液晶テレビにはロサンゼルス空港で
起こったことについて番組を変えて報道番組が流れていて、
天使化した輝太が一瞬で海兵隊を葬る映像などが流れていた。
録画など出来ないはずなのにTBCのみが録画を
成功させていたので各国に放送権を売った為に流れている。
「そうだ!」
「座って! 注文は?」
竹内が言うと輝美が水が入ったコップを
テーブルに置きながら輝太ニセモノを上から目線で
攻めている2人に座るように言うと、
「ラーメンで! 由利は?」
竹内は椅子に座って輝美に注文した後に
田中は何にするのと竹内が聞くと、
「直ぐに夕食だから、与田くんのをくれない?」
輝太ニセモノが食べているオニギリセットを見て
オニギリが2個まだ残っているので田中が言うと、
「生憎、私と食べるのよ!」
輝美が其れは私の物と言って
輝太ニセモノの横の椅子に座り
「輝太! 私に……
輝太ニセモノにオニギリを要求すると
「手に持ってるので良い?」
食べかけのオニギリを輝太ニセモノが輝美に
見せてから輝美の口に向けるので輝美は口を開けて
輝太ニセモノにオニギリを入れて貰ってから手で口を隠して
食べていたが、輝美は本物の輝太にしてほしいと
液晶テレビの記者会見の様子について議論している
司会の横のモニターに移っている輝太を見ながら
思っていると、
「与田くん、福田さんとは?」
「知ってるだろ、幼馴染で
お前らに虐められたんだからな」
輝美を睨んでから輝太ニセモノに田中が聞くと
輝太ニセモノは輝太と夏美のことで輝美が目の前の
御前らによって罵声などを受けたんだから輝太との
関係は知っているだろうと重い言葉で言うと、
「お前が杉原さんを犯して!!」
「おいおい、そんなことを言いに
来たのか?」
竹内が根拠のない噂を言うので
福田屋に来たのは輝美を虐める為かと輝太ニセモノが聞くと、
「退学になって、福田さんに聞くしかないだろう!」
輝太が退学(9月から別の学校)になったので
姿も現わさない輝太より輝美に聞くだろうと
逆切れ気味に言う竹内に、
「それがエスカレートして輝美も俺にな、
更に、夏美を2人で閉じ込めてな……
「お前が来ないから……
輝太ニセモノが輝美を犯してから輝美を従えて
夏美を襲ったと言う嘘の噂が広まったと言うと、
輝太が学校に来なかった為と竹内が吠えると、
「話すことないだろう。お前たちには関係ないからな」
もう学校には行かないし、もう2度と御前らとは
会わないし最初から輝太が話しても聞かないだろうと
突っぱねる感じで輝太ニセモノが言うと、
「もう、帰ってよ! 此れから忙しくなるから」
こんな遣り取りを聞きたくない輝美が
竹内に叫ぶと、
「分かったよ! 最後に!」
「なんだ?」
「ロスに居る彼奴は御前か?」
「目の前に居るのに御前バカか?」
竹内は輝美の言葉に折れて帰る前に
輝太ニセモノに異世界から来たと言う輝太と
同一人物かと聞くので輝太ニセモノが
竹内をバカにして言うと、
「帰るぞ! 由利?」
「私はオニギリ食って帰るわ」
「門限、注意しろよ!」
竹内は田中に福田屋を出ると言うが
田中はオニギリセットを注文して食ってから
福田屋を出ると言うので竹内はラーメンを頼んでも
輝美が厨房に言わないし輝太と居ると噂のことを
何度も聞いてしまうと福田屋に迷惑が掛かると考えて
田中を残して出るのは嫌だが田中の親が決めた
門限が19時なので田中に門限を重視しろと言って
1人で御店を出て行ってから
「ごめんなさい! 福田さん
私たちは何も知らないのに杉原さんと
与田くんが居なくなって……
クラスで除け者になりたくないから……
輝美に田中が謝罪すると、
「終わったことだ! フッ、帰ってくれる」
輝太ニセモノが田中に過去の事だと言って
家に帰ればと田中に勧めるが、
「オニギリ食ってから……
田中は福田屋を出るのはオニギリセットを注文して
食ってからと言うので輝美は仕方なく厨房に居る
輝美の両親に田中の注文を伝えている間に
「ねぇ、与田くんってオニギリ少しずつ食うの?」
「え、何で、急いで食べると体に……
田中が輝太の食べ方について聞くので
輝太ニセモノが慌てて言うと、
「貴方ニセモノね、与田くんは豪快に2口で食うのよ」
「おいおい……」
田中が食い方について言うので
輝太ニセモノが通常の2倍くらいの大きさのオニギリを
2口で食うのは本物の輝太でも無理だろうと呟くと、
「貴方何者? 魔法で?」
「何で、そう思う?」
「良く化けるわ! 与田くんを好きな私が
間違えるわけないでしょう」
田中は目の前の輝太ニセモノを偽物と言って
疑わないので
「そうなの、お幼馴染の私が言うのよ、本物よ!」
田中の所に戻って本物と輝美が言うので
「貴方なんて恋人にもされていなかったでしょ!!」
輝太が輝美を恋人として見ていないから
ニセモノでも良いから傍に置きたい
可哀想な人ねと田中が言うと、
輝美は左手薬指の指輪を見せて
「婚約指輪! 18になったら結婚よ!」
田中に言うので、田中は輝美の左手薬指の指輪を
見ながら高価な物でニセモノではないと読者モデルで
借りたりする指輪などで見分けが出来るので
ニセモノの輝太が用意できるはずがないと輝美の言葉に
動揺する田中は
「私の父は医療機器の大手の部長よ! 貴方の家では
与田くんを養えないわ!!」
父が大手のやり手で輝美の家は小さな食堂で、
比べるもなく輝太と一緒になれるのは私と
強く言うと、
「俺はヒモになれと……
輝太ニセモノはコンビニエンスストアの
チーフで将来は引き継ぐことになっているのになと
思いながら呟くと、
「お生憎様! 輝太は記者会見で3000臆って
言っていたでしょ!! 貧乏人が何を言ってるの!!」
輝美も輝太の呟きを聞いて反論する形で
目の前に居る輝太は偽物と言ってしまったので
輝太ニセモノは頭を抱えていて、
「何を騒いでるの?」
店の外にも洩れる声を張り上げている2人に我慢できずに
輝美の母が登場して
「あら、三浦さん来てたの?」
さっきから居るのに改めて輝太ニセモノに言うので
「お母さん! 三浦さんって!!?」
「輝太ちゃんに化けている……
惚けて言う輝美に
はっきりと言う輝美の母に
輝太に化けている三浦さんは輝太が夏美との
噂について誤魔化しながら輝美の母に言ったが
納得せずに最後は力を見せて異世界で冒険をする!
夏美も輝美も不幸にしない!
噂など信じるな俺の目を見てくれ!!
輝美の母に言ったが、
福田屋を継ぐなら今回のことは流すと言われて
輝太は調理師免許を取ることになった。
アメリカにクチナと一緒に行く輝太の代わりに
三浦さんが輝太に化けていることも話していたが
此処まで口が軽いのかと諦めて
「輝美! 田中さん、輝美の部屋に行こうか……
三浦さんは2人に輝美の部屋で詳しく話そうと言ってから
輝美の部屋に足取り重く向かった。
輝美の部屋に入ると輝太に変装している三浦さんが
変装を解いて
「食べ方まで見てなかったから……
良く分かったわねと襟付きのシャツの
胸辺りのボタンを外して言うと、
「俳優の三浦美咲さん? 異世界で……
正体を現した三浦さんの名を言って
魔法で変装が出来るのは異世界に行ったからと
田中が聞こうとすると、
「違うわ、私は此方で得た力よ」
明美の眷属になったから得た力だと言えないので
ただ此の世界で得たと言う三浦さんに
「与田くんは……
「知らない方が良いわ! 読モしてればいいわ」
噂で聞いていた異世界病はネットで調べて輝太が
なっていると思っていたが殆どの者が力を失って
いるのに目の前の三浦さん、一瞬で海兵隊を葬った
輝太は失っていなかった。テレビやネットでの中継を
見た時に輝太だと田中は確信した。記者会見でも
輝太がする癖は同じだったから……
三浦さんは急だったので細かく輝太を演じることが
出来なかったので直ぐにニセモノの輝太と田中は分かった。
異世界で得た力か、此方で誰に何処で
得られた力なのかと聞こうとする田中に
三浦さんは私たちの世界に来ない方が良いと言うと
部屋の扉が開かれてオニギリセットが載っているトレーを
持った輝美が入って来て
「解除したの?」
「えぇ、バレたのに……
輝太に変装していたのを解除したのと
床の絨毯に座っている三浦さんを見ながら言うと、
田中にバレたからと言う三浦さんの答えを聞いてから
テーブルにトレーを置くと輝美も絨毯の上に
足を斜めにして座って、
「田中さんは何時から……
輝美が目を細めて田中に輝太を好きになったのは
何時と聞くと、
「与田くんのコスプレがネットに乗って名前を見て……
「同じ学校だった?」
田中は輝太が小学校の時にコスプレをした姿を
輝太の母がプログなどに掲載した写真、イベントで
カメラマンに取られて掲載されているニュースなどで
見かけた時から好きだったと輝美たちに言うと、
輝美は田中の表情が竹内に見せる顔ではなく
コスプレイヤーのファンという顔ではもなく
輝太に恋する乙女の顔なのでネットには
本名ではなく小石川輝美で掲載されていたので
同じ小学校なら輝太が女装したのが上田さんを
助けた時にバレていたから同じ感じで
バレたのかなと聞くと、
「違うけど、与田くんって野球部に入っていたでしょ……
「コスプレする為にね」
田中は違う小学校だったけど野球部にと言ったので
輝美は野球アニメのコスプレをするために完璧を目指す
輝太の母によってリトルリーグに輝太が入っていたので
そこで出会ったのねと思っていると、
「そこで、兄と一緒に練習していて、あれってなって……
「良く分かるわね?」
田中の兄が同じリーグに入っていて見学の時に
輝太を発見した時に何処かで見た人と感じたことを
田中が頬を染めて語るので、三浦さんがコスプレ姿と
違うのにと尋ねると、
「仕草とか……
田中はコスプレのポーズなどをしている輝太と
重なる部分があったから気が付いたと言うと、
輝美は輝太の母の徹底的なフォーム作りが災いして
田中が輝太と分かったのねと思って
「だけど、女キャラの子供の時のよ!
男だと分かって……
聞くと、
「だって、女の子が野球してると思ったから」
田中は女の子としてコスプレをしてキャラの魅力を
アニメ、漫画以上に引き出している輝太が
野球もする姿に同姓として見ていたと告げている
仕草から輝美が輝太を意識してから好きになった
理由はコスプレをした時の女装した輝太の輝きを
異性として見ていたけど田中の場合は同姓を
好きになるタイプなのが輝太を男性と知っても
好きなのは何でと思っていると、
「私を差し置いて輝太の話は許さん!!」
部屋の入口に歪が発生した所から
寝間着姿の夏美が登場して
「ま、まさか、その胸は……杉原……
夏美の声と噂で聞かれた爆乳が一致して驚く田中は
噂と同等か其れ以上の揺れる胸を見ながら
夏美なのと尋ねると、
「私と一緒で、輝太の婚約者です」
輝美が夏美を含めて輝太の妻と紹介すると
「2人とも???」
田中が驚きながら2人に問うと、
「クラスでは誰とも話さずにいたから
話すのは初めてね」
夏美はクラスでは先生に当てられたら
質問に答えるくらいで誰とも話すことはなかった。
もちろん輝太とも……
「貴方が輝太を好きなの?」
田中は夏美が休憩や昼食中などで輝太と
関わったことがないし放課後になれば
直ぐに帰宅する人が輝太を好きになる要素が
見当たらないので問うと、夏美はオニギリを
1個トレーから取り上げて一口食べてから、
「此処で引き返した方が良いわよ」
「なぜ?」
「輝太のアノ姿を見て、人だと思うの?」
「えッ?」
「貴方は輝太のことを忘れて、恋人でもないのに
呼び捨てで言う竹内と、一緒になった方が良いわよ」
田中の質問に答えないで輝太を好きなだけで止めて
恋人に妻になるのは止めなさいと夏美が田中に進言するが、
「誰が、あんな男! 与田くんの方が
気遣いも出来るし、将来性ないでしょ!!」
「御金?……
田中は竹内と輝太の将来性を考えたら
竹内の方が劣ると言うので三浦さんが御金かなと聞くと、
「そうね、日々のケアには御金が要るわ。
それに、モデル、タレントになって活躍する時に
付き合う男って大事でしょう」
「大事なの?」
田中が自分の将来設計について語るので
輝美は夏美に聞くと、
「生まれた時から輝太一筋だから
分からないわ」
夏美は有名になった有名な方か肩書が凄い方などではなく
輝太だけと言うので、
「夏美と一緒で異性として気にし出した時には
輝太以外はジャガイモにしか見えなかったわ」
「凄いわね、付き合うなら親の職業って大事でしょ」
「そうなの?」
輝美も同じと言うので田中は小さい時から
輝太しか見ていない2人に驚きながら
親の職業も大事と言うので輝美が夏美に聞くと
「美咲さんは?」
「私? 気にしないかな……
夏美が三浦さんに振るので
誰かを思い浮かべながら答えると、
「大事ですよ!
竹内の親は建設業の下請けの会社の社長」
「凄いじゃない! ねぇ!!」
田中が竹内の親の職業を言うので夏美は輝美や三浦さんに
竹内の親は下請けでも社長なので褒めた後に
聞くと頷くので、
「下請けよ! 上から安くしろって言われる所よ!!」
「それでも、凄いよ! 輝太の父親はコンビニの店長でしょ!!
あそこは大手が潰しにかかってる所よ!!」
田中が下請けの会社は内容が無理でも安くても
儲けが無くても上から離れたくないから
受けるので竹内の親の所は
今は儲かっているけど先は分からない感じで言うので
輝太の所はもっと悲惨だよと輝美が説明すると、
「あれ、あのコンビニの土地って与田くんのでしょ!」
「両親のでしょ」
田中が土地の所有者は輝太と言うので
輝美が違うと言うと、夏美、三浦さんも頷いているが
「お父さんに調べてもらったの……
「土地持ちだから、付き合いたいと……
田中は父親に調査してもらって所有者が
誰かと分かっていると言い出すので
三浦さんは輝太の所有している土地だから
彼にしたいのと質問すると、
「胸がデカいだけの女と貧そな女では
彼とは釣り合わないわ」
「そう、奪えればね……
「がんばって下さい」
土地以外でも輝太の容姿に釣り合うのは私だけと
三浦さんも含めて見下して田中は言うので
夏美は余裕で反論し、
輝美は無理だと思うけど田中に声援すると
「もう帰るわ! 彼! いつ帰って来るの?」
貴方たちに敗北を与えてあげるという感じで
床から立ち上がり部屋の扉のドアノブを
回しながら田中が輝太の帰国を聞くので
「来週よ」
輝美が教えると、
「そう、新しい彼を見つけてね」
田中は笑顔で輝太に変わる人を探しなさいと
夏美たちに言って階段の方に向かって行った。
田中が階段を下りて行く音がしたので
3人は話を再開して
「中学生の恋愛って長続きするの?」
夏美が2人に聞くと、
「別の高校とか行けば終わるんじゃないかな」
オニギリを少し食べた後に三浦さんが答えると
「さぁ、片思いだったら続くんじゃない?
相手がいたら終わりかな」
幼馴染の輝太に片思いが続いて
今はクチナのおかげて輝太と結婚している輝美には
恋愛期間が無かったなりに答えると、
「竹内って言う奴はモテるの?」
三浦さんが2人に聞くと、
「さぁ、輝太しか見てなかったし
竹内って、どんな奴?」
夏美は性格など知らないと言うので
輝美に振ると、
「休憩中は輝太と一緒だったし、
クラスの皆とも話さなかったから
分からないよ」
輝美は輝太以外と交流が無いので
竹内なんて知らないと言うので、
「貴方たちってボッチだったの?」
「輝太を見てるだけで至福だから……
「輝太も中学は脱オタクをしていたけど
友人を作ると黒歴史が発覚するから
私以外は要らないと……
三浦さんが陰キャラだったのと2人に聞くと
夏美は影から1人で輝太を見るためには
友達など不要なので肯定を言い、
輝美は輝太と行動を共にしていたので
2人ボッチと頬を染めて言うので、
「付き合っていたと思われていたでしょう?」
三浦さんがグッと近づいて輝美に聞くと、
「輝太って、友達と言うのよ!
長い付き合いで分かっていたけど……
輝美は怒り声で輝太との関係を言うのに続いて
「「「 重度のマザコン!!! 」」」
3人がハモって輝太のことで笑っていると
1階の階段の方から輝美の母が
お店手伝って!! と声が聞こえるので
「私は病院に……
スマートフォンのゲートアプリを作動して
立ち上がりながら夏美が言うと、
「私は与田くんになって、コンビニに……
三浦さんも立ち上がり2人に告げると、
「私は店の手伝いね」
テーブルの上のトレーを持ちながら答えると、
「あ、輝美! 来週から旦那さんの家だけど……
夏美がゲートの歪に入る前に輝太の母の葬式が
終わった後に輝太の家に住むことを輝美に言うと、
「通い妻!!」
輝美は当分は輝太の家に通うからと夏美に告げると、
「俺も、アメリカで片思いの彼とクラブで
演奏を!!! あぁ、撮影が無ければ!!!」
三浦さんが片思いの彼のことを輝太の姿で叫ぶのを聞いて
「「 その姿で言わないで!! 」」
夏美と輝美は揃って其の姿で言わないでと言うので
「大使は3人目になるぞ!!」
輝太ニセモノが2人に大使のことを言い出すと、
「「 許す!! 」」
輝太ニセモノに輝太と大使の結婚は
許可すると言うのでフッと笑ってから
「仕事やりましょう!!」
輝太ニセモノは2人に告げた。
輝太ニセモノは歪に消えた夏美を見送った後に
輝美が持っていたトレーを持って2人で
階段を下りて行った。
そして、金曜日を迎える……