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拝啓、夏を待つ君に  作者: #F
4/4

はなし

まるで長い眠りについたように

時間がゆっくりと

そしてじっくりと過ぎた。


日が昇ったとわかる頃には、

朝がとっくに過ぎていることに気づく。


あれから数日しか経っていないはずなのに、

身体はもう貴方のことを忘れようとしている。


仰向け、砂混じり、面影がひとつ


それはかつての私なのか、それとも貴方なのか

思い出はぜんぶあの瓶の中に。

言の葉はぜんぶあの日のままで


何かを失っているはずなのに、

何を失っているのか分からない。


海辺、風化した長椅子、靴擦れ

街灯、踏切、群がるカモメ

微かな優越感、影法師、夢

左手、夕空、壊れたイヤホン

羨望、それから、止まったままの時計


あれ、右利きだっけ…。


「…。」

もう時間だ。


と言わんばかりに眼がゆらゆらとする。

きっとこのはなしは今日で終わるんだろう。


いや、いつかまた思い出すかも。


その時はまた夏になっているかもしれない。

あの夏に戻って、君に触れる日を


それまでは、貴方が幸せであることを願って。


敬具

忘れたくないことがあっても、

忘れてしまう。


でも、ふとした瞬間になぜか

「ぽっ」と頭の中に浮かんでくるんです。


まるで、私たちの脳は誰かに操作されてるんじゃないかと言わんばかりに、

欲しいものは出さず、求めてない時に出てきます。

でも不思議と嫌な思い出は少なく、幸せと感じた時間を伝えてくれます。


そんな経験を経験と感じれることが、

少し肩の荷を楽にさせてくれたような気がします。


後書きも同じように、ふと、浮かんできました。

誰かの頭の中にも、幸せが思い出されるといいなと願ってます。

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