俺のスキルが残念スギル
「あなたは農業スキル持ちですね」
「……え?」
神父さんにスキル鑑定の結果報告をされた俺は、思わず聞き返してしまった。
「あなたのスキルは農業ですよ。ものすごく上手く畑を耕せます。しかも猛スピードで」
「地味すぎない!?しかもそれ特別能力じゃなくない?ただのちょっとすごい農家じゃねえか!」
横ではリンカが腹を抱えて大笑いしている。
「と言われましても、そういうものですからね。というかヨミさん、女性ならもう少し言葉遣いに気をつけたらどうでしょう?」
「ああ、いいんです。ヨミは昨日まで男だったので」
「お前は黙ってろ!」
「しかし、農業スキルかあ……。もっといいのがよかったなあ」
「別にいいじゃない、農業スキル。マシなほうだと思うわよ?しかも、私の狩猟スキルと合わせれば、自給自足の生活が送れるわ!」
リンカは楽しげに笑う。いややっぱこいつ可愛いわ。俺の方が可愛いけど。
「ていうかリンカ、他のスキルはどんなのがあるんだ?」
「他のスキルは、大工・工業・牧畜・林業・作家・漁業・料理とかがあるわよ。」
「地味か!もっとこう……戦闘系のスキルないの?」
俺が質問すると、リンカは笑いながら答えた。
「あるわけないじゃないそんなの」
「じゃあモンスターとかどうしてんの?」
「モンスターなんて、魔うさぎと魔シカくらいしかいないわよ」
「平和か!」