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みすていく、まいらいふ  作者: aoyama
3/10

ヨミ!

「ええ!?俺女になっちゃったの!?」

突然の性転換に俺は頭がついていけない…

そんな俺を、彼女は不思議そうに見ている。

「なんだかよく分からないけれど…とりあえず、今日は家に帰った方がいいわよ?」

「そんな事言われても、帰る家がないよ…俺、男だったはずなのに、もう何が何だか…」

俺がそう言うと彼女は苦笑してこう言った。

「じゃあ、私の家に泊まる?私の家、この丘の頂上にあるの。男の子なら泊められなかったけど、あなたは女の子だし」

「おいおい、それは男から女に変わった俺への皮肉か?」

俺が聞くと、彼女はくすっと笑った。


俺は5年ぶりに家族以外の女の部屋に入った。

最後に入ったのは確か小5の時だったはず。幼なじみの玲ちゃんの部屋だった。いい匂いがしたなあ…

そんなことを考えていると、女の子が話しかけてきた。

「私の名前はリンカ。狩人をやっているの。あなたの名前は?」

「あ、ああ。俺の名前は宗太。一応、学生をやってるよ。いや、やってたっていうほうが正しいかな?」

もう、自殺してるしな。宗太は。じゃあ、今の俺は誰なのだろう。

「宗太?聞かない名前ね…なんであそこにいたの?」

話しても、いいのだろうか。

しかし、隠していても話しがズレていくだけだろう。どうせ帰れないのだろうし、もういっそ話してしまうか。

俺は、リンカに事情をすべて話した。


「ふーん、なるほどね…。あなたは自殺してこの世界に転生してきたと」

「ああ。ついでに性別も変わっちまった。」

ほんと、どうすればいいんだか…

すると、リンカは俺に一つの提案をしてきた。

「ずっと私の家に泊まらせるわけにもいかないわ。お金の問題があるし…。そうだ!明日、街の職業紹介所に行きましょう!働くのよ!」

「是非そうしたい!金は大事だ!」

働かないと未来はない。それは、どこでも同じらしい。

「でも、宗太って名前じゃ怪しまれるわね…」

リンカはうーん…と悩むと、目を見開いて言った。

「ヨミ!あなたの前は、今日からヨミよ!」

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