佐野 烈side
俺たちはその後どうなったか気になったのでその原因である藤原と桃園という人物の捕獲作戦を開始していた。先に藤原を確保しパーティという名目で藤原に会場作成をさせる。ちなみに烏丸兄弟に監視させている。
その間に桃園という人物を捕えようと思う。相手は女の子だし、人気がなくなったところでこの場にいる俺と早乙女で確保する作戦だ。調度死角になる場所に待機しターゲットが来たのを確認して早乙女に合図を送りターゲットを捕まえた。
捕まえたといっても軽く腕を持ってここから近くにある会場まで連れていくだけだが、ただ、腕をつかんだ時とか一瞬だけ拳がこちらに向きそうになったり、腕が一瞬消えた様に見えたり、何故か女の子相手だというのにまるで猛獣にでも対峙しているかのような気がしたが気のせいだろう。
捕まえられたというのに何も反応が無かったのも気になったが、抵抗されるよりは増しだろうと思った。その後桃園さんを連れて会場に到着した。その際に藤原が桃園さんと手をつなぐなんてズルい!とか叫んでやがったが主役なんだから桃園さんのところに行ってやれよと言うと乙女の様に桃園さんのところに行った。
その後俺が司会者を務めながら
「カンパ~イ」
と言っていると途中で早乙女がボスには連絡したんすか?と、とんでもない爆弾発言をしやがった。空気は凍るし原因の張本人はポワンとしたままだし。取り敢えずどうするか必死に試行錯誤していると桃園さんと目が合った。そうだ原因である人物に直接説明してもらおう。
そんな結論に至った。二人に向かってボスのところに行って来いよというと藤原は嬉しそうに桃園さんを連れてボスの自宅へと向かった。
ふう、自分で引き起こしておいてなんだが、嵐が去ったようなそんな気持ちだった。
「大丈夫っすかね?」
青ざめた表情で呟いていたがボスはそうそう女には手を出さないだろう。多分。
「「ボスの機嫌が悪くなければいいよね~」」
我関せずとばかりに言ってるが、他人事じゃねえぞ、この場合は藤原が一番危険だろうな。押し付けた自分が言うのもなんだが、原因は主にあいつだし何とかなるだろう。