表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

(3)

子供達は大きくなっていきます。

ネコは年取っていきます。

ネコは以前ほど人間が嫌いではなくなりました。

むしろ、ずっとここに居てもいいくらいです。


オトコノコは中学生になりました。

ネコは、本当の名前ではなく、親しみと慈しみをこめて『ばあさん』と呼ばれるようになりました。

オトコノコの、大きくなった手のひらに撫でられながら、ばあさんはコロコロと満足そうな音を鳴らしました。


めっきり年を取ってしまったネコは、眠っていることが多くなりました。

誰かが自分を呼んだ時は、コロコロと喉だけで返事をします。

ダンナサンもオクサンも、そして子供達も、そんなネコを優しく、大事そうに撫でてくれました。


ネコには、もうどこへ行く気もありません。

居心地のよい、この場所にいつまでも居たいと、ただそれだけを思うのでした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ