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ダンナサンやオクサンと暮らすようになっても、ネコは人間が嫌いでした。

人間の大きな手が近づくとギョッとして、全身の毛が逆立ってしまうのです。


でも、ダンナサンとオクサンのあぐらの中が、ネコは大好きでした。

「お前は、本当にわがままだね。」

そういいながら、遠慮がちに撫でてくれる手のひらも大好きでした。

ネコはゴロゴロと喉を鳴らしながら、もう少しここにいようと思いました。


オクサンのお腹が大きくなって、あぐらの中が狭くなりました。

それでもネコは、ゴロゴロと言いながらオクサンの膝に座っていました。

オクサンはオトコノコを産みました。

その数年後には、オンナノコも産まれました。

とてもやんちゃな子供達です。


子供達が走る足音に、ネコは嫌そうに耳を振ります。だけど、ダンナサンや、オクサンの真似をして、そっと撫でてくれる小さな手のひらが、ネコは大好きでした。


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