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第38話 ◆「戦後の休息、モフとドタバタ」♥

おはようございます!

皆さん、夏バテしてませんか?


暑さに負けず、今日も乗り越えていきましょう!


さて、そんな微妙な天気をも吹き飛ばすほどの笑いとシリアスが入り混じった絶妙なストーリーはいかがでしょうか?


ではでは、ストーリーに、どれだけ脂が乗っているか…ぜひ読んで確かめてください(*'ω'*)!

夜が明けた王都郊外の野営地。

仲間たちは瓦礫と焦げ跡の残る戦場を離れ、臨時に組まれた大きなテントの下で束の間の休息を取っていた。



「……ふぅ、ようやく落ち着いたな」

ストラウスが大剣を脇に立てかけ、腰を下ろす。


「はあ、全身バキバキ……」

マリィは背伸びをし、隣のディセルは苦笑いしながら肩を揉んでやる。


「兄貴! お疲れ様ッス!」

ライナーが勢いよく走り寄り、両手に山盛りの食器を持って現れる。

「メシの準備は完璧です! あ、セリカ先輩にも運びます!」

「はいはい。あんた、兄貴に褒められたいだけでしょ」セリカは呆れ顔だが、どこか楽しげだった。







◆モフの危機


その中心で――グリスはぐったりと机に突っ伏していた。


「……グリス?」リーアが覗き込む。

「やばい……まだモフ度、65%ぐらい残ってる……」

「……高すぎるじゃない!」


シロモフが慌てて飛び跳ねる。

「モフッ!? それ、結構危ない数値モフ!! あと二、三回無茶したら、また縮んじゃうモフよ!」


「やめろ、それだけは……! もうぬいぐるみ化は勘弁してくれ……」

「いや、可愛かったけど?」リーアがにやり。

「ぐ……やめろ、悪魔的笑顔……!」


セフィーナが横から割って入る。

「ふふ……私もあの姿は、正直、天使を抱きしめてるみたいで……」

「やっぱりむっつり聖女だ」ゴルドがぼそり。

「むっつり聖女じゃないですッ!!」


一同、どっと笑いが起きた。








◆ドタバタ風呂騒動


戦いで泥と血にまみれたため、全員が交代で大きな湯船に入ることになった。


――が。


「グリス、早く来なさいよ! 一緒に入ってあげるから!」

「はああ!? なんでそうなるんだよ!」

「ほら、モフ度下げるには温泉効果も大事ってシロモフが」

「モフ!? ちょっと言ってないモフ!! でも……効果あるかもモフ!」


「おい、俺も混ぜろ!」カイ和尚が豪快に服を脱ぎ始め、セリカが慌てて叫ぶ。

「やめて! 混浴とか地獄絵図になるでしょ!!」


「じゃあ女子組だけで行こっか~」ヴォルカが弟フィリオを小脇に抱えて引きずる。

「え、ちょ、姉ちゃん!? 俺は男湯……!」

「黙んな!」


結局、男組と女組に分かれ、湯船の外ではライナーが「兄貴と入りたかった……」と涙を流していた。







◆夜のまったり


風呂上がり。焚き火の周りで温かいシチューが振る舞われる。


ナナシが静かに匙を口に運びながら言う。

「戦いの後に仲間と食事を囲む……それが一番の幸せだ」

「ナナシさん、渋い~!」プルリたち無銘の牙の面々も頷いた。


セリカがふと視線を上げる。

「そういえば……レオニスは、結局見つからなかったのよね」

場の空気が一瞬だけ重くなる。


「奴は……必ず戻ってくるだろう。敵としてな」ハイロが低く呟いた。

「でも、今は考え込むな」エルネアが締めるように言った。

「明日を生き延びるためには……今日の休息が必要だ」








◆モフ治療(?)


その後。

リーアがグリスの隣にちょこんと座り、じっと彼を見つめた。


「な、なんだよ……」

「私が……モフ度を下げてあげる」

そう言って、彼女はグリスを後ろからぎゅっと抱きしめる。


「ちょっ……! な、なにを――」

「静かにして。これは治療」


セフィーナが赤くなって叫ぶ。

「だ、大胆です! エッチ~イです!!」

「むっつりだなぁ、聖女さん」

「むっつり聖女じゃないですってばぁぁぁ!!」


そのやりとりに仲間たちがまた笑い、焚き火の夜はにぎやかに更けていった。


――こうして束の間の休息が訪れたが、闇はまだ去ってはいなかった。




「第39話」へつづく!

「休息の裏で忍び寄る影(レオニスの暗躍)」



どうも、お世話様でございます!


焼豚の神でございます。


最後までお読みいただきありがとうございます。('◇')ゞ


物語が現在、狡猾と狡猾が交差しています!

今後も加速度的に物語が進行していきます!


それでは、引き続き物語をお楽しみください!('ω')ノ


◆グリスの「モフ度」と能力関連設定◆


グリスの能力:「クロニクルベアラー(物語を綴る者)」


 → 他者の記憶・感情・空間の“物語構造”を感知し、世界を“読み解く”力。


 → 使えば使うほど“内側の温度(感情)”が昂ぶり、モフ度が上昇する。




モフ度


 - 0~19%:平常


 - 20~29%:末端ふわ化


 - 30~49%:耳/尻尾ふわ化


 - 50%以上:ぬいぐるみ化進行、人格への影響(語尾に“ぷぅ”など)


 - 75%以上:上半身下半身がぬいぐるみ化急行、人格への影響(発声が可愛くなるなど)


 - 100%:完全ぬいぐるみ化(意識あり)=“魂を綴る最後の綴り”



良ければ、感想・ブクマ・お気に入り、おかわり自由でお待ちしてます!



また、良かったら筆者に別作品である『ナナシの豪腕とモンスター三姉妹 ―最弱から始まる最強クラン伝説―』通称:【ナナクラ】を是非、この機会に知って頂けますと幸いです!


それでは、また次話でお会いしましょう~~~(^^♪


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