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第35話 ◆「漆黒の影、罠の牙」◆

おはようございます!

皆さん、夏バテしてませんか?


暑さに負けず、今日も乗り越えていきましょう!


さて、そんな微妙な天気をも吹き飛ばすほどの笑いとシリアスが入り混じった絶妙なストーリーはいかがでしょうか?


ではでは、ストーリーに、どれだけ脂が乗っているか…ぜひ読んで確かめてください(*'ω'*)!

灰色の曇天の下。

深い森を抜けた先に広がる荒野にて、彼らは待ち受けていた。


「……来るぞ」

グリスの言葉と同時に、空気が凍りつく。


大地に黒い裂け目が走り、そこから漆黒の影が滲み出す。

その中心に現れたのは、黒衣を纏ったヴァルツェル。

異様な冷笑を浮かべ、両手には影の鎖を絡ませていた。


「ほう。わざわざ未来を覗いて、私を迎え撃つつもりか」

「お前に勝つ未来を、この手で掴むためにな」

グリスが魔術書を開くと、黒いペン先が震え、炎のルーンが浮かび上がった。







◆初撃の応酬


「影葬――」

ヴァルツェルが鎖を振りかざすと、大地から影が槍のように突き出た。


「《書き換え:障壁》!」

グリスがペンで素早く描き込むと、光の壁が出現して槍を受け止める。

しかし衝撃で障壁が裂け、グリスの毛並みがわずかにふわりと膨らんだ。


「ちょっと! もうモフってきてるじゃない!」

リーアが鋭いツッコミを入れつつも剣を抜く。

「……っ、仕方ない。占術の消耗は激しいんだ」


「なら、私が斬り込む!」

銀閃の姫騎士が突撃。剣が閃光を描き、影の鎖を斬り裂く。


「おやおや、姫騎士殿。相変わらず勇ましい」

ヴァルツェルは笑みを深め、影の裂け目から新たな分身を生み出す。

三体の影兵が現れ、リーアを包囲した。







◆仲間たちの動き


「お嬢様を援護する!」

ストラウスが大剣を振り抜き、地面を割って影兵を弾き飛ばす。

「俺も行くぜ!」

ディセルが双剣を閃かせ、残る二体を押さえ込む。


「ライナー! 突っ走るな!」

セリカが叫ぶが、ライナーは既に駆け出していた。

「グリス兄貴にいいところ見せるんだ!」

「はぁ!? バカ!」セリカが渋々後を追う。


「この子ら……ほんと手がかかる」マリィは剣を構え、二人の援護に入る。


後衛ではゴルドが馬車を操り、周囲を円を描くように走らせて影兵を弾き飛ばす。

「よっしゃあ! ……って、次どこ行くんだっけ?」

「忘れるな!」シロモフが頭を飛び跳ねて突っ込んだ。







◆聖女隊の突撃


「前衛は任せなさい!」

セフィーナがトンファーを構え、影兵の頭を粉砕する。

「えいっ!」

「破戒僧参上じゃああ!」

カイ和尚が大地を踏み割り、影兵を吹き飛ばす。


「……殿はお任せを」

リゼットが静かに影へ溶け込み、気配を消して背後へ回った。


「聖女様! 無茶しないでくださいね!」

「む、むちゃしてません!」

「むっつりの上に無鉄砲ですから」

「むっつりじゃないですぅう!」








◆白霧の鷹の援護


「エルネア、右だ!」

ハイロの魔眼が光り、ヴァルツェルの次の一手を暴く。

「助かる!」エルネアがその瞬間に斬り込み、影の刃を弾き飛ばす。


ヴォルカが斧を振り下ろし、大地ごと影兵を砕く。

「弟! 矢を!」

「任せて姉さん!」フィリオの矢が影の核を貫き、兵を霧散させた。


「くそ……レオニスがいたらもっと楽に回復が回せたのに」

エルネアが悔しげに呟く。







◆無銘の牙の奮戦


「ナナシ!」

プルリが光弾を飛ばし、ナナシが剣で反射させて影を切り裂く。

「よし、連携は悪くない」


ミミが駆け抜け、爪で影を裂く。

「わんわんアタックです!」

「それは名前を考え直せ」ルルカが冷静にツッコみつつ槍を突き出し、影を貫く。


「さすが……進化を果たした仲間たちだ」

グリスが誇らしげに呟いた。






◆ヴァルツェルの罠


「なるほど。やはり未来を読んで動いているな」

ヴァルツェルが不気味に笑う。

「だが、お前は“全部は書き換えられない”。その制約こそが、私の勝機だ」


次の瞬間、大地全体に巨大な影陣が展開された。

「なっ……!」

仲間たちの足元に黒い鎖が絡み、動きを封じようとする。


「《書き換え:断絶》!」

グリスが必死にペンを走らせるが、阻害が強すぎる。

体毛がふわっと膨らみ、モフ度が急上昇していく。


「グリス!」

リーアが振り返り、焦りを滲ませる。


ヴァルツェルが嗤った。

「未来を見すぎたな。次に変わるのは――お前自身だ」


黒い裂け目がさらに広がり、戦場全体が飲み込まれていく。



「第36話」へつづく!

「影の檻と仲間の絆」



どうも、お世話様でございます!


焼豚の神でございます。


最後までお読みいただきありがとうございます。('◇')ゞ


物語が現在、狡猾と狡猾が交差しています!

今後も加速度的に物語が進行していきます!


それでは、引き続き物語をお楽しみください!('ω')ノ


◆グリスの「モフ度」と能力関連設定◆


グリスの能力:「クロニクルベアラー(物語を綴る者)」


 → 他者の記憶・感情・空間の“物語構造”を感知し、世界を“読み解く”力。


 → 使えば使うほど“内側の温度(感情)”が昂ぶり、モフ度が上昇する。




モフ度


 - 0~19%:平常


 - 20~29%:末端ふわ化


 - 30~49%:耳/尻尾ふわ化


 - 50%以上:ぬいぐるみ化進行、人格への影響(語尾に“ぷぅ”など)


 - 75%以上:上半身下半身がぬいぐるみ化急行、人格への影響(発声が可愛くなるなど)


 - 100%:完全ぬいぐるみ化(意識あり)=“魂を綴る最後の綴り”



良ければ、感想・ブクマ・お気に入り、おかわり自由でお待ちしてます!



また、良かったら筆者に別作品である『ナナシの豪腕とモンスター三姉妹 ―最弱から始まる最強クラン伝説―』通称:【ナナクラ】を是非、この機会に知って頂けますと幸いです!


それでは、また次話でお会いしましょう~~~(^^♪


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