第29話:♥「愛情爆撃、そして迫る漆黒の手」◆
おはようございます!
お盆休みいかがお過ごしでしょうか♬
思い思いのひと時を過ごして頂ければと思います!
あと、皆さんも、夏バテに負けず、今日も乗り越えていきましょう!
さて、そんな微妙な天気をも吹き飛ばすほどの笑いとシリアスが入り混じった絶妙なストーリーはいかがでしょうか?
ではでは、ストーリーに、どれだけ脂が乗っているか…ぜひ読んで確かめてください(*'ω'*)!
坑道脇の休憩所。
ランプの灯りが揺れる中、毛布にくるまれた小さなモフモフ――つまり今のグリスは、リーアの膝の上に安置されていた。
「……あら、今日は少し毛並みが乱れてるわね」
リーアの指が柔らかく耳のあたりを撫でる。
(お、おいおい……耳はダメだって……!)
「よしよし……大丈夫、怖いことはもう終わったわ」
(いや、違う意味で危機的状況なんだが!?)
周囲の仲間たちはそれを「ほほえましい光景」として眺めているが、グリス本人は内心必死だった。
◆数値は正直
「はい、これ飲んで。喉、渇いたでしょ?」
(……あかん……なんでストローなんか使わせるんだ……)
シロモフがカードを確認し、目を丸くする。
「モフ度、81%から……74%に低下モフ!」
「おおっ!」とセリカが声を上げ、ライナーがニヤリとする。
「やっぱリーア様はすげぇな」
だがリーアはまったく照れもせず、さらっと言う。
「当然よ。だってグリスは……大切だもの」
(ちょ……ストレートすぎて逆に照れるだろ!?)
リーアがそっと顔を近づけ、グリスの頭頂に唇を触れさせる。
「……帰ってきてね」
一瞬で心拍が跳ね上がる。
(ば……バカかお前は……こんな……!)
術式カードが急激に反応。
モフ度:74% → 56% → 34%
シロモフが慌てて叫ぶ。
「モフ度、急降下モフぅぅ!」
◆変化の兆し
全身に淡い光が走り、ふわふわだった毛並みが少しずつ引っ込んでいく。
「……これ、戻れる……」とグリスが呟くと、リーアはさらに抱きしめた。
「ええ、戻って。私の手の届くところに」
(……そんな言い方……反則だろ……)
ストラウスやセリカも息をつき、
「このままいけるかもな」
「うむ、見事な療法だ」
と感心する。
――その時だった。
坑道の奥から、骨の芯まで凍るような冷気が流れ込む。
灯火が一つ、また一つと消えていく。
「……誰か来る」
ストラウスの低い声と同時に、背筋に氷針のような感覚が走る。
暗闇の奥、ゆっくりと影が形を成す。
外套の裾を曳き、無音で歩み出るその姿――
ヴァルツェル・エルン。
◆冷徹なる悪
「様子を見に来てみれば実に滑稽だ。……愛情で力を戻すとはな。実に滑稽だ」
その声は氷の刃のように冷たく、感情の欠片もない。
「貴様とは、初めて顔を合わせるな。グリスとやら。乾き村の件は世話になったな。少し私の話でもしようではないか。ククク。」
彼の足元から、黒い魔法陣が静かに広がっていく。
リーアがグリスを庇うように抱き寄せるが、ヴァルツェルは微笑んだまま。
「なぁ~に、別にとって食べたりはしないさ。ただ、少し聞いてみたくてね。君の話をね。」
グリスの胸に再び熱が灯る。
(……リーアを守る。どんな奴でも……)
光が走り、モフ度が一気に**34% → 15%**へ。
人間の姿が戻りかける中、グリスは剣を握る――
【第30話】へつづく!
タイトル:「氷闇の盤上、剣を掲げる者」
どうも、お世話様でございます!
焼豚の神でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。('◇')ゞ
物語が現在、狡猾と狡猾が交差しています!
今後も加速度的に物語が進行していきます!
それでは、引き続き物語をお楽しみください!('ω')ノ
◆グリスの「モフ度」と能力関連設定◆
グリスの能力:「クロニクルベアラー(物語を綴る者)」
→ 他者の記憶・感情・空間の“物語構造”を感知し、世界を“読み解く”力。
→ 使えば使うほど“内側の温度(感情)”が昂ぶり、モフ度が上昇する。
モフ度
- 0~19%:平常
- 20~29%:末端ふわ化
- 30~49%:耳/尻尾ふわ化
- 50%以上:ぬいぐるみ化進行、人格への影響(語尾に“ぷぅ”など)
- 75%以上:上半身下半身がぬいぐるみ化急行、人格への影響(発声が可愛くなるなど)
- 100%:完全ぬいぐるみ化(意識あり)=“魂を綴る最後の綴り”
良ければ、感想・ブクマ・お気に入り、おかわり自由でお待ちしてます!
また、良かったら筆者に別作品である『ナナシの豪腕とモンスター三姉妹 ―最弱から始まる最強クラン伝説―』通称:【ナナクラ】を是非、この機会に知って頂けますと幸いです!
それでは、また次話でお会いしましょう~~~(^^♪




