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第25話:◆「紡がれる蒼炎、断ち切る影」◆

おはようございます!

本日1回目の投稿です!!

坑道の奥深く、重苦しい空気が渦巻いていた。壁から染み出す瘴気がうごめき、闇が生き物のように蠢いている。

その中で、レオニスの身体がゆっくりと変化を始めた。


影が幾重にも重なり、ねじれ、やがて異形の魔物の形を浮かび上がらせる。

その姿は、かつて彼が隠していた仮面の裏の「まど《???》」の本性だった。


「闇の淵より現れしは、混沌の化身……まどの真の姿よ」


レオニスの冷たい声音が坑道に響き渡る。闇の化身はまるで生きているかのように動き、その存在自体が周囲の光を呑み込んでいた。






——

◆エルネアの叫び


「皆、構えろ!この敵は一筋縄ではいかないぞ!」


王都の冒険者クラン《白霧の鷹》の剣士長、エルネアの声が緊迫した空気を引き締める。

彼女は幾度も苦難を乗り越えてきた剣士であり、仲間の命を守る責任を強く感じていた。


「一瞬の油断も許されない……皆の力を合わせて倒すのよ!」




辺境の冒険者クラン《無銘の牙》のナナシは、低く唸り声を上げながら前線に飛び出す。

「無銘の牙、ここで黙ってはいられん!」


その凛々しい姿に、ミミとルルカが続く。

ミミは手にした魔法陣から煌めく魔力を放ち、ルルカは素早い剣技で敵の隙を突く。


プルリはその独特な伸縮自在のスライムボディを活かし、遠距離から魔弾を連射し続ける。

「皆を守るため、絶対に負けられない!」


ゴルドは巨大な盾を構えて、仲間の防御に集中する。

「後ろは俺に任せろ!しっかりついてこい!」


そして、天に召されたと思われたバルク・ムキムキとハイテンションオババも、霊体となって力を貸していた。

「ムキムキパワー、今こそ炸裂じゃ!」

「地獄のマッサージ、第二ラウンド開幕よ!」







——

◆グリスの覚醒と決意


一方、グリスは心の中で葛藤と闘っていた。

かつての失態――リーアの大切な手紙を紛失したあの瞬間、己を責め続けた暗い記憶が重くのしかかる。


「ごめん……本当に……ごめんなさい」


彼の声は震え、視界が暗転する。だが、魔術書のページが青白く輝き、ペンが輝きを増すその時、心の闇に一筋の光が差し込んだ。


「これは、俺の物語だ……俺が最後まで書き続ける」


魂の叫びが蒼炎となって彼の内側から燃え上がり、魔術書とペンはひとつの紋章となって光り輝いた。


リーアはそっとグリスの肩に手を置き、囁くように言った。

「グリス、あなたならきっと……」




マドの異形の姿は、闇の刃を振るい、仲間たちに激しい攻撃を浴びせる。

刃の一撃は激烈で、ライナーは盾で耐えながら叫ぶ。

「絶対にグリスさんを守り抜く!」


セリカは冷静に敵の動きを観察し、反撃の隙を探る。

「焦るな、ここで倒すチャンスを必ず作るんだ」


ストラウスは大剣を構え、仲間の動きをフォローしながら連携を図る。




グリスは大きく息を吸い込み、魔術書に秘められた呪文を唱え始める。

蒼炎が一気に燃え上がり、魔術書とペンが融合し、光の渦を生み出す。


「俺の物語は、誰にも奪わせない!」


渦巻く光がまどの闇を包み込み、影を断ち切り、異形の姿を浄化していった。




リーアが剣を振り抜き、最後の一撃を加える。

ストラウス、ディセル、マリィも一斉に攻撃を仕掛け、敵の防御を揺るがす。


ハイロの魔眼が光り、ヴォルカとフィリオも連携して遠距離攻撃。

ナナシたちも全力で援護に回る。


みなが心を一つにし、マド《???》の影を徐々に薄れさせていく。




最後にまどの影は砕け散り、坑道に静寂が戻る。

グリスは疲れを感じながらも、深く息を吐いた。


「これで……終わりじゃない……裏で糸を引いているヴァルツェル、が本格的に俺らを敵と認識したはずだ」


リーアは微笑みながらグリスの手を握る。

「ええ、そうね。必ず、あっちから接触を図ってくるはずだわ。みんなで、対策を練りましょう。」


闇を断ち切った蒼炎は、仲間たちの絆をさらに強く結びつけた。




【第26話】へつづく!

タイトル:「蒼炎の絆、新しき光」




どうも、お世話様でございます!


焼豚の神でございます。


最後までお読みいただきありがとうございます。('◇')ゞ


物語が現在、狡猾と狡猾が交差しています!

今後も加速度的に物語が進行していきます!



2回目の投稿は、夜21時30分に投稿予定!



それでは、引き続き物語をお楽しみください!('ω')ノ


◆グリスの「モフ度」と能力関連設定◆


グリスの能力:「クロニクルベアラー(物語を綴る者)」


 → 他者の記憶・感情・空間の“物語構造”を感知し、世界を“読み解く”力。


 → 使えば使うほど“内側の温度(感情)”が昂ぶり、モフ度が上昇する。




モフ度


 - 0~19%:平常


 - 20~29%:末端ふわ化


 - 30~49%:耳/尻尾ふわ化


 - 50%以上:ぬいぐるみ化進行、人格への影響(語尾に“ぷぅ”など)


 - 75%以上:上半身下半身がぬいぐるみ化急行、人格への影響(発声が可愛くなるなど)


 - 100%:完全ぬいぐるみ化(意識あり)=“魂を綴る最後の綴り”



良ければ、感想・ブクマ・お気に入り、おかわり自由でお待ちしてます!



また、良かったら筆者に別作品である『ナナシの豪腕とモンスター三姉妹 ―最弱から始まる最強クラン伝説―』通称:【ナナクラ】を是非、この機会に知って頂けますと幸いです!


それでは、また次話でお会いしましょう~~~(^^♪


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