第22話:◆「闇裂く光の継承者」◆
おはようございます!
本日1回目の投稿です!!
坑道の闇がどこまでも深く、重く垂れ込める。崩れ落ちる岩と共に、粉塵が舞い上がり、視界を遮る。そんな中、グリスは魔術書を胸に抱き、しっかりとペンを握り締めていた。蒼く光る瞳に、これまでにない覚悟が宿っている。
「俺は……俺の物語を、俺の手で紡ぐ」
リーアは鋭く剣を構えながら、彼の隣に立つ。彼女の銀閃はこの薄闇を切り裂くかのように光った。
「グリス、あなたを信じている。絶対に無理はしないで」
その言葉にグリスは小さく頷いた。
周囲には仲間たちの気配が満ちている。ライナーが拳を握りしめ叫んだ。
「グリスさん、俺は絶対にお前の舎弟だ!守り抜くって約束したからな!」
セリカは冷静にツッコミながらも、剣先を鋭く敵へ向ける。
「もういい加減にしなさいよ、バカみたいなこと言ってないで、戦え!」
ストラウスは盾を高く掲げて、ディセル、マリィと連携しながら前線を固めている。
ゴルドは巨大な盾を振りかざし、馬車の配置を的確に指示しながら仲間を守る。
「後ろは俺たちに任せて、皆、前を向け!」
坑道の奥からは、聖女隊の祈りが響く。
セフィーナが静かに呪文を唱える。
「光よ、暗闇を打ち破れ」
リゼットは防御魔法を展開しながら、静かに周囲を見守る。
破戒僧カイは断罪の叫びをあげた。
「この地に神の怒りを示す時が来た!」
だが、その静かな祈りの背後で、王都の冒険者クラン《白霧の鷹》の面々は、違う戦いを繰り広げていた。
——
◆《白霧の鷹》の異変
エルネアは冷静に周囲を見渡し、部下たちへ指示を出す。
「油断は禁物だ。みんな、集中力を切らすな」
ハイロは左目にかけた眼帯の下から魔眼を輝かせ、周囲の動きを監視する。
「敵の動きに変化がある。情報を共有しろ」
ヴォルカとフィリオも剣と弓で構え、警戒を強めている。
しかし、その中にひときわ冷たい視線を放つ男がいた。レオニス──聖職者を装いながら、闇の呪符と毒針を隠し持つ裏切り者だ。
彼は一歩も引かず、冷笑を浮かべてつぶやく。
「これで、クロニクルベアラーは消える」
そこへ、ハイロからの連絡が入った。
「レオニス、こちらから連絡がある。怪しい動きが確認されたため、一時拘束する」
《白霧の鷹》の面々が一斉にレオニスを囲み、動きを封じようとした。
だが、レオニスは嘲笑うように冷ややかな声を上げた。
「俺に敵うと思っているのか!?」
彼の目が激しく光を放ち、長年封じていた力を解き放つ。
「聖職者の仮面を外す時が来たのだ」
その瞬間、レオニスの姿が歪み、異形の影が彼の周囲を包む。
「これで終わりだと思うなよ!」
——
◆動揺と混乱
「何が起きている!?」
グリス一行は騒然とし、前に出てくるが、目の前で《白霧の鷹》の面々が互いに刃を交え始めている。
エルネアとハイロが激しい言葉を交わし、ヴォルカがフィリオを制止しようとするが、止められない。
「お前が信用できない!」
「お前こそ裏切り者だ!」
争いの混乱の中、レオニスは闇の力を解き放ち、強大な力を振るい始めた。
グリスは叫ぶ。
「やめろ!皆、目を覚ませ!敵はレオニスだ!」
リーアも剣を振り上げ、叫ぶ。
「共に戦う時よ!」
——
◆激突の始まり
レオニスは闇の呪符を召喚し、瘴気の霧を巻き起こす。
彼の動きは速く、恐るべき力を見せる。
「お前たちにこの力が扱えるか?」
ナナシは吠え、前に出て叫ぶ。
「無銘の牙、ここは任せろ!」
ミミ、ルルカ、プルリも一斉に攻撃を仕掛け、仲間たちを援護する。
グリスは魔術書を開き、ペンを空中にかざす。
「俺は、俺の物語を守る!」
仲間の声が一つに響き渡り、闇の中に光が差し込んだ。
——
◆次なる戦いへの序章
坑道の崩壊が止まらない中、物語は新たな局面を迎えた。
グリスと仲間たち、そして裏切り者レオニスの激闘が始まろうとしている。
その先に何が待つのか、まだ誰も知らない。
【第23話】へつづく!
タイトル:「闇を斬り裂く蒼の軌跡」
どうも、お世話様でございます!
焼豚の神でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。('◇')ゞ
物語が現在、狡猾と狡猾が交差しています!
今後も加速度的に物語が進行していきます!
2回目の投稿は、夕方17時30分に投稿予定!
それでは、引き続き物語をお楽しみください!('ω')ノ
◆グリスの「モフ度」と能力関連設定◆
グリスの能力:「クロニクルベアラー(物語を綴る者)」
→ 他者の記憶・感情・空間の“物語構造”を感知し、世界を“読み解く”力。
→ 使えば使うほど“内側の温度(感情)”が昂ぶり、モフ度が上昇する。
モフ度
- 0~19%:平常
- 20~29%:末端ふわ化
- 30~49%:耳/尻尾ふわ化
- 50%以上:ぬいぐるみ化進行、人格への影響(語尾に“ぷぅ”など)
- 75%以上:上半身下半身がぬいぐるみ化急行、人格への影響(発声が可愛くなるなど)
- 100%:完全ぬいぐるみ化(意識あり)=“魂を綴る最後の綴り”
良ければ、感想・ブクマ・お気に入り、おかわり自由でお待ちしてます!
また、良かったら筆者に別作品である『ナナシの豪腕とモンスター三姉妹 ―最弱から始まる最強クラン伝説―』通称:【ナナクラ】を是非、この機会に知って頂けますと幸いです!
それでは、また次話でお会いしましょう~~~(^^♪




