第1話①「あれ? 扉、開かないんですけど…てか修行って何!?」
これから序章の《修行パート》が始まります!
主人公グリスはこれから様々なスキルを体得していきますので
一緒に見守っていってあげましょう(*ノωノ)♬
チャーハンの香りがまだ口の中に残っている。
ちょっと涙ぐんだあと、ようやく決意が固まったグリスは、神様兄弟の店の奥にある扉へ向かった。
“あのとき”──
虹色に輝いていた、あの不思議な扉。
けれど今は。
もう、光なんてどこにもなかった。
ドアノブを回す。
ギイ……という音の先にあったのは──ただの、灰色の壁。
「……なんで……」
ドアを何度も何度も押す。引く。体当たりもした。
でも。
壁は動かない。光は戻らない。
この扉は──帰る道を、閉ざしていた。
「ん? グリス、帰れないのか?」
レンジが、ゆるい声で問いかけてきた。
「……うん。」
「ふ~ん。突然きたり、帰れなくなったり、不思議だねえ。ファンタジーあるあるって感じ。こういうのって“開く条件”が必要だったりするんじゃない?」
「じゃあ……ボク、帰れないの?」
ツカサが口を開いたのはそのときだった。
「まぁ、今はって話だろ。大丈夫だって。帰る方法はきっとある。……ただし!」
そこで、兄弟の笑顔が怪しく光った。
「見つかるまでは、修行だ!」
は?
「名づけて──グリス・サバイバル強化合宿、スタート!」
「えっ。いや、ちょっと待って。なんで!? 帰れないだけなんだけど!? なぜ鍋じゃなくて焚き火!?」
「いいから覚えとけ。火起こし、飯盒炊爨、寝袋の巻き方!」
「焼豚くん、自分の足で立つところから、やり直しだぜ!」
……こうして。
“帰れない少年”の、ささやかな地獄──いや修行が、はじまった。
つづく
どうも、おこんばんはでございます!
焼豚の神でございます。
今日から本格的に本編がスタートとなります!
今回も読了しに来てくださった皆様ありがとうございます('◇')ゞ!
本編は6時10分に毎日更新予定です。「俺だけ焼けすぎている気がする」略して「ぬいオク」を今後も
朝のスキマ時間やコーヒーのお供に、ほんのひとときでも楽しんでいただけたら嬉しいです。('ω')ノ
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!
「初投稿」という名の第一歩に、どれだけ脂が乗っているか…
ぜひ読んで確かめてください!
感想・ブクマ・お気に入り、おかわり自由でお待ちしてます!
===================================