第24話 「胞子まみれの死闘!? 笑うな危険!森のキノコ軍団!」
おはようございます!
よろしくお願いします!('◇')ゞ
森の奥は昼でも薄暗く、じめじめした空気に満ちていた。
グリスは毛並みをしっとりさせながら、ぶつぶつ文句を言う。
「……キノコ退治って言われてもさぁ……どうせ“毒キノコ焼いて食べて終わり”みたいなイベントだろ? なぁモッフ」
「……ぐぅ……すー……」
「寝るなぁぁぁ!!! お前この森の湿気で完全に“蒸しモッフ”になってんぞ!!」
モッフを小脇に抱えて進むグリス。
だが次の瞬間――
「……ククク……」
木陰から、不気味な笑い声。
「ひっ!? なんだ今の……」
足元を見れば、丸いキノコがもぞもぞ動いている。
赤い斑点に、にやりと裂けた口。
「わ、わぁぁぁぁ!? キノコに顔がぁぁぁ!?」
すると、そこらじゅうの地面からぞくぞくとキノコたちが生えてくる。
「ククク……」「ケケケ……」「ポポポ……」
異様な笑い声が辺りを包んだ。
「こ、これが……族長が言ってた“胞子キノコ”……!?
って数多すぎるだろ!? キノコ軍団かよ!!」
一斉にぶわっと胞子が舞い上がる。
グリスは思わず息を吸い込み――
「ぶふっ……な、なんだこれ……笑いが……止まんねぇぇぇ!!!」
笑いの胞子。
その名の通り、吸った者をゲラゲラ笑わせて戦闘不能にする恐怖の胞子だった!
「う、うぉぉぉ……ははははははは!! やべぇ……腹筋……腹筋が爆発するぅぅ!!!」
モッフも巻き込まれ、床でごろんごろん転げ回る。
「きのこ……おまえら……最高に……おもしれぇぇ!!!」
「ダメだこいつ!! 完全にキノコ信者になってるぅぅ!!!」
必死にペンと魔術書を取り出すグリス。
「笑ってる場合じゃねぇ! やらなきゃ本当に“笑い死に”だ!」
魔術書に走り書きをする。
『風よ、胞子を払い去れ!』
「【ウィンド・スクライブ】!!」
ページから突風が吹き荒れ、胞子は一気に吹き飛んでいく。
グリスは涙目でぜぇぜぇ息をしながら、キノコたちを睨みつけた。
「……っはぁ……危ねぇ……。これ絶対、コントどころじゃねぇ……ガチで殺しに来てんじゃねーか……!」
だが、キノコ軍団の奥――
確かに土の上に「小さな足跡」が続いていた。
「……リーア……!」
シリアスに胸を熱くするグリス。
だがその背後では、モッフがまだ転げていた。
「ひひひ……おれ、キノコになりてぇ……」
「戻ってこーーい!!! 仲間にキノコ増やしてどうすんだぁぁぁ!!!」
第25話 「笑撃!キノコ軍団と迷子の冒険者」へつづく!
どうも、お世話様でございます!
焼豚の神でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。('◇')ゞ
物語が現在、狡猾と狡猾が交差しています!
今後も加速度的に物語が進行していきます!
それでは、引き続き物語をお楽しみください!('ω')ノ
これもひとえに読者の皆様のおかげです!
◆グリスの「モフ度」と能力関連設定◆
グリスの能力:「クロニクルベアラー(物語を綴る者)」
→ 他者の記憶・感情・空間の“物語構造”を感知し、世界を“読み解く”力。
→ 使えば使うほど“内側の温度(感情)”が昂ぶり、モフ度が上昇する。
モフ度
- 0~19%:平常
- 20~29%:末端ふわ化
- 30~49%:耳/尻尾ふわ化
- 50%以上:ぬいぐるみ化進行、人格への影響(語尾に“ぷぅ”など)
- 75%以上:上半身下半身がぬいぐるみ化急行、人格への影響(発声が可愛くなるなど)
- 100%:完全ぬいぐるみ化(意識あり)=“魂を綴る最後の綴り”
良ければ、感想・ブクマ・お気に入り、おかわり自由でお待ちしてます!
また、良かったら筆者に別作品である『ナナシの豪腕とモンスター三姉妹 ―最弱から始まる最強クラン伝説―』通称:【ナナクラ】も是非、この機会に知って頂けますと幸いです!
それでは、また次話でお会いしましょう~~~(^^♪




