第21話 「酔いどれモッフ、爆弾発言で大炎上!?」
おはようございます!
よろしくお願いします!('◇')ゞ
オークたちとの宴は続いていた。
肉と酒の香りに包まれた空間は、もはや戦場そのもの。
グリスは必死に笑顔を作りながら、流れ弾のような質問を避け続けていた。
「で、人間! お前は聖女様とどんな関係なんだ!」
「いや、だから……知り合い……の知り合い……?」
「怪しい!」
「はい、牢屋!」
「だから牢屋好きすぎだろお前ら!!」
グリスは頭を抱える。
そんな中――。
「……ぐび……ぐびぐび……ぷはぁあ~~~~!」
隣で木ジョッキを掲げていたシロ=モッフが、とうとう限界を突破していた。
「モッフ! お前……飲みすぎだろ!」
「へっへへ……グリスぅ……おれなぁ……ずっと思ってたんだよぉ……」
「やめろ! その前フリはやめろ!!!」
だが止まらない。
「聖女セフィーナ? あんなのなぁ、実はグリスのこと大好きなんだぞぉぉぉお!!!」
「ブフォッッ!?!? テメェ何言いやがるんだァァァァ!!」
オークたちの宴会場が、一瞬で静まり返った。
全員の視線がグリスへ――。
「……なにぃ?」
「聖女様が、人間の男を……?」
「ちょっと待て! 今のは誤解だ! モッフの酔っ払いジョークだから!!」
必死に手を振るグリス。
しかしシロ=モッフは止まらない。
「ジョークじゃねぇぞぉ! あの時も『グリスぅ……』ってうっとり見てたじゃねぇかぁああ!」
「覚えてんなよそんな細かいシーン! あとで殺す!!」
場の空気が最高潮に張り詰める。
槍を持ったオークが一歩踏み出す。
「……おい。こいつ、本当にセフィーナ様と関わりが?」
「もしそうなら……“運命の持ち主”かもしれねぇ」
ゴクリ。
グリスは額に汗を浮かべる。
「……おいモッフ。お前、マジでやらかしたぞ」
「へへっ……俺はただ、真実を語っただけさ……」
「カッコつけてんじゃねぇ!!!」
次の瞬間――。
大広間の奥から重々しい声が響いた。
「……面白い話をしているな」
オークたちが一斉に頭を下げる。
「族長!!」
現れたのは、巨大な戦斧を背負った堂々たる体躯のオーク。
圧倒的な威圧感に、グリスは思わず背筋を伸ばした。
「人間よ……“聖女と繋がりがある”というのは、本当か?」
「ちょっ……違っ……いや、その……説明の仕方に困るんですけどォ!!」
シロ=モッフは、酔っぱらったまま族長の足元に転がり込み――。
「族長ぉぉ! こいつはマジでぇ……“選ばれしシチュー野郎”なんだよぉぉぉお!!!」
「誰がシチュー野郎だァァァァ!!!」
――宴会場に、笑いと緊張が入り混じった爆発が起きた。
そして次の瞬間、族長の口から衝撃の言葉が放たれる。
「……ならば、お前に“試練”を与えよう」
こうして、シロ=モッフの爆弾発言が、思いもよらぬ“次のステージ”を開いてしまったのであった。
第22話 「族長の試練はバカバカしすぎて涙が出る!?」へつづく!
どうも、お世話様でございます!
焼豚の神でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。('◇')ゞ
物語が現在、狡猾と狡猾が交差しています!
今後も加速度的に物語が進行していきます!
それでは、引き続き物語をお楽しみください!('ω')ノ
これもひとえに読者の皆様のおかげです!
◆グリスの「モフ度」と能力関連設定◆
グリスの能力:「クロニクルベアラー(物語を綴る者)」
→ 他者の記憶・感情・空間の“物語構造”を感知し、世界を“読み解く”力。
→ 使えば使うほど“内側の温度(感情)”が昂ぶり、モフ度が上昇する。
モフ度
- 0~19%:平常
- 20~29%:末端ふわ化
- 30~49%:耳/尻尾ふわ化
- 50%以上:ぬいぐるみ化進行、人格への影響(語尾に“ぷぅ”など)
- 75%以上:上半身下半身がぬいぐるみ化急行、人格への影響(発声が可愛くなるなど)
- 100%:完全ぬいぐるみ化(意識あり)=“魂を綴る最後の綴り”
良ければ、感想・ブクマ・お気に入り、おかわり自由でお待ちしてます!
また、良かったら筆者に別作品である『ナナシの豪腕とモンスター三姉妹 ―最弱から始まる最強クラン伝説―』通称:【ナナクラ】も是非、この機会に知って頂けますと幸いです!
それでは、また次話でお会いしましょう~~~(^^♪




